JPH0248902Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案はアクセルペダル等車両用足踏ペダルに
関する。

〔従来技術〕

アクセルペダル等車両用足踏ペダルは車体の一
部に揺動可能に組付けたアームの揺動端部にペダ
ルを備え、踏込操作によりスロツトバルブの開度
を調節する等各種機器を操作するもので、通常ペ
ダルが前記アームの揺動端部に設けたブラケツト
に固着されたペンダントタイプと、車体フロアに
設けたヒンジブラケツトに固着されて前記アーム
の揺動端部に摺動可能に支持されたオルガンタイ
プとに大別される。従つて、足踏ペダルのペダル
はアームに対して位置調節することは一般には不
可能であるが、特殊なものとして第７図ａ，ｂ，
ｃに示すようにペダルが位置調節可能なペンダン
トタイプの足踏ペダルがある。

しかして、かかる足踏ペダルにおいては、ペダ
ル１がアーム２の揺動端部に設けたブラケツト２
ａにその長孔１ａに挿通したボルト３ａ、ナツト
３ｂにより締付固定されていて、ナツト３ｂを緩
めることによりペダル１を長孔１ａに沿つて位置
調節がし得るようになつている。

〔考案が解決しようとする問題点〕

このため、ペダル１はその上下方向へのみ位置
調節し得るが横方向への位置調節ができない。ま
た、かかる足踏ペダルにおいてペダル１をアーム
２に強固に固定するにはボルト３ａ、ナツト３ｂ
の締付力を大きくする必要があるが、この場合ペ
ダル１の位置調節にはナツト３ｂの締付け、弛緩
用の工具が必要となり、かつ調節作業が煩雑とな
る。

〔問題点を解決するための手段〕

本考案はこれらの問題に対処すべくなされたも
ので、上記した車両用足踏ペダルにおいて、車体
の一部に揺動可能に組付けたアームの揺動端部に
ペダルを備え、踏込操作により各種機器を操作す
る車両用足踏ペダルにおいて、前記ペダルの背面
に押圧力にて前記アームの揺動端部または車体フ
ロアに設けたブラケツトに脱着可能に固定される
嵌合手段を同ペダルの長手方向および幅方向に多
数設けたことを特徴とする。

〔考案の作用・効果〕

かかる構造の足踏ペダルにおいては、ペダルを
支持するアームの揺動端部または車体フロアに設
けたブラケツトに対してペダルを適宜の位置に固
定することができるため、同ペダルは上下方向、
横方向ともに自由に位置調節ができる。また、ペ
ダルは前記ブラケツトに対して嵌合手段により脱
着可能に固定されているため、その固定、取外し
が容易であり、同ペダルの位置調節時に特別の工
具を必要とせずかつ調節作業も容易である。

〔実施例〕

以下、本考案の実施例を図面に基づいて説明す
るに、第１図には本考案の第１実施例に係るペン
ダントタイプのアクセルペダル１０Ａが示されて
いる。このアクセルペダル１０Ａは揺動アーム１
１とその一方の揺動端部に固着したペダル１２と
からなり、揺動アーム１１の略中央部がダツシユ
ペダル２１に設けたブラケツト２２に揺動可能に
組付けられている。かかるアクセルペダル１０Ａ
においては、揺動アーム１１の他方の揺動端部に
スロツトルケーブル２３が連結されていて、ペダ
ル１２を踏込むことにより揺動アーム１１がリタ
ーンスプリング２４に抗して揺動してその揺動量
に応じてスロツトルケーブル２３が伸長される。

しかして、かかるアクセルペダル１０Ａにおい
ては第２図に示すように、揺動アーム１１の一方
の揺動端部に取付用のブラケツト１３が固着され
ていて、このブラケツト１３の前面にペダル１２
が脱着可能に固定されている。ブラケツト１３は
第２図および第３図に示すようにその前面に上下
一対のボールジヨイント１３ａ，１３ｂを備え、
かつ左右一対の台状突出部１３ｃ，１３ｄを備え
ている。一方、ペダル１２は第２図および第４図
に示すように、ブラケツト１３に比し相当大きい
プレート状のもので合成樹脂にて形成されてい
る。かかるペダル１２の背面には、各ボールジヨ
イント１３ａ，１３ｂが嵌合する嵌合孔を備えた
２種類の突起部１２ａ，１２ｂが多数設けられて
いる。これら突起部１２ａ，１２ｂは背面側への
突出長を異にするもので、同背面の上下方向およ
び横方向に多数整列配置されている。

ペダル１２はその背面に設けた適宜の突起部１
２ａ，１２ｂをブラケツト１３の各ボールジヨイ
ント１３ａ，１３ｂに嵌合することにより同ブラ
ケツト１３の前面に固定されるもので、所定の押
圧力により容易に嵌合固定されかつ所定の剥離力
により容易に取外しができる。従つて、ペダル１
２はブラケツト１３に対して上下方向、横方向に
所定量位置調節することができるとともに、高低
２種類の突起部１２ａ，１２ｂを選択してブラケ
ツト１３のボールジヨイント１３ａ，１３ｂに嵌
合させることにより、ペダル１２のブラケツト１
３に対する固定角度を調節することができる。な
お、ペダル１２は嵌合固定された際、ブラケツト
１３の同突出部１３ｃ，１３ｄに弾撥的に当接す
る突起部１２ａ，１２ｂにより横方向の支持がな
されている。

第５図には本考案の第２実施例に係るオルガン
タイプのアクセルペダル１０Ｂが示されている。
このアクセルペダル１０Ｂは揺動アーム１４、ペ
ダル１５およびヒンジブラケツト１６からなり、
揺動アーム１４の中央部をリターンスプリング２
４を介してダツシユパネル２１のブラケツト２２
に揺動可能に組付けられ、第１実施例のアクセル
ペダル１０Ａと同様に機能する。ペダル１５は公
知のペダルと同様揺動アーム１４の一方の揺動端
部に摺動可能に支持され、かつ車体フロア２５に
固着したヒンジブラケツト１６に脱着可能に嵌合
固定されている。

しかして、ヒンジブラケツト１６の前面には第
６図に示すように複数のボールジヨイント１６ａ
〜１６ｃが突設されており、またペダル１５の背
面にはその略下半分に２種類の突起部１５ａ，１
５ｂが突設されている。これらの突起部１５ａ，
１５ｂは第１実施例のペダル１２の各突起部１２
ａ，１２ｂと同様に機能するもので、従つてアク
セルペダル１０Ｂは同実施例のアクセル１０Ａと
同様の効果を奏する。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の第１実施例に係るアクセルペ
ダルの側面図、第２図は同アクセルペダルの要部
縦断面図、第３図は揺動アーム側ブラケツトの正
面図、第４図はペダルの背面図、第５図は第２実
施例に係るアクセルペダルの部分側面図、第６図
はフロア側ブラケツトの斜視図、第７図ａ，ｂ，
ｃは従来のアクセルペダルの部分側面図、同正面
図、同底面図である。 符号の説明、１０Ａ，１０Ｂ……アクセルペダ
ル、１１，１４……揺動アーム、１２，１５……
ペダル、１２ａ，１２ｂ，１５ａ，１５ｂ……突
起部（嵌合手段）、１３，１６……ブラケツト、
１３ａ，１３ｂ，１６ａ〜１６ｃ……ボールジヨ
イント。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 車体の一部に揺動可能に組付けたアームの揺動
   端部にペダルを備え、踏込操作により各種機器を
   操作する車両用足踏ペダルにおいて、前記ペダル
   の背面に押圧力にて前記アームの揺動端部または
   車体フロアに設けたブラケツトに脱着可能に固定
   される嵌合手段を同ペダルの長手方向および幅方
   向に多数設けたことを特徴とする車両用足踏ペダ
   ル。