JP3857884B2 - 光ピックアップ装置の製造方法 - Google Patents
光ピックアップ装置の製造方法 Download PDFInfo
- Publication number
- JP3857884B2 JP3857884B2 JP2001103425A JP2001103425A JP3857884B2 JP 3857884 B2 JP3857884 B2 JP 3857884B2 JP 2001103425 A JP2001103425 A JP 2001103425A JP 2001103425 A JP2001103425 A JP 2001103425A JP 3857884 B2 JP3857884 B2 JP 3857884B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- base
- optical pickup
- actuator
- manufacturing
- resin
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Images
Landscapes
- Moving Of The Head For Recording And Reproducing By Optical Means (AREA)
- Optical Recording Or Reproduction (AREA)
- Optical Head (AREA)
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、光ピックアップ装置のスキュー調整に関し光ピックアップ装置の製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
光ピックアップ装置により、CDなどディスクに記録された信号を正確に読み取る機構として、スキュー調整機構が設けられている。スキュー調整は、レーザ素子から放射されたレーザビームが対物レンズを介してディスクに照射されるときに、対物レンズをラジアル方向およびタンジェンシャル方向に傾き調整するもので、レーザビームがディスクの面に直角に照射されることで、ビームスポットが円形に調整され、正確にディスクの信号が読み取られる。
【0003】
従来の光ピックアップ装置の一例として、図3に示す斜視図を参照しつつ説明する。図
3において、ベース1には、2つのマグネット2a、2bが装着固定されるとともに、ベース1と一体成型された腕状の保持板1aが装着され、保持板1aには、調整ネジ3が挿入されるタップ1bがネジ切りされている。
【0004】
4は、対物レンズ5が装着され、フォーカスコイル13とトラッキングコイル14とが巻回されたレンズホルダであり、レンズホルダ4には、各上面および下面の両端部に支持部6と副支持部7とが設けられ、この支持部6と副支持部7とには、弾性を有するサスペンションワイヤ8が固着されている。
【0005】
9は、サスペンションワイヤ8が支持部6と副支持部7とにて固着され他端が支持されたアクトフレームである。9aは、アクトフレーム9の端部に一体成型され、タップ1bと係合する位置に設けられた腕状の調整ベースである。
【0006】
10は、アクトフレーム9の面に接着され、サスペンションワイヤ8が半田付けされたプリント基板である。11は、アクトフレーム9とプリント基板が接着された中心部をベース1に固定する固定ネジであって、固定ネジ11を中心に、アクトフレーム9とプリント基板10とを時計方向または反時計方向に偏移させることにより、ラジアルスキュー調整が行なわれる。12は、調整ベース9aとタップ1bとの間隔を調整する調整ネジ3を包むように挿入されるスプリングである。
【0007】
以上のように構成された光ピックアップ装置のタンジェンシャルスキューを調整する方法として、ベース1に設けられた保持板1aと、アクトフレーム9と一体成型された調整ベース9aとの間には、スプリング12を通した調整ネジ3が設けられており、調整ネジ3を回転させることにより、ベース1に対してアクトフレーム9をA方向またはB方向に移動調整させることによって、タンジェンシャルスキュー調整ができる。
【0008】
また、タンジェンシャルスキュー調整後に、固定ネジ11を中心に、アクトフレーム9とプリント基板10とを時計方向または反時計方向へ偏移させることにより、ラジアルスキュー調整が行なわれる。そして、調整後は、固定ネジ11によって、プリント基板10とアクトフレーム9とは、完全にベース1に固定される。
【0009】
ところで、前述したような方式において、スプリング12が使用されてベース1に対してアクチュエータ調整されるが、調整後においても、ベース1とレンズホルダ4との間は、スプリング12により付勢された状態とされているので、車に搭載されたCDプレーヤなどは、夏と冬との温度変化による膨張および収縮により、スキュー調整ずれを起こすことがあった。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
前述したように、常時、スプリング12によってベース1に対してアクチュエータが付勢されている光ピックアップ装置においては、温度変化による膨張や収縮によってスキュー調整がずれることがあった。また、安価でしかも高品質の光ピックアップ装置が望まれている。
【0011】
本発明は、斯かる問題を解決した光ピックアップ装置の製造方法を提供しようとするものである。
【0012】
【課題を解決するための手段】
本発明の請求項1に係る光ピックアップ装置の製造方法は、レーザ素子より放射されるレーザビームを対物レンズにより収束させて記録媒体に照射させ、該記録媒体から反射光を受光素子にて受光させる光ピックアップ装置の製造方法において、前記対物レンズとト
ラッキングコイルとフォーカスコイルとが取付けられたレンズホルダと、該レンズホルダをサスペンションワイヤを介してアクトフレームにて変位可能に支持させるアクチュエータとを構成し、マグネットが配置されたベースと、該アクチュエータとの間隔を調整する調整ネジの間に、バネ性を付与するU字型の板状の樹脂を挿入し、該ベースに対して該アクチュエータをスキュー調整し、U字型に折り曲げて付勢して調整した後に、該ベースと該アクチュエータとを固定し、該U字型の板状の樹脂を切断することを特徴とする。
【0013】
【発明の実施の形態】
図1は、本発明に係る光ピックアップ装置の製造方法の一実施形態を示す斜視図、図2は、図1に示す光ピックアップ装置の分解斜視図である。
【0014】
図1及び図2に示す本実施の形態において、図3の従来例と同一の図番を使用する。図2において、ベース1には、2つのマグネット2a、2bが装着固定されるとともに、ベース1と一体成型された腕状の保持板1aが装着され、保持板1aには、調整ネジ3が挿入されるタップ1bがネジ切りされている。
【0015】
4は、対物レンズ5が装着され、フォーカスコイル13とトラッキングコイル14とが巻回されたレンズホルダであり、レンズホルダ4には、上面および下面の両側面部に支持部6と副支持部7とが設けられ、この支持部6と副支持部7とには、弾性を有するサスペンションワイヤ8が固着されている。
【0016】
9は、サスペンションワイヤ8が支持部6及び副支持部7に固着されサスペンションワイヤ8の他端を支持するアクトフレームである。9bは、アクトフレーム9の端部に一体的に成型された薄状の樹脂を使用した樹脂板であって、例えばABS樹脂が使用され、U字型に折曲げ可能に成型されており、タップ1bと係合する位置に設けられている。
【0017】
9cは、樹脂板9bに設けられた第1貫通孔、9dは、第2貫通孔であり、樹脂板9bを図1に示す通りU型に折り曲げてばね性を付与させ、調整ネジ3を第1貫通孔と第2貫通孔とに通し、タップ1bに螺合される。
【0018】
10は、アクトフレーム9に接着されサスペンションワイヤ8が半田付けされたプリント基板である。11は、アクトフレーム9とプリント基板10の中心部に設けられた固定孔15をベース1にネジ切りされた固定部16に固定される固定ネジであって、固定部16を中心に、アクトフレーム9とプリント基板10とを時計方向および反時計方向に偏移させるように構成されている。
【0019】
以上のように構成された光ピックアップ装置のタンジェンシャルスキューを調整する方法として、まず、ベース1と、予め治具により対物レンズ5が搭載されたアクチュエータ部分とを組み合わせることから始めるが、まず、固定孔15に固定ネジ11を挿入し、固定部16に螺合させ仮止めする。
【0020】
その後に、アクトフレーム9に一体成型された樹脂板9bを、図1に示すようにU字型に折り曲げることにより、スプリングと同等な付勢力が得られ、調整ネジ3を第1貫通孔9cと第2貫通孔9dとに挿設させタップ1bに螺合させて、調整ネジ3を螺合回転調整させる。これにより、ベース1に対してアクトフレーム9をA方向またはB方向に偏移調整させることによって、対物レンズ5も同様に傾きを変更することができるので、タンジェンシャルスキュー調整ができる。
【0021】
また、タンジェンシャルスキュー調整後に、ラジアルスキュー調整を行うことになり、前述したように、固定ネジ11にて仮止めされたアクトフレーム9とプリント基板10と
は、再度、固定部16を中心に、アクトフレーム9とプリント基板10とを時計方向および反時計方向へ偏移調整させることにより、ラジアルスキュー調整が完了し、固定ネジ11を完全に締付け固定する。その結果、スキュー調整された光ピックアップ装置のレーザビームがディスクの面に直角に照射されることで、ビームスポットが円形に調整され、正確にディスクの信号を読み取ることができる。
【0022】
そして、タンジェンシャルスキュー調整とラジアルスキュー調整とが完了した光ピックアップ装置において、付勢されているU字部分である第1貫通孔9cと第2貫通孔9dとの間を切断する。
【0023】
【発明の効果】
以上の如く、請求項1記載の発明によれば、レーザ素子より放射されるレーザビームを対物レンズにより収束させて記録媒体に照射させ、記録媒体から反射光を受光素子にて受光させる光ピックアップ装置の製造方法において、対物レンズとトラッキングコイルとフォーカスコイルとが取付けられたレンズホルダと、レンズホルダをサスペンションワイヤを介してアクトフレームにて変位可能に支持させるアクチュエータとを構成し、マグネットが配置されたベースと、アクチュエータとの間隔を調整する調整ネジの間に、板状の樹脂をU字型に曲げてバネ性を付与させて挿入しスキュー調整するので、ステンレスなどを使用していたスプリングを削除することができ、大幅なコストダウンをすることができる。
また、U字型に折り曲げて付勢して調整した後に、ベースとアクチュエータとを固定ネジにより完締した後に、U字型の板状の樹脂を切断することにより、常時付勢されていたベースとアクチュエータとの間の付勢力がなくなり、スキュー調整ずれが発生する要因が削減される。
【0024】
また、請求項2記載の発明によれば、アクトフレームの端部に一体成型された板状の樹脂をU字型に付勢することにより、別に板状の樹脂を成型する必要がないので、更にコストダウンが可能となった。
【0025】
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る光ピックアップ装置の製造方法の一実施形態を示す斜視図である。
【図2】 図1に示す光ピックアップ装置の分解斜視図である。
【図3】 従来の光ピックアップ装置の一形態を示す斜視図である。
【符号の説明】
1 ベース
2a マグネット
2b マグネット
3 調整ネジ
4 レンズホルダ
5 対物レンズ
6 支持部
7 副支持部
8 サスペンションワイヤ
9 アクトフレーム
9a 調整ベース
9b 樹脂板
9c 第1貫通孔
9d 第2貫通孔
10 プリント基板
11 調整ネジ
12 スプリング
13 フォーカスコイル
14 トラッキングコイル
15 固定孔
16 固定部
Claims (2)
- レーザ素子より放射されるレーザビームを対物レンズにより収束させて記録媒体に照射させ、該記録媒体から反射光を受光素子にて受光させる光ピックアップ装置の製造方法において、前記対物レンズとトラッキングコイルとフォーカスコイルとが取付けられたレンズホルダと、該レンズホルダをサスペンションワイヤを介してアクトフレームにて変位可能に支持させるアクチュエータとを構成し、マグネットが配置されたベースと、該アクチュエータとの間隔を調整する調整ネジの間に、バネ性を付与するU字型の板状の樹脂を挿入し、該ベースに対して該アクチュエータをスキュー調整し、U字型に折り曲げて付勢して調整した後に、該ベースと該アクチュエータとを固定し、該U字型の板状の樹脂を切断することを特徴とする光ピックアップ装置の製造方法。
- 前記アクトフレームの端部に板状の前記樹脂を一体成型し、板状の部分をバネ性を付与するU字型に折り曲げて前記調整ネジの間に挿入させることを特徴とする請求項1記載の光ピックアップ装置の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001103425A JP3857884B2 (ja) | 2001-04-02 | 2001-04-02 | 光ピックアップ装置の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001103425A JP3857884B2 (ja) | 2001-04-02 | 2001-04-02 | 光ピックアップ装置の製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2002298408A JP2002298408A (ja) | 2002-10-11 |
JP3857884B2 true JP3857884B2 (ja) | 2006-12-13 |
Family
ID=18956489
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2001103425A Expired - Fee Related JP3857884B2 (ja) | 2001-04-02 | 2001-04-02 | 光ピックアップ装置の製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3857884B2 (ja) |
-
2001
- 2001-04-02 JP JP2001103425A patent/JP3857884B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2002298408A (ja) | 2002-10-11 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US5056891A (en) | Method of preparing information reading apparatus and objective lens suspension body | |
JP3857884B2 (ja) | 光ピックアップ装置の製造方法 | |
KR101373752B1 (ko) | 대물렌즈 구동장치 및 이를 채용한 광디스크 드라이브 | |
JP2007058900A (ja) | 光ヘッド | |
JP3943059B2 (ja) | 光ヘッド装置 | |
JP4527350B2 (ja) | 光ピックアップの製造方法 | |
KR100206364B1 (ko) | 틸트 조정이 용이한 광픽업장치 | |
JP2007514262A (ja) | 記録媒体の表面に対する走査装置の平行な方向付けを行う手段を伴う光学記録媒体用記録及び/又は再生装置 | |
JP3912191B2 (ja) | 光ピックアップ装置 | |
JP5415838B2 (ja) | 光ピックアップ装置 | |
JP2000057611A (ja) | 光学ピックアップ装置 | |
KR100206363B1 (ko) | 틸트조성이 용이한 광픽업장치 | |
KR100207261B1 (ko) | 광픽업 장치의 대물렌즈 홀더 | |
JP2900825B2 (ja) | 光ピックアップ装置及びその製造方法 | |
KR200143191Y1 (ko) | 광픽업 액츄에이터 조립장치 | |
JPH07240035A (ja) | 光ピックアップ及び光ピックアップの製造方法 | |
JP4486019B2 (ja) | 対物レンズ駆動装置及び光ピックアップ | |
JPH10124880A (ja) | 光ピックアップ | |
JPH0814896B2 (ja) | 光ピックアップ装置 | |
JP3665214B2 (ja) | 光ピックアップ | |
JPH0248979Y2 (ja) | ||
JP2005116010A (ja) | ディスクドライブ装置 | |
JPH05314495A (ja) | 光検出器取付装置 | |
JPS6313130A (ja) | 光学式情報記録再生装置 | |
JPS6313131A (ja) | 光学式情報記録再生装置 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20040714 |
|
RD01 | Notification of change of attorney |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7421 Effective date: 20051226 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20060316 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20060328 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20060518 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20060613 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20060811 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20060905 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20060915 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100922 Year of fee payment: 4 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |