JPH0248422Y2 - - Google Patents

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JPH0248422Y2
JPH0248422Y2 JP1985175891U JP17589185U JPH0248422Y2 JP H0248422 Y2 JPH0248422 Y2 JP H0248422Y2 JP 1985175891 U JP1985175891 U JP 1985175891U JP 17589185 U JP17589185 U JP 17589185U JP H0248422 Y2 JPH0248422 Y2 JP H0248422Y2
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Description

【考案の詳細な説明】 産業上の利用分野 本考案は、真空成膜装置に関し、詳しくは、ベ
ルジヤー内を真空引きした後に、蒸着やスパツタ
等の方法により基板に膜を形成する装置に関する
ものである。
従来の技術 従来、この種の装置においては、第6図に示す
ように、固定されたベルジヤー1内に真空成膜す
る基板2を挿入して後、ベルジヤー内を密閉して
いる。該密封後に、ベルジヤー1に接続した排気
装置4によりベルジヤー1内を真空引きし、電源
3をオンしてヒータ5を加熱し、該ヒータ5上の
成膜材料6を蒸発させ、基板2の表面に膜を形成
し、成膜後、基板2を取り出す所謂バツチ式また
はインライン式を採用している。
上記従来の方法では、基板全体をベルジヤー内
に挿入するため、大きな基板の一部に膜を設ける
場合、例えば、第1図に示すような、自動車用の
ミラー7の一部に雨センサー用の膜8を設ける場
合等では、膜を設ける必要の無い所は前以てマス
クを付け、膜を設ける所だけ露出させておかなけ
ればならず、手数がかかる問題があつた。また、
大きな基板全体をベルジヤー内に挿入するため、
ベルジヤーが大型化し、コスト高になると共に、
排気量、成膜材料も多くなる等の問題があつた。
考案の目的 本考案の目的は、上記した従来の問題を解消せ
んとするものであり、ベルジヤー内に基板を挿入
する代わりに、基板の膜を形成する部分の上に、
持ち運び可能とした小型のベルジヤーを設置して
膜を形成するようにし、特に、大型基板の一部に
膜を形成する場合に、手数およびコストの低減を
図るものである。
考案の構成 本考案は、ベルジヤーに接続した真空排気系に
より、ベルジヤー内を真空引きした後、ベルジヤ
ー内に設置している成膜材料を加熱して基板に膜
を形成する装置にして、 上記ベルジヤーは外周壁部材と底壁部材を着脱
自在に連結する分割式であつて、 上記底壁部材は、真空排気系と接続すると共に
加熱源と接続した成膜材料設置部を備え、 上記外周壁部材には、底壁部材側の開口部にフ
ランジを設け、該フランジに設けたシール溝内に
Oリングを挿入している一方、基板側の開口部に
平面あるいは曲面等の任意の形状のフランジを設
け、該フランジに刻設したシール溝内にOリング
を挿入しており、 基板の形状に応じて、適宜の基板側の開口端面
を有する外周壁部材を選択し、その底壁部材側の
Oリング側を底壁部材に密着して外周壁部材と底
壁部材とを連結すると共に、該外周壁部材の基板
側の開口端面を上記Oリングを介して基板に密着
して該基板とベルジヤーにより密閉室を構成し、
該密閉室に露出している基板の部分にのみ膜を形
成することを特徴とするものである。
また、本考案は、真空引きに要する時間をでき
るだけ少なくするため、上記ベルジヤー内に、真
空排気系と連通すると共に加熱源と接続した成膜
材料設置部を内含する内容積が可能な限り小さい
予備室用外周壁部材を設置し、該予備室用外周壁
部材に設けた開口端面にOリングを介して基板を
密着することを特徴とするものである。
実施例 以下、本考案を図面に示す実施例により詳細に
説明する。
第2図は、本考案の第1実施例を示し、ベルジ
ヤー10を底壁部材22と外周壁部材23とより
分割して構成している。
外周壁部材23は円筒状とし、その両端を開口
部23a,23bとして、両開口部の周縁にフラ
ンジ23c,23dを突設している。一方のフラ
ンジ23cは底壁部材22とOリング24を介し
て着脱自在に連結している。他方のフランジ23
dは平面あるいは第3図に示す如く曲面に形成し
ており、かつ、該フランジ23dにOリング25
を挿入するシール溝23eを刻設している。
上記底壁部材22には、蒸着材料13を載置す
る成膜材料設置部を構成するボード12を取付け
ていると共に、該ボード12に電流を送る加熱源
の電源14を接続しており、また、真空排気系を
構成する排気管15、バルブ16および排気装置
17を取り付けている。
上記装置において、膜を形成する基板20の形
状に対応して、該形状に密着するフランジ23d
を有する外周壁部材23を選択し、該外周壁部材
23を底壁部材22にOリング24を介して着脱
自在に連結している。即ち、基板20が第2図に
示す如く平面の場合は、フランジ23dが平面の
ものを用い、基板20が第3図に示す如く曲面の
場合はフランジ23dが湾曲したものを用い、基
板20がベルジヤー10の開口端面にOリング2
5を密着し、ベルジヤー10と基板20とで密閉
室Rを構成するようにしている。
上記真空成膜装置による成膜作用を説明する
と、まず、ベルジヤー10内のボート12上に蒸
着材料13をセツトすると共に、膜を形成する基
板20(例えば、第1図に示す自動車用ミラー
7)を洗浄する。ついで、基板20を蒸着すべき
洗浄面を下にして、且つ膜を形成する部分がベル
ジヤー10の外周壁部材23の開口部10bに露
出するように位置決めし、基板20を押接して、
開口端面のOリング25と基板20とを密着させ
る。これにより、ベルジヤー10と基板20(ミ
ラー)とにより外界と隔離した密閉室Rを構成す
る。該状態とした後、排気装置17を作動して上
記密閉室R内の真空引きを開始する。真空度を測
定しながら、真空度が蒸着作業条件に達したら、
ボード12に電流を流し、ボード12上の蒸着材
料13を蒸発させて、基板20の密閉室Rに露出
している面に膜を堆積させる。所定膜厚となつて
蒸着が終了すると、密閉室R内に空気を導入し、
真空を破つてから、基板20をベルジヤー10の
外周壁部材23の開口端面より取り外す。
なお、密閉室R内を真空引きする際、基板20
は気圧の圧力差により変形するようなものではい
けないが、ガラス板やある程度の板厚を有する金
属板の場合は全く問題はない。
上記したように、ベルジヤーを分割式として、
基板の形状に対応する開口端面を有する外周壁部
材を選択して用いると、あらゆる形状の基板に対
して使用することが出来る。
第4図は本考案の第2実施例を示し、膜を形成
する部分が極めて小さい場合に、ベルジヤーの内
容積を可能な限り小さくして、真空引きに要する
時間および蒸着材料13の量などを出来るだけ少
なくするものである。即ち、ベルジヤー10′内
に、予備室用外周壁部材30を着脱自在に設置す
るものであり、該予備室用外周壁部材30を底壁
部材22に対して、ボード12および真空排気系
の排気管を囲繞するように連結し、該予備室用外
周壁部材30の他側に基板側密着用の開口部30
aを設け、該開口部30aにOリング25を介し
て基板20を密着するようにしている。
第5図に示す第3実施例では、ベルジヤー1
0″は小型な円筒状で、底壁部材10a″と外周壁
部10″bとを一体に形成し、外周壁部10″bの
先端を開口部10″cとし、該開口端面10″dに
Oリング11を装着している。該ベルジヤー1
0″内には、底壁部材10″aよりボード12を突
設し、該ボード上に蒸着材料13を搭載しするよ
うにしており、該ボード12に取り付けた電極
(図示せず)を電源14と接続し、ボード12に
電流を流して加熱することにより蒸着材料を蒸発
させるようにしている。また、外周壁部材10″
bを排気管15に接続し、バルブ16を介して排
気装置17と接続し、排気装置17によりベルジ
ヤー10″内を真空引きするようにしている。
効 果 以上の説明より明らかなように、本考案に係わ
る真空成膜装置によれば、ベルジヤーに設けた開
口部に、基板の膜を形成する部分をOリングを介
して密着し、該開口部に露出する部分のみに膜を
形成するようにしているため、従来の如く基板全
体をベルジヤー内に挿入する必要がない。よつ
て、大型基板の一部に膜を形成する場合に、ベル
ジヤーを大型化しなくて良く、安価な装置で成膜
作業が可能となる。
上記ベルジヤーは外周壁部材の一端を底壁部材
と着脱自在に連結してなり、外周壁部材の基板側
の開口部には基板の形状に適合したフランジを設
けているため、成膜するフランジの凹凸等の形状
に適合した外周壁部材を選択して使用することに
より、ベルジヤーと基板の密着をより密にするこ
とができる。
また、ベルジヤーは小型化するため、持ち運び
が可能となり、作業の自由度が増す。
更に、ベルジヤーの内容積が小さくなるため、
蒸着材料、真空排気量の低減が図れると共に、洗
浄工程なども簡略化出来るなどの種々の効果を有
するものである。
【図面の簡単な説明】
第1図は膜を形成する基板となる自動車用ミラ
ーを示す斜視図、第2図は本考案の第1実施例を
示す断面図、第3図は第1実施例の変形例を示す
要部断面図、第4図は本考案の第2実施例を示す
断面図、第5図は本考案の第3実施例を示す斜視
図、第6図は従来例を示す概略図である。 10,10′,10″……実施例、11,24,
25……Oリング、12……ボード、13……蒸
着材料、14……電源、15……排気管、20…
…基板、21……膜、22……底壁部材、23…
…外周壁部材、R……密閉室。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 (1) ベルジヤーに接続した真空排気系により、ベ
    ルジヤー内を真空引きした後、ベルジヤー内に
    設置している成膜材料を加熱して基板に膜を形
    成する装置にして、 上記ベルジヤーは外周壁部材と底壁部材を着
    脱自在に連結する分割式であつて、 上記底壁部材は、真空排気系と接続すると共
    に加熱源と接続した成膜材料設置部を備え、 上記外周壁部材には、底壁部材側の開口部に
    フランジを設け、該フランジに設けたシール溝
    内にOリングを挿入している一方、基板側の開
    口部に平面あるいは曲面等の任意の形状のフラ
    ンジを設け、該フランジに刻設したシール溝内
    にOリングを挿入しており、 基板の形状に応じて、適宜の基板側の開口端
    面を有する外周壁部材を選択し、その底壁部材
    側のOリング側を底壁部材に密着して外周壁部
    材と底壁部材とを連結すると共に、該外周壁部
    材の基板側の開口端面を上記Oリングを介して
    基板に密着して該基板とベルジヤーにより密閉
    室を構成し、該密閉室に露出している基板の部
    分にのみ膜を形成することを特徴とする真空成
    膜装置。 (2) 実用新案登録請求の範囲(1)記載の装置におい
    て、 上記ベルジヤー内に、真空排気系と連通する
    と共に加熱源と接続した成膜材料設置部を内含
    する予備室用外周壁部材を設置し、該予備室用
    外周壁部材に設けた開口端面にOリングを介し
    て基板を密着することを特徴とする真空成膜装
    置。
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JPS6283866U JPS6283866U (ja) 1987-05-28
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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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