JPH0249854B2 - Kuranpusochi - Google Patents

Kuranpusochi

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JPH0249854B2
JPH0249854B2 JP25691186A JP25691186A JPH0249854B2 JP H0249854 B2 JPH0249854 B2 JP H0249854B2 JP 25691186 A JP25691186 A JP 25691186A JP 25691186 A JP25691186 A JP 25691186A JP H0249854 B2 JPH0249854 B2 JP H0249854B2
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clamp
clamping
pallet
clamp plate
clamping member
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Hirotatsu Takeuchi
Takehiko Myazaki
Yasuo Kazama
Naoya Kurihara
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Nitto Kohki Co Ltd
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Nitto Kohki Co Ltd
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【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、偏心軸部に嵌入したクランクレバー
のストロークに応じて一対の挾持部材を接離する
方向に変位させて所定厚さ寸法のクランプ対象物
を挾圧固定する形式のクランプ装置に関し、特に
クランプ対象物を挾圧固定するときの1対の挾持
部材の間隔寸法を、部品の加工誤差や累積的な組
み立て誤差に応じて微調整可能なクランプ装置に
関するものである。
〔従来技術〕
マシニングセンタのような数値制御工作機械な
どにおいて、そのワークテーブルに対するワーク
(被加工物)の交換取り付け効率を向上させるた
めにワーク取り付け用パレツトが採用されてお
り、その場合に、ワークテーブルに対するパレツ
トの位置決め固定精度が加工精度に直接影響する
ため、パレツトを交換可能に位置決め固定するク
ランプ装置を、工作機械のワークテーブルに固定
配置して利用することができる。
斯るクランプ装置は、工作機械のワークテーブ
ルに固定可能なクランプベース上に、クランププ
レートを昇降可能に支持し、そのクランププレー
ト上に搬入されるパレツトを、クランププレート
を降下移動させてクランプベースとの間で挾圧固
定するようになつている。従来クランププレート
を降下変位させるには、油圧や空圧で作動するア
クチエータを用いたり、回転操作可能なリードス
クリユー軸をクランププレートにねじ嵌合した構
造が適用されていた。
本発明者等は、クランプ操作ハンドルを1回転
以下の回転角度の範囲で操作するだけで所定厚さ
のクランプ対象物を簡単に固定及び解除すること
ができるクランプ装置として、例えば、クランプ
操作ハンドルを固定したシヤフトをクランプベー
スに軸支し、そのシヤフトと一体の偏心軸部に、
クランクレバーの一端部を嵌入すると共に、その
クランクレバーの他端部を、クランプベースに対
して昇降可能なクランププレートに一体的に軸支
して成る構造のクランプ装置について検討した。
それによれば、斯る形式のクランプ装置において
は、偏心軸部の偏心量に応じてクランププレート
が往復的に昇降移動されるが、このクランプ形式
の性質上、クランププレートが最大降下点に達す
るまでクランプ操作ハンドルを回してはじめてク
ランプ可能とされるから、クランププレートの最
大降下時におけるクランププレートとの間隔寸法
は極めて高精度に設定されなければならない。
しかしながら、そのような高精度の間隔寸法を
設定するには、クランプベースとクランププレー
トとの間隔寸法を規制する種々の部品の加工精度
を厳しくしなければならず、その上、個々の部品
の加工精度を向上させても累積的な組み立て誤差
による影響をも受けることから、斯る形式のクラ
ンプ装置は、その製造効率及び歩留まりが低下せ
ざるをえなかつた。
〔発明が解決しようとする問題点〕
上記したように、偏心軸部に嵌入したクランク
レバーのストロークに応じて一対の挾持部材を相
対的に接離する方向に変位させて所定厚さ寸法の
クランプ対象物を挾圧固定する形式のクランプ装
置において、クランプ対象物を挾圧固定するとき
の一対の挾持部材相互の間隔寸法は極めて高精度
に設定されなければならないという制約に対し、
挾持部材相互の間隔寸法を規制する種々の部品の
加工精度を厳しくすることで対応させようとする
と製造効率の低下を招き、その上、個々の部品の
加工精度を向上させても累積的な組み立て誤差に
よる影響をも受けることから、歩留まりが著しく
低下してしまうという問題点があつた。
本発明は、偏心軸部に嵌入したクランクレバー
のストロークに応じて一対の挾持部材を接離する
方向に変位させて所定厚さ寸法のクランプ対象物
を挾圧固定する形式のクランプ装置における上記
問題点を解決するもので、クランプ対象物を挾圧
固定するときの1対の挾持部材の間隔寸法を、部
品の加工誤差や累積的な組み立て誤差に応じて微
調整可能なクランプ装置を提供しようとするもの
である。
〔問題点を解決するための手段〕
本発明は、上記問題点を解決するための手段と
して、第1挾持部材をクランプベースに固定する
と共に、第1挾持部材に対向する第2挾持部材を
第1挾持部材に対して接離する方向へ変位可能に
クランプベースに設け、クランプ操作ハンドルを
固定したシヤフトをクランプベースに軸支して、
そのシヤフトと一体の偏心軸部に、クランクレバ
ーの一端部を嵌入すると共に、クランクレバーの
他端部にクランクホルダを軸支し、更に、同クラ
ンクホルダを、第2挾持部材に回動位置決め固定
可能に設けた調整支持ブロツクに、ねじ嵌合で結
合した構成を採用するものである。
〔作用〕
本発明のクランプ装置は、偏心軸部に嵌入した
クランクレバーのストロークに応じて第1及び第
2挾持部材を相対的に接離する方向に変位させて
所定厚さ寸法のクランプ対象物を挾圧固定する
が、第2挾持部材に対するクランクホルダのねじ
嵌合深さを調整支持ブロツクの回動操作によつて
調整設定することで、クランプ対象物を挾圧固定
するときの一対の挾持部材相互の間隔寸法に対し
て、同間隔寸法を規制する種々の部品の加工誤差
や累積的な組み立て誤差を相殺する。
〔実施例〕
本実施例のクランプ装置1は、第1図に示した
ように、工作機械のワークテーブル2に固定配置
され、ワークを載せたパレツトを交換移送するた
めのパレツトチエンジヤ3から未加工ワークを載
せたパレツトを受け取つて加工位置に固定し、ま
た、加工終了後には、加工済みワークを載せたパ
レツトをパレツトチエンジヤ3に搬出可能とする
ものである。
先ず、本実施例のクランプ装置1に適用可能な
パレツト4の1例を第7図に基づいて説明する。
パレツト4は、概略方形であつて底面中央部に
比較的幅広の凹溝10を持ち、表面に図示しない
ワークを交換可能に取付けるための取り付け雌ね
じ11を複数個穿設したパレツトベース12を主
体とし、そのパレツトベース12の底面部には、
上記凹溝10の両側縁から内方へ突出するよう
に、1対の被挾持板13を固定配置する。1対の
被挾持板13の突出部13Aは、詳細を後述する
クランプ装置1によつてパレツト4を位置決め固
定する際に挾圧される部位を成し、その厚さ寸法
は比較的高精度に設定されている。
上記凹溝10の底面部には、詳細を後述するク
ランプ装置1によつてパレツト4を固定する際
に、1対の位置決めピンが嵌入されることによつ
てパレツト4を位置決めするための1対の位置決
め穴15を設ける。位置決め穴15は、パレツト
ベース12に直接形成せず、フランジ状のブツシ
ユ16に夫々形成され、それらブツシユ16は、
同ブツシユ16を比較的余裕をもつて遊嵌可能な
内径でパレツトベース12に形成されている取り
付け穴17に挿入されて、ねじ18で固定されて
いる。クランプ装置1に対するパレツト4の位置
決め精度は、工作機械による加工精度を向上させ
るために高精度であることが必要不可欠である
が、そのためには、位置決めピンと位置決め穴1
5の嵌入公差を1/1000mm乃至2/1000mmのオーダの
ように極めて小さくすることが必要になる。この
場合、1対の位置決め穴15の心間距離の公差は
位置決め穴15と位置決めピンの嵌入公差以上に
厳しくなるが、本実施例のように、夫々所定の嵌
入公差で形成した位置決め穴15を持つ1対のブ
ツシユ16を取り付け穴17に遊嵌して相互の心
間距離を調整可能に固定する構造を採用すると、
相互の心間距離を問題にすることなく位置決め穴
15を加工することができ、また、ブツシユ16
の組み立て固定時に、1対のピンの心間距離を所
定値に設定して成る治具を用いることにより、1
対の位置決め穴15の心間距離を容易に高精度で
設定することができ、それによつて、パレツトの
歩留まりを著しく向上させることができる。尚、
治具によつて1対の位置決め穴15の心間距離を
所定値に設定してブツシユ16を取り付け穴17
にねじ18で固定した後は、パレツトベース12
に対するブツシユ16の位置ずれを防止するため
に、ブシユ16をピン19でパレツトベース12
に位置決めすることが望ましい。
次にクランプ装置1の詳細を説明する。
第2図は第1図におけるa−a矢視断面図、第
3図は第1図におけるb−b矢視半断面図であ
る。
20は工作機械のワークテーブル2に固定可能
な概略方形のクランプベースであり、その表面中
央部は両側縁に対して凸状部21を成し、その底
面側に中央凹部22を形成すると共に、凸状部2
1の表面から中央凹部22に連通固定したセンタ
ホルダ26に比較的径の大きな中央開口23を穿
設する。上記中央凹部22の両側には、1対の環
状ガイドブツシユ24を立設固定して凸状部21
の上方に突出させる。1対の環状ガイドブツシユ
24の心間距離は上記パレツト4における1対の
位置決め穴15の心間距離に等しく設定され、
夫々の環状ガイドブツシユ24には、位置決め穴
15に嵌入可能な位置決めピン25を昇降可能に
嵌入する。
30は上記クランプベース20上に昇降可能に
支持されるクランププレートで、クランプベース
20の凸状部21よりも幅広な概略方形状を有
し、その中央部には、クランプベース20上の中
央開口23に嵌入して回動可能なセンタブロツク
31(調整支持ブロツク)を留めねじ32で固定
して持ち、そのセンタブロツク31の中空ボス部
31Aを上記中央開口23に嵌入すると共に、両
側部を上記1対の環状ガイドブツシユ24の外周
部に摺動自在に嵌入することで昇降可能に支持さ
れている。斯るクランププレート30の昇降支持
構造において、クランププレート30をクランプ
ベース20に対して倒れることなく円滑に昇降さ
せるための主要な機能は、比較的大きな径に設定
されている中央開口23及びそれに嵌入されるセ
ンタブロツク31の中空部31Aが担う。環状ガ
イドブツシユ24の外周部は、2個所でクランプ
プレート30を支持するため、それ自体でクラン
ププレート30の前後左右方向に対する倒れを充
分に防止してクランププレート30を支持するこ
とはできず、専らクランプベース20に対するク
ランププレート30の回り止め機能を司ることに
なる。したがつて、クランププレート30を倒れ
ることなく昇降可能に支持する構造において、そ
の主要構造である中央開口23を中空ボス部31
Aに対してだけ高精度な嵌入公差を設定すればよ
く、1対の環状ガイドブツシユ24に対するクラ
ンププレート30の嵌入公差に対してはさほどの
精度は必要なく、それによつて、クランププレー
ト30を倒れることなく昇降可能に支持する構造
の簡素化、さらにはその支持構造を得るための加
工工数の低減を図ることができる。
本実施例のクランプ装置1は、上記パレツト4
を案内支持するために、パレツト4の凹溝10底
面部を下方から支持するガイドローラ35をクラ
ンププレート30上に複数個並設して持つと共
に、パレツト4を構成するクランプ対象物として
の1対の被挾持板13の対向端面を側方から案内
支持するガイドローラ36をクランプベース20
の凸状部21に複数個備える。ガイドローラ36
によつて側方から支持される一対の被挾持板13
は、その突出部分の表裏面が、クランプベース2
0上の凸状部21側縁に沿つて固定した第1挾持
部材としての挾持レイル37と、第2挾持部材と
してのクランププレート30の底面側両側縁に形
成した挾持面38に対向するようになつている。
上記クランプベース20の中央凹部22には、
1本のシヤフト40を1対のベアリング41を介
して軸支する。シヤフト40の一端部は、クラン
プベース20の側方に固定したボスストツパ42
から突出され、その突出端に、クランプ操作ハン
ドル43を持つハンドルボス44を固定する。ボ
スストツパ42の端面にはストツパピン45を突
出固定すると共に、ボスストツパ42に対向する
ハンドルボス44の端面には、上記ストツパピン
45の突出端が遊嵌されることでハンドルボス4
4の回転操作可能な角度範囲を規制するための円
周溝46を形成し、第4図に示すようにクランプ
操作ハンドル43を工作機械のワークテーブル2
の上方において操作し得る回転角度αの範囲でシ
ヤフト40を回転させ得るようになつている。
上記シヤフト40の中央部には、同シヤフト4
0の軸心C1に対して所定の偏心量Iを持つ偏心
軸部48を固定し、同偏心軸部48にニードルベ
アリング49を介してクランクレバー50の一端
部を嵌入する。クランクレバー50の他端部はク
ランクホルダ51に軸支され、そのクランクホル
ダ51を調整支持ブロツクとしての上記センタブ
ロツク31における中空ボス部31Aの中空部に
ねじ嵌合で結合する。
上記クランプ操作ハンドル43が第3図のポジ
シヨンAを採るとき、即ち第4図に示すように上
記ストツパピン45が円周溝46の右端部に当接
する位置を採るとき、偏心軸部48の軸心C2は
シヤフト40の軸心C1よりも上方に位置し、両
軸心C1及びC2を結ぶ直線(以下単に軸心線C−
Cと記す)は、シヤフト40の軸心C1を原点と
する直行座標軸xyの横軸xに対して角度βを採
るようになつている。この状態において、シヤフ
ト40の左方向への回転はストツパピン45によ
つて抑制されているから、クランププレート30
はクランプベース20に対して最高上昇位置を採
り、その状態によつて、同クランププレート30
に並設されているガイドローラ35は、被挾持板
13の表裏面を挾持レイル37及び挾持面38に
対して非接触状態を保つて、パレツト4をクラン
プ装置1に搬入出可能に支持する。
クランプ操作ハンドル43を第3図の状態から
第6図のポジシヨンB(第4図のポジシヨンBに
対応する)に至るまで右方向に角度αだけ回し
て、第4図のストツパピン45が円周溝46の左
端部に当接する位置を採ると、クランププレート
30は、クランプベース50と一体的に第3図の
状態から距離{I・sinβ+I・cosγ}だけ降下し
てクランプ位置を採る(但し、Iはシヤフト40
と偏心軸部48の偏心量、角度γは第6図の状態
において軸心線C−Cと縦軸yの成す微小角度あ
る)。このとき、挾持レイル37の表面から挾持
面38に至る距離Hは、パレツト4にな設けられ
ている被挾持板13の厚さ寸法よりも小さな値に
され、それによつて、挾持レイル37及び挾持面
38がパレツト4を挾圧固定する。
クランプ操作ハンドル43をポジシヨンAから
ポジシヨンBに回転操作する過程において、クラ
ンプ操作ハンドル43を第3図の状態から角度
{π/2+β}(但し角度αよりも僅かに小さい角
度)だけ回して軸心線C−Cが縦軸yに一致する
と、クランププレート30は、クランクレバー5
0と一体的に第3図の状態から距離{I+I・
sinβ}だけ降下移動して最低降下位置を採る。言
い換えるなら、クランププレート30が第6図の
クランプ位置を採つてパレツト4を挾圧固定して
いる状態において、そのクランププレート30の
高さ位置は、上記最低降下位置よりも僅かに上昇
している。したがつて、クランププレート30が
第6図のクランプ位置を採ると、偏心軸部48
は、クランプベース50とのくさび作用によつて
右回転方向の力を受けることにより、クランプ操
作ハンドル43を積極的に左方向へ回転操作しな
い限り振動その他の原因で自然にシヤフト40が
左方向に回つてパレツト4のクランプ状態が弛緩
することはなく、偏心軸部48及びクランクレバ
ー50はそれ自体のくさび作用によつてクランプ
操作ハンドル43のポジシヨンBにおけるクラン
プ状態をロツクする機能を有する。
クランプ操作ハンドル43をポジシヨンBに設
定してクランププレート30が第6図のクランプ
位置を採るとき、パレツト4に設けられている被
挾持板13を挾持レイル37及び挾持面38で挾
圧固定するためには、そのときの挾持レイル37
上表面から挾持面38に至る距離Hを被挾持板1
3の厚さ寸法に対して所定値に設定することが必
要とされるが、斯る挾圧固定状態は各部材の弾性
の範囲で達成されるものであるから、その距離は
比較的高精度に決定される性質のものである。本
実施例のクランプ装置1は、上記したようにクラ
ンププレート30に固定されているセンクブロツ
ク31にクランクホルダ51をねじ嵌合してクラ
ンクレバー50とクランププレート30とを一体
的に結合する構造を有するから、挾持レイル37
上表面から挾持面38に至る間隔寸法Hを規定す
るシヤフト40からクランププレート30に至る
ような各部材に、加工精度に起因する誤差や累積
的な組み立て誤差を生じても、センタブロツク3
1を回動操作してクランクホルダ51に対するク
ランププレート30のねじ嵌合高さ位置を調整す
ることによつて、上記加工誤差や累積的な組み立
て誤差を相殺することができる。
その場合に、クランクホルダ51に対するクラ
ンププレート30のねじ嵌合高さ位置を容易に微
調整可能とするため、例えば、第1図に示すよう
にセンタブロツク31のフランジ部に60゜間隔で
挿入可能な留めねじ32を螺合固定するための雌
ねじ54を、15゜間隔でクランププレート30に
形成する。したがつて、クランクホルダ51に対
するクランププレート30のねじ嵌合ピツチの1/
24の寸法毎にクランクホルダ51に対するクラン
ププレート30のねじ嵌合高さ位置を微調整する
ことができ、当該ねじ嵌合ピツチが1mmであると
するなら、約0.04mm単位でクランププレート30
の高さ位置を微調整することができる。
ここで、斯る累積誤差の相殺には、その性質上
極めて微小且つ微細な調整が要求されるから、調
整設定後にクランクホルダ51及びセンタブロツ
ク31のねじ条を相互に斜面で密着させてクラン
クホルダ51とセンタブロツク31が相互にその
ねじ嵌合隙間の範囲で位置ずれを生じないように
するために、クランクホルダ51をセンタブロツ
ク31に対して相対的に下方へ押圧する押しねじ
56をセンタブロツク31の上表面に設ける。
このように、センタブロツク31を回動操作し
てクランクホルダ51に対するクランププレート
30のねじ嵌合高さ位置を調整可能な構成を採用
すると、挾持レイル37上表面から挾持面38に
至る間隔寸法Hを規定するための各部材に加工精
度に起因する加工誤差や累積的な組み立て誤差を
生じてもその誤差を容易に相殺することができる
のは勿論、それ故に各部材の加工精度を著しく厳
しくする必要性が緩和されて、製造の容易化に寄
与する。
特に、本実施例のように、センタブロツク31
をクランププレート30の底面側から直角に且つ
回転可能に突出させ、更に、比較的大きな径に設
定されているクランプベース20の中央開口23
にセンタブロツク31の中空ボス部31を直角に
嵌入して、クランプベース20にクランププレー
ト30を倒れることなく円滑に昇降可能に支持
し、そのセンタブロツク31の中空ボス部31A
に、上記クランクホルダ51をねじ結合で結合し
た構造を採用すると、上記加工誤差や累積的な組
み立て誤差を相殺するために、センタブロツク3
1を回動操作してクランクホルダ51に対するク
ランププレート30のねじ嵌合高さ位置を調整し
ても、クランププレート39はクランプベース2
0に対して一切倒れることはなく、言い換えるな
ら、左右一対の夫々の挾持レイル37と挾持面3
8との間隔寸法が左右で相違してしまうことはな
く、それによつて、当該調整作業を著しく容易化
することができる。
クランププレート30の昇降操作に連動して上
記1対の位置決めピン25をクランププレート3
0の表面から出没可能にするため、夫々の位置決
めピン25の外周部に軸方向に沿つてラツク60
を刻設すると共に、シヤフト40に固定した1対
のギヤ61を夫々のラツク60に個別的に噛合さ
せ、クランプ操作ハンドル43が第3図のポジシ
ヨンAを採るとき、第2図に示すように1対の位
置決めピン25が夫々クランププレート30の表
面から非突出状態を採るようにする。クランプ操
作ハンドル43をポジシヨンAから第6図のポジ
シヨンBまで回動操作すると、クランププレート
30は上述のようにパレツト4の挾圧固定のため
にシヤフト40と偏心軸部48との僅かな偏心量
Iに応じて降下変位するが、1対の位置決めピン
25は、上記偏心量Iに対して数倍乃至数十倍と
いう大きなピツチ円半径を持つギヤ61の回転量
に比例した比較的大きな距離を上昇変位して、第
5図に示すようにパレツト4の位置決め穴15に
充分に嵌入する。このように、ギヤ61のピツチ
円半径と、シヤフト40及び偏心軸部48相互の
偏心量Iとの関係により、クランププレート30
を僅かに降下させる一方において、その操作に連
動して位置決めピン25をクランププレート30
の表面から充分に突出させることができる。した
がつて、工作機械の加工ヘツドの高さ位置で決ま
る加工可能なワークの最大高さ寸法は、クランプ
プレートの昇降移動によつて著しく減少すること
はない。
第1図及び第3図において63は、クランクプ
レート30の最高上昇位置でクランプ装置1に搬
入されるパレツト4を位置決めピン25の嵌入可
能な位置に仮位置決めするための仮位置決めレバ
ーである。仮位置決めレバー63は、パレツト4
の反搬入出端側に位置するクランプベース20の
端面に固定した1対のブラケツト65に軸支さ
れ、各ブラケツト65との対向端面間に皿ばね6
6のような摩擦部材を介在させることにより、所
定の外力が作用されない限りその回動位置を保持
するようになつていて、その自由端部にフツク6
4を有する。上記パレツト4の先端部には仮位置
決めレバー63と係合可能な係合突起70を固定
配置し、その係合突起70には、仮位置決めレバ
ー63の軸心上方における起立面68に当接して
仮位置決めレバー63を上昇回動変位可能な当接
面72を先端に形成する共に、仮位置決めレバー
63を上昇回動変位させたときに当該仮位置決め
レバー63のフツク64によつて係止可能な係合
溝73を下向きに形成し、更に、仮位置決めレバ
ー63のアーム部67の上端面を押圧して仮位置
決めレバー63を降下回動変位可能な下向き押圧
面71を設ける。
仮位置決めレバー63は、第3図の2点鎖線で
示すように図の左斜め下方に傾斜した状態をイニ
シヤル位置とし、その状態で最高上昇位置を採る
クランププレート30上にパレツト4を搬入する
と、係合突起70の先端部に位置する当接面72
が仮位置決めレバー63の起立面68に当接し、
その押圧力によつて仮位置決めレバー63が上昇
回動変位して、その仮位置決めレバー63のフツ
ク64が係合溝70に嵌入される。仮位置決めレ
バー63が一旦係合溝70に嵌入されると、皿ば
ね66の摩擦制動力により、仮位置決めレバー6
3は下方への回動力が積極的に作用されない限り
その状態を維持する。このように仮位置決めレバ
ー63によつてパレツト4が係止された状態にお
いて、パレツト4は、それに設けられている1対
の位置決め穴15がクランプ装置1に設けられて
いる1対の位置決めピン25とほぼ同心状態を採
るように仮位置決めされるようになつている。位
置決め穴15底面部の内周縁には下向き環状傾斜
面15Aを形成してあり、パレツト4の仮位置決
め状態において、位置決め穴15の軸心と位置決
めピン25の軸心が、係合溝73に対するフツク
64の嵌入隙間の範囲で相互にずれを生じても、
位置決めピン25の先端部が下向き環状傾斜面1
5Aに接触しながら上昇変位することにより、位
置決めピン25は円滑にパレツト4の位置決め穴
15に嵌入して同パレツト4を位置決めする。
パレツト4を仮位置決めした後に、クランプ操
作ハンドル43を第3図のポジシヨンAから第6
図のポジシヨンBに向けて回動操作すると、仮位
置決めレバー63は、クランププレート30の降
下移動に追従して下向き押圧面71により下方へ
押圧されて降下回動変位して、最終的に第6図に
示すイニシヤル位置を採ることにより、仮位置決
めレバー63のフツク64がパレツト4の係合溝
73から離脱してパレツト4に対する仮位置決め
状態が完全に解除されるが、その過程において位
置決めピン25がパレツト4の位置決め穴15に
嵌入され、最終的にパレツト4がクランプ装置1
に挾圧固定される。仮位置決めレバー63が一旦
イニシヤル位置を採ると、皿ばね66の摩擦制動
力により、仮位置決めレバー63は上方への回動
力が積極的に作用されない限りその状態を維持す
る。したがつて、パレツト4に載せてある図示し
ないワークの加工終了後に、パレツト4のクラン
プ状態を解除するためにクランプ操作ハンドル4
3をポジシヨンBからAに戻してクランププレー
ト30を上昇変位させたとき、当該仮位置決めレ
バー63は第3図の2点鎖線で示すイニシヤル位
置を維持することによつて、パレツト4の係合溝
73がフツク64から更に離間し、それによつ
て、クランププレート30上からのパレツト4の
搬出操作を許容すると共に、次のパレツト4搬入
操作に連動した仮位置決め動作に備える。
このように、仮位置決めレバー63は、クラン
ププレート30の最高上昇位置でそれに搬入され
るパレツト4に当接して上昇回動変位すると共
に、降下移動するクランププレート30に当接し
て降下回動変位し、外力の作用によつて回動した
位置を保持し得るように構成されるから、パレツ
ト4の搬入に連動して自動的にパレツト4を仮位
置決めすることができると共に、仮位置決めされ
たパレツト4に対する挾圧固定からその解除に至
る一連のシヤフト40の往復回動操作に連動して
自動的に仮位置決めレバー63のクランププレー
ト30に対する係止作用を解除することができ、
それによつて、パレツト4の仮位置決め及びその
状態を解除するために独立的且つ特別な操作を必
要としない。
本実施例のクランプ装置1を工作機械のワーク
テーブル2に固定するため、第1図に示すよう
に、クランププレート30の表面からクランプベ
ース20の裏面に連通する段付き貫通孔80を4
個設ける。本実施例に従えば、ワークテーブル2
には、所定の間隔をもつて複数条の図示しないT
溝が第1図の横方向に形成されているが、そのT
溝の間隔寸法は、通常JISなどの規格に基づいて
複数種類存在するため、ほぼ全てのT溝規格に適
合させてクランプ装置1を固定可能なように、上
記段付き貫通孔80を夫々図示しないT溝に交差
する方向に長孔とし、且つ、T溝に交差する方向
に夫々を所定距離づつずらして配置する。上記段
付き貫通孔80には、図示しないT溝の間隔寸法
に応じて少なくとも2つに固定ネジ81を挿入
し、その先端部を、ワークテーブル2の図示しな
いT溝に嵌入したTナツト82にねじ嵌合する。
更に、クランプベース20の両側には段付き部8
3を4個所形成し、図示しないT溝に嵌入したT
ナツト84にねじ嵌合した固定ねじ85でクラン
プアーム86を介して上記段付き部83を挾着固
定することによつても、クランプ装置1をワーク
テーブル2に固定可能になつている。尚、クラン
プ装置1をワークテーブル2に固定する場合に、
図示しないT溝に対する平行度などを簡単に得ら
れるようにするために、クランプベース20の底
面には、T溝に嵌入可能なキー87を1対固定す
る。
次に上記クランプ装置1において、挾持レイル
37の上表面から挾持面38に至る距離を調整設
定する動作を説明する。クランプ操作ハンドル4
3をポジシヨンBに設定してクランププレート3
0が第6図のクランプ位置を採るとき、挾持レイ
ル37と挾持面38との間隔寸法を、パレツト4
に設けられている被挾持板13を挾持レイル37
及び挾持面38で挾圧固定し得る値に設定するた
め、上記留めねじ32を取り外して、センタブロ
ツク31を回動操作し、センタブロツク31の中
中空ボス部31Aに対するクランクホルダ51の
ねじ嵌合深さを調整設定する。このときの調整基
準として、挾持レイル37と挾持面38との間
に、被挾持板13又は被挾持板13の厚さと実質
的に等しい厚さ寸法を有する図示しないゲージを
介在させるならば、挾持レイル37及び挾持面3
8が被挾持板13や図示しないゲージの表裏面に
密着するまでセンタブロツク31をクランクホル
ダ51に対してねじ込み方向(降下方向)に回
し、更に、そのときの挾持レイル37と挾持面3
8との間隔寸法から被挾持板13のための締め付
け代を減ずるために、被挾持板13や図示しない
ゲージを挾持レイル37と挾持面38との間から
取り去つた後に更にセンタブロツク31をねじ込
み方向に回し、センタブロツク31のフランジ部
に放射状に60゜間隔で挿入した各留めねじ32を、
上記センタブロツク31の締め付け方向先方に位
置する最も近い雌ねじ54やその次に位置する雌
ねじ54に螺合して、センタブロツク31をクラ
ンププレート30に固定する。次いで、押しねじ
56でセンタブロツク31を下方へ押圧して、ク
ランクホルダ51及びセンタブロツク31のねじ
条を相互に斜面で密着させてクランクホルダ51
とセンタブロツク31が相互にそのねじ嵌合隙間
の範囲で位置ずれを生じないようにする。
したがつて、挾持レイル37上表面から挾持面
38に至る間隔寸法を規定するシヤフト40から
クランププレート30に至るような各部材に、加
工精度に起因する誤差や累積的な組み立て誤差を
生じていても、斯る誤差を相殺するようにして挾
持レイル37と挾持面38との間隔が所定値に設
定される。
次に上記クランプ装置1によるパレツト4のク
ランプ動作を全体的に説明する。
先ず、クランプ操作ハンドル43を第3図に示
すポジシヨンAに設定して、最高上昇位置を採る
クランププレート30上にパレツト4を搬入す
る。この状態において、仮位置決めレバー63
は、第3図の2点鎖線で示すイニシヤル位置を保
持しているから、パレツト4が搬入されてその係
合突起70の先端部当接面72が仮位置決めレバ
ー63の起立面68に当接すると、その押圧力に
よつて仮位置決めレバー63が上昇回動変位し
て、その仮位置決めレバー63のフツク64が係
合溝73に嵌入する。それによつて、パレツト4
は、それに設けられている1対の位置決め穴15
がクランプ装置1の置決めピン25とほぼ同心状
態を採るように自動的に仮位置決めされる。
次いで、クランプ操作ハンドル43を第3図の
ポジシヨンAから第6図のポジシヨンBに向けて
回動操作すると、シヤフト40と一体で回転する
ギヤ61に噛合する位置決めピン25が、ギヤ6
1のピツチ円半径とシヤフト40の回転量に応じ
て徐々にクランププレート30の表面から突出し
てパレツト40の位置決め穴15に嵌入し、仮位
置決めされているパレツト4を所定の加工位置に
位置決めする。
それに並行して、クランクレバー50でシヤフ
ト40に結合されているクランププレート30
は、シヤフト40と偏心軸部48の偏心量I及び
シヤフト40の回転量に応じて徐々に降下し、ク
ランプ操作ハンドル43のポジシヨンBにおい
て、挾持レイル37及び挾持面38がパレツト4
の被挾持板13を挾圧することによつてパレツト
4がクランプされる。この状態において、偏心軸
部48は、クランクレバー50とのくさび作用に
よつて右回転方向の力を受けることにより、クラ
ンプ操作ハンドル43を積極的に左方向へ回転操
作しない限り振動その他の原因で自然にシヤフト
40が左方向に回つてパレツト4のクランプ状態
が弛緩することはなく、偏心軸部48及びクラン
クレバー50はそれ自体のくさび作用によつてク
ランプ操作ハンドル43のポジシヨンBにおける
クランプ状態をロツクする。
更に、上記のようにパレツト4が位置決め挾圧
固定される過程において、仮位置決めレバー63
は、クランププレート30の降下移動に追従して
下向き押圧面71により下方へ押圧されて降下回
動変位して、最終的に第6図に示すイニシヤル位
置を採ることにより、フツク64が係合溝73か
ら離脱してパレツト4に対する仮位置決め状態が
完全に解除される。斯るイニシヤル位置に設定さ
れた仮位置決めレバー63は、皿ばね66の摩擦
制動作用により、上方への回動力が積極的に作用
されない限りその状態を維持する。
次いで、パレツト4に載せてある図示しないワ
ークの加工終了後に、パレツト4のクランプ状態
を解除するためにクランプ操作ハンドル43をポ
ジシヨンBからAに戻してクランププレート30
を第3図に示す最高上昇位置に変位させると、当
該仮位置決めレバー63は第3図の2点鎖線で示
すイニシヤル位置を維持することによつて、パレ
ツト4の係合溝73は仮位置決めレバー63のフ
ツク64から更に離間し、それによつて、クラン
ププレート30上からのパレツト4の搬出操作が
許容されると共に、仮位置決めレバー63は次の
パレツト4搬入操作に連動した仮位置決め動作に
備えることになる。
以上本発明を実施例に基づいて詳細に説明した
が、本発明は上記実施例に限定されるものではな
く、その要旨を逸脱しない範囲において種々変更
可能である。
例えば、上記実施例では、比較的大きな径に設
定されているクランプベース20の中央開口23
に調整支持ブロツクとしてのセンタブロツク31
の中空ボス部31を嵌入して、クランプベース2
0にクランププレート30を倒れることなく円滑
に昇降可能に支持し、そのセンタブロツク31の
中空ボス部31Aに、クランクホルダ51をねじ
嵌合で結合した構造を採用して、第2挾持部材と
してのクランププレート30がクランプベース2
0に対して倒れることなく、第1挾持部材と第2
挾持部材との間隔寸法を調整設定可能に構成した
が、調整支持ブロツクを第2挾持部材に回動位置
決め固定可能に設ける手段は種々変更可能であ
る。また、クランププレートに設けた第1挾持部
材に対して第2挾持部材を接離方向へ変位させる
構造は、所謂スライダクランク機構を主体とした
種々の構成に変更することができる。
更に、上記実施例では、クランプベースに設け
た第1挾持部材に対して第2挾持部材を昇降変位
させてクランプ対象物を挾圧固定する構成を1例
として説明したが、本発明は、第2挾持部材を第
1挾持部材に対して左右方向へ変位させ、クラン
プ対象物を挾圧固定する形式のクランプ装置にも
適用することができ、また、クランプ対象物は、
ワークを搭載可能なパレツトに限定されない。
〔発明の効果〕
本発明のクランプ装置は、第1挾持部材をクラ
ンプベースに固定すると共に、第1挾持部材に対
向する第2挾持部材を第1挾持部材に対して接離
する方向へ変位可能にクランプベースに設け、ク
ランプ操作ハンドルを固定したシヤフトをクラン
プベースに軸支して、そのシヤフトと一体の偏心
軸部に、クランプベースの一端部を嵌入すると共
に、クランプベースの他端部にクランクホルダを
軸支し、更に、同クランクホルダを、第2挾持部
材に回動位置決め固定可能に設けた調整支持ブロ
ツクに、ねじ嵌合で結合した構成であるから、第
2挾持部材に対するクランクホルダのねじ嵌合深
さを調整設定することにより、クランプ対象物を
挾圧固定するときの一対の挾持部材相互の間隔寸
法を、同間隔寸法を規制する種々の部品の加工誤
差や累積的な組み立て誤差を相殺するようにして
調整設定することができる。
しかも、そのような加工誤差や累積的な組み立
て誤差を相殺して第1挾持部材と第2挾持部材と
の間隔寸法を調整することができる故に、それら
各部材の加工精度を著しく厳しくする必要性が緩
和されて、クランプ装置に対する製造の容易化、
更には歩留まりの向上に寄与することができる。
また、調整支持ブロツクを第2挾持部材の挾持
面に対して直角に且つ回転位置決め固定可能に突
設し、更に、比較的大きな径に設定されているク
ランプベースの開口に調整支持ブロツクを第1挾
持部材の挾持面に対して直角状態を採るように嵌
入して、第2挾持部材を第1挾持部材に対して倒
れることなく接離する方向へ変位可能に支持し、
その調整支持ブロツクに、クランクホルダをねじ
嵌合で結合した構造を採用すると、上記加工誤差
や累積的な組み立て誤差を相殺するために、調整
支持ブロツクを回動操作してクランクホルダに対
する第2挾持部材のねじ込み深さを調整しても、
第2挾持部材は第1挾持部材に対して一切倒れを
生じないから、調整支持ブロツクの回動操作に中
に第1挾持部材と第2挾持部材との間隔寸法が部
分的に相違してしまうことを防止することがで
き、それによつて、当該調整作業を著しく容易化
することができる。
【図面の簡単な説明】
図面は本発明の1実施例を示すもので、第1図
はクランプ装置の平面図、第2図は第1図におけ
るa−a矢視断面をパレツトの非クランプ状態で
示す断面図、第3図は第1図におけるb−b矢視
半断面をパレツトの非クランプ状態で示す断面
図、第4図はシヤフトの回転操作範囲を規制する
ための構成を示す部分断面図、第5図は第1図に
おけるa−a矢視断面をパレツトのクランプ状態
で示す断面図、第6図は第1図におけるb−b矢
視半断面をパレツトのクランプ状態で示す断面
図、第7図はクランプ装置に適用可能なパレツト
の1例を示す縦断面図である。 1……クランプ装置、2……工作機械のワーク
テーブル、4……パレツト、12……パレツトベ
ース、15……位置決め穴、20……クランプベ
ース、23……中央開口、24……環状ガイドブ
ツシユ、25……位置決めピン、30……クラン
ププレート(第2挾持部材)、31……センタブ
ロツク(調整支持ブロツク)、31A……中空ボ
ス部、32……留めねじ、35及び36……ガイ
ドローラ、37……挾持レイル(第1挾持部材)、
38……挾持面、40……シヤフト、42……ボ
スストツパ、43……クランプ操作ハンドル、4
4……ハンドルボス、45……ストツパピン、4
6……円周溝、48……偏心軸部、49……ニー
ドルベアリング、50……クランクレバー、51
……クランクホルダ、54……雌ねじ、60……
ラツク、61……ギヤ、63……仮位置決めレバ
ー、64……フツク、65……ブラケツト、66
……皿ばね、68……起立面、70……系合突
起、71……押圧面、72……当接面、73……
係合溝。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 第1挾持部材をクランプベースに固定すると
    共に、第1挾持部材に対向する第2挾持部材を第
    1挾持部材に対して接離する方向へ変位可能にク
    ランプベースに設け、クランプ操作ハンドルを固
    定したシヤフトをクランプベースに軸支して、そ
    のシヤフトと一体の偏心軸部に、クランクレバー
    の一端部を嵌入すると共に、クランクレバーの他
    端部にクランクホルダを軸支し、更に、同クラン
    クホルダを、第2挾持部材に回動位置決め固定可
    能に設けた調整支持ブロツクに、ねじ嵌合で結合
    したクランプ装置。
JP25691186A 1986-10-04 1986-10-30 Kuranpusochi Expired - Lifetime JPH0249854B2 (ja)

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KR1019870010778A KR910007248B1 (ko) 1986-10-04 1987-09-28 크램프 장치
US07/103,644 US4759536A (en) 1986-10-04 1987-10-02 Clamping device

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