JPH0248922A - 熱可塑性樹脂シートの製造方法 - Google Patents

熱可塑性樹脂シートの製造方法

Info

Publication number
JPH0248922A
JPH0248922A JP1131124A JP13112489A JPH0248922A JP H0248922 A JPH0248922 A JP H0248922A JP 1131124 A JP1131124 A JP 1131124A JP 13112489 A JP13112489 A JP 13112489A JP H0248922 A JPH0248922 A JP H0248922A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
sheet
cooling roller
electrode
thermoplastic resin
charge
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP1131124A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH0698672B2 (ja
Inventor
Tsugio Okumura
奥村 次男
Shinichi Ohashi
慎一 大橋
Hitoshi Matsuda
均 松田
Kazuhisa Miyashita
宮下 和久
Naomichi Yamagishi
山岸 直道
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Kasei Polytec Co
Original Assignee
Mitsubishi Monsanto Chemical Co
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Monsanto Chemical Co filed Critical Mitsubishi Monsanto Chemical Co
Publication of JPH0248922A publication Critical patent/JPH0248922A/ja
Publication of JPH0698672B2 publication Critical patent/JPH0698672B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B29WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
    • B29CSHAPING OR JOINING OF PLASTICS; SHAPING OF MATERIAL IN A PLASTIC STATE, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; AFTER-TREATMENT OF THE SHAPED PRODUCTS, e.g. REPAIRING
    • B29C48/00Extrusion moulding, i.e. expressing the moulding material through a die or nozzle which imparts the desired form; Apparatus therefor
    • B29C48/25Component parts, details or accessories; Auxiliary operations
    • B29C48/88Thermal treatment of the stream of extruded material, e.g. cooling
    • B29C48/911Cooling
    • B29C48/9135Cooling of flat articles, e.g. using specially adapted supporting means
    • B29C48/915Cooling of flat articles, e.g. using specially adapted supporting means with means for improving the adhesion to the supporting means
    • B29C48/9165Electrostatic pinning
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B29WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
    • B29CSHAPING OR JOINING OF PLASTICS; SHAPING OF MATERIAL IN A PLASTIC STATE, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; AFTER-TREATMENT OF THE SHAPED PRODUCTS, e.g. REPAIRING
    • B29C41/00Shaping by coating a mould, core or other substrate, i.e. by depositing material and stripping-off the shaped article; Apparatus therefor
    • B29C41/24Shaping by coating a mould, core or other substrate, i.e. by depositing material and stripping-off the shaped article; Apparatus therefor for making articles of indefinite length
    • B29C41/26Shaping by coating a mould, core or other substrate, i.e. by depositing material and stripping-off the shaped article; Apparatus therefor for making articles of indefinite length by depositing flowable material on a rotating drum
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B29WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
    • B29CSHAPING OR JOINING OF PLASTICS; SHAPING OF MATERIAL IN A PLASTIC STATE, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; AFTER-TREATMENT OF THE SHAPED PRODUCTS, e.g. REPAIRING
    • B29C48/00Extrusion moulding, i.e. expressing the moulding material through a die or nozzle which imparts the desired form; Apparatus therefor
    • B29C48/03Extrusion moulding, i.e. expressing the moulding material through a die or nozzle which imparts the desired form; Apparatus therefor characterised by the shape of the extruded material at extrusion
    • B29C48/07Flat, e.g. panels
    • B29C48/08Flat, e.g. panels flexible, e.g. films
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B29WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
    • B29CSHAPING OR JOINING OF PLASTICS; SHAPING OF MATERIAL IN A PLASTIC STATE, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; AFTER-TREATMENT OF THE SHAPED PRODUCTS, e.g. REPAIRING
    • B29C48/00Extrusion moulding, i.e. expressing the moulding material through a die or nozzle which imparts the desired form; Apparatus therefor
    • B29C48/25Component parts, details or accessories; Auxiliary operations
    • B29C48/88Thermal treatment of the stream of extruded material, e.g. cooling
    • B29C48/911Cooling
    • B29C48/9135Cooling of flat articles, e.g. using specially adapted supporting means
    • B29C48/914Cooling of flat articles, e.g. using specially adapted supporting means cooling drums

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Thermal Sciences (AREA)
  • Extrusion Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明は、熱可塑性樹脂シート、特にポリアミド系樹
脂シートやエチレン酢酸ビニル共重合体ケン化物(以下
、EVOHと略す)系樹脂シートのような、溶融状態に
おける電気抵抗が小さい樹脂よりなるシート、の製造方
法に関する。より詳細には、本発明は、押出機のダイか
らシート状に押出された熱可塑性樹脂を静電ピニング法
によって冷却ローラーの表面に密着急冷させて、表面外
観が平滑美麗な樹脂シートを製造する方法に関する。
〔従来の技術〕
熱可塑性樹脂シートを製造する方法として、ダイから溶
融押出された溶融樹脂シートを静電ピニング法によって
冷却ローラー面に密着急冷させて樹脂シートを製造する
方法がある(例えば、特公昭37−6142号公報)。
ポリアミド系樹脂やEVOH系樹脂は、溶融状態での体
積比抵抗が104〜105Ωemのオーダーであり、例
えば、ポリエチレンテレフタレート、ポリプロピレンな
どのそれと比べて非常に小さく、比較的電気を通し易い
。その為に、溶融状態の樹脂シートに静電荷を付与して
も、冷却ローラーへの電荷漏洩が多く、シートの単位面
積当りの帯電量は小さくなり、強い静電気的引力を得る
ことが出来ないことから、製膜速度を高めることができ
なかった。
本発明者らの実験によれば、一般的な静電ピニング法、
例えば、前述の特公昭37−6142号公報に記載の方
法で、ナイロン−6シートの製膜を行っても、厚み等が
均一で平滑美麗なシートか得られる製膜速度は25m/
分程度が限度であり、それを超す速度では、ピニングバ
ブルといわれる密着不良現象を生じて、完全に密着急冷
された均質なシートを得ることができなかった。この様
な25m/分程度の速度でのシート製造は、コスト高と
なって、工業的に許容されるものではない。
このような問題に対処するための方策として、種々の提
案がなされている。例えば、金属製冷却ローラーの表面
に電気絶縁性被膜を設けて、ポリエチレンテレフタレー
ト、ポリアミドなどの熱可塑性樹脂シートから冷却ロー
ラーへの電荷漏洩を少なくして密着力を増す方法(例え
ば、特公昭48−14784、特公昭48−29311
、特開昭61−95925号公報)や、ストリーマコロ
ナ状態のコロナ放電を行いつつ高電流をシートに付与し
、帯電量を増すことによりシートの密着力を増す方法(
特公昭59−23270号公報)などが提案されている
〔発明が解決しようとする課題〕
しかしながら、従来のストリーマコロナ状態のコロナ放
電を行う方法(特公昭59−23270号公報)では、
ストリーマコロナ状態のコロナ放電を発生させるために
、高電流を必要とするので、感電の危険があり、作業の
安全性に大きな問題がある。さらに、この場合には針状
電極を用いるので、電極の構造上、溶融したシートから
発生するモノマー、オリゴマーなとの昇華物が電極に付
着堆積し易く、安定したコロナ放電を維持するには頻繁
な電極の掃除または新しい電極との交換が必要なために
長期間に亘って連続的に製造を行うことができず、また
付着堆積した昇華物による電極の針先端の汚染の結果、
コロナの発生が不均一になってシートに密着不良部分が
生じたり、堆積した昇華物がシート上に落下して成形シ
ートを19すという問題がある。この聞届を回避するに
は、頻繁に電極を掃除しなくてはならない為に生産性か
劣ると共に、更には針状電極か長時間の使用により針先
が微妙に消耗して、シート幅方向に一列として用いる多
数の針の高さが僅かながらも不揃いとなって、シート幅
方向に均一なコロナ発生ができなくなり、密着不良発生
の原因となるなど電極の精度管理が非常に難しいという
問題もある。
他方、従来の冷却ローラーの表面に電気絶縁性被膜を設
ける方法(特開昭61−95925号公報など)は、体
積抵抗の小さいシートの静電ピニングにおいて電荷の漏
洩を少なくするという意味では合理的である。しかしな
がら、上記の提案を実施しても表面外観の平滑美麗なシ
ートが必ずしも得られず、また製膜速度も必ずしも改善
されず、依然として次のような種々の問題点があること
がわかった。
第一の問題は、前記提案の電気絶縁性被膜を有する冷却
ローラーを用いる静電ピニング法で熱IIJ塑性樹脂シ
ートを製造すると、得られるシート全面に無数の直径0
,1〜0.21程度の微小円形状泡による外観不良がし
ばしば発生し、このようなシートは一見するとあたかも
「擦りガラス」の様にヘイジーに見えるということであ
る。
この外観不良は、冷却ローラーとそれに密行するシート
との界面に無数の空気泡が取り込まれ、シートの密着力
により押し潰されて出来たものと推察される。金属製の
鏡面メツキの冷却ローラーでは、例え密着不良となって
も、この様にシート全面にわたって無数の微小円形状泡
による外観イく良が発生することはないことから、この
外観不良は冷却ローラーの表面に設けた電気絶縁性被膜
に起因するものと考えられる。
第二の問題は、電気絶縁性被覆Hの種類によっては、或
いはまた同じ材質のものをIEaしてもその電気絶縁性
や表面粗さの度合い次第では、密着性に差が生じて、甚
だしい場合には、製膜速度の向上が全く望めない場合も
あるといううことである。
第三の問題は、電気絶縁性被覆を持つ冷却ローラーを用
いて製膜すると、冷却したシートをローラーから引剥す
際に、剥離帯電現象を起し、その際の冷却ローラー面に
生じた電荷のために密谷不良やスパークを生じ、効率よ
く安定した製膜ができないということである。
この第三の問題を、添付図面を用いて更に詳述すれば、
第8図に示す様に冷却された熱可塑性樹脂シートが冷却
ローラーから引剥されるときに、剥離帯電現象が起る。
シートが、ポリアミド系シートの場合、ポリアミド系樹
脂シートとセラミックス被膜との帯電列の差により、通
常、ポリアミド系樹脂シートはプラス(+)に、セラミ
ックス被膜はマイナス(−)に帯電する。このとき、帯
電電位は、ポリアミド系シートで+20KV以上、セラ
ミックス被膜で一2KV以上に達することもある。シー
トがEVOH系樹脂シートである場合にも、同じような
現象が起る。従って、冷却されたシートが剥離されて裸
出したローラー表面にはマイナス(=)の電荷が帯電し
、他方、ダイから押出された溶融樹脂シート面に電極に
よりマイナス(−)の電荷が付与されるので、マイナス
(−)同士が反発して密着不良を起す。さらに、溶融樹
脂シート面のマイナス(−)の電荷と裸出したローラー
表面のマイナス(−)の電荷とが加算されて、電極と冷
却ローラーの金属製基体ローラーとの間の電位が高まっ
て、スパークを生じ易(なる。
この反発およびスパークを回避するために溶融樹脂シー
ト面をプラス(+)に帯電させることもてきるが、この
場合には電極全幅に沿って均一なコロナを発生させるこ
とが難しく、局部的にストリーマ−状コロナを発生し、
部分的に異常に大きな電流が流れ、これまた密着不良を
来たすので、好ましい方法ではない。
従って、第8図に示す特開昭61−95925号公報に
よる方法では、剥離帯電を起さないが、或いは起しても
ローラー表面に載っている電荷が極く僅かかの条件が整
ったときのみ、良好に製膜することができるにすぎない
上述の方法に対して、特公昭48−29311号公報に
は、冷却シートが剥離されて裸出した冷却ローラー面に
、溶融シート面とは逆の電荷を第2の電極から付与する
第9図に示す方法か記載されている。
しかしながら、第9図に示す方法では、製膜速度が高ま
るにつれて、冷却ローラー表面の除電あるいは逆帯電が
不均一となって、溶融状シートの冷却ローラーへの密告
位置が微妙に変動して、ローラーに向って見ると密着線
の所々が歪み、密告線の直線性が損なわれ、その結果、
シートに厚み斑を生じたり、冷却ローラー幅方向に何箇
所かの密着不良箇所を生じ、シートには流れ方向に線状
の密着不良により、縦筋が生じ品いという問題があった
。この問題を解決するために、冷却ローラ表面の除電あ
るいは逆帯電を強力にするために冷却ローラーへの印加
電圧を高めると、スパークを起し易くなり、特にセラミ
ックスの場合にはスパークによりセラミックス被膜に穴
が開き、穴の補修が困難なことから、被膜を更新しなけ
ればならず、結局製膜速度を高め得ないという問題があ
る。
この発明は上述の背景に基づきなされたものであり、そ
の目的は、電荷漏洩の防止に対して合理的な手段である
電気絶縁性被覆が形成された冷却ローラーを用いて、表
面外観が平滑美麗な熱可塑性樹脂シートを速い製膜速度
で製造することができる方法を提供することである。
〔課題を解決するための手段〕
本発明者らは、上述の課題を解決すべく種々の試験研究
を行った結果、冷却ローラー表面への電荷の付与を複数
の電極から行い、かつ冷却ローラー表面の電気絶縁性被
膜が特定の電気的物理的条件を具備すれば、この目的達
成に有効であるとの知見を得、更に好ましい態様におい
ては、溶融樹脂シート面および冷却ローラー表面への電
荷付与を特定の条件の下で実施すれば、より良好な結果
が得られることが判明し、この発明を完成するに至った
すなわち、この発明の熱可塑性樹脂シートの製造方法は
、溶Wした熱可塑性樹脂を成形ダイからンート状に押出
すと共に、この押出された樹脂シート面に第1電極から
静電荷を付与し、次いで、帯電した樹脂シートを、電気
的に接地された基体ローラー表面に電気絶縁性被膜を有
してなる冷却ローラーの電気絶縁性被膜表面上に密着さ
せて冷却し、冷却されたシートを冷却ローラー表面から
剥離させ、シートが剥離されて裸出した冷却ローラー表
面に、第2電極から第1電極からの静電荷とは逆極性の
静電荷を付与することを含むシートの製造方法であって
、 (イ)前記第2電極として、冷却されたシートが冷却ロ
ーラーから剥離されるシート剥離位置と、冷却されるべ
きシートが冷却ローラーに密むするシート密着開始位置
との間に、冷却ローラーの回転方向の流れに沿って、そ
れぞれ間隔をおいて複数設けられたものを用い、 (ロ)前記電気絶縁性被膜として107Ω以上の鉢植抵
抗および表面抵抗を有しミかつ、中心線・10均粗さ(
Ra、 )で0.3μm以下の表面粗さを示すものを用
いる、 ことを特徴とするものである。
この発明の具体的な好ましい態様において、上記シート
剥離位置の側を上流側とし、上記シート密着開始位置の
側を下流側として、複数設けられた第2電極のうち、最
も下流側の電極による静電荷の付与は、前記シート密着
開始位置到達よりも0.3秒以上前に行い、これより上
流側の電極による静電荷の付与は、互いに隣り合う上流
側の電極による静電荷の付与よりも0. 2秒以上前に
行うのか好ましく、また、該第2電極のうち、上流側の
電極によって、冷却ローラー裸出表面のa離帯電電荷を
除去し、下流側の電極によって、冷却されるべきシート
とは逆極性に冷却ローラー裸出表面を帯電させるように
、順次に電荷を付与するのが好ましい。
更に、この発明の具体的な好ましい態様において、第1
電極から溶融した熱可塑性樹脂シー ト面への電荷付与
量を、シート幅1m当り電流として1〜5mAとするこ
とができ、第2電極の全数から冷却ローラー裸出表面へ
の電荷付与量を、シト幅1m換算電流として0.6〜4
mAとすることができる。
以下、この発明をより詳細に説明する。
この発明の熱可塑性樹脂シートの製造h゛法は、次の]
−程を含む。
(イ) 溶融した熱可塑性樹脂をシート状に押出す工程 (ロ) その熱可塑性樹脂シート面に第1電極から静電
荷を付与する工程 (ハ) 帯電した上記樹脂シートを、冷却ローラーの電
気絶縁性波膜の表面上に密る・させて冷却する工程 (ニ) 冷却した樹脂シートを冷却ローラー表向から剥
離する工程 (ホ) シートが剥離されて裸出した冷却ローラー表面
に、第2電極から第1電極からの静電荷とは逆極性の静
電荷を付与する工程。
この発明の(イ)工程において、溶融した熱可塑性樹脂
をシート状に押出す工程パラメーターは、用いる熱可塑
性樹脂の種類やシートの用途に応じて適宜選択すること
ができる。
この発明において用いられ得る熱可塑性樹脂は、特に限
定されるものではなく、一般的にシート原料として用い
られるものを使用できる。しかしながら、この発明に係
るシートの製造方法は、ポリアミド系樹脂シートやEV
OH系樹脂シートのような溶融状態における電気抵抗が
小さい樹脂よりなるシートの製造において最もその効果
を発揮する。
ここでポリアミド系樹脂シートとは、例えば、ナイロン
6、ナイロン6−6、ナイロン4−6などの脂肪族ポリ
アミド、シクロヘキサン環などを有する脂環族ポリアミ
ド、脂肪族ジアミンとテレフタル酸および/またはイソ
フタル酸とよりなるナイロン塩、あるいはキシリレンジ
アミンと脂肪族ジカルボン酸とよりなるナイロン塩を重
縮合させて得られるポリアミド、ホモポリアミド用のモ
ノマーとナイロン塩とを組合わせ重合させて得られるコ
ポリアミド、もしくは、これらポリアミド同士の混合物
、さらにはこれらのポリアミドとこれとブレンド可能な
熱可塑性樹脂との混合物などのポリアミド系樹脂よりな
るシートを意味する。
上記ポリアミドにブレンド可能な熱可塑性樹脂の例とし
ては、エチレン−酢酸ビニル共重合体およびその鹸化物
、アイオノマー樹脂、エチレンとアクリル酸、メタクリ
ル酸、メタクリル酸メチル、アクリル酸エチル等との共
重合体、無水マレイン酸やアクリル酸等の不飽和カルボ
ン酸、およびその誘導体でグラフト化されたポリエチレ
ン、ポリプロピレン、エチレン−酢酸ビニル共重合体等
の変性ポリオレフィン類等をあげることができる。
EVOH系樹脂シートとは、例えば、エチレン残基含有
率20〜50モル%、ケン化度95モル%以上のEVO
H,またはこれと他のブレンド可能J能な重合体との混
合物などのEVOH系樹脂主樹脂るシートを意味する。
上記EVOHは、エチレン−酢酸ビニル二元」(重合体
に限られず、エチレン、酢酸ビニルと共重合し得るモノ
マー成分を共重合させた三元以上の共重合体のケン化物
であってもよい。共重合し得るモノマー成分としては、
プロピレン、イソブチレンなどオレフィン、クロトン酸
、アクリル酸、メタクリル酸、マレイン酸などの不飽和
酸およびこれらのエステルなどが挙げられる。更に、E
VOHとブレンド可能な重合体としては、前記のエチレ
ン酢酸ビニル系の三元以上の共重合体ケン化物、アイオ
ノマー、エチレン−酢酸ビニル共重合体、ナイロン6で
代表されるポリアミド類などがある。
また、上記のポリアミド系樹脂シートやEVOH系樹脂
シートには、ポリアミド系樹脂やEVOH系樹脂主樹脂
らなるシートのみならず、冷却ローラーの表面と密着さ
せる側に、上記ポリアミド系樹脂やEVOH系樹脂主樹
脂る層を持つ共押出多層物なども包含するものである。
前述した熱可塑性樹脂には、滑剤、無機微粒子、帯電防
止剤、顔料などを添加することができる。
この発明の(ロ)工程において、熱可塑性樹脂シート面
に、電圧を印加した第1電極から静電荷が付与される。
この発明で用いられる第1電極には、ワイヤ状電極、針
状電極、ナイフェツジ状電極、鋸H状電極、テープ状電
極など種々の形状のものがある。
電極が溶融状シートからモノマーやオリゴマーflどの
昇華物で汚染され易いので、巻取可能なワイヤ状電極や
テープ状電極などが好ましい。ワイヤ状電極を用いると
きは、0.08φ〜1.5φ程度のワイヤ径のものが好
ましい。
なお、この発明で用いられる電極では、シート部分に対
応する部分以外を、スパーク防止用のテフロンチューブ
などでマスキングしてもよい。
この電極の祠質としては、任意のものかあり、例えば、
鉄、ニッケル、コバルトなどを主成分とする非晶質金属
、タングステン、ステンレス、鉄、アルミニウム、ニッ
ケル、銅、銅合金などの金属がある。
第1電極からの溶融熱可塑性樹脂シート曲への電荷付与
量は、シート幅1m当り電流として1〜5mAとするこ
とが好ましい。これは、1.mA未満では、密着不良と
なり、たとえ密着しても冷却ローラーの密着開始位置が
変動し易くて、シートの厚み斑の原因となり易いからで
あり、また、5mAを超すとスパークを起し易くなって
好ましくないからである。この様に、電流設定に際して
は、製膜速度およびシート厚さを考慮して、1〜5mA
の範囲で適宜設定し、ポリアミド系シートやEVOH系
シートの場合、製膜速度が大きくなる程、またシートの
厚さが厚くなる程、上記電流値の範囲内で高い設定値と
することか望ましい。
第1電極の位置は、溶融状態のシートが冷却ローラーに
密着するシート密着開始位置からややダイ寄りであって
、シート表面との間隙は、5〜25ml11程度にする
のが適当である。また、前記電流値にするためには、電
極の位置にもよるが、5〜15KV程度の電極電位とす
るのか良い。
工程(ハ)において、帯電樹脂シートを、基体が電気的
に接地された冷却ローラーの電気絶縁性波膜表面上に密
着させて冷却する。
この発明において用いられる冷却ローラーは、そのロー
ラー基体の表面に下記条件を満たす電気絶縁性被膜が形
成されている。すなわち、この被膜は、107Ω以上の
体積抵抗および表面抵抗を有し、かつ、中心線平均粗さ
(Ra)で0.3μm以下の表面粗さを示す電気絶縁性
のものである。
表面に電気絶縁性被膜を有する冷却ローラーは、例えば
、セラミックスをガス式溶射法、プラズマ溶射法、爆発
溶射法などの方法(溶射ハンドブック、日本溶射協会編
集、1987年、新技術開発センター発行)によって、
金属製基体ローラー表面に被覆したものである。
この発明で用いることができる電気絶縁性セラミックス
としては、例えば、Al2O3、Cr2O3、Z r 
O2などの酸化物セラミックスが好ましいが、この発明
で特定する条件を満足する限り特に限定されない。電気
絶縁性被膜の膜厚は出来るだけ均一であることが好まし
く、不均一であると電気抵抗も不均一となり、静電ピニ
ング時にシートの幅変動を引起こしたり、シートの厚み
変動を引起こしたりし易い。このために、基体ローラー
の真円度、円筒度などの寸法精度を極力高めると共に、
溶射後の研削、研磨においては、基体ローラーの芯に極
力合せて基体ローラー表面の真円度、円筒度などの寸法
精度を出す様にロラー加工に配慮する必要がある。
また、被膜の厚みについては、セラミックスの電気抵抗
および熱伝導率を考慮し、目的に応じて設計を行うこと
ができ、通常、50〜250μmの被膜厚みで十分であ
る。なお、この発明ではこの値に特に限定されるもので
はない。
この発明において用いられる冷却ローラーの表面には、
中心線平均粗さ(Ra)で0.3μm以下の表面粗さを
持つ電気絶縁性被膜か形成されていることが必要である
これは、0.3μmを超える表面粗さでは、シトに無数
の微小円形状泡ができる外観不良か発生し、商品価値の
ある平滑美麗なシートか3>4られないからである。従
って、電気絶縁性被膜を形成する際には、中心線平均粗
さ(Ra)をO7″3μm以下とするために、溶射に用
いるIJi4科(粉末、棒)、溶射条件に留意し、溶射
膜の気孔率を極力小さくすると共に、ローラー表面を仕
上る際の6片側や研磨条件にも十分に留意することが好
ましい。
この明細書において、中心線平均粗さ(Ra)とは、J
IS  BO651の規格に記載される触針式表面粗さ
/jpj定器(例えば、小板研究所製、5E−4AZ)
の検出部を冷却ローラー上部に載せ、触針先端半径5μ
m1送り速度0.1mi/see、カットオフ値0.8
mmの条件にて触針を冷却ローラーの軸方向に移動させ
て測定した値であって、JIS  BO651に準拠す
る表面粗さを指すものである。
この発明において用いられる冷却体の表面には、体積抵
抗および表面抵抗がいずれも、107Ω以上である電気
絶縁性被膜が形成されていることが必要である。
すなわち、シートに付与された電荷が、電気絶縁性被膜
の厚み方向および表面に沿って漏洩するので、冷却体の
体積抵抗および表面抵抗が、前記の値を満足していなけ
ればならない。この範囲から外れると、電荷か漏洩し密
行力が低ドする結果、高速製膜ができなくなる。
従って、電気絶縁性被膜を形成する際に、この電気抵抗
についても、溶射するセラミックスの種類や純度、膜厚
、溶射膜の気孔率、封孔処狸材などが大きく影響される
ので、所望の電気抵抗を得る為には、溶射材料の選択、
溶射条件、ローラーの加工精度に十分留意する必要があ
る。特に、セラミックスの溶射の場合、溶射材料、溶射
条件を同じにしても、全く同じ組成の溶射膜が得られる
とは限らず、むしろ微妙に異なる場合が多いので、厳密
な管理をすることが望ましい。
この明細書において、冷却ローラー表面の電気絶縁性被
膜の体積抵抗および表面抵抗は、「電気工学ハンドブッ
クJP326〜328(?H気学会編、昭和53年4月
10日発行、電気学会発行)に記載された測定方法に準
拠して測定された値である。
この測定法を添付図面を用いて説明する。
第5図は、抵抗31定に用いた電極の・14血図である
。この発明において用いられたdpJ定用主用電極25
m1φの主電極と、外径65mmφ、内径55m1φの
ガード電極と、これらを仕切る絶縁体とからなり、電極
材料は水銀、絶縁祠は発泡ポリエチレン製の円形枠であ
る。この電極を両面粘着テープでローラー表面に接着固
定して用いた。第6図は、体積抵抗を測定するために、
冷却ローラー上に第5図に示すtp1定用主用電極置し
、それに接続した電気回路を示した断面図である。
第7図は、表面抵抗を測定するために、冷却ロラー上に
第5図に示す4Iす走用電極を設置し、それに接続した
電気回路を示した断面図である。なお、二点鎖線で囲っ
た箇所は超絶縁抵抗計を示し、この発明では、(株)ア
トパンテスト製の超絶縁抵抗シ)(TR8601)が使
用された。
この明細書における冷却ローラーの電気絶縁性被膜の体
積抵抗および表面抵抗の値は、冷却ローラーの円周方向
に4点、軸方向に3点の合計12点を411J定し、平
均したものである。
この発明の製造方法における工程(ニ)では、冷却され
た樹脂シートを冷却ローラー表面から剥離する(この剥
離された樹脂シートは、そのまま製品としてもよいが、
延伸処理、熱固定処理などに供する場合が多い)。
さらに、この発明の製造方法における工程(ホ)では、
樹脂シートが剥離されて裸出した冷却ローラー表面に、
第2電極から前記工程(ロ)の第1電極からの静電荷と
は逆極性の静電荷を付与する。
上記第2電極は、冷却されたシートが冷却ローラーから
剥離されるシート剥離位置と、冷却されるべきシートが
冷却ローラーに密着するシート密着開始位置との間に、
冷却ローラーの回転方向の流れに沿い、それぞれ間隔を
おいて複数設けられたものを用いることが必要である。
これら複数の第2電極のうち、最も下流側の電極による
静電荷の付与は、前記シート密舌開始位置到達よりも0
.3秒以上前に行い、これより上流側の電極による静電
荷の付与は、互いに隣り合う下流側の電極による静電荷
の付与よりも0. 2秒以上前に行うのがよい。
これは、只1本だけの第2電極を用いたり、複数のそれ
ぞれの第2電極からの静電荷の付与が上記それぞれの基
準によるタイミングをはずれたりすると、冷却されるべ
きシートと冷却ローラーとの密着線が歪み、得られるシ
ートに厚み斑を生じたり、シートの流れ方向に線状の厚
み不均一(縦筋)を生じ易いからである。
これら複数の第2電極を設ける位置は、上記それぞれの
基準による静電荷付りのタイミングを勘案して決定すべ
き外、特に限定されないが、作業性、電極の汚染、成形
ダイや剥離ローラーなどへの放電なども考慮しておくこ
とも重要である。
第2電極から裸出冷却体表面への電荷付与量は、第2電
極の全数の総計で、シート幅1m換算電流として0.6
〜4mAであることが望ましい。これは、0.6mA未
満ては、密着不良となり、たとえ密着しても冷却ローラ
ーの密着開始位置が変動し易くて、シートの厚み斑の原
因となり易いからであり、また4mAを超すと電極とロ
ーラー間でスパークを起し易くなって好ましくないから
である。
複数の第2電極のうち、冷却したシートが剥離した箇所
(上流)側の電極を、剥離帯電電荷の除電用とし、溶融
シートが接触する位置(上流)側の電極を、第1電極の
静電荷と逆の極性の静電荷をローラーの裸出表面に帯電
させるものとすることができる。
第2電極と冷却ローラーとの間隙は、5〜25mmが適
当であり、また電極電位は、電極の位置にもよるが、5
〜12KV程度とするのがよい。
この発明の製造方法を、添付図面を用いて説明する。
この発明の製造方法に用いることができる装置の一憇様
例を、第1図に示す側面概略図を用いて説明する。
この例の装置では、溶融した熱可塑性樹脂をシート状に
押出すTダイ1と、Tダイ1F方に設けられた冷却ロー
ラー2と、Tダイ1と冷却ローラー2との間に設けられ
た第1電極3と、熱可塑性樹脂シート10が流れる冷却
ローラード流側に設けられた引剥がし用ローラーと、引
剥がし用ローラー側であって冷却ローラー2の表面上方
に設けられた剥離帯電電荷の除電用電極4と、溶融シー
トが密着する位置側であって、冷却ローラー2の表面上
方に設けられた逆帯電用電極5と、第1電極用直流高圧
電源6と、第2電極用直流高圧電源7と、これらの素子
を接続する配線からなる。冷却ローラー2では、基体ロ
ーラー8表面に電気絶縁性被膜9が形成されている。
この装置では、Tダイ1から熱可塑性樹脂シート10が
押出され、シートの横断方向に第1電極3を渡されてお
り、この電極3によりマイナス(−)に熱可塑性樹脂シ
ート10が帯電され、このシート10は、密着急冷され
て、引剥がし用ローラー11により冷却ローラー2面か
ら剥離される。
引剥がし用ローラー側冷却ローラー2面上方に設けられ
た剥離帯電電荷の除重用7u極4では、剥離帯電された
冷却ローラー2而に、剥離帯電電荷と逆の極性の電荷が
付与され、また、溶融シートが接触する位置側の冷却ロ
ーラー2面上方に設けられた逆帯電用電極5では、第1
電極と逆極性の電荷か付与される。
この発明は、第1図に示す上記の例に限定されず、種々
の変形が可能である。例えば、第2図、第3図、第4図
に示すように、第2電極を′3本にして、また、除電用
電極4と逆帯電用電極5および5′とに各々の第2電極
用直流高圧電源7および7′を並列に接続して、各第2
電極に各々の電圧を印加し、また電流を流すこともてき
る。
〔作 用〕
この発明の製造方法において、冷却ローラー表面に形成
されている電気絶縁性被膜が大きな電気抵抗を有してい
るので、溶融状悪で体積比抵抗か低い熱可塑性樹脂でも
、そのシートに付与された静電荷の冷却ローラーへの電
荷漏洩が抑えられる。
さらに電気絶縁性被覆表面の表面粗さが、極めて小さい
特定範囲内にあるので、得られる樹脂シートには、微小
円形状泡による外観不良が発生せず、延伸加工性の極め
て優れたシートを得ることができる。
また、この発明の好ましい態様における複数の第2電極
により、剥離帯電電荷を除電し、かつ第1電極の静電荷
と逆極性の静電荷を冷却ローラー表面に付与するので、
冷却ローラーと熱可塑性樹脂シートとの間の、静電引力
による密着力が強められる。さらに、これら複数の第2
電極による電荷付与のタイミングを特定範囲とすること
によって、冷却ローラー面における電荷分布が面全体に
均されて均一となり、シート密着開始位置における密着
線の直線性が良好に維持される。
〔実施例〕
以下にこの発明を実施例および比較例に具体的に説明す
るが、この発明はその要旨を越えない限り以下の実施例
に限定されるものではない。
実施例1−1〜1−3および比較例1−1〜1ナイロン
6ペレット(三菱化成工業(株)製、ツバミツド102
OCA)を、90m■φ押出機でシリンダー温度260
℃の条件にて溶融混練し、Tダイよりシート状に押し出
し、第1図に示す静電ピニング装置により、周速度40
m/分の外径800φの30℃に保たれた冷却ローラー
を用いて、幅約400關、厚さ約140μmのシートを
製造した。
ここで、用いられた冷却ローラー表面には、下記第1表
に示される材質、特性を有する電気絶縁性被膜が設けら
れていた。
この例で用いた第1電極は、0.08mmφのタングス
テン線であり、シートと第1電極との間隙は約15市で
あった。また、2本の第2電極は、0.1mmφのタン
グステン線であり、こ与ら2本の第2電極間の距離は約
250a+mであり、冷却ローラーと第2電極との間隙
はいずれも約10mn+であった。また、印加電圧や電
流などは第1表に示す通りである。
これらの製造条件で、シートを製造した。?すられたシ
ートの表面状態や密着状態の結果を、第1表に示す。
実施例1−4〜1−6および比較例1−3〜1−第1表
に示す条件で、実施例1−1と同様にしてシートを製造
した。
その結果を第1表に示す。
実施例1−7 ナイロン6ペレット(前記と同じ)およびエチレン酢酸
ビニル共重合体ケン化物(日本合成化学工業(株)製、
ソアノールET)をそれぞれ65mmφ押出機2台と6
5龍φ押出機1台にてそれぞれ240℃で溶融混練し、
マルチマニホールド型のTダイよりナイロン6/エチレ
ン酢酸ビニル共重合体ケン化物/ナイロン6−50μm
150μm150μmの積層シートを共押出したこと以
外、実施例1−1と同様にしてシートを製造した。
第1表に、結果を示す。
実施例1−8〜1−9 実施例1−1に記載の例において、第1図に示す静電ピ
ニング装置に代えて第2図に示す静電ピニング装置を用
いたこと以外、同側におけると同様にして、第1表に示
す条件でシートを製造した。
その結果を第1表に示す。
実施例1−10〜1−]] 第1表に示す条件で、実施例1−1と同様にしてシート
を製造した。
その結果を第1表に示す。
実施例2−1〜2−3および比較例2−1〜2EVOH
ペレット(日本合成化学工業(株)製、ソアノールET
)を、90龍φ押出機でシリンダー温度230℃の条件
にて溶融混練し、Tダイよりシート状に押し出し、第1
図に示す静電ピニング装置によって、周速度40m/分
の外径800φの30℃に保たれた冷却ローラーに密着
させ急冷し、幅約400mm、厚さ約140μmのシー
トを製造した。
ここで、用いられた冷却ローラー表面には、下記第2表
に示される材質、特性を有する電気絶縁性被膜が設けら
れていた。
この例で用いた第1電極は、0.08mmφの夕ングス
テン線であり、シートと第1電極との間隙は約15mm
であった。また、2本の第2電極は、0.1mmφのタ
ングステン線であり、これらの第2電極の距離は約25
0m11であり、冷却ローラーと第2′?IS極との距
離はいずれも約10mmであった。
また、印加電圧や電流などは第2表に示す通りである。
これらの製造条件で、シートを製造した。得られたシー
トの表面状態や密着状態の結果を、第2表に示す。
実施例2−4〜2−6および比較例2−3〜2第2表に
示す条件で、実施例2−1と同様にしてシートを製造し
た。
その結果を第2表に示す。
実施例2−7 EVOHベレット(前記と同じ)80重量9oおよびナ
イロン6ペレット(三菱化成[業(株)製ツバミツトE
N120)20重量96をブレンドし、240 ’Cて
溶融混練したこと以外、実施例2−1と同様にしてシー
トを製造した。
その結果を第2表に示す。
実施例2−8 ナイロン6ベレット(前記と同じ)およびEVOH(日
本合成化学工業(株)製、ソアノールET)をそれぞれ
65關φ押出機2台にてそれぞれ230℃で溶融混練し
、マルチマニホールド型のTダイよりEVOH/ナイロ
ン6−50μm/100μmの積層シートを共押出し、
EVOH側を冷却ローラー側にしたこと以外、実施例2
−1と同様にして一トを製造した。
第2表に、結果を示す。
実施例2−9〜2−1O 実施例2−1に記載の例において、第1図に軍す静電ピ
ニング装置に代えて第2図に示す静電ピニング装置を用
いたこと以外、回倒におけると同様にして、第2表に示
す条件でシートを製造した。
その結果を第2表に示す。
実施例2−11〜2−12 第2表に示す条件で、実施例2−1と同様にしてシート
を製造した。
その結果を第2表に示す。
/ なお、第1表および第2表におい°C1「厚み変動jと
は、400■幅のシートの両縁部(ビード部)25順づ
つを除いた幅(:350mm)について、製膜中30分
毎に10回サンプリングし、ベンチシクネスゲージにて
、幅方向に30順間隔で厚みを測定し、得られた値の最
大厚みと最少厚みとの差を指す。
「厚み変動」の評価は、2軸延伸用の未延伸原反シート
では、±2%以下、好ましくは±1.5%以下の厚み精
度でないと2軸延伸後にフィルム厚み精度が良好な製品
が得られない。従って、140μmのシートの場合、5
,6μm以下、更に好ましくは4,2μrrl以下の変
動である。
また、「シート表面粗さ」とは、J、IS  BO65
1に準拠して測定した中心線平均粗さ(Ra)の10点
平均値を意味し、この値は、0.15μm1好ましくは
0,1μm以下が実用的範囲である。
〔発明の効果〕
本発明は、次のような特別に顕著な効果を奏し、その産
業上の利用価値は極めて大きい。
(1)  本発明に係る製造方法によると、シー1、剥
離位置とシート密着開始位置との間にそれぞれ間隔をお
いて設けられた複数の第2電極の作用により、均質で外
観の優れたシートを、高速で、しかも安定して製造する
ことができる。
(2)  本発明に係る製造方法によると、用いる冷却
ローラーの電気絶縁性被膜表面が平滑でその表面粗さが
特定の範囲内であるので、得られるシートには微小円形
泡状の外観不良が発生せず、延伸加工性の極めて優れた
シートを得ることができる。
(3)  本発明に係る製造方法の好ましい態様による
と、複数の第2電極により、剥離帯電電イυfを除電し
、かつ第1電極の静電荷と逆極性の静電荷を冷却ローラ
ー表面に付与するので、冷却ローラーと熱可塑性樹脂シ
ートとの間の、静電引力による密着力が強められる。
(4)  本発明に係る製造方法の好ましい帖様による
と、複数の第2電極による電荷付与のタイミングを特定
範囲としているので、冷却ローラー面における電荷分布
が面全体に均されて均一となり、シート密着開始位置に
おける密着線の直線性が良好に維持される。その結果、
厚み斑の小さいシートを得ることができる。
(5)  本発明に係る製造方法においては、複数の第
2電極を用いるので、第2電極からの総電荷付与量を分
割して1本当りの印加電流を小さくすることができ、第
2電極と冷却ローラー間のスパークの危険を大幅に低減
し、かつ電極汚染を少なくして密着不良箇所の発生を抑
えることができる。
4・・・剥離帯電除電用電極(第2電極)、5.5’・
・・逆帯電用電極(第2電極)、6・・・直流高圧電源
、7.7′・・・直流高圧電源、8・・・基体ローラー
9・・・電気絶縁性被膜、10・・・シート。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、溶融した熱可塑性樹脂を成形ダイからシート状に押
    出すと共に、この押出された樹脂シート面に第1電極か
    ら静電荷を付与し、次いで、帯電した樹脂シートを、電
    気的に接地された基体ローラー表面に電気絶縁性被膜を
    有してなる冷却ローラーの電気絶縁性被膜表面上に密着
    させて冷却し、冷却されたシートを冷却ローラー表面か
    ら剥離させ、シートが剥離されて裸出した冷却ローラー
    表面に、第2電極から第1電極からの静電荷とは逆極性
    の静電荷を付与することを含むシートの製造方法であっ
    て、 (イ)前記第2電極として、冷却されたシートが冷却ロ
    ーラーから剥離されるシート剥離位置と、冷却されるべ
    きシートが冷却ローラーに密着するシート密着開始位置
    との間に、冷却ローラーの回転方向の流れに沿って、そ
    れぞれ間隔をおいて複数設けられたものを用い、 (ロ)前記電気絶縁性被膜として、10^7Ω以上の体
    積抵抗および表面抵抗を有し、かつ、中心線平均粗さ(
    Ra)で0.3μm以下の表面粗さを示すものを用いる
    、 ことを特徴とする熱可塑性樹脂シートの製造方法。 2、前記複数設けられた第2電極のうち、最も下流側の
    電極による静電荷の付与は、前記シート密着開始位置到
    達よりも0.3秒以上前に行い、これより上流側の電極
    による静電荷の付与は、互いに隣り合う下流側の電極に
    よる静電荷の付与よりも0.2秒以上前に行う、請求項
    1記載の熱可塑性樹脂シートの製造方法。 3、前記複数設けられた第2電極のうち、上流側の電極
    によって、冷却ローラー裸出表面の剥離帯電電荷を除去
    し、下流側の電極によって、冷却されるべきシートとは
    逆極性に冷却ローラー裸出表面を帯電させる、請求項1
    または2記載の熱可塑性樹脂シートの製造方法。 4、第1電極からシート面への電荷付与量が、シート幅
    1m当り電流として1〜5mAであり、第2電極の全数
    から冷却ローラー裸出表面への電荷付与量が、シート幅
    1m換算電流として0.6〜4mAである、請求項1〜
    3のいずれか1項に記載の熱可塑性樹脂シートの製造方
    法。 5、熱可塑性樹脂が、ポリアミド系樹脂である、請求項
    1〜4のいずれか1項に記載の熱可塑性樹脂シートの製
    造方法。 6、熱可塑性樹脂が、エチレン酢酸ビニル共重合体ケン
    化物系樹脂である、請求項1〜4のいずれか1項に記載
    の熱可塑性樹脂シートの製造方法。
JP13112489A 1988-05-24 1989-05-24 熱可塑性樹脂シートの製造方法 Expired - Fee Related JPH0698672B2 (ja)

Applications Claiming Priority (4)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP63-126252 1988-05-24
JP63-126251 1988-05-24
JP12625288 1988-05-24
JP12625188 1988-05-24

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0248922A true JPH0248922A (ja) 1990-02-19
JPH0698672B2 JPH0698672B2 (ja) 1994-12-07

Family

ID=26462472

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP13112489A Expired - Fee Related JPH0698672B2 (ja) 1988-05-24 1989-05-24 熱可塑性樹脂シートの製造方法

Country Status (6)

Country Link
US (1) US4997600A (ja)
EP (1) EP0343960B1 (ja)
JP (1) JPH0698672B2 (ja)
KR (1) KR960000587B1 (ja)
CA (1) CA1323166C (ja)
DE (1) DE68909676T2 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6511200B1 (ja) * 2017-12-14 2019-05-15 硬化クローム工業株式会社 冷却ロール、およびそれを用いた熱可塑性樹脂シートの製造方法
WO2019116600A1 (ja) * 2017-12-14 2019-06-20 硬化クローム工業株式会社 冷却ロール、およびそれを用いた熱可塑性樹脂シートの製造方法

Families Citing this family (21)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5601778A (en) * 1990-03-30 1997-02-11 Solvay & Cie Process for producing a resin film based on a copolymer of ethylene and vinyl acetate
US5116444A (en) * 1991-05-30 1992-05-26 Sealed Air Corporation Apparatus and method for enhancing lamination of plastic films
US5686050A (en) * 1992-10-09 1997-11-11 The University Of Tennessee Research Corporation Method and apparatus for the electrostatic charging of a web or film
US5401446A (en) * 1992-10-09 1995-03-28 The University Of Tennessee Research Corporation Method and apparatus for the electrostatic charging of a web or film
US5592357A (en) * 1992-10-09 1997-01-07 The University Of Tennessee Research Corp. Electrostatic charging apparatus and method
US5494619A (en) * 1994-10-18 1996-02-27 Eastman Kodak Company Improved electrostatic pinning method
US5955174A (en) * 1995-03-28 1999-09-21 The University Of Tennessee Research Corporation Composite of pleated and nonwoven webs
FR2732807B1 (fr) * 1995-04-04 1997-05-16 Technofirst Procede et dispositif personnels d'attenuation acoustique active, siege equipe du dispositif correspondant, et espace a attenuation acoustique active obtenu
AU715719B2 (en) * 1995-06-19 2000-02-10 University Of Tennessee Research Corporation, The Discharge methods and electrodes for generating plasmas at one atmosphere of pressure, and materials treated therewith
DE19616331C1 (de) * 1996-04-24 1997-11-27 Reifenhaeuser Masch Verfahren zur Herstellung einer Strukturfolie aus thermoplastischem Kunststoff
US7244272B2 (en) 2000-12-19 2007-07-17 Nicast Ltd. Vascular prosthesis and method for production thereof
US20070031607A1 (en) * 2000-12-19 2007-02-08 Alexander Dubson Method and apparatus for coating medical implants
US20040030377A1 (en) * 2001-10-19 2004-02-12 Alexander Dubson Medicated polymer-coated stent assembly
US20020084178A1 (en) 2000-12-19 2002-07-04 Nicast Corporation Ltd. Method and apparatus for manufacturing polymer fiber shells via electrospinning
AU2002241221A1 (en) * 2001-03-20 2002-10-03 Nicast Ltd. Electrospinning nonwoven materials with rotating electrode
US6514324B1 (en) 2001-08-10 2003-02-04 Rick L. Chapman High efficiency active electrostatic air filter and method of manufacture
DE10157883A1 (de) * 2001-11-26 2003-06-05 Tesa Ag Beschichtungsverfahren
DE10157881A1 (de) * 2001-11-26 2003-06-05 Tesa Ag Beschichtungsverfahren
WO2005065578A2 (en) * 2004-01-06 2005-07-21 Nicast Ltd. Vascular prosthesis with anastomotic member
CN101573086A (zh) * 2005-02-17 2009-11-04 尼卡斯特有限公司 可膨胀医疗设备
WO2008130335A2 (en) * 2005-06-22 2008-10-30 Reactive Nanotechnologies, Inc. Reactive composite material structures with electrostatic discharge protection and applications thereof

Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS4829311A (ja) * 1971-08-18 1973-04-18
JPS6195925A (ja) * 1984-10-17 1986-05-14 Unitika Ltd ポリアミド系フイルムの急冷製膜方法

Family Cites Families (13)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS376142B1 (ja) * 1961-05-01 1962-06-27
US4166089A (en) * 1969-11-13 1979-08-28 Agfa-Gevaert N.V. Corona free pinning of extruded polymer film
JPS4814784B1 (ja) * 1970-12-16 1973-05-10
JPS4829311B1 (ja) * 1970-12-25 1973-09-08
BE787234A (fr) * 1971-09-09 1973-02-05 Kalle Ag Procede et dispositif pour faire varier, de facon continue, l'epaisseurdes bandes de film au cours de leur fabrication
GB1525789A (en) * 1976-12-06 1978-09-20 Batyrev R Producing flat films and sheets from polymer materials
JPS5923270B2 (ja) * 1978-08-02 1984-05-31 東洋紡績株式会社 ポリアミド系重合体延伸フイルムの製造法
JPS58183220A (ja) * 1982-04-21 1983-10-26 Teijin Ltd 溶融重合体シ−トの冷却装置
US4594203A (en) * 1983-03-16 1986-06-10 Toray Industries, Inc. Method for producing a thermoplastic polymeric sheet
JPS6227128A (ja) * 1985-07-26 1987-02-05 Toyobo Co Ltd ポリカプラミド系フィルムの製造法
JPS6227129A (ja) * 1985-07-26 1987-02-05 Toyobo Co Ltd ポリカプラミド系フイルムの製造法
JPH0649321B2 (ja) * 1986-09-25 1994-06-29 株式会社日本製鋼所 フイルム成形用冷却装置
JPH0688309B2 (ja) * 1986-12-18 1994-11-09 ユニチカ株式会社 ポリアミド系多層フイルムの急冷製膜方法

Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS4829311A (ja) * 1971-08-18 1973-04-18
JPS6195925A (ja) * 1984-10-17 1986-05-14 Unitika Ltd ポリアミド系フイルムの急冷製膜方法

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6511200B1 (ja) * 2017-12-14 2019-05-15 硬化クローム工業株式会社 冷却ロール、およびそれを用いた熱可塑性樹脂シートの製造方法
WO2019116600A1 (ja) * 2017-12-14 2019-06-20 硬化クローム工業株式会社 冷却ロール、およびそれを用いた熱可塑性樹脂シートの製造方法

Also Published As

Publication number Publication date
DE68909676T2 (de) 1994-02-10
CA1323166C (en) 1993-10-19
EP0343960A2 (en) 1989-11-29
KR960000587B1 (ko) 1996-01-09
EP0343960B1 (en) 1993-10-06
KR900017752A (ko) 1990-12-19
US4997600A (en) 1991-03-05
EP0343960A3 (en) 1990-10-17
JPH0698672B2 (ja) 1994-12-07
DE68909676D1 (de) 1993-11-11

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH0248922A (ja) 熱可塑性樹脂シートの製造方法
CN110944821B (zh) 冷却辊及使用其的热可塑性树脂片材的制造方法
US4268464A (en) Electrostatic pinning of extruded polyamide film
JPS5923270B2 (ja) ポリアミド系重合体延伸フイルムの製造法
JP3369381B2 (ja) ポリアミドフィルムの製造方法
JP2000271988A (ja) 脂肪族ポリエステルフィルムの製造方法
KR102387064B1 (ko) 냉각롤 및 그것을 사용한 열가소성 수지 시트의 제조 방법
JP2000301595A (ja) 溶融重合体シートの成型装置および溶融重合体シートの成型方法
EP0008825B1 (en) Production of polyamide material sheet
JP2001139709A (ja) 熱可塑性樹脂シート表面の清浄方法および熱可塑性樹脂シートの製造方法
JP4352854B2 (ja) ポリエステル系樹脂シートの製造装置および製造方法
JP4273827B2 (ja) 熱可塑性樹脂フィルムの製造方法および熱可塑性樹脂フィルム
JP2001170987A (ja) 熱可塑性樹脂フィルムおよび熱可塑性樹脂フィルムの製造法
JPH01283124A (ja) 熱可塑性樹脂フィルムの製造方法
EP1020280A2 (en) Method and apparatus for producing thermoplastic resin sheet
JPH1120004A (ja) 熱可塑性樹脂シートの製造方法および製造装置
JP2001252965A (ja) 熱可塑性樹脂シートの製造方法
KR0165832B1 (ko) 열가소성 수지 쉬트의 제조방법
JP2004001286A (ja) ノルボルネン系樹脂フィルムの製造方法
JP2001252964A (ja) 熱可塑性樹脂シートの製造方法および製造装置
JP2007015188A (ja) ポリアミド系混合樹脂フィルムロールの製造方法
JPH0716920A (ja) 結晶性ポリマーフィルムの逐次二軸延伸法
JP2002120269A (ja) 熱可塑性樹脂シートの製造方法
JPS6169425A (ja) ポリエステル未延伸シ−トの製造方法
JP2583275C (ja)

Legal Events

Date Code Title Description
FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081207

Year of fee payment: 14

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees