JPS625414B2 - - Google Patents

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JPS625414B2
JPS625414B2 JP54052410A JP5241079A JPS625414B2 JP S625414 B2 JPS625414 B2 JP S625414B2 JP 54052410 A JP54052410 A JP 54052410A JP 5241079 A JP5241079 A JP 5241079A JP S625414 B2 JPS625414 B2 JP S625414B2
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JP
Japan
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reaction
coenzyme
general formula
mmol
nitromethane
Prior art date
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Expired
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JP54052410A
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English (en)
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JPS55143928A (en
Inventor
Hirokazu Ryono
Arahiko Eguchi
Fusayoshi Kakizaki
Hirosumi Eto
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Ajinomoto Co Inc
Original Assignee
Ajinomoto Co Inc
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Publication date
Application filed by Ajinomoto Co Inc filed Critical Ajinomoto Co Inc
Priority to JP5241079A priority Critical patent/JPS55143928A/ja
Publication of JPS55143928A publication Critical patent/JPS55143928A/ja
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  • Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)
  • Catalysts (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、コエンザイムQ類化合物の新規な製
造方法に関するものである。
一般式 〔式中R1は一般式 で示される置換基を表わし、nは0〜9の整数
を、A,Bは水素原子又はA−Bで結合手を形成
することを表わす。〕 で示されるコエンザイムQ類化合物は補酵素Qと
して知られ、特にA−Bが結合手を形成し、nが
9である2,3−ジメトキシ−5−メチル−6−
デカプレニル−1,4−ベンゾキノン〔2,3−
ジメトキシ−5−メチル−6−(3,7,11,
15,19,23,27,31,35,39,−デカメチルテト
ラコンタデカエン−2,6,10,14,18,22,
26,30,34,38−イール)−1,4−ベンゾキノ
ン〕の天然型(△−トランスー体)は補酵素
Q10と称せられるもので、生体内において電子伝
達系に関与するとともにエネルギー産生に重要な
役割を果し、虚血による心筋組織の病変の改善、
低下した心拍出量の増加、アルドステロンのNa
貯蓄作用に対する拮抗作用等を有し、うつ血性心
不全、肺うつ血、肝腫脹及び狭心症の予防及び治
療に有効である。
本発明者らは、操作が簡便かつ好収率でコエン
ザイムQ類化合物を製造する方法を開発すべく鋭
意検討した結果、2,3−ジメトキシ−5−メチ
ルベンゾハイドロキノン又はその誘導体とブレノ
ール(イソプレノールをも含む)又はそのエステ
ル体とを酸性縮合触媒存在下炭化水素系溶媒及び
一般式:R2−NO2で示されるニトロ系溶媒を含有
する混合溶媒中で縮合反応させたところ、一般式 〔式中、R1は前記の意味を表わし、R2はメチ
ル、エチル、プロピル、ブチル等の低級アルキル
基を表わす。〕 で示されるジハイドロコエンザイムQ類化合物が
好収率で生成し、しかも炭化水素系溶媒層に選択
的に存在していることを見出した。この炭化水素
系溶媒層を単に分離してこれを酸化反応に付した
ところ簡単に目的物質、コエンザイムQ類化合物
が得られることを見出した。一方、前記分離した
残りの溶媒層すなわちニトロ系溶媒層には未反応
の原料、ハイドロキノン誘導体が選択的に含ま
れ、これをそのまま、又は必要により濃縮するだ
けで本発明の縮合反応に再使用できることを見出
した。これらの発見に基づいて本発明が完成され
た。
本発明によれば、未反応の原料の回収が極めて
簡単であり、工業的にも有利である。
本発明で使用する分層した混合溶媒により縮合
反応において例えば、反応収率が高い、主生
成物の△−トランス−ジハイドロコエンザイム
Qと副生成物の△−シス−ジハイドロコエンザ
イムQの生成比が大きくトランス体に片寄る、
−シス体、プレノール類の分解物等の副生成
物が少なく酸化反応後の単離収率が高い、反応
速度が大、従来法と比較し触媒が少量ですみ装
置の腐蝕等が防げる。
等の利点がある。
即ち、本発明は一般式 で示されるハイドロキノン誘導体と一般式 で示されるプレノール又はそのエステル体とを酸
性縮合触媒存在下、縮合反応させた後、縮合反応
生成物を酸化反応に付してコエンザイムQ類化合
物を製造するに際し、縮合反応溶媒として炭化水
素系溶媒及び前記ニトロ系溶媒を含有する混合溶
媒を使用し、酸化反応において炭化水素系溶媒層
を分離してこれを酸化反応に付する方法である。
ただし、式中、R1は前記の意味を表わす。
本発明において使用されるプレノールとして
は、例えばソラネソール、デカプレノール、イソ
デカプレノールをあげることができる。
本発明の縮合反応において使用する炭化水素系
溶媒の例としては、シクロヘキサン、ヘキサン、
ヘプタン、オクタンをあげることができる。一方
ニトロ系溶媒の例としては、ニトロメタン、ニト
ロエタンがあげられる。
本発明の縮合反応において使用する酸性縮合触
媒としては塩酸、硫酸、硫酸水素塩、p−トルエ
ンスルホン酸等のプロトン酸、塩化亜鉛、塩化ア
ルミニウム、三沸化ホウ素又はそれのエーテル錯
体等のルイス酸、ゼオライト、シリカアルミナ、
活性白土等の固体酸を使用することができる。
本発明の縮合の反応条件は酸性縮合触媒を使用
して前記ハイドロキノン誘導体とプレノール又は
そのエステル体とを反応せしめて前記ジハイドロ
コエンザイムQ類化合物を製造する公知反応の条
件を適用できる。
例えば、プレノール1モル当り前記ハイドロキ
ノン誘導体を1〜30モル程度使用するとよいが、
過剰に使用するのが好ましい。
触媒の量は反応物に対し当モル量使用する必要
はなく、微量で十分である。
縮合反応の温度は触媒によつても異なるが、一
般に0〜100℃の範囲が適当である。
縮合反応の時間は、反応温度、触媒によつて異
なるが通常は5分〜10時間程度である。
このようにして縮合反応させた後、反応液から
炭化水素系溶媒層を分離して、これを酸化反応に
付すれば、目的物質コエンザイムQ類化合物を製
造することができる。なお、この酸化反応液より
目的物質を分離するには、シリカゲル、アルミナ
等吸着樹脂によるクロマトグラフイーで精製後、
イソプロパノール、エタノール等アルコール類又
はアセトン等ケトン類で晶析するのが簡便であ
る。
なお、前記縮合反応液から触媒を除去するには
濾過又は水を加えて触媒を失活、除去すればよ
い。特に、還元剤含有水溶液を加えて処理する
と、原料物質であるハイドロキノン誘導体の酸化
を防止できる上、炭化水素系溶媒層、水層及びニ
トロ系溶媒層の三層に分離し、処理も簡便であ
る。
一方、前記分離されたニトロ系溶媒層は未反応
の原料、ハイドロキノン誘導体を選択的に含んで
おり、これを適当に濃縮すれば、再度本発明の縮
合反応におけるニトロ系溶媒として再使用するこ
とができ、またこれにより未反応の原料、ハイド
ロキノン誘導体を簡便にかつ無駄なく回収、再使
用することができる。
以下、実施例により本発明を詳細に説明する。
実施例 1 イソデカプレノール(純度95%)1.47g(2ミ
リモル)、2,3−ジメトキシ−5−メチル−ベ
ンゾハイドロキノン3.68g(20ミリモル)をニト
ロメタン5mlとヘキサン5mlの混合溶媒に溶解
後、30〜35℃に加温し撹拌した。これにボロント
リフルオライドエチルエーテルコンプレツクス
0.06ml(0.48ミリモル)を含むニトロメタン溶液
1mlを一気に加え、更に10分間同温度で撹拌し反
応を行なつた。反応終了後、ヘキサン10ml、2.5
%食塩水(2.5%ハイドロサルフアイドソーダ含
有)10mlを加え、撹拌した後静置分層し、ヘキサ
ン層を分離する。
そこへイソプロピルアルコール15ml、塩化第二
鉄6水和物1.08g(4ミリモル)を加え室温で
1.5時間撹拌した。反応混合物を水、5%食塩水
で洗浄後有機層を濃縮乾固して油状残渣1.7gを
得た。この残渣を高速液体クロマトグラフイーで
分析した結果、シス対トランスは12対88であつ
た。この残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフ
イーにより精製した後、イソプロパノールより結
晶化して融点48〜49℃の補酵素Q10の橙色の結晶
を0.98g(収率57%)得た。
なお、本品のUV,IR,NMRスペフトルは標品
のそれと一致した。
実施例 2 実施例1の縮合反応を繰返した後、静置分層し
分離したニトロメタン層を濃縮することにより、
2,3−ジメトキシ−5−メチルベンゾハイドロ
キノン3.47gを含むニトロメタン溶液5mlが得ら
れた。これに、2,3−ジメトキシ−5−メチル
ベンゾハイドロキノン0.21g、イソデカプレノー
ル(95%純度)1.47g(2ミリモル)、及びヘキ
サン5mlを加え、以後実施例1と同様の反応、処
理を繰返し、補酵素Q10の結晶を0.98g得た(収
率57%)。
実施例 3 実施例1において、溶媒としてニトロメタン5
mlとヘキサン5mlの混合溶媒の代わりに、ニトロ
メタン20mlとヘキサン10mlを用いた以外は同じ反
応、処理を繰返し、分析した結果シス対トランス
は8対92であつた。以後、実施例1と同様に精製
を行ない、補酵素Q10の結晶を1.02g(収率59
%)得た。
実施例 4 実施例1において、ニトロメタン5mlとヘキサ
ン5mlの混合溶媒の代わりに、ニトロメタン20ml
とオクタン10mlを用いた以外は実施例1と同じ反
応、処理を繰返し、補酵素Q10の結晶を1.02g
(収率59%)得た。
実施例 5 イソデカプレノール(95%純度)1.47g(2ミ
リモル)、2,3−ジメトキシ−5−メチルベン
ゾハイドロキノン3.68g(20ミリモル)をニトロ
エタン10ml、ヘキサン10mlの混合溶媒に溶解後、
40〜45℃に加温し撹拌した。これにボロントリフ
ルオライドエチルエーテルコンプレツクス0.06ml
(0.48ミリモル)を含むニトロメタン溶液1mlを
10分間かけて滴下後、更に同温度で10分間撹拌し
反応を行なつた。以下実施例1と同様の反応、処
理を繰返し補酵素Q10の結晶を0.64g(収率37
%)得た。
実施例 6 イソデカプレノール(95%純度)1.47g(2ミ
リモル)、2,3−ジメトキシ−5−メチルベン
ゾハイドロキノン3.68g(20ミリモル)をニトロ
メタン10mlとオクタン6mlの混合溶媒に溶解後
100℃に加温し撹拌した。これにシリカアルミナ
N−633HN(日揮化学(株)製)0.75gを30分間かけ
て加え、更に30分間同温度で撹拌し反応を行なつ
た。その後、反応混合物を濾過しシリカアルミナ
触媒を除去後、オクタン40mlで触媒をよく洗浄し
た。濾液と洗液を合わせイソプロピルアルコール
50ml、塩化第二鉄6水和物1.08g(4ミリモル)
を加え室温で1.5時間撹拌した。反応混合物を
水、5%食塩水で洗浄後、有機層を濃縮乾固して
油状残、1.2gを得た。この残渣を高速液体クロ
マトグラフイーで分析した結果シス対トランスは
9:91であつた。以後実施例1と同様の精製を行
ない2,3−ジメトキシ−5−メチル−6−デカ
プレニルベンゾキノンの結晶0.69g(収率40%)
を得た。
実施例 7 ホウ酸0.13g(2ミリモル)をトルエン50mlに
溶解し、共沸脱水操作を2時間行つた後、トルエ
ンを留去し、ヘキサン10mlを加えた。次いでイソ
デカプレノール(純度95%)1.47g(2ミリモ
ル)を加え還流温度で1時間反応した。
2,3−ジメトキシ−5−メチル−ベンゾハイ
ドロキノン3.68g(20ミリモル)を含むニトロメ
タン溶液(10ml)に上記のように合成したホウ酸
イソデカプレニルエステル2ミリモルを含むヘキ
サン溶液を加える。その後ボロントリフルオライ
ドエチルエーテルコンプレツクス0.04ml(0.32ミ
リモル)を含むニトロメタン溶液(1ml)を40〜
43℃で10分間かけて滴下した。
以下、実施例1と同じ反応、処理を繰返し、得
られた反応残渣を分析した結果シス対トランスは
10対90であつた。実施例1と同様に精製を行な
い、補酵素Q10の結晶を0.95g(収率:55%)得
た。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 一般式 で示されるハイドロキノン誘導体と一般式 で示されるブレノール又はそのエステル体とを酸
    性縮合触媒存在下、縮合反応させた後、縮合反応
    生成物を酸化反応に付して一般式 で示されるコエンザイムQ類化合物を製造するに
    際し、縮合反応溶媒として炭化水素系溶媒及び一
    般式:R2−NO2で示されるニトロ系溶媒を含有す
    る混合溶媒を使用し、かつ縮合反応後、炭化水素
    系溶媒層を分離してこれを酸化反応に付すること
    を特徴とするコエンザイムQ類化合物の製造方
    法。 ただし、式中、R1は一般式 で示される置換基を表わし、nは0〜9の整数
    を、A,Bは水素原子又はA−Bで結合手を形成
    することを表わし、R2は低級アルキル基を表わ
    す。
JP5241079A 1979-04-27 1979-04-27 Preparation of coenzyme q analog compound Granted JPS55143928A (en)

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CN100351219C (zh) * 2004-10-14 2007-11-28 昆明韬辉生物工贸有限责任公司 格氏试剂偶联法合成辅酶q10的方法
US7601877B2 (en) * 2005-08-10 2009-10-13 Dsm Ip Assets B.V. Process for the preparation of ubihydroquinones and ubiquinones

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