JPH0247169A

JPH0247169A - 船底、漁網又は水中構造物用防汚剤

Info

Publication number: JPH0247169A
Application number: JP19873788A
Authority: JP
Inventors: Isamu Morita; 勇森田
Original assignee: Dai Ichi Kogyo Seiyaku Co Ltd
Current assignee: DKS Co Ltd
Priority date: 1988-08-09
Filing date: 1988-08-09
Publication date: 1990-02-16

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】（産業上の利用分野）本発明は、船底、漁網又は氷中構造物に貝類や藻類が付
着することを防止する防汚剤に関するものである。

（従来の技術）水中に沈めた漁網（例えば定置網、養殖網等）、船底、
それに橋りょうなどの水中構造物にフジッボ、セルプラ
などの貝類、アオミドロ、アオサなどの海藻類が付着し
、これら海棲生物にょる被害が問題となり、これらを防
ぐために亜酸化銅、トリブチル錫オキシド（以下ＴＢＴ
Ｏという）等の防汚剤が用いられてきた。

（発明が解決しようとする課題）しかし、銅化合物は最近の汚染された港湾では、海水に
含有される硫化水素のために硫化物に変化し、その生物
付着防止作用を著しく減少すると共に、変色するなどの
問題があり、ＴＢＴＯ等は概してｉＩＩ性が強く、環境
汚染を引起す等社会問題となっている。

また、最近特開昭６２−２３２４７０号公報にはカチオ
ン界面活性剤、特開昭６１−２８５２７１号公報には両
性界面活性剤等の使用が報告されているが、魚ｉ「性が
強く実用化に耐えないのが実情である。

さらに特開昭６２−２３２４７０号公報には飽和アミン
に酸化エチレンを付加した非イオン界面活性剤等の使用
が報告されているが、効果が弱い等の問題があり実用化
されていない。

本発明は、このような現況に鑑み、亜酸化銅、ＴＢＴＯ
等に代わるより安全、かつ効果的な水中防汚剤を提供す
ることを課題とするものである。

（課題を解決するための手段及び作用）本発明の船底、
漁網又は水中構造物用防汚剤は。

（Ａ）ヨウ素価が１５以上のアルキルアミンに、酸化ア
ルキレンを付加して得たアルキルアミンの酸化アルキレ
ン付加物と（Ｂ）ポリウレタン系又はポリアクリレート系接着剤とからなることを要旨とするものである。

本発明のアルキルアミンの酸化アルキレン付加物におい
て使用するヨウ素価が１５．好ましくは２０以上のアル
キルアミンは、不飽和脂肪酸を含む植物脂、陸産動物油
脂等を原料として得られ不飽和結合を有する、すなわち
ヨウ素価が１５、好ましくは２０以上のアルキルアミン
である。

具体的な例としてはパーム核油、パーム油、牛脂等より
得られるヨウ素価が１５、好ましくは２０以上のアルキ
ルアミン等が挙げられる。

かかるアルキルアミンにおいて、不飽和貼合物存在の指
標となるヨウ素価が１５未満の場合、付性生物に対する
効果が弱い。

また酸化アルキレンは酸化エチレン又は酸化プロピレン
で、その付加モル数は、アルキルアミンの活性水素基１
個当り０．９〜１０モルである。

付加モル数が、０．９モル未満ではアミンのフリー活性
水素が残りアミン価があられれ、カチオン性となり魚毒
性が大となって使えない。

一方、付加モル数が、１０モルをこえると付性生物への
効果が減少すると同時に溶解性が増し効果が持続しない
。

アルキルアミンに対する酸化アルキレンの付加は、まず
無触媒下で活性水素基１個に１モル付加し、次いで必要
に応じ触媒として？、？性カリを仕込量に対し０．１〜
０．０５重量％加え、付加モル数を高めていく。

アルキルアミンの酸化アルキレン付加物と併用するバイ
ンダーとしては２ポリウレタン系又はポリアクリレート
系接着剤等が挙げられる。

このポリウレタン系又はポリアクリレート系ＪＲ着剤は
、キシレン又は酢酸エチル等の有機溶剤で稀釈するか、
水分散型で用いる。

ポリウレタン系又はポリアクリレート系接着剤はＪａ着
強度が強くかつ程よい耐水性を有し、防汚剤の徐放性に
優れている。

本発明の防汚剤は、前記アルキルアミンの酸化アルキレ
ン付加物と前記ポリウレタン系又はポリアクリレート系
接着剤とからなるものである。

アルキルアミンの酸化アルキレン付加物をそのまま船底
や漁網又は水中構造物に塗布した場合液状であるので付
若しにくく、又次第に溶けて失われていく、そこで適当
なバインダーで塗覆することが必要でであり、ポリウレ
タン系又はポリアクリレート系接着剤をキシレン又は酢
酸エチル等の有機溶剤で４釈するか、水分散型で併用す
るものである。

アルキルアミンの酸化アルキレン付加物とバインダーで
あるポリウレタン系又はポリアクリレート系接着剤との
配合（重量比）は、１対１−１対１０が好ましく、更に
それらを有機溶剤又は水で稀釈するが、その時の固型分
濃度は１０〜３０％が好ましい。

本発明防汚剤の具体的処理方法として一例を挙げれば、
漁網の場合は、防汚剤に漁網を浸漬した後、引上げ、乾
燥を行なう方法等が挙げられる。

また、船底や水中構造物に塗覆する場合は、下塗りをし
た後、塗装機で塗装を行ない、乾燥硬化させる。

防汚剤の付２７量は１例えば漁網の場合２〜３０％が好
ましいが、効果と経済性を考慮すれば、５〜１５％が＆
ｆましい。

（実施例）次に実施例により、本発明の詳細な説明する。

実施例１゜牛脂より得られたアルキルアミン（ヨウ素価＝２０）の
酸化プロピレン５モル付加物８重量部にニラポラン５０
３７　（ポリウレタン系接着剤、固型分４５％、溶剤；
トルエン、酢酸エチル、日本ポリウレタン（株）製）３
０重量部を酢酸エチル６２ｆｉ量部で稀釈し、よく混合
した後、ポリエチレン製養殖網を浸漬し引上げ一時間風
乾した。

この網への付着度は１２．９％であった。

この網を愛媛県南宇和郡９１荘湾の海水中に沈めた。結
果を表１に示す。

尚、比較例として、実施例１の牛脂より得られたアルキ
ルアミン（ヨウ素価＝２０）の酸化プロピレン５モル付
加物を、バルミチルアミンの酸化エチレン２モル付加物
に代え、その他は実施例１と同様に行なった。さらにブ
ランクも同様に行なった。

表１評価基ベロ５：生物付着が全くない４：生物イ・１若が僅かで仝面植の５％以下３：生物付
着が中程度で全面積の５〜２０％２：生物付着が激しく
全ｔｉ積の２０〜５０％工：生物付着が極めて激しく全
面積の５０％以上（以下同様）実施例２゜牛脂より（’Ｊられたアルキルアミン（ヨウ素価＝３８
）の酸化エチレン２モル付加物Ｉ　Ｑ　重１部にアクロ
ナール（アクリル酸エステル系接着剤、固型分６０％水
溶液、三菱油化パーデイツシュ（株）製）２５改量部を
水７５重量部で稀釈し、よく混合した後、予め塗装処理
した船底に塗装機で塗装した。

塗装後、よく乾燥したところ、ｍ２当り、７０ｇ付若付
着いた。この船を遠洋航海に出し、船底状態を評価した
。結果を表２に示す。

尚、比較例としてブランクも同様に行なった。

これらの結果を表２に示す。

表２３）原料であるアルキルアミンが不飽和物を含有するア
ルキルアミンであるため防Ｉり性に優れている、４）必須成分としてポリウレタン系又はポリアクリレー
ト系接着剤を併用するため、被塗布物への接着性が増し
、有効期間の延長が図れるなどの優れた効果を付与する
。

（発＋Ｊｌの効゛果）未発ＩＪＪの防汚剤は、 ■）微ｈｔづつ水に溶は出し漁網、船底、水中構造物に
（−４着しようとする海棲生物に影響を与え、その害を
防止する、２）非イオン界面活性剤に属し、ＴＢＴｏのような重金
属誘導体と異なり、毒性が少なく、環境汚染度も低く、また、カチオン界面活性剤や両性界面活性剤のような魚
ｆｌｉ性も低い、

Claims

【特許請求の範囲】（Ａ）ヨウ素価が１５以上のアルキルアミンに、酸化ア
ルキレンを付加して得たアルキルアミンの酸化アルキレ
ン付加物と（Ｂ）ポリウレタン系又はポリアクリレート系接着剤とからなる船底、漁網又は水中構造物用防汚剤。