JPH024726A - △↑6‐トランス−ネロリドール及び△↑5‐トランス,△↑9‐トランス−ファルネシルアセトンの製造法 - Google Patents

△↑6‐トランス−ネロリドール及び△↑5‐トランス,△↑9‐トランス−ファルネシルアセトンの製造法

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JPH024726A
JPH024726A JP63154815A JP15481588A JPH024726A JP H024726 A JPH024726 A JP H024726A JP 63154815 A JP63154815 A JP 63154815A JP 15481588 A JP15481588 A JP 15481588A JP H024726 A JPH024726 A JP H024726A
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JP
Japan
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trans
cis
trans isomer
geranylacetone
isomer
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JP63154815A
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Kiyoshi Takayama
高山 清
Toshiaki Sakaguchi
坂口 登志昭
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Takasago International Corp
Original Assignee
Takasago International Corp
Takasago Perfumery Industry Co
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  • Low-Molecular Organic Synthesis Reactions Using Catalysts (AREA)
  • Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野] 本発明は、上記式(1)で表わされる化合物のΔ5シス
体とΔ5−トランス体の混合物を原料とし、Δ5−トラ
ンス−6,10−ジメチルウンデカ−5,9−ジエン−
2−オン(ゲラニルアセトン)を有利に導き、これを使
ってΔ6−ドランスーネロリドールに導き、このトラン
スーネロリドールを使ってΔ5トランス、Δ9−トラン
ス−6,10,14−)リメチルペンタデカ−5,9,
13−1−ツエン−2−オン (Δ5トランス、Δ9−
トランスーファルネシルアセトン)を有利に製造する方
法に関する。
更に詳しく説明すると、本発明は異性化と蒸留を組合せ
ゲラニルアセトンを有利に製造し、これを使って合成さ
れるΔ5.Δ9−トランスーファルネシルアセ1−ンを
無極性溶媒中での結晶化で精製し、得られる結晶化母液
を異性化して回収してくり返し使うことによりΔ5.Δ
9−トランス−ファルネシルアセトンを有利に製造する
方法に関するものである。本発明で得られるΔ6−ドラ
ンスーネロリドールは、抗潰瘍活性を有する全トランス
型ファルネシル酢酸エステルの一種ゲラニルファルネシ
ル酢酸の合成に使用でき、また、Δ5−トランス、Δ9
トランスーファルネシルアセトンは抗潰m 性の作用を
もった医薬品である全トランス型ゲラニルリナロールの
中間体として使用される。
[従来の技術] 一般にシス、トランス−異性体の蒸留による分離はR,
B、Batls  らがJ、Org、Chem、、 2
8.1086−1089(,1963)に報告している
ようにネロールおよびゲラニオールの混合物を分離する
場合は適しているが、更に分子量の大きなファルネソー
ル等では効率が悪いと考えられている。
また一般式(3) で表わされるΔ4−トランス1 Δ8−トランスファル
ヱシル酢酸を、Δ4.Δ8−シス体;Δ4−シス1 Δ
88トランス;Δ4−トランス、Δ8−シス体;から分
離効率の高い蒸留塔を使用する精密蒸留することにより
単離でき、前留分のΔ4−シス、Δ8−シス体;Δ4−
シス、Δ0−トランス体;Δ4−トランス、ΔB−シス
体に少量のΔ4−トランス、へ〇−トランス体を含んだ
部分を有機硫黄化合物とラジカル開始剤を組合せた触媒
系またはルテニウム触媒を用いる異性化反応に付してΔ
4.Δ8−トランス体を生成させ、またはΔ4.八〇−
トランス体の含量を増加させたのち、再度精留塔を用い
て減圧下に蒸留することによるΔ4.八〇−トランスフ
ァルネシル酢酸またはそのエステルの製造法が特公昭5
8−20948号公報に開示されている。そしてまたゲ
ラニルアセトンとネリルアセトンのシス−トランス混合
物を含水二酸化イオウを用いてシス−トランス比80/
20と3/97をそれぞれ38/62と37/6Bの比
に異性化することも知られている〔テトラヘドロンレタ
ーズ(Tetrahedron  1etters)2
1. 1331−1334(1980)  )更に異性
化触媒としてセレン粉末を用いn−オクタツール中で窒
素雰囲気下160’Cで5時間撹拌してネロールからゲ
ラニオールへの選択率88%で異性化することが開示さ
れている(特開昭56−65833号公報)。
〔発明が解決しようとする課題〕
しかしながら、これらの方法は、異性化の面ではルテニ
ウムの様な高価な試薬を使用したり、二酸化イオウ等の
イオウ化合物を使うと後処理に問題があったり、多量の
溶媒を使わなくてはならなかったり、触媒の分離及び再
使用が難かしく工業的には有利でない欠点を有する場合
や、工業的には好ましい方法であっても異性化反応にお
いて二重結合の移動や重合1分解を伴うという欠点を有
する場合が多く、工業的に有利に実施できかつ選択的に
シス−トランス異性化反応を行うことは極めて困難であ
った。
又、トランス体を分離する方法としては、蒸留法、カラ
ムクロマト法あるいはガスクロマトグラフィー、液体ク
ロマトグラフィーによる分取が知られているが、Δ5−
トランス、Δ9−トランスーファルネシルアセトンを得
る方法としては単なる既存の方法の組合せでは困難であ
った。
〔課題を解決するための手段〕
本発明者らは、かかる従来の欠点を克服すべくシス−ト
ランスの異性化反応、及びトランス体の分離方法につい
て鋭意研究を進めた結果、前述の特公昭58−2094
8号公報に記載の方法のごとく最終物質(この場合はフ
ァルネシル酢酸エステル類)で異性化してかなり複雑な
異性体混合物として分離精製するのではなく、まず中間
体であるゲラニルアセトンC式(1)で表わされる化合
物のΔ55−トランス〕で蒸留精製をして、初留分又は
(及び)中留骨のネリルアセトン〔式(1)で表わされ
る化合物のΔ5−シス体〕リンチな部分を金属セレン粉
末で異性化してゲラニルアセトンを増加させ、ゲラニル
アセトンとふりルアセトン比60 : 40の平衡比に
なることから、これを回収してくり返し使って蒸留精製
を行うことによりゲラニルアセトン精製品を得、この得
られたゲラニルアセトンからトランスネロリドールを得
られること、及び該トランスネロリドールをアセト酢酸
エステルとキャロル反応をさせてファルネシルアセトン
を合成し、これを無極性溶媒中で冷却して結晶化させΔ
5.Δ9トランス−ファルネシルアセトンを分離し、残
りの母液は溶媒を留去して金属セレン粉末触媒を用いて
異性化することによりΔ5.Δ9−トランスファルネシ
ルアセトンを増加させ、この得られたこのΔ5−トラン
ス、Δ99−トランス約36%;Δ5−シス、Δ9−ト
ランス体とΔ5−トランス、Δ9−シス体混合物約48
%;Δ5−シス、Δ9−シス体約16%の混合物を無極
性溶媒中で結晶化させてΔ5−トランス。
Δ9−トランスーファルネシルアセトンを分離し、残り
の母液を溶媒を留去して金属セレン粉末触媒を用いて異
性化するとΔ5.Δ9−トランス体分離前の組成物と同
一組成比となるので、これをくり返し回収して使用でき
ることを見出し、これにより副生成物を回収して無駄な
くΔ5−トランス、Δ9−トランスーファルネシルアセ
トンとすることができることがわかり、本発明を完成し
たのである。
本発明で原料として用いる式(1)で表わされる6゜1
0−ジメチルウンデカ−5,9−ジエン−2−オンのΔ
5−シス体とΔ5−トランス体の混合物〔ゲラニルアセ
トン〔■〕 (Δ5−トランス体)とネリルア七トン〔
■〕 (Δ5−ソス体)の約60 : 40混合物〕は
、リナロール(I)とアセト酢酸メチル(II)のキャ
ロル反応の公知方法により容易に得られる。
(本頁以下余白) 回  3 このようにして得られたゲラニルアセトンとネリルアセ
トン混合物を、精製塔例えば理論段数約80段のヘリパ
・ツク等を充填した蒸留塔を用いて0,1〜20Tor
r、 、好ましくは0.1〜10Torr、で塔頂温度
80〜200°C1好ましくは80〜130°CT:減
圧蒸留することで純度的99%のゲラニルアセトンが収
率約50重量%で後留出物として得られる。またこの蒸
留で得られた初留分又は(及び)中留分のネリルアセト
ンとゲラニルアセトンの成分比は約80:20である。
この初留分又は(及び)中留分に対して0.05〜10
重量%、好ましくは0.1〜2重量%の金属セレン粉末
を使って、80〜250°C1好ましくは110〜20
0°Cの範囲で、1〜10時間、好ましくは3〜5時間
撹拌をつづけ異性化をしてゲラニルアセトンとネリルア
セトン比的60 : 40の生成物を得る。これは回収
物として再利用できる。
上記の異性化において、触媒の使用量が10重量%以上
になると、経済的見地等の他、可溶性のセレン化合物が
形成されてトランス体分離のための精製の際残存して副
反応を多くしてしまうので、10重量%以下とするのが
よい。また反応雰囲気としては、酸素存在の雰囲気又は
チッソ、アルゴン等の不活性ガス存在雰囲気のいずれも
採用できるが、不活性ガス存在雰囲気下では選択率が高
くなる傾向がみられる。異性化反応終了後は、反応液は
濾過又は単蒸留によって触媒を分離した後、必要に応じ
て残存する可溶したセレン化合物を除去するため銅化合
物例えば銅粉末、銅クロム、ラネー銅を0.1〜10重
量%、好ましくは0.5〜2重量%を加えて80〜20
0°C1好ましくは90〜130°Cで1〜IO時間、
好ましくは3〜7時間反応させ可溶化したセレン化合物
を不溶化物として濾過して除去したり、洗浄をして除い
たりした後、上記減圧蒸留用として使うのが好ましい。
上記のようにして得られた約99%ゲラニルアセトンに
塩化ビニルのグリニヤ試薬を反応させ、トランス型ネロ
リドール(Δ6−トランス) 〔V〕を公知方法で得て
、これにアセト酢酸エステル例えばアセト酢酸メチルを
加えてキャロル反応を行ないファルネシルアセトン混合
物ヲ得り(Δ5.Δ9トランス体とΔ5−シス、Δ9−
トランス体との比的60 : 40)。これを0.2〜
5倍量、好ましくは0.5〜2倍量のn−ヘキサン、n
−へブタン、n−ベンクン、シクロヘキサン、ケロシン
等の無極性溶媒、好ましくはn−へブタンに溶かし、−
20°Cから−80°C1好ましくは一35°Cから一
60″Cに冷却し結晶化させることにより溶解性の小さ
いΔ5.Δ9トランス−ファルネシルアセトン(純度的
90%)が得られる (収率約50%)。
(本頁以下余白) 上記のようにして得られた結晶化母液Δ5−トランス、
Δ9−トランスーファルネシルアセトン(Vl)約20
重■%、Δ5−シス1 Δ9−トランスファルネシルア
セトン〔■〕80重■%より溶媒のへブタン等の無極性
溶媒を除き、これをゲラニルアセトンへの異性化と同様
に金属セレン粉末で異性化することにより、Δ5−トラ
ンス、Δ9−トランス体(VT)約36重量%;Δ5−
シス、Δ9−トランス体[■]とΔ5−トランス、Δ9
−シス体〔■]の混合物約48重量%;Δ5−シス、Δ
9−シス体(IX)約16重量%を得て、これを無極性
溶媒中で前記同様に結晶化させるとΔ5.Δ9−トラン
ス体(純度約90%)が20重量%得られる。
ここで得られた結晶化母液は、Δ5−トランスΔ9−ト
ランス体約20%、Δ5−シス、Δ9−トランス体とΔ
5−トランス、Δ9−シス体の混合物が約60%、Δ5
−シス、Δ9−シス体は約20%であった。これを前記
同様に処理して金属セレンで異性化すればほぼ2回目(
異性化後の結晶化時)の組成物比、Δ5トランス、Δ9
−トランス体(Vl)を約36重量%;Δ5−シス、Δ
9−トランス体(VIA)とΔ5−トランス。
Δ9−シス体〔■〕の混合物約48重量%;Δ5−トラ
ンス、Δ9−トランス体([X]約16重量%となり、
これをくり返し回収してまぜて結晶化することにより精
製Δ5−トランス、Δ9−トランスーファルネシルアセ
トンを得ることができる。
〔実施例〕
以下、実施例を挙げて本発明を説明する。
本実施例で成分含量を分析したガスクロマトグラフィー
及び条件は以下のごとくである。
機 種:株式会社島津製作所製 ガスクロマトグラフィ
ーG6−14八 、カラム:シリコ−70V−101WCOTo、 22
mmφ×25m 温 度=100〜200°C4°C/min昇温実施例
1 a)ゲラニルアセトン(II[)とネリルアセトン(I
V)混合物(1)の合成 リナロール42.7g とアセト酢酸メチル49.9g
とにアルミニウムイソプロポキサイド等のアルミニウム
化合物を触媒として1.3g添加する。
次に撹拌しながら4時間で160°Cまで温度を上昇さ
せる。温度上昇中に、メタノールと炭酸ガスが発生する
。メタノールは回収する。次に再び温度を178°Cま
で上昇させて未反応のアセト酢酸メチルを回収する。釜
残に粗ゲラニルアセトンが55.3g得られる。
次に粗ゲラニルアセトンを塔頂温度113°C1釜温1
60°C1圧力4 Torr、で単蒸留を行い流出物と
して44.h得た。このものはガスクロマトグラフィー
での分析でゲラニルアセトン(II[)60%とネリル
アセトン[IV)40%の含有比率であった。
b)ゲラニルアセトンCI[I]の分留a)で得た流出
物44.8gの精留を行い21.5gのゲラニルアセト
ン(I[[)を得た。塔頂温度は125°C〜128°
Cで圧力は10Torr、であった。蒸留塔は理論段数
80段のヘリパック充填塔を使用した。還留比10:1
0 c)2リルアセトン、ゲラニルアセトン混合物の異性化 b)の蒸留で得られた初留部と中音部混合物(ボリルア
セトン約80重量%とゲラニルアセトン約20重量%)
20gに金属セレン粉末20mgを加え、180°Cで
6時間窒素雰囲気下で撹拌反応させ、室温まで冷却して
金属セレン粉末を濾過後、200mgの銅粉末を加え、
210°Cで5時間窒素雰囲気下で撹拌を続は可溶化し
ているセレンを反応させ、室温まで冷却後銅粉末を濾過
して蒸留を110°C/4Torr、で行ない19gの
ゲラニルアセトンとネリルアセトン混合物(58,9%
と39.9%)を得た。
d)トランス型不ロリドール(V)の合成り)で得た粗
ゲラニルアセトン(I[I)50gをTHF中で調整し
た塩化ビニルマグネシウムクロライド(1,1倍モル)
と窒素雰囲気中で反応させた。
反応条件はグリニヤー試薬中へ、粗ゲラニルアセトンの
THF溶液を2時間0°Cで滴下し、3時間0°Cで熟
成反応を行った。反応後、THFを減圧下で回収し、後
にトルエンを投下後、10%硫酸水溶液中に滴下し分解
反応を行った。次に分液、水洗後3%ソーダ灰水溶液で
洗浄した。分液乾燥後に濃縮し粗ネロリドール(V)を
56g得た。
e)ファルネシルアセトン混合物(2)の合成C)で得
た粗ネロリドールCV)56gとアセト酢酸メチル80
gとアルミニウムイソプロポキサイド川、6gとを撹拌
下に150°Cまで3時間で温度上昇させた。炭酸ガス
とメタノールとが発生する。
メタノールは回収する。次に180”Cまで3.5hr
で温度上昇させ、過剰のアセト酢酸メチルを回収する。
次に50°C以下に冷却して後に5%硫酸水100−で
洗浄後分液する。次に水洗、ソーダ灰水洗浄、水洗を行
う。67gの洗浄液が得られた。次に釜温160〜18
0 ’C1塔頂温130〜150°C1圧カフ〜4To
rr、で単蒸留を行い流出液54g得た。純度はΔ5−
シス、Δ99−トランス約401ffi%、Δ5−トラ
ンス、Δ9−トランス体は約60重量%であった。
「)ファルネシルアセトン混合物(2)よりΔ5−トラ
ンス、Δ9−トランスーファルネシルアセトン(Vl)
の分別 e)で得られたファルネシルアセトン混合物(2)50
gに50gのn−へブタンを加え、−30’Cから一5
5゛Cまで冷却をして結晶化させて冷時濾過すると26
gのΔ5−トランス1 Δ9−トランスーファルネシル
アセトン(Vl)を得た(純度90.1%)。また得ら
れた母液よりn−へブタンを留去した後、成分含量を調
べると、Δ5−トランス、Δ9−トランス体19.6重
量%;Δ5−シス、Δ9−トランス体〔■) 80.4
重世%であった。
g)ファルネシルアセトン結晶化母液の異性化f)で得
られた母液より溶媒留去したもの25gにセレン粉末2
5n+gを加え、180°Cで6時間反応させ、C)に
記載したと同様に処理して152°C/4Torr、で
蒸留して22.2gを得た。このものの組成比はΔ5−
トランス、Δ9−トランス体(Vl)34.3重世%;
Δ5−シス、Δ9−トランス体〔■]とΔ5−トランス
、Δ9−シス体〔■) 46.9重量%;Δ5−シス。
Δ9−シス体[IX] 14.8重量%であった。
h)異性化したファルネシルアセトンよりΔ5−トラン
ス、Δ9−トランスファルネシルアセトンの分別 g)で得られた異性化混合物20gにn−へブタン30
gを加え、−55°Cまで冷却してf)に記載したと同
様に処理して4.4gのΔ5−トランス、Δ9トランス
ファルネシルアセトンを得た。純度8966%であった
。また濾過母液よりn−ヘプタンを留去して後、その成
分含量をガスクロマトグラフィーで測定すると、Δ5.
Δ9−トランス体(Vl)20.1重量%;Δ5−シス
、Δ9−トランス体[■]とΔ5トランス、Δ9−シス
体〔■〕の混合物61.3重量%;Δ5−シス、Δ9−
シス体(IX) 18.3重量%であった。
実施例2 実施例1のa)で得られるネリルアセトンとゲラニルア
セトン混合物成分重量%(72,2%: 24.0%)
について、触媒量と反応時間について異性化反応の状況
を調べその結果を第1表に示す。
(本頁以下余白) 第1表から、セレン含量が2%をこえると副生成物が増
加すること、又、反応時間が5時間をこえると副生成物
が増加してしまうことがわかる。
実施例3 実施例1のb)の蒸留の際、銅粉末処理せず蒸留処理す
ると、第2表のごとくセレンが残存することが原子分光
光度計での分析でわかった。
第2表 第2表の中留フラクション(30ppmセレン含有)を
このまま210°Cにて保持するのと、銅粉末を入れて
脱セレン処理をした後210°Cにて同じ時間保持した
ものと比較すると、第3表のごとくなる。
第3表より、未処理のものは銅粉末により処理したもの
に比べて二重結合の転換及び重合物の形成することが明
らかであり、セレンの除去がこの操作で好ましいことが
わかる。
〔発明の効果] 本発明によれば、工業的に価値あるΔ6−ドランスーネ
ロリドールとΔ5−トランス1 Δ9−トランスファル
ネシルアセトンを合成するに際し、従来は見すてていた
シス体を金属セレン粉末を用いて異性化することにより
トランス体にすることと、トランス体の生成を多くする
ためにまずゲラニルアセトンをリンチとし、これを使う
ことでΔ6−トランスー名ロリドールを得、これを使っ
て全トランスファルネシルアセトンの生成をリンチにし
、又Δ5−トランス、Δ9−トランスファルネシルアセ
トンを精製するのに無極性溶媒中で冷却して結晶化させ
ることにより温度による異性化、重合、分解等を起こさ
ないで工業的有利に異性化することができ、もってΔ5
−トランス、Δ9−トランスファルネシルアセトンを非
常に効率よく製造することができる。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、式(1) ▲数式、化学式、表等があります▼・・・・(1) で表わされる6,10−ジメチルウンデカ−5,9−ジ
    エン−2−オンのΔ^5−シス体とΔ^5−トランス体
    の混合物を減圧下に蒸留することによりΔ^5−トラン
    ス体を後留分として取り出すとともに、該蒸留の際得ら
    れるΔ^5−シス体及び少量のΔ^5−トランス体を含
    む初留分又は(及び)中留分を金属セレン粉末を触媒と
    して異性化反応に付してΔ^5−トランス体の含量を増
    加させて回収し、これを再度減圧下蒸留することをくり
    返しゲラニルアセトン(Δ^5−トランス−6,10−
    ジメチルウンデカ−5,9−ジエン−2−オン)を製造
    し、次いでこれを塩化ビニールを用いたグリニヤ反応で
    トランス型ネロリドールに導くことを特徴とするΔ^6
    −トランス−ネカリドールの製造方法。 2、式(1) ▲数式、化学式、表等があります▼・・・・(1) で表わされる6,10−ジメチルウンデカ−5,9−ジ
    エン−2−オンのΔ^5−シス体とΔ^5−トランス体
    の混合物を減圧下に蒸留することによりΔ^5−トラン
    ス体を後留分として取り出すとともに、該蒸留の際得ら
    れるΔ^5−シス体及び少量のΔ^5−トランス体を含
    む初留分又は(及び)中留分を金属セレン粉末を触媒と
    して異性化反応に付してΔ^5−トランス体の含量を増
    加させて回収し、これを再度減圧下蒸留することをくり
    返しゲラニルアセトン(Δ^5−トランス−6,10−
    ジメチルウンデカ−5,9−ジエン−2−オン)を製造
    し、次いでこれを塩化ビニールを用いたグリニヤ反応で
    トランス型ネロリドールに導き、これを更にアセト酢酸
    エステルを用いたキャロル反応で次の式(2)で表わさ
    れるファルネシルアセトンに導き、 ▲数式、化学式、表等があります▼・・・(2) このΔ^5−シス,Δ^9−トランス体;Δ^5,Δ^
    9−トランス体混合物を無極性溶媒に溶かし冷却してΔ
    ^5,Δ^9−トランス体のみを結晶化させ取り出すと
    ともに、該結晶化の際に得られる母液より溶媒を留去し
    、これを金属セレン粉末触媒を用いる異性化反応に付し
    てΔ^5,Δ^9−トランス体の含量を増加させて回収
    し、これを再度無極性溶媒中で結晶化を行うことをくり
    返しΔ^5,Δ^9−トランス体を取り出すことを特徴
    とするΔ^5,Δ^9−トランス−ファルネシルアセト
    ンの製造方法。
JP63154815A 1988-06-24 1988-06-24 △↑6‐トランス−ネロリドール及び△↑5‐トランス,△↑9‐トランス−ファルネシルアセトンの製造法 Pending JPH024726A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP0838450A3 (de) * 1996-10-22 1999-10-06 Basf Aktiengesellschaft Verfahren zur Umsetzung von Grignardverbindungen mit Carbonylverbindungen und anschliessender Hydrolyse
JP2010535730A (ja) * 2007-08-08 2010-11-25 ディーエスエム アイピー アセッツ ビー.ブイ. (e,e)−ファルネシルアセトンの調製方法
CN102627539A (zh) * 2011-10-19 2012-08-08 利安隆博华(天津)医药化学有限公司 一种生产全反式替普瑞酮的方法
WO2013099819A1 (ja) 2011-12-26 2013-07-04 公益財団法人相模中央化学研究所 バナジウム錯体を用いたファルネサールの製造方法
CN108047011A (zh) * 2017-09-14 2018-05-18 浙江新和成股份有限公司 一种替普瑞酮及其中间物的合成方法

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