JPH0248979Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は光学式デイスクプレーヤーの光ピツク
アツプ取付装置に関する。

光学式デジタルオーデイオデイスクやビデオデ
イスクの発展に伴い、信号読取用光源として半導
体レーザを用いた光ピツクアツプが開発され、そ
れを用いた光学式デイスクプレーヤーも開発され
ている。

この光ピツクアツプは、レーザービームを照射
しながらデイスクの半径方向へ横動して、デイス
クに記録された信号を読取るものであるが、光ピ
ツクアツプの性能を十分に発揮するためには、光
ピツクアツプの光軸がデイスクの信号ピツト面に
対して垂直になる必要がある。

本考案はこのような点に鑑みなされたもので、
光ピツクアツプのデイスクの半径方向および接線
方向での傾きを微調整できる傾き微調整機構を具
備する光ピツクアツプ取付装置に関するものであ
る。

以下、本考案を図において説明する。

２は光ピツクアツプ１を取付けた略コ形支持体
で、一方の端面には一対のローラ３，４を取付け
られており、一方のローラ４はスプリング５を介
在させてローラ３方向（上下方向）へ摺動可能に
取付けられ、常時弾性押圧されている。他方のロ
ーラ３は光ピツクアツプ１のデイスクの接線方向
での傾き微調整機構を介して取付けられている。
そして、支持体２のこの一方の端部はローラ３，
４間に介挿したガイド棒６に沿つて摺動可能に支
持されている。

この傾き微調整機構は、第２図に示すように、
支持体２のローラ３取付部にその上下方向に凹部
１８を設け、この凹部１８内にローラ３を取付け
た摺動部材１９を上下方向に摺動可能に嵌挿し、
支持体２に固定した取付板２０を貫通した調整ネ
ジ２１をバネ２２を介在させて上記摺動部材１９
に螺着し、支持体２の側面に設けた遊嵌孔２３を
貫通した固定ネジ２４を上記摺動部材１９に螺着
してなる構造を有する。

また、支持体２の他方の端部は、ガイド棒７に
摺動可能に嵌挿した摺動体８に光ピツクアツプ１
のデイスクの半径方向での傾き微調整機構を介し
て取付けられている。

傾き微調整機構は、第３図および第４図に示す
ように、支持体２の他方の下端部に切欠部９を設
け、この切欠面９ａにネジ孔１０，１０をそれぞ
れ設け、また、取付端面２ａにネジ孔１１，１１
をそれぞれ設け、一方、摺動体８の取付面８ａの
下端部を水平方向へ突出させて突出部１２を設
け、また、支持体２のネジ孔１１，１１に対応し
て取付面８ａに遊嵌孔１４，１４をそれぞれ設
け、そして、支持体２の取付端面２ａを摺動体８
の取付面８ａに当接させ、突出部１２を貫通した
調整ネジ１５，１５をスプリング１６，１６を介
挿させて支持体２のネジ孔１０，１０にそれぞれ
螺着するとともに、摺動体８の遊嵌孔１４，１４
を皿バネ（またはスプリングワツシヤ）１７，１
７を介挿して貫通した固定ネジ１３，１３を支持
体２のネジ孔１１，１１に螺着してなる構造を有
する。

以上の構造によれば、固定ネジ１３，１３をそ
れぞれ緩めて、調整ネジ１５，１５のいずれか一
方の調整ネジを締付け、または、緩めることによ
り、支持体２が摺動体８に対して傾いて、光ピツ
クアツプ１のデイスクの半径方向での傾きが調整
できる。調整後、固定ネジ１３，１３をそれぞれ
締付けて、支持体２を摺動体８に固定する。

また、デイスクの接線方向での傾き調整につい
ては、固定ネジ２４を緩めて、調整ネジ２１を緩
めるることにより、調整ネジ２１および摺動部材
１９がバネ２２により下方へ押圧されて摺動し、
逆に、調整ネジ２１を締付けることにより摺動部
材１９が上方へ摺動して、光ピツクアツプ１のデ
イスクの接線方向での傾きが調整できる。調整
後、固定ネジ２４を締付けて、摺動部材１９を支
持体２に固定する。したがつて、このようなデイ
スクの接線方向での傾き微調整機構は、１本の調
整ネジ２１を締付け、または、緩めることによつ
て支持体２と摺動部材１９すなわちローラ３との
上下方向の相対的位置を変化させて、デイスクの
接線方向での傾きを微調整するものであるから、
光ピツクアツプ１によつてデイスクに記録された
信号を読取りながら、その信号に基いて光ピツク
アツプ１のデイスクの接線方向での傾きが最良点
になるように微調整することが容易にでき、ま
た、調整ネジ２２の締付け、または、緩めに直接
応答して光ピツクアツプ１の傾きが変化するの
で、デイスクからの読取信号の良否の判別が容易
になり、傾き最良点の微調整が正確になる。

以上のように、本考案は、光ピツクアツプを取
付けた支持体をローラを取付けた摺動部材を摺動
可能にした傾き微調整機構を介して支持したの
で、光ピツクアツプのデイスクの接線方向での傾
きを単純な作業で、かつ正確に微調整でき、ま
た、構造も著しく単純である等の優れた実用上の
利点を有する。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の光ピツクアツプ取付装置の構
造を示す斜視図、第２図は同、一部破砕要部斜視
図、第３図および第４図は同、一部破砕断面図で
ある。 １は光ピツクアツプ、２は支持体、３，４はロ
ーラ、６，７はガイド棒、８は摺動体、１９は摺
動部材、２０は取付板、２１は調整ネジ、２２は
バネ、２３は遊嵌孔、２４は固定ネジである。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 光ピツクアツプ１を取付けた支持体２の一方の
   端部をガイド棒７に摺動可能に嵌挿した摺動体８
   に取付け、上記支持体２の他方の端部に一対のロ
   ーラ３，４を取付け、当該ローラ３，４間にガイ
   ド棒６を介挿させて、上記支持体２をガイド棒
   ６，７に沿つて摺動するようにした光学式デイス
   クプレーヤーにおいて、上記ローラ３を取付けた
   摺動部材１９を上記支持体２の端部に設けた凹部
   １８内に上下方向に摺動可能に嵌挿し、上記支持
   体２に固定した取付板２０を貫通した調整ネジ２
   １をバネ２２を介在させて上記摺動部材１９に螺
   着するとともに、上記支持体２に設けた遊嵌孔２
   ３を貫通した固定ネジ２４を上記摺動部材１９に
   螺着してなる光ピツクアツプ取付装置。