JPH0246948Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 技術分野 本考案は、パチンコゲーム機、特に、パチンコ
ゲーム機本体の正面下部中央に両手で操作可能な
回転ハンドルを設け、遊技盤の入賞装置に連動す
るスイツチを回転ハンドルに設けたパチンコゲー
ム機に関するものである。

従来技術 従来の電動式パチンコゲーム機は、第１図に示
すように、パチンコゲーム機本体１の正面下部右
側に、遊技玉の発射および発射速度を調整するこ
とのできる片手で操作可能な回転ハンドル２を具
えている。

この種のパチンコゲーム機では、遊技者は右手
で回転ハンドル２をつまみ、回転ハンドルを右方
向に回転させることにより遊技玉を発射させ、お
よび遊技玉の発射速度を調整している。したがつ
て、遊技者は常に右手のみを用い、かつ、右方向
にのみ回転しなければならず、さらには、従来の
ゲーム機の回転ハンドルは、指先でつまむように
して握らなければならないため特に右手指の疲労
は大なるものがあり、腱鞘炎を生ずるおそれもあ
る。

また、遊技者には手が左利きの人も多く、した
がつて左手で回転ハンドルを操作できないという
ことは、これら遊技者にとつては不便である。

考案の目的 本考案の目的は、従来の電動式パチンコゲーム
機の上記欠点を改善し、遊技者の手指の疲労の少
ない、かつ、両手で操作可能、すなわち少なくと
も一方の手で操作可能な回転ハンドルを具えるパ
チンコゲーム機を提供することにある。

本考案の他の目的は、上記目的に関連して、変
化のあるゲームを得ることのできるパチンコゲー
ム機を提供することにある。

考案の構成 本考案パチンコゲーム機は、パチンコゲーム機
本体正面下部中央に設けられ、少なくとも１個の
スイツチを有する両手で操作が可能で、かつ、少
なくとも一方向に回転する回転ハンドルと、 この回転ハンドルの回転に応じて遊技玉を発射
し、前記回転ハンドルの回転角に応じて遊技玉の
発射速度を調整することのできる１個の遊技玉発
射装置と、 この遊技玉発射装置から発射され、落下してく
る遊技玉を受け、所定個数溜めることのできる少
なくとも１個の遊技玉溜部と、 この遊技玉溜部の上方に設けられ、前記回転ハ
ンドルの有する前記スイツチの操作により水平往
復運動し、前記遊技玉溜部に遊技玉が入るのを防
害し得る遊技玉障害物と、 前記遊技玉溜部に所定個数の遊技玉が溜ると閉
じる第１入賞玉受部と、 遊技玉が入ると前記第１入賞玉受部を開く少な
くとも１個の第２入賞玉受部と、 を具えることを特徴とするものである。

以下、図面に基づいて本考案を説明する。

第２図は、本考案パチンコゲーム機の一実施例
の斜視図である。このパチンコゲーム機は、パチ
ンコゲーム機本体３の正面下部中央に自動車ハン
ドル状の円形回転ハンドル４を具えている。この
円形ハンドルは、右方向に回転可能に、ハンドル
軸５を介して、ハンドル支持台６に軸支されてい
る。

この円形ハンドルは、第１図に示す従来の電動
式パチンコゲーム機の回転ハンドル２と同様に、
静止位置から右方向に回転し始めると、遊技玉が
発射され、さらに右方向に回転するに従つて、遊
技玉の発射速度を強めることができ、ハンドルを
左方向に静止位置に戻すに従つて遊技玉の発射速
度を弱めることができるよう構成されており、そ
れらの機構は従来のパチンコゲーム機と同様に構
成することが可能である。

第３図は、第２図図示のパチンコゲーム機の遊
技盤の構造を示す正面図である。図面を明瞭にす
るため、遊技盤７と円形回転ハンドル４のみを示
し、玉受皿等は省略している。第４図は、遊技盤
７の一部Ａ−A′線断面図である。

遊技盤７の下部には遊技玉発射装置（図示せ
ず）が設けられている。この発射装置からは遊技
盤７の表面に沿つてほぼ円形のガイドレール８が
延在し、かつ、このガイドレールに並行し発射玉
を誘導する誘導路９を形成するガイドレール１０
が延在している。

発射装置から発射された遊技玉は誘導路９を経
て遊技盤７の前面に打出される。

遊技盤７のほぼ中央には、３個の細長Ｕ字状遊
技玉溜部（ストツカー）１１，１２，１３が設け
られており、これら各玉溜部には、落下してくる
遊技玉３２をそれらの上部開口より受け、所定個
数例えば５個の遊技玉を溜めることができる。こ
れら各玉溜部の下部付近には、溜つた遊技玉を排
出するための孔が遊技盤７に設けられている。図
中、玉溜部１２の孔１４のみを示す。

これら玉溜部の上方には水平方向に往復運動可
能な障害物１５を設ける。この障害物は、遊技玉
が玉溜部１１，１２または１３に入るのを阻止す
るためのものである。障害物１５は、遊技盤７に
設けられた水平方向の細長孔１６に沿つて動くよ
うに支承されており、遊技盤７の裏側に設けられ
た駆動装置１７により往復駆動される。この駆動
装置は、ハンドル４の３本のアームにそれぞれ設
けられたスイツチ１８，１９または２０を押すこ
とによつて動作を開始させることができる。

玉溜部１１，１２，１３の下方には、遊技盤７
の開口２１を有する第１入賞玉受部（チヤツカ
ー）２２を設け、障害物１５の上方および左右に
は、第２入賞玉受部（ラツキーホール）２３，２
４，２５を設ける。これら第２入賞玉受部は、遊
技盤に設けられた孔をそれぞれ有しており、これ
ら孔を経て遊技玉が遊技盤の裏側へ導かれる。第
４図には、第２入賞玉受部２３の有する孔２６を
示す。

第２入賞玉受部２３，２４，２５のいずれかに
遊技玉が入ると、第１入賞玉受部２２の開口２１
を遊技盤７の裏側でふさぐストツパ２７が開い
て、遊技玉が容易に第１入賞玉受部２２に入り得
るようにする。

他方、遊技玉溜部１１，１２，１３のいずれか
に５個の遊技玉が溜ると、各玉溜部の孔を遊技盤
の裏側でふさぐストツパ（第４図に、ストツパ２
８のみを示す）が開いて、玉溜部１１，１２，１
３に溜つている遊技玉をすべて遊技盤７の裏側へ
排出すると共に、第１入賞玉受部２２のストツパ
２７が閉じるようにする。

遊技盤には、その他に、風車２９，３０および
障害釘３１等が設けられている。

以上のような構造のパチンコゲーム機におい
て、遊技者は、ハンドル４を静止位置から右方向
に回転し始めると遊技玉を発射することができ、
さらに右方向に回転させることによつて遊技玉の
発射速度を強めることができる。

発射された遊技玉が第２入賞玉受部２３，２
４，２５のいずれかに入ると第１入賞玉受部２２
が開き、遊技玉はこの第１入賞玉受部に容易に入
り、その結果遊技者は多数の景品玉を得ることが
可能となる。

他方、発射され落下してくる遊技玉が遊技玉溜
部１１，１２，１３のいずれかに５個溜ると、第
１入賞玉受部２２が閉じるので、遊技者はこれら
玉溜部に遊技玉が入るのを防止すべく、落下して
くる遊技玉のタイミングを見計らつて、ハンドル
のスイツチ１８，１９または２０を押して障害物
１５を水平方向に一回往復運動させる。障害物
は、スイツチの一回の操作により一往復するよう
構成されているので、遊技者は必要に応じて何回
でもスイツチ１８，１９，２０を押すことができ
る。落下してくる遊技玉が障害物１５に当たれ
ば、遊技玉が玉溜部に入るのを妨害することがで
きる。このようにして、遊技者は、玉溜部１２，
１２，１３に遊技玉が溜るのを、ハンドル４の操
作およびスイツチ１８，１９，２０の操作によつ
て阻止することができる。

以上説明した実施例では、円形回転ハンドル４
は、右方向にのみ回転するよう構成しているが、
左方向にのみ回転するよう構成することもでき
る。

また、ハンドル４を中央位置（ハンドルの左方
向回転および右方向回転を区分けする位置を意味
する）から左方向あるいは右方向のいずれに回転
しても遊技玉を発射することができ、さらに左方
向あるいは右方向に回転させることによつて遊技
玉の発射速度を強めるよう構成することもでき
る。この場合には、第５図に示すように、ハンド
ル４の中央位置から左方向または右方向回転の開
始および回転角を検出する検出装置３３を設け
る。この検出装置は、遊技玉を打突するハンマー
とハンマーを駆動する駆動機構とを具える遊技玉
発射装置３４の動作を制御する制御装置３５に信
号を供給する。

遊技者が円形ハンドル４を中央位置から左方向
または右方向に回転し始めると、検出装置３３は
円形ハンドル４の回転開始を検出して、制御装置
３５に信号を送る、制御装置３５は、発射装置３
４のハンマー駆動機構を動作させてハンマーの反
覆打突運動を開始し、遊技玉を発射させる。遊技
者が円形ハンドル４をさらに左方向または右方向
に回転すると検出装置３３はハンドルの回転角を
検出し、これを表す信号を制御装置３５に送る。
制御装置３５はこれに応じて発射装置３４のハン
マー駆動機構を制御し、ハンマーの打突強度を強
め、遊技玉の発射速度を高める。逆に、円形ハン
ドルを中央位置に戻していくに従つて、遊技玉の
発射速度を低くすることができる。

遊技者がハンドルを中央位置に戻すと、検出装
置３３はこれを検出し、制御装置３５に信号を送
り、発射装置３４のハンマー駆動機構の動作を停
止させて、遊技玉の発射を停止させる。

このように、遊技者は円形ハンドルの左方向ま
たは右方向の回転操作により、遊技玉の発射およ
び発射速度を調整することができる。

第６図は、以上の実施例において、回転ハンド
ルの他の例を示す斜視図である。この図に示す回
転ハンドル３６は、航空機の操縦桿状回転ハンド
ルである。この回転ハンドルは、第２図に示す円
形ハンドル４と同様、パチンコゲーム機本体３の
正面下部中央に設ける。このハンドル３６は、そ
れぞれ片手で握ることのできる２個の握り部３
７，３８と、これら握り部を連結するＭ字状アー
ム３９と、このアームの下側に設けられたアーム
固定板４０とから構成されている。握り部３８の
先端部にはスイツチ４１を設け、このスイツチの
操作により障害物１５の往復運動が開始するよう
にする。以上のような構成の回転ハンドル３６
を、ハンドル軸４２を介して、ハンドル支持台４
３に軸支する。

あるいは、ハンドルを自転車またはオートバイ
のハンドル状の回転ハンドルとすることができ
る。この場合、握り部の回転をスイツチ操作と
し、このスイツチの操作により障害物１５の往復
運動を開始させるようにすることもできる。

本考案パチンコゲーム機は、上記実施例に限定
されるものではなく、当業者であれば本考案の範
囲内で種々の変形および変更が可能なことは勿論
である。

例えば、回転ハンドルの形状は、両手で操作可
能な形状であればよく、円形ハンドルの代わりに
楕円形ハンドルあるいは円板状または楕円板状ハ
ンドルとすることもできる。

考案の効果 本考案パチンコゲーム機によれば、遊技者はパ
チンコゲーム機本体正面下部中央に設けられた回
転ハンドルを両手もしくは片手で操作することが
できるので、従来のパチンコゲーム機に比べて片
手のみが疲労することなく、したがつて手指が腱
鞘炎になるおそれも少なくなる。また、ハンドル
が遊技者の正面に設けられているので、遊技者は
楽な姿勢でゲームを楽しむことができる。

さらに、本考案パチンコゲーム機によれば、回
転可能なハンドル、これに連動した１個の遊技玉
発射装置、玉溜部、玉溜部に遊技玉が入るのを防
止し得る障害物等を具え、ハンドルに設けたスイ
ツチの操作により前記障害物の動作を調整するこ
とができるので変化のあるゲームを得ることが可
能となる。

【図面の簡単な説明】

第１図は、従来のパチンコゲーム機の正面図、
第２図は、本考案パチンコゲーム機の一実施例の
斜視図、第３図は、第２図図示のパチンコゲーム
機の特に遊技盤の構造を示すための正面図、第４
図は、第３図のＡ−A′線断面図、第５図は、両
方向に回転可能なハンドルを具えるパチンコゲー
ム機のハンドルに関連した機構を示す図、第６図
は、操縦桿状回転ハンドルの斜視図である。 ８，１０……ガイドレール、１１，１２，１３
……遊技玉溜部、１５……障害物、１７……駆動
装置、１８，１９，２０……スイツチ、２２……
第１入賞玉受部、２３，２４，２５……第２入賞
玉受部、２７，２８……ストツパ、３２……遊技
玉、３３……検出装置、３４……遊技玉発射装
置、３５……制御装置、３６……操縦桿状回転ハ
ンドル、３７，３８……握り部、３９……Ｍ字状
アーム、４０……アーム固定板、４１……スイツ
チ。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 パチンコゲーム機本体正面下部中央に設けら
   れ、少なくとも１個のスイツチを有する両手で操
   作が可能で、かつ、少なくとも一方向に回転可能
   な回転ハンドルと、 この回転ハンドルの回転に応じて遊技玉を発射
   し、前記回転ハンドルの回転角に応じて遊技玉の
   発射速度を調整することのできる１個の遊技玉発
   射装置と、 この遊技玉発射装置から発射され、落下してく
   る遊技玉を受け、所定個数溜めることのできる少
   なくとも１個の遊技玉溜部と、 この遊技玉溜部の上方に設けられ、前記回転ハ
   ンドルの有する前記スイツチの操作により水平往
   復運動し、前記遊技玉溜部に遊技玉が入るのを妨
   害し得る遊技玉障害物と、 前記遊技玉溜部に所定個数の遊技玉が溜ると閉
   じる第１入賞玉受部と、 遊技玉が入ると前記第１入賞玉受部を開く少な
   くとも１個の第２入賞玉受部と、 を具えることを特徴とするパチンコゲーム機。