JPH0247181Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 〈技術分野〉 この考案はドア用緩衝装置における取付調整機
構に関し、緩衝装置の取付を簡単に行なえる機構
に関する。

〈従来技術〉 従来におけるドア用緩衝装置（通称：ドアチエ
ツク）においては、ドアの開く側とは反対側のド
ア面に取付けられるが、例えばアルミサツシユの
ドア内部にビス止め用座板が予め裏止めされてい
るもので、この座板によるドアへの取付ビス位置
のピツチが一定していないため、新たな取付けの
場合のほか、取替えの場合についても取付孔ピツ
チの相違に対する対応が難しく、細かい調整が簡
単に行なえることへの要望が強かつた。

〈目的〉 そこで、この考案においては、ドア用緩衝装置
の取付調整を簡単に行なえるような機構を提供し
ようとしている。

〈構成〉 上記目的を達成するためのこの考案における構
成については、緩衝装置本体の取付用台座と、台
座に形成してある窓部の任意位置に嵌合でき且つ
ドアへの取付用ビス通し孔を有する２個以上の調
整部材と、調整部材の位置移動が自由な状態で調
整部材の外側から台座に取付け得る枠状の調整部
材用カバーとを組合せて調整部材の止定位置を任
意に選択できるよう構成していることを特徴とし
ている。

〈実施例〉 次いで、図によりながら、この考案の実施例を
説明する。

先ず、第１図は分解斜視図、第２図は組合せ後
の斜視図であつて、１０は緩衝装置本体の取付用
台座、２０は２個以上を有している調整部材、３
０は調整部材用カバーを示している。

そして、台座１０には細長い窓部１１が形成さ
れていて、その窓部１１の上下には多数の小凹凸
１２，１３がギヤ状に並設されていて、調整部材
２０には上記小凹凸１２，１３と対応する２２，
２３が形成されていて互に嵌合自在となつてい
る。この嵌合にて調整部材２０を窓部１１の任意
の位置に嵌合できるようにしている。１４は段
部、１５は台座１０の本体用取付ビス孔、１６は
カバー用ビス孔を示す。

また上記調整部材２０にはドア面との間に介在
するバネ材２１を具備しており、図では分離して
実施した場合を例示しているが一部溶着する等し
て一体化されて実施しても差支えはない。さらに
調整部材２０にはドア面への止定用ビス通し孔２
４が長孔にて貫通形成されており、前記バネ材２
１についてもビス通しを阻害しない例えば図の場
合貫通孔２４′を有する形態にしている。

次にカバー３０は調整部材２０の位置移動を自
由に行なえる状態で調整部材２０の外側から台座
１０に取付け、調整部材２０が外れないよう覆う
だけのもので、台座１０に有する段部１４に落し
込めるようにしてあり、カバー３０のビス用孔３
１から台座１０のカバー用ビス孔１６へとビス止
めされるように構成されている。

５０は調整部材用ビス、６０はカバー３０の取
付用ビス、７０は緩衝装置本体Ａの取付用ビスを
それぞれ示している。

上記実施例による機構について取付順序を順次
説明する。

２個の調整部材２０，２０を台座１０の窓部
１１に嵌合させる。

調整部材２０，２０の外側からカバー３０を
被せ込んで、調整部材２０，２０の外れを防止
した状態で、カバー３０を台座１０に取付け
る。

この状態下では調整部材２０，２０は図中横
方向へ移動自由になつている。

ドア面Ｄに対して緩衝装置本体の取付位置を
選択した上、ドア面Ｄのビス孔ａ，ａ間のピツ
チに対して調整部材２０，２０を移動して対応
させ、ビス５０，５０にて位置止定する。

緩衝装置本体Ａを、ビス７０，７０にて台座
１０に取付ける。

なお、実施の変更例としては、台座１０の窓部
１１上下に小凹凸でなく、小間隔に小孔１７をあ
けておき、これと対応する小突部２７を調整部材
２０に形成しておいて（第５図）、互に嵌合自在
にしても、多段階にピツチ調整ができる。

〈効果〉 上記のごとき、この考案の取付調整機構によれ
ば、ドアへの本体の取付ビス用孔のピツチが異な
るものであつたり、緩衝装置本体の取付位置を微
調整したい場合にも、簡単に調整できる。また取
替え需要にも調整部材の嵌合位置を調整するのみ
で既存のドアにおける取付ビス用孔のピツチに簡
単に対応できるものである。

従つて、取付ピツチの異なるドアへの取り換え
や、寸法誤差の微調整にも対応させ易い等優れた
効果を発揮できる。

【図面の簡単な説明】

第１図は分解斜視図、第２図は組立後で緩衝装
置本体取付時の斜視図、第３図は前図−線拡
大断面図、第４図は第２図−線拡大断面図、
第５図は変更例の一部斜視図、第６図は緩衝装置
本体取付後のドア部分を示す斜視図である。 １０……台座、１１……窓部、１２，１３……
小凹凸、１７……小孔、２０……調整部材、２１
……バネ材、２２，２３……小凹凸、２４……ビ
ス通し孔、２７……小突部、３０……カバー、Ａ
……緩衝装置本体。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 １ 緩衝装置本体の取付用台座と、台座に形成し
   てある窓部の任意位置に嵌合でき且つドアへの
   取付用ビス通し孔を有する２個以上の調整部材
   と、調整部材の位置移動が自由な状態で調整部
   材の外側から台座に取付け得る枠状の調整部材
   用カバーとを組合せて調整部材の止定位置を任
   意に選択できるよう構成していることを特徴と
   するドア用緩衝装置における取付調整機構。 ２ 調整部材はドア面との間にバネ材を介在する
   ようにしたものからなる上記実用新案登録請求
   の範囲第１項記載のドア用緩衝装置における取
   付調整機構。 ３ 台座の窓部上下には多数の小凹凸が形成され
   ていて、調整部材にはこれと対応する小凹凸が
   形成されていて互に嵌合自在になつている上記
   実用新案登録請求の範囲第１項記載のドア用緩
   衝装置における取付調整機構。 ４ 台座の窓部上下には小間隔で小孔が形成され
   ていて、調整部材にはこれと対応する小突部が
   形成されていて互に嵌合自在になつている上記
   実用新案登録請求の範囲第１項記載のドア用緩
   衝装置における取付調整機構。 ５ 調整部材のビス通し孔が長孔からなつている
   上記実用新案登録請求の範囲第１項記載のドア
   用緩衝装置における取付調整機構。