JPH024958B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は硬貨操作式自動販売機及び硬貨または
代用貨幣を授与するその他の自動機械に組込むの
に適した硬貨管装置に関わる。

例えば、この種の自動販売機には、従来、各種
の金額の硬貨の受取り、硬貨の金額及び真贋の判
別、金属円板及び使用不可能な金額硬貨の拒絶、
使用可能硬貨の値の決定並びに合計、当該機械で
販売される商品の価格と同額またはそれ以上の金
額の使用可能硬貨が投入された場合の販売信号の
発生、及び選択された商品の価格に対する投入硬
貨の値の超過額と同額の釣銭の授与を行う硬貨装
置が組込まれている。この硬貨（選別）装置は、
普通、外部寸法並びに挿入、拒絶及び釣銭授与の
硬貨箱通路が自動販売機業界で実施されている標
準に合致するケースに収納されるようにしてあ
る。

この種の自動販売機硬貨装置用硬管与装置は、
金額別に硬貨管で分けられた釣銭用硬貨を収納し
ている。この硬貨管は、予測される釣銭を供給す
るのに十分な量の硬貨を保有できる寸法になつて
いると共に、硬貨選別装置から適当な金額の硬貨
を補充できるように構成されている。所望の商品
の価格より大きい金額の硬貨が投入された場合、
当該価格との差額を算出し、硬貨管の基部の釣銭
授与機構が作動して正しい金額の釣銭を出す。本
発明の硬貨管装置を使用できる装置の例は、米国
特許第3844297号、同第3814115号、及び同第
3906965号に開示されている。

本発明は、主として、釣銭等を自動的に授与で
きるように金額別に選別された硬貨層を収納する
硬貨管の構造に関わるものである。本発明装置
は、硬貨管を含むプラスチツク成形体を、締結部
材で着脱自在に相互結合した分離可能半体の形で
製造したものである。これによつて機械サービス
マンが、硬貨を取除いたり、硬貨の詰りを取除い
たりできるようにし、そして硬貨管から汚れやく
ずを取除く際に硬貨管半導体を分解できるように
してある。

さて、図面について説明する。本発明の硬貨管
装置の望ましい実施例は適当なプラスチツク材で
作られた２つの主要部、即ち後部１００と、取外
し可能な前部２００から成つている。後部１００
は自動販売機内に締結され、前部２００がカムロ
ツク式締結部材３０１，３０２で後部１００に着
脱自在に結合され、これらが一体となつて組立装
置を形成している。

後部１００は、ポリフエニルオキシド樹脂のよ
うな耐久性プラスチツクの一体成形品である。後
部１００の上部には、上方の硬貨試験器（図示せ
ず）から送られて来る使用可能硬貨を受容する傾
斜状硬貨軌道１２０が具備されている。硬貨は、
硬貨軌道１２０上を転動し、最後に各々特定の硬
貨用にサイズ決めされた開口部１１０，１０５，
１２５に到達する。金額に合つた開口部に達する
と、硬貨は開口部１１０，１０５，１２５から落
下して、例えば当該硬貨の金額に対応する硬貨管
１０，５，２５の中に入る。これらはそれぞれ、
米国硬貨の10セント貨、５セント貨、25セント貨
に対応する。後部１００の下部には種々な金額の
硬貨を収容できるようにサイズ決めされた硬貨管
半体１０ａ，５ａ，２５ａが具備されている。

前部２００は耐久性のある、望ましくは透明な
プラスチツク材、例えばポリカーボネート樹脂な
どを用いて一体成形したものである。前部２００
は硬貨１０，５，２５のもう一方の半体１０ｂ，
５ｂ，２５ｂを備え、後部１００と結合して硬貨
管完体を構成するような形状になつている。ホツ
パ構造２１０を設けたことにより、硬貨管５，１
０へサービスマンが硬貨装入できるようになつて
いる。硬貨管１０，５，２５の下端部は、硬貨を
顧客に授与する硬貨授与装置４００と接続されて
いる。前部２００の外面のうちの表面部２２０，
２２２は拒絶された硬貨用通路の一部を構成す
る。自動販売機で使用拒絶された硬貨は、上方に
ある硬貨試験器（図示せず）から後部１００の開
口部１５０に送られ、前部２００の表面２２０，
２２２に沿つて落下して顧客に返却される。

前部２００及び後部１００は、硬貨管１０，
５，２５の基部に配設された硬貨授与装置４００
と嵌合する。この硬貨授与装置４００には、硬貨
管内の硬貨層の底部から硬貨を１枚受容するよう
にサイズ決めされた開口部を有する水平移動可能
な滑動部４２５，４０５，４１０が具備されてい
る。滑動部４２５，４０５，４１０を往復運動す
ると、通常の方法でこれら往復運動滑動部と関連
させてある硬貨管から硬貨が１個送られて来る。
好適な硬貨授与装置のより詳細な説明は米国特許
第3814115号に開示されている。

前後部１００，２００はカムロツク締結部材３
０１，３０２で着脱自在に組付けてある。この締
結部材３０１，３０２は、ウイング・タブ
（Wing tab）部３０８を具備した軸３０４の形を
している。タブ部３０８は前部２００の硬貨半導
体５ｂと１０ｂとの間に配設された溝２３３，２
３５の中を自由に通過できる。軸３０４には一体
状カラー３０５と円形クリツプ受容溝３０６とが
具備されている。このカラー３０５とクリツプ３
０６とは、カムロツク締結部材３０１，３０２を
後部１００内に保持し、且つこれらを回転自在と
するためのものである。

カムロツク締結部材３０１，３０２を90゜回す
と、前後両部２００，１００が互いに締付けられ
る。硬貨管半体１０ｂと５ｂとは異なる金額の硬
化用にサイズ決めしてあるから、直径が異なる。
硬貨半導体１０ｂの外部半径は第３図ではR₂で
示してある。カムロツク締結部材のタブ部３０８
の形状を対称形にするよう、大きい方の硬貨管半
体５ｂの外部の部分２３２，２３４を半径R₂に
等しい半径R₁まで切除してある。従つて、タブ
部３０８が当接している硬貨管両半体１０ｂと５
ｂとの表面は対称形となつており、その結果カム
ロツク締結部材３０１，３０２をいずれの方向に
回しても締付けを行うことができる。両部１０
０，２００を正確に整列できるよう、突出状舌部
１４０を後部１００の硬貨半体２５ａと５ａとの
間に配設してある。これに対して、舌部１４０に
対応する溝（図示せず）を前部２００の硬貨管半
体２５ｂと５ｂとの間に設けてある。舌部１４０
とカムロツク締結部材３０１，３０２とを合わせ
ると、整列部位は３つである。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明装置の一実施例を示す分解斜面
図である。第２図は同実施例の正面図である。第
３図は第２図の線―に沿つて切られた部分断
面拡大図である。 ５，１０，２５…硬貨管、５ａ，５ｂ，１０
ａ，１０ｂ，２５ａ，２５ｂ…硬貨管半体、１０
０…後部、２００…前部、３０１，３０２…カム
ロツク式締結部材、３０５…一体状カラー、３０
６…円形クリツプ受容溝、３０８…ウイング・タ
ブ部、４００…硬貨授与装置、４０５，４１０，
４２５…滑動部。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ 金額別に硬貨を収容する複数の硬貨管を含む
   硬貨管装置であつて、該装置は硬貨検査装置本体
   に固定される硬貨管後半体部、該硬貨管後半体部
   と着脱可能に組立てられる硬貨管前半体部、およ
   び該硬貨管前・後半体部を一体的であるが着脱可
   能に結合する締結手段とからなり、該硬貨管前・
   後半体部のおのおのは半円筒状管の切口の縁で互
   いに結合されている連接した複数の半円筒状管か
   らなり、そして該硬貨管前・後半体部はそれらが
   結合されたとき複数の直立した円筒状硬貨管を構
   成するものであり、 該締結手段は該硬貨管後半体部の半円筒状管結
   合部に回転自在に取付けられたカムロツク手段か
   らなり、該カムロツク手段は該硬貨管前半体部の
   半円筒状管結合部に形成され隣接する硬貨管の間
   に位置するスロツトを通り抜けているタブ部を有
   するシヤフトを有し、該タブ部は該カムロツク手
   段が該スロツトに対し横切るような位置に回転さ
   れたときに該隣接する硬貨管前半体部の外壁面を
   後方に押圧するようにして該外壁面に係合される
   ものである硬貨管装置。 ２ 特許請求の範囲第１項に記載の硬貨管装置に
   おいて、 前記硬貨管前半体部におけるスロツトに隣接し
   た部分の該硬貨管の外壁面は同じ半径の円筒形状
   にあり、そしてカムロツクのタブ部分は該硬貨管
   の円筒状外壁面の該同じ半径部分に係合する構造
   を有しているものである硬貨管装置。 ３ 特許請求の範囲第２項に記載の硬貨管装置に
   おいて、 前記隣接する２つの円筒形状硬貨管は異なる内
   径を有すが、該硬貨管前半体部の外壁面の該スロ
   ツトに隣接した部分は共に同じ半径の円筒状外壁
   面である硬貨管装置。 ４ 特許請求の範囲第１項に記載の硬貨管装置に
   おいて、 前記硬貨管前・後半体部の一方は硬化が転動す
   る硬貨軌道路と該軌道路に沿つた硬貨受け入れ開
   口とを含み、該開口のおのおのは特定の金額の硬
   貨がそこを通過し適当な硬貨管に入るような寸法
   である硬貨管装置。 ５ 特許請求の範囲第１項に記載の硬貨管装置に
   おいて、 前記硬貨管前・後半体部は結合時にそれらを整
   列させる手段を含むところの硬貨管装置。