JPH0248291A - 鞍乗型小型４輪車 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本発明は、前後輪間にエンジンと跨座式シートとを備え
る鞍乗型小型４輪車に関するものである。

（発明の背景） この種の車両で、シートの左右縁からエンジン側方を覆
うようにボデーカバーを設け、このボデーカバーの前後
に前フェンダと後フェンダとを左右に張り出すように設
けたものが公知である。

この場合運転者の足置台は前後のフェンダ間に設けられ
るが、ここには前輪が跳ね上げる泥水や小石等が当たり
、足や衣服あるいは靴を汚したり傷めるという問題があ
る。そこで前フェンダ後端と後フェンダ前端とボデーカ
バー下縁とを板状のフートボードでつなぐことが考えら
れる（例えば実開昭５５−１３８１２３号）が、この場
合にはエンジン等の整備性が悪くなり、エンジン冷却風
の流れも円滑でなくなるという問題が生じる。

（発明の目的） 本発明はこのような事情に鑑みなされたものであり、足
や衣服や靴を汚したり傷めるおそれがなく、エンジン等
の整備性が良く、エンジン冷却風の流れも円滑にするこ
とが可能な鞍乗型小型４輪車を提供することを目的とす
る。

（発明の構成） 本発明によればこの目的は、前後輪間に位置するクラン
ク軸横置きエンジンおよび跨座式シートと、前記シート
の左右縁からのびて前記エンジンの側方を覆うボデーカ
バーと、このボデーカバーに連続して左右に張り出した
前フェンダおよび後フェンダとを備える鞍乗型小型４輪
車において、前後端が立上って前記前・後フェンダに接
続され内側縁が立上って前記ボデーカバーに接続された
フートボードを備え、前記エンジンのクランク軸を左右
のフートボード間の前部付近に位置させる一方、このク
ランク軸の斜後上方付近に位置するように前記ボデーカ
バーに開口部を形成したことを特徴とする鞍乗型小型４
輪車により達成される。

（実施例） 第１図は本発明の一実施例の側面図、第２図はその平面
図、第３図は前フェンダとエンジンの配置を示す正面図
である。

これらの図において符号１０．１０は操向前輪、１２．
１２は駆動後輪であり、これらには幅広低圧タイヤが装
着されている。１４は空冷単気筒エンジンであり、前後
輪１０．１２間の前輪１０寄りに搭載されている。この
エンジン１４は車体幅方向に置かれたクランク軸１４ａ
を備えるもので、いわゆるクランク軸横置のエンジンで
あり、第１図に示す車体フレームの左右一対の下フレー
ム１６に取付けられている。このクランク軸１４ａはク
ランクケース１４ｂの前部に配設され、シリンダ１４ｃ
はクランクケース１４ｂの前部から上方へ起立している
。クランク軸１４ａの（前進方向に向って）左端にはＶ
ベルト無段変速機の駆動側プーリ１４ｄが取付けられ（
第３図）、右端には発電機１４ｅ等が取付けられている
。Ｖベルト無段変速機はクランクケース１４ｂと一体に
形成されて後方にのびる伝動ケース内に収容され、クラ
ンク軸１４ａの回転はプーリ１４ｄからＶベルトを介し
て出力スプロケット１４ｆ（第１図）に伝えられ、さら
にチューン１４ｇにより後輪１２に伝えられる。

１８はエンジン１４のシリンダ後方に位置する気化器、
１９は排気管、２０は両後輪１２間に位置する排気マフ
ラ、２１はエアクリーナである。

２２は操向ハンドルパー、２４はこのハンドルパー２２
の後方でかつエンジン１４の上方に位置する燃料タンク
である。

前記伝動ケース内にはダクト２３により冷却空気が導か
れる。すなわちハンドルパー２２の付近から外気が伝動
ケース内に導かれＶベルト無段変速機を冷却した後再び
ハンドルパー２２付近に戻す。

２６は前後に長い跨座式シートであり、エンジン１４の
斜め後上方から後方へのびている。シート２６の左右の
縁からはボデーカバー２８がのびている。すなわちボデ
ーカバー２８はシート２６の斜め前下方へのび、燃料タ
ンク２４の側方およびエンジン１４の側方を覆う、この
実施例ではボデーカバー２８は割面３０によって上下の
パーツに分割されている。このボデーカバー２８の前部
は左右へ張り出して前輪１０の上方および後方を覆う前
フェンダ３２に連続的に連なっている。またボデーカバ
ー２８の後部は、同様に左右へ張り出して後輪１２の上
方および前方を覆う後フェンダ３４に連続的に連なって
いる。

３６はフートボードである。このフートボード３６は、
前後および車体内側が上方へ起立するように合成樹脂で
作られ、これらの起立部分の上端が前フェンダ３２の後
端、後フェンダ３４の前端、ボデーカバー２８の下端に
それぞれビスにより接続されている。なおこのフートボ
ード３６の下面には板金製の下板３８が当接し、この下
板は下フレーム１６に固定されている。またフートボー
ド３６の上面には板金製の上板４０が載せられ、結局上
板４０と下板３８との間にこのフートボード３６を挟ん
で３者はボルト止めされる。

このように車体に取付けられたフートボード３６は、前
・後フェンダ３２．３４およびボデーカバー２８に連続
するが、ボデーカバー２８との連結部にはこの連結部を
横断するように開口部４２が形成される。この開口部４
２は第１図から明らかなようにエンジン１４のクランク
軸１４ａの斜後上方付近に位置しシリンダ１４ｃや気化
器１８などの側方に臨む。

従って車体前方から当たる走行風は、第３図に示すよう
にシリンダ１４ｃの左右の空間を通ってシリンダ１４ｃ
を冷却した後、一部が開口部４２から外へ抜け、また他
の一部はシート２６の下を通って後方へ抜ける。このた
めエンジン冷却風の流れが円滑である。

また走行中に前輪１０が跳ね上げる泥水や小石などは、
クランクケース１４ｂとフートボード３６に当って下方
へ跳ね返され、運転者の足や衣服に当るのが防止される
。この実施例ではダクト２３も開口部４２の前方に位置
して泥水や石をはね返えすから、足や衣服は一層確実に
保護され得る。すなわちクランクケース１４ｂはそのク
ランク軸１４ａの付近で最も幅が広くなり、フートボー
ド３６の前部内側面に接近する一方、開口部４２はクラ
ンク軸１４ａに対し斜後上方付近に位置するので、開口
部４２へ泥水や小石などが到達しないからである。

（発明の効果） 本発明は以上のように、前フェンダの後縁と後フェンダ
の前縁とボデーカバーの下縁とをフートボードにより連
結するものであるから前輪が跳ね上げる泥水や小石など
はフートボードの足置面に飛散することがない。またク
ランクケースはクランク軸付近で幅が広くなり、この付
近がフートボードの内側面に接近することになる一方、
開口部はクランク軸の斜後上方付近に形成したものであ
るから、前輪が跳ね上げる泥水や小石などが開口部に入
るのをクランクケースが防止する。このため開口部の外
側に位置する運転者の足や衣服を汚したり傷めたりする
ことがないく、エンジン整備性も良くなる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の一実施例の側面図、第２図はその平面
図、第３図は前フェンダとエンジンの配置を示す正面図
である。 １０・・・前輪、 １４・・・エンジン、 ２６・・・シート、 ２８・・・ボデーカバー ３２・・・前フェンダ、 ４２・・・開口部。 特許出願人　ヤマハ発動機株式会社

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 前後輪間に位置するクランク軸横置きエンジンおよび跨
   座式シートと、前記シートの左右縁からのびて前記エン
   ジンの側方を覆うボデーカバーと、このボデーカバーに
   連続して左右に張り出した前フェンダおよび後フェンダ
   とを備える鞍乗型小型４輪車において、 前後端が立上って前記前・後フェンダに接続され内側縁
   が立上って前記ボデーカバーに接続されたフートボード
   を備え、前記エンジンのクランク軸を左右のフートボー
   ド間の前部付近に位置させる一方、このクランク軸の斜
   後上方付近に位置するように前記ボデーカバーに開口部
   を形成したことを特徴とする鞍乗型小型４輪車。