JPH024691B2 - - Google Patents
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- JPH024691B2 JPH024691B2 JP27932185A JP27932185A JPH024691B2 JP H024691 B2 JPH024691 B2 JP H024691B2 JP 27932185 A JP27932185 A JP 27932185A JP 27932185 A JP27932185 A JP 27932185A JP H024691 B2 JPH024691 B2 JP H024691B2
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Landscapes
- Yarns And Mechanical Finishing Of Yarns Or Ropes (AREA)
- Spinning Methods And Devices For Manufacturing Artificial Fibers (AREA)
- Filamentary Materials, Packages, And Safety Devices Therefor (AREA)
- Artificial Filaments (AREA)
Description
産業上の利用分野
本発明は、ポリエステル繊維パツケージの製造
法に関する。更に詳しくは、直接に編織物に供し
ても品位の良好な編織物が得られるポリエステル
繊維パツケージの製造法に関するものである。 従来の技術 近年、ポリエステル繊維の製造は生産性向上が
強く求められるようになり、製糸工程、特に紡糸
工程で、例えば5000m/分を越える高速度の引取
速度を用いる、いわゆる高速紡糸引取法による製
造が試みられるようになつてきた。この種の高速
紡糸引取法によつて得られるポリエステル繊維
は、その微細構造が従来の汎用の低速紡糸工程と
延伸工程との2つの工程により製造される低速紡
糸/延伸糸とは著しく異なつたものであり、それ
が故に、低速紡糸/延伸糸とは、実用上要求性能
に関して際立つた有用な特長をもつていることが
特開昭57−121613号公報等により知られている。 最も際立つ特長は、実用上、高度の易染性を有
することと、低熱収縮性である。易染性は、汎用
の低速紡糸/延伸糸を高温高圧染色して得られる
実用染色濃度を110℃乃至常圧で達成する程度に
優れたものであり、特に6000m/分以上の引取速
度を用いる高速紡糸法で得られる繊維に至つて
は、その効果が顕著であることが特開昭57−
121613号公報に開示されている。 また、低熱収縮性は、例えば織物に於て、製織
後、生機が経なければならない加工工程や、代表
的には精練・染色加工時の織物の寸法変化を極端
に小さくしており、その結果、これら湿潤加工工
程に先立つて行なわれるプレセツト工程の省略を
可能にする位である。 しかしながら、以上の利点とは逆に高速紡糸引
取法によつて得られるポリエステル繊維は、織物
にした際に、ヒケと呼ばれる織物面の微少な光沢
斑が加工工程で発生し易い欠点がある。 かかる、ヒケ欠点が発生する原因は、ポリエス
テル繊維を高速でチーズ状パツケージに巻上げる
際に受ける応力斑により伸長、圧縮、発熱などの
影響が糸質斑となつて内在されたままパツケージ
が形成されている為である。更に、高速紡糸引取
の繊維は低速紡糸/延伸糸に比べ、その微細構造
上の特徴から繊維の複屈折率が低いため応力斑の
影響を一層受け易くしている。このような糸質斑
は、特にパツケージの両端部に集中し易い。それ
は、パツケージの形成に於て、パツケージの長手
軸方向の両端部(以下、耳部と称す)に糸条がよ
り多く積層され、いわゆる、耳高の形状となり、
この耳高部が接圧ローラーと接触することによる
ものと考えられている。この糸質斑は、編織物を
精練・染色した際、糸長方向の沸水収縮率斑とな
つて顕在化し、ヒケとなる。 この、ヒケ欠点は、該ポリエステル繊維が低熱
収縮性であることと、110℃乃至常圧で染色する
ために布帛としての熱収縮が小さく、欠点の解消
を極めて困難としていることも、本発明者らの研
究で明らかになつた。 発明が解決しようとする問題点 本発明は、高速紡糸引取法によつて製造される
易染性、かつ低熱収縮性のポリエステル繊維を、
直接に編織物に供しても、ヒケ欠点を生じない良
好な品位の編織物が得られるポリエステル繊維パ
ツケージの提供を目的とするものである。 問題点を解決するための手段 本発明は、高速紡糸引取法により得られる特定
の物性を有するポリエステル繊維のチーズ状パツ
ケージを特定の加熱処理を施すことにより、上
記、問題点を解決した。 すなわち、本発明は、強度3〜5g/d、伸度
20〜50%、沸水収縮率5%以下、複屈折率0.08〜
0.14のポリエステル繊維からなるポリエステル繊
維チーズ状パツケージを、巻取中または巻取後、
該パツケージの耳部のみを50〜120℃で加熱処理
することを特徴とするポリエステル繊維パツケー
ジの製造法である。 本発明でいう上記特定の物性を有するポリエス
テル繊維は、ポリエステルを紡糸引取速度6000
m/分以上の速度で製造される優れた易染性と低
熱収縮性を有する繊維であつて、代表的には、特
開昭57−133215号公報、特開昭58−208416号公報
上に開示される方法によつて製造することが出来
る。本発明でいう、ポリエステルは、実質的にポ
リエチレンテレフタレートからなるが、本発明で
いう、特性の物性を損なわない範囲で少量の他の
共重合成分を含んでいてもよい。 本発明において、易染性、低収縮性及び編織の
工程性から好ましいポリエステル繊維の物性は、
強度3〜5g/d、伸度20〜50%、沸水収縮率5
%以下、複屈折率0.08〜0.14である。 本発明は、かかる物性を有する繊維からなるチ
ーズ状パツケージを、巻取中または巻取後、該パ
ツケージの耳部のみを選択的に50〜120℃で加熱
処理することにより達成される。 加熱処理をかかる、温度範囲でパツケージの全
体にわたつて行なつた場合には、パツケージの耳
部と長手軸方向の中央部(以下、中央部と称す)
との糸質差が残り、ヒケが解消されない。更に、
パツケージで熱処理を受けた後の繊維の沸水収縮
率が約1%以下と極めて小さくなり、殆んど収縮
を示さず、このような繊維を編織物に使用すると
編織物の表面が平坦となり品位が不良となる。 本発明者らは、加熱処理をチーズ状パツケージ
の耳部のみ行なうことで、ヒケが解消されるとい
う驚くべき知見を得たのである。 加熱処理の温度は50〜120℃の範囲であること
が必要である。50℃以下では、耳部と中央部の糸
質差が一致せず、ヒケが解消されない。 120℃以上では、耳部と中央部の糸質差が、逆
に拡大し、耳部の繊維の熱水収縮率が異常に小さ
いことからくる帯状のムラ欠点が発生する。 好ましい加熱処理温度は50〜100℃であり、最
も好ましくは、50〜80℃である。 このような加熱処理は、高速紡糸引取に於て、
パツケージを巻取中または巻取後に行なうことが
必要である。高速紡糸中の繊維、すなわち紡糸線
上の繊維の加熱処理では、本発明の効果は得られ
ない。 パツケージは耳部のみを加熱する方法として
は、巻取中であれば、例えば、遠赤外線ヒータ
ー、加熱ガス等により、パツケージと非接触で耳
部のみを加熱することにより達成される。また巻
取後であれば、例えば、耳部のみを熱板ヒーター
に接触させるか、巻取中の加熱方法と同様に非接
触で加熱する方法、更には、パツケージの中央部
を断熱材で覆い、パツケージごと加熱炉で処理す
る方法などが採用される。 第1図はパツケージの加熱処理方法の例を模式
的に示す。 第1図Aは巻取中に加熱処理する例であり、高
速紡糸された繊維1はチーズ状パツケージ2に巻
取られる。この際、耳高となるために、パツケー
ジは接圧ローラー4と耳部のみが接触して巻かれ
る。パツケージの耳部を加熱処理する装置の一例
である加熱ガス吹出し装置3によつて、巻取中の
パツケージ2の耳部のみが加熱される。第1図B
は、巻取後のパツケージを加熱処理する例で、遠
赤外線ヒーター5により耳部のみが加熱される。
熱処理の時間はパツケージの温度が所定の温度に
到達後、数分〜数時間の間から、パツケージの糸
量によつて高温の場合は比較的短時間、低温の場
合には数時間処理するのが望ましい。 作 用 本発明によれば、ポリエステル繊維のチーズ状
パツケージを巻取中または巻取後、該パツケージ
の耳部のみを50〜120℃と比較的低温で加熱処理
することで、極めて困難とされていた高速紡糸巻
取糸のヒケ欠点が完全に解消される。 このような作用は、本発明者らの知見によれ
ば、高速紡糸引取によるポリエステル繊維をチー
ズ状パツケージに巻取る際に生じる、パツケージ
の耳部と中央部の糸質差が、該繊維の荷重−伸長
特性の中で弾性限界範囲内での変化であることに
よる為と考えられる。このため、比較的低温の加
熱処理によつても糸質差が解消され、ヒケの発生
を解消し得るものと推察される。 第2図は本発明の作用を説明するため、ヨコ軸
に熱処理温度、タテ軸に糸質斑が熱水収縮率とし
て顕在化した場合の例として熱水収縮率をとり、
本発明の作用を模式的に示した図である。第2図
より、本発明の特定温度の加熱処理により、パツ
ケージの耳部と中央部の糸質差が解消される作用
が理解できる。 実施例 以下、実施例によつて本発明を更に詳細に説明
する。なお実施例に於て、使用される各特性値の
評価方法は次の通りである。 <強伸度> 東洋ボールドウイン社製TENSILON UTM
−20型引張試験機により、初長20cm、引張速度
50mm/分で測定した。 <沸水収縮率> 0.1g/d荷重下での試料長をL0とし、荷重を
取り除き、沸水中で30分間処理した後、同じ荷重
下で測定した長さをLとした時、沸水収縮率は L0−L/L0×100(%) で表わされる。 <複屈折率> 透過定量干渉顕微鏡(東独、カールツアイスイ
エナ社製)を使用し、干渉縞法によつて緑色光線
(波長549mμ)を用い、繊維軸に平行な屈折率
n〃と直角な屈折率n1を測定し、複屈折率△n=
n〃−n1により求めた。 <染着率> 繊維を試料とし、分散染料レゾリンブルー
(Resolin Blue)FBL(バイエル社商品名)を使
用し、3%o.w.f、浴比1対50で100℃、60分間染
色を行なう。染色後の染液の吸光度を測定する方
法により染着率(%)を算出する。この測定によ
れば、従来の低速紡糸/延伸糸は約50%の染着率
しか示さない。染着率が60%以上あれば易染性で
あり、75%以上であれば常圧可染性であると言え
る。 実施例 1 極限粘度〔η〕=0.62のポリエチレンテレフタ
レートを用い、特開昭58−208416号公報、実施例
1の方法に準じて、紡糸引取速度7000m/分で巻
取つた。得られた繊維の物性は次のとおりであつ
た。 デニール/フイラメント 75d/36f 強 度 4.3g/d 伸 度 42% 沸水収縮率 2.5% 複屈折率 0.12 染着率 76% 次いで、第1図Bに示す方法により、チーズ状
パツケージの耳部のみ、第1表に示す温度で30分
間ずつ加熱処理を行なつた。 次いで、これらパツケージから直接に、日産ウ
オータージエツトルーム(LW−51型)を用い、
製織速度550m/分で緯糸として使用し製織した。 生機の織物規格は、経密度100本/in、緯密度
80本/inの平織物とした。生機を精練・プレセツ
ト後、100℃常圧で染色を行ない、緯ヒケ、緯ム
ラ、の品位を判定した。 第1表に、チーズ状パツケージ耳部加熱温度と
これに対応する織物の品位を示す。 尚、第1表に示す加熱温度は、赤外線非接触温
度計を使用し、放射率0.9に補正し、パツケージ
の表面温度を非接触で測定した温度である。
法に関する。更に詳しくは、直接に編織物に供し
ても品位の良好な編織物が得られるポリエステル
繊維パツケージの製造法に関するものである。 従来の技術 近年、ポリエステル繊維の製造は生産性向上が
強く求められるようになり、製糸工程、特に紡糸
工程で、例えば5000m/分を越える高速度の引取
速度を用いる、いわゆる高速紡糸引取法による製
造が試みられるようになつてきた。この種の高速
紡糸引取法によつて得られるポリエステル繊維
は、その微細構造が従来の汎用の低速紡糸工程と
延伸工程との2つの工程により製造される低速紡
糸/延伸糸とは著しく異なつたものであり、それ
が故に、低速紡糸/延伸糸とは、実用上要求性能
に関して際立つた有用な特長をもつていることが
特開昭57−121613号公報等により知られている。 最も際立つ特長は、実用上、高度の易染性を有
することと、低熱収縮性である。易染性は、汎用
の低速紡糸/延伸糸を高温高圧染色して得られる
実用染色濃度を110℃乃至常圧で達成する程度に
優れたものであり、特に6000m/分以上の引取速
度を用いる高速紡糸法で得られる繊維に至つて
は、その効果が顕著であることが特開昭57−
121613号公報に開示されている。 また、低熱収縮性は、例えば織物に於て、製織
後、生機が経なければならない加工工程や、代表
的には精練・染色加工時の織物の寸法変化を極端
に小さくしており、その結果、これら湿潤加工工
程に先立つて行なわれるプレセツト工程の省略を
可能にする位である。 しかしながら、以上の利点とは逆に高速紡糸引
取法によつて得られるポリエステル繊維は、織物
にした際に、ヒケと呼ばれる織物面の微少な光沢
斑が加工工程で発生し易い欠点がある。 かかる、ヒケ欠点が発生する原因は、ポリエス
テル繊維を高速でチーズ状パツケージに巻上げる
際に受ける応力斑により伸長、圧縮、発熱などの
影響が糸質斑となつて内在されたままパツケージ
が形成されている為である。更に、高速紡糸引取
の繊維は低速紡糸/延伸糸に比べ、その微細構造
上の特徴から繊維の複屈折率が低いため応力斑の
影響を一層受け易くしている。このような糸質斑
は、特にパツケージの両端部に集中し易い。それ
は、パツケージの形成に於て、パツケージの長手
軸方向の両端部(以下、耳部と称す)に糸条がよ
り多く積層され、いわゆる、耳高の形状となり、
この耳高部が接圧ローラーと接触することによる
ものと考えられている。この糸質斑は、編織物を
精練・染色した際、糸長方向の沸水収縮率斑とな
つて顕在化し、ヒケとなる。 この、ヒケ欠点は、該ポリエステル繊維が低熱
収縮性であることと、110℃乃至常圧で染色する
ために布帛としての熱収縮が小さく、欠点の解消
を極めて困難としていることも、本発明者らの研
究で明らかになつた。 発明が解決しようとする問題点 本発明は、高速紡糸引取法によつて製造される
易染性、かつ低熱収縮性のポリエステル繊維を、
直接に編織物に供しても、ヒケ欠点を生じない良
好な品位の編織物が得られるポリエステル繊維パ
ツケージの提供を目的とするものである。 問題点を解決するための手段 本発明は、高速紡糸引取法により得られる特定
の物性を有するポリエステル繊維のチーズ状パツ
ケージを特定の加熱処理を施すことにより、上
記、問題点を解決した。 すなわち、本発明は、強度3〜5g/d、伸度
20〜50%、沸水収縮率5%以下、複屈折率0.08〜
0.14のポリエステル繊維からなるポリエステル繊
維チーズ状パツケージを、巻取中または巻取後、
該パツケージの耳部のみを50〜120℃で加熱処理
することを特徴とするポリエステル繊維パツケー
ジの製造法である。 本発明でいう上記特定の物性を有するポリエス
テル繊維は、ポリエステルを紡糸引取速度6000
m/分以上の速度で製造される優れた易染性と低
熱収縮性を有する繊維であつて、代表的には、特
開昭57−133215号公報、特開昭58−208416号公報
上に開示される方法によつて製造することが出来
る。本発明でいう、ポリエステルは、実質的にポ
リエチレンテレフタレートからなるが、本発明で
いう、特性の物性を損なわない範囲で少量の他の
共重合成分を含んでいてもよい。 本発明において、易染性、低収縮性及び編織の
工程性から好ましいポリエステル繊維の物性は、
強度3〜5g/d、伸度20〜50%、沸水収縮率5
%以下、複屈折率0.08〜0.14である。 本発明は、かかる物性を有する繊維からなるチ
ーズ状パツケージを、巻取中または巻取後、該パ
ツケージの耳部のみを選択的に50〜120℃で加熱
処理することにより達成される。 加熱処理をかかる、温度範囲でパツケージの全
体にわたつて行なつた場合には、パツケージの耳
部と長手軸方向の中央部(以下、中央部と称す)
との糸質差が残り、ヒケが解消されない。更に、
パツケージで熱処理を受けた後の繊維の沸水収縮
率が約1%以下と極めて小さくなり、殆んど収縮
を示さず、このような繊維を編織物に使用すると
編織物の表面が平坦となり品位が不良となる。 本発明者らは、加熱処理をチーズ状パツケージ
の耳部のみ行なうことで、ヒケが解消されるとい
う驚くべき知見を得たのである。 加熱処理の温度は50〜120℃の範囲であること
が必要である。50℃以下では、耳部と中央部の糸
質差が一致せず、ヒケが解消されない。 120℃以上では、耳部と中央部の糸質差が、逆
に拡大し、耳部の繊維の熱水収縮率が異常に小さ
いことからくる帯状のムラ欠点が発生する。 好ましい加熱処理温度は50〜100℃であり、最
も好ましくは、50〜80℃である。 このような加熱処理は、高速紡糸引取に於て、
パツケージを巻取中または巻取後に行なうことが
必要である。高速紡糸中の繊維、すなわち紡糸線
上の繊維の加熱処理では、本発明の効果は得られ
ない。 パツケージは耳部のみを加熱する方法として
は、巻取中であれば、例えば、遠赤外線ヒータ
ー、加熱ガス等により、パツケージと非接触で耳
部のみを加熱することにより達成される。また巻
取後であれば、例えば、耳部のみを熱板ヒーター
に接触させるか、巻取中の加熱方法と同様に非接
触で加熱する方法、更には、パツケージの中央部
を断熱材で覆い、パツケージごと加熱炉で処理す
る方法などが採用される。 第1図はパツケージの加熱処理方法の例を模式
的に示す。 第1図Aは巻取中に加熱処理する例であり、高
速紡糸された繊維1はチーズ状パツケージ2に巻
取られる。この際、耳高となるために、パツケー
ジは接圧ローラー4と耳部のみが接触して巻かれ
る。パツケージの耳部を加熱処理する装置の一例
である加熱ガス吹出し装置3によつて、巻取中の
パツケージ2の耳部のみが加熱される。第1図B
は、巻取後のパツケージを加熱処理する例で、遠
赤外線ヒーター5により耳部のみが加熱される。
熱処理の時間はパツケージの温度が所定の温度に
到達後、数分〜数時間の間から、パツケージの糸
量によつて高温の場合は比較的短時間、低温の場
合には数時間処理するのが望ましい。 作 用 本発明によれば、ポリエステル繊維のチーズ状
パツケージを巻取中または巻取後、該パツケージ
の耳部のみを50〜120℃と比較的低温で加熱処理
することで、極めて困難とされていた高速紡糸巻
取糸のヒケ欠点が完全に解消される。 このような作用は、本発明者らの知見によれ
ば、高速紡糸引取によるポリエステル繊維をチー
ズ状パツケージに巻取る際に生じる、パツケージ
の耳部と中央部の糸質差が、該繊維の荷重−伸長
特性の中で弾性限界範囲内での変化であることに
よる為と考えられる。このため、比較的低温の加
熱処理によつても糸質差が解消され、ヒケの発生
を解消し得るものと推察される。 第2図は本発明の作用を説明するため、ヨコ軸
に熱処理温度、タテ軸に糸質斑が熱水収縮率とし
て顕在化した場合の例として熱水収縮率をとり、
本発明の作用を模式的に示した図である。第2図
より、本発明の特定温度の加熱処理により、パツ
ケージの耳部と中央部の糸質差が解消される作用
が理解できる。 実施例 以下、実施例によつて本発明を更に詳細に説明
する。なお実施例に於て、使用される各特性値の
評価方法は次の通りである。 <強伸度> 東洋ボールドウイン社製TENSILON UTM
−20型引張試験機により、初長20cm、引張速度
50mm/分で測定した。 <沸水収縮率> 0.1g/d荷重下での試料長をL0とし、荷重を
取り除き、沸水中で30分間処理した後、同じ荷重
下で測定した長さをLとした時、沸水収縮率は L0−L/L0×100(%) で表わされる。 <複屈折率> 透過定量干渉顕微鏡(東独、カールツアイスイ
エナ社製)を使用し、干渉縞法によつて緑色光線
(波長549mμ)を用い、繊維軸に平行な屈折率
n〃と直角な屈折率n1を測定し、複屈折率△n=
n〃−n1により求めた。 <染着率> 繊維を試料とし、分散染料レゾリンブルー
(Resolin Blue)FBL(バイエル社商品名)を使
用し、3%o.w.f、浴比1対50で100℃、60分間染
色を行なう。染色後の染液の吸光度を測定する方
法により染着率(%)を算出する。この測定によ
れば、従来の低速紡糸/延伸糸は約50%の染着率
しか示さない。染着率が60%以上あれば易染性で
あり、75%以上であれば常圧可染性であると言え
る。 実施例 1 極限粘度〔η〕=0.62のポリエチレンテレフタ
レートを用い、特開昭58−208416号公報、実施例
1の方法に準じて、紡糸引取速度7000m/分で巻
取つた。得られた繊維の物性は次のとおりであつ
た。 デニール/フイラメント 75d/36f 強 度 4.3g/d 伸 度 42% 沸水収縮率 2.5% 複屈折率 0.12 染着率 76% 次いで、第1図Bに示す方法により、チーズ状
パツケージの耳部のみ、第1表に示す温度で30分
間ずつ加熱処理を行なつた。 次いで、これらパツケージから直接に、日産ウ
オータージエツトルーム(LW−51型)を用い、
製織速度550m/分で緯糸として使用し製織した。 生機の織物規格は、経密度100本/in、緯密度
80本/inの平織物とした。生機を精練・プレセツ
ト後、100℃常圧で染色を行ない、緯ヒケ、緯ム
ラ、の品位を判定した。 第1表に、チーズ状パツケージ耳部加熱温度と
これに対応する織物の品位を示す。 尚、第1表に示す加熱温度は、赤外線非接触温
度計を使用し、放射率0.9に補正し、パツケージ
の表面温度を非接触で測定した温度である。
【表】
第1表から明らかな様に、チーズ状パツケージ
に特定の熱処理を行なつた本発明のポリエステル
繊維パツケージは、直接に織物の緯糸に使用して
良好な品位が得られた。 実施例 2 実施例1に於て、チーズ状パツケージの耳部加
熱を高速紡糸巻取中に行ない、ポリエステル繊維
パツケージを得た。実施例1と同様の平織物とし
た緯品位を第2表に示す。
に特定の熱処理を行なつた本発明のポリエステル
繊維パツケージは、直接に織物の緯糸に使用して
良好な品位が得られた。 実施例 2 実施例1に於て、チーズ状パツケージの耳部加
熱を高速紡糸巻取中に行ない、ポリエステル繊維
パツケージを得た。実施例1と同様の平織物とし
た緯品位を第2表に示す。
【表】
発明の効果
本発明の特定する熱処理を施して得られたポリ
エステル繊維パツケージを用いて得られる編織物
は、110℃乃至常圧下でも高温高圧染色と遜色な
く染色でき、しかもヒケ欠点のない良好な品位が
得られる。 特に、該パツケージを織物の経糸及び/又は緯
糸として使用する際に特別の効果が発揮される。
エステル繊維パツケージを用いて得られる編織物
は、110℃乃至常圧下でも高温高圧染色と遜色な
く染色でき、しかもヒケ欠点のない良好な品位が
得られる。 特に、該パツケージを織物の経糸及び/又は緯
糸として使用する際に特別の効果が発揮される。
第1図A,Bはチーズ状パツケージの耳部のみ
を加熱する装置を模式的に示した図である。第2
図は、加熱温度とパツケージ耳部の繊維の物性変
化を示す模式図である。 1:繊維、2:チーズ状パツケージ、3:加熱
ガス吹出し装置、4:接圧ロール、5:遠赤外線
ヒーター、6:チーズパツケージの耳部。
を加熱する装置を模式的に示した図である。第2
図は、加熱温度とパツケージ耳部の繊維の物性変
化を示す模式図である。 1:繊維、2:チーズ状パツケージ、3:加熱
ガス吹出し装置、4:接圧ロール、5:遠赤外線
ヒーター、6:チーズパツケージの耳部。
Claims (1)
- 1 強度3〜5g/d、伸度20〜50%、沸水収縮
率5%以下、複屈折率0.08〜0.14のポリエステル
繊維からなるチーズ状パツケージを、巻取中また
は巻取後、該パツケージの耳部のみを50〜120℃
で加熱処理することを特徴とするポリエステル繊
維パツケージの製造法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP27932185A JPS62141119A (ja) | 1985-12-13 | 1985-12-13 | ポリエステル繊維パツケ−ジの製造法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP27932185A JPS62141119A (ja) | 1985-12-13 | 1985-12-13 | ポリエステル繊維パツケ−ジの製造法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS62141119A JPS62141119A (ja) | 1987-06-24 |
| JPH024691B2 true JPH024691B2 (ja) | 1990-01-30 |
Family
ID=17609541
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP27932185A Granted JPS62141119A (ja) | 1985-12-13 | 1985-12-13 | ポリエステル繊維パツケ−ジの製造法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPS62141119A (ja) |
Families Citing this family (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN102534845B (zh) * | 2011-12-27 | 2014-02-19 | 陈志祥 | 一种改性聚酯牵伸长丝及其生产方法 |
| CN106948015A (zh) * | 2017-04-28 | 2017-07-14 | 南通博泰美术图案设计有限公司 | 一种改性聚酯牵伸长丝及其生产方法 |
| DE102022132168B4 (de) * | 2021-12-07 | 2024-01-11 | Oerlikon Textile Gmbh & Co. Kg | Vorrichtung und Verfahren zum Aufwickeln eines Schmelzspinnfadens |
-
1985
- 1985-12-13 JP JP27932185A patent/JPS62141119A/ja active Granted
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS62141119A (ja) | 1987-06-24 |
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