JPH0248531Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ この考案はメラミン化粧合板、人工大理石等か
らなる天板のシンク取付用の窓穴にステンレス鋼
板やホーロー鉄板からなるシンクをはめ込み固定
する際の取付金具に関するものである。

［従来の技術］及び［考案が解決しようとする問
題点］ 従来よりこの種の取付金具は種々のものが考案
され、かつ、実際に用いられているが、すべて、
天板とシンクをつなぐものであつた。

このため天板への金具の取付箇所や作業のため
のスペースが必要となり少なくともシンクの奥行
は限定されざるを得なかつた。シンクは広い方が
大型の鍋や皿を洗う際に使い勝手が良いことが知
られている。しかし、この種の流し台ではシンク
は天板のテーブルトツプの中央に位置することに
なり横方向は拡げるこはできても奥行方向は狭く
なつてしまう欠点があつた。また、流し台天板の
前縁からシンクまでの巾が広くなつてしまうこと
になるため台所作業において前屈みになる傾向に
なり使い勝手が悪くなる欠点があつた。

［問題点を解決するための手段］ 上述の問題点を解決するため本考案では、シン
クの取付金具において、少なくとも手前側では流
し台の幕板に固定するようにして、シンクが手前
に位置するようにして奥行方向に広くすることが
できるようにすると共に、流し台の前縁から近い
位置にシンクを取付けられるようにし、使い勝手
が良好となるようにしたものである。

［実施例］ 以下図示の実施例に基づいて説明する。

１はメラミン化粧合板からなる天板で、シンク
２に対応する窓穴１０１を形成してある。３はパ
ツキンでシンク２の鍔部２１と天板１の表面の間
に介在させるものである。４は幕板で流し台の前
面上部にあるものである。この幕板４の裏面上部
は切り欠いて、金具の邪魔にならないようにして
ある。

この考案に係る取付金具は、シンク２と幕板４
の間に介在させて止めるものである。

取付金具の個々の構成部材について説明する。

５はシンク２の裏面の幕板４の上部に溶接固定
される矩形の金属板材からなる取付板で、長円形
の掛止穴５１を穿設してある。

６はシンク２の側面と幕板４の間に吊り下げら
れる牽引金具で、シンク２の深さと略同じ長さと
し、その先端部を鈎形の掛止片６１として掛止穴
５１に掛けられるようにし、下端部は直角に折曲
して水平片６２を設け、この水平片６２にはタツ
ピング加工を施こしてネジ穴６３を形成してあ
る。この牽引金具６の上部は屈曲してあるがこれ
は幕板４に当接しないようにするためである。

７は幕板４の下部内面にネジ止めされる支持板
で、この支持板７の詳細を説明すると、幕板４に
押し当てる基板７１とこの基板７１から略直角に
逆Ｌ型に連設してなる衝接片７２からなるもの
で、取付状態において止めネジ７３により基板７
１が幕板４に固定され、衝接片７２は幕板４から
離れるようになつている。

８はＬ型に折曲してなる介装板で、垂直片８１
は衝接片７２の内側に差し込まれるもので、水平
片８２はボルト９の通孔８３が穿設してある。

ボルト９は介装板８の通孔８３を通して、牽引
金具６の水平片６２に設けたネジ穴６３にネジ止
めするものである。

１０はゴムやプラスチツク樹脂などで一体に成
型してなる牽引金具６の落下防止キヤツプで、牽
引金具６の掛止片６１を取付板５の掛止穴５１に
掛けた状態において、掛止穴５１をふさぐように
するもので、掛止穴５１よりも大きく覆うことの
できる基片１１と、その基部が掛止穴５１と同一
の径で徐々に径が大きくなるように構成した挿入
体１２からなるもので、挿入体１２をその弾性に
よりはめこんだときに牽引金具６が落ちないよう
にしてあるものである。これは、この種の取付金
具はシンク２の周囲に複数配設されるもので、シ
ンク２と幕板４の間が狭く一の牽引金具６が掛止
穴５１より外れると取付作業が最初からやりなお
しになり作業の手間が掛るからである。

また、ボルト９を締付けたときに牽引金具６が
押し上げられないようにするためにも有効であ
る。

図示しないが、取付板５に牽引金具６を外れな
いように掛止するようにすれば、落下防止キヤツ
プ１０は不用となる。

このような構成からなるシンクの取付金具をも
つて天板１にシンク２を固定するには、予め取付
板５を溶接するとともに、この取付５に牽引金具
６を落下防止キヤツプ１０で止めるようにしたシ
ンク２を、その周縁の鍔部２１を天板１の窓穴１
０１の周縁にパツキン３を介在させてシンク２を
落し込むのである。

一方、幕板４の内面下部には支持板７をネジに
固定してある。

ボルト９は、介装板８の水平片８２の通孔８３
を通し、この介装板８の垂直片８１を衝接片７２
の内側に差し込むようにして、牽引金具６のネジ
穴６３にネジ込むのである。

このようにしてボルト９を締付けると、ボルト
９は介装板８によりその上昇を阻止されるので、
ボルト９の締付けにより牽引金具６が下方に牽引
されシンク２の鍔部２１がパツキン３を介して天
板１に固定されることになるのである。

この考案に係る取付金具はシンクと幕板の間を
固定するものであるので、シンクの他の周縁には
従来の取付金具を用いて止めるようにする。

［考案の効果］ この考案は以上のような構成からなるもので、
シンクの手前側の取付金具として幕板とシンクの
間に介在させるようにしたものであるので、シン
クを奥行方向に広くすることができ、かつ、流し
台の天板の手前側に取付ることが可能となり、使
い勝手が良好となるのである。

また牽引金具を長く構成したことにより、下方
で作業ができることなり施工が容易になるのであ
る。

加えて、シンクと天板およびキヤビネツトの結
合がこの取付金具によりできることになるので、
天板のそりによる浮上り等の問題が生じないので
ある。

【図面の簡単な説明】

図面はこの考案の一実施例を示すもので、第１
図は取付状態を示す断面図、第２図は分解斜視図
である。 １……天板、１０１……窓穴、２……シンク、
３……パツキン、４……幕板、５……取付板、５
１……掛止穴、６……牽引金具、６１……掛止
片、６２……水平片、６３……ネジ穴、７……支
持板、７１……基板、７２……衝接片、７３……
止めメジ、８……介装板、８１……垂直片、８２
……水平片、８３……通孔、９……ボルト、１０
……落下防止キヤツプ、１１……基片、１２……
挿入体。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. メラミン化粧合板、人工大理石等からなる天板
   のシンク取付用の窓穴にシンクをはめ込み固定す
   る際の取付金具において、シンクの裏面に溶接固
   定される矩形の金属板材からなる取付板と、取付
   板の掛止穴にその先端を掛止しシンクの側面と幕
   板の間に吊り下げられ下端部は直角に折曲して水
   平片を設け、この水平片にはネジ穴を穿設してな
   る牽引金具と、幕板の下部内面にその基板をネジ
   止めされるとともにこの基板から略直角に連設し
   てなる衝接片とからなる支持板と、Ｌ型に折曲し
   てなり、その垂直片は衝接片に内側に差し込ま
   れ、水平片にはボルトの通孔を形成してなる介装
   板と、介装板の水平片の通孔を通し牽引金具のネ
   ジ穴にネジ込むボルトとからなるシンク取付金
   具。