JPH0246324A

JPH0246324A - 自動変速機の多板クラッチ又はブレーキ

Info

Publication number: JPH0246324A
Application number: JP63195307A
Authority: JP
Inventors: Kyoji Harada; 原田　恭次; Eiji Kato; 栄治加藤; Yoshikazu Sakaguchi; 坂口　吉一; Kazuaki Watabe; 和昭渡部; Akira Hoshino; 明良星野
Original assignee: Aisin AW Co Ltd; Toyota Motor Corp
Current assignee: Aisin AW Co Ltd; Toyota Motor Corp
Priority date: 1988-08-06
Filing date: 1988-08-06
Publication date: 1990-02-15
Anticipated expiration: 2012-09-03
Also published as: JP2649176B2; US5009290A

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】（産業上の利用分野）本発明は、自動変速機のギア段の切り替えを行う際に各
種シャフト、プラネタリギア等の間の係脱を行う多板ク
ラッチ又はブレーキに関する。

（従来の技術）従来、自動車用の自動変速機には、自動変速機のギア段
の切り替えを行う際に各種シャフト、ギア等の間の係脱
を行うため、多板クラッチ又はブレーキが設けられてい
る。例えば、フォワードクラッチはインプットシャフト
とフロントリングギアを接続するために、ダイレクトク
ラッチはインプントシャフトとリアサンギアを接続する
ために使用され、またセカンドコーストブレーキはフロ
ント及びリアサンギアをロックするため、セカンドブレ
ーキはフロント及びリアサンギアの左回転をロックする
ため、ファースト＆リバーサルブレーキはりアブラネタ
リキャリアをロックするために使用される。

該多板クラッチ又はブレーキは、複数枚のプレートを積
層してなっており、各プレート間の摩擦を利用して係合
させ、上記各部材の接続又はロックを行うことができる
。

従来の多板クラッチ又はブレーキの構造を、第３図〜第
５図に示す多板ブレーキの例によって説明する（特開昭
５９−１３７６２１号公報参照）。

第３図は従来の多板ブレーキの要部縦断面図、第４図は
同横断面図、第５図は従来の多板ブレーキに使用される
保持板の平面図である。

図において、自動変速機のフレームを構成するギアボッ
クスｌの一部分がギアブレーキ２のＩＩ支持体として作
用し、４つの外側薄板３〜６を支持する。そしてそのた
めに、上記ギアボックス１の内周に軸方向のキー溝７及
び駆動歯８が形成される。そして、該キー溝７の中に、
上記外側薄板３〜６の外周に形成された係合歯９が係合
して上記外側薄板３〜６と″ｉＲ仮支持体すなわちギア
ボックス１との間が結合固定される。

上記外側薄板３〜６の各プレート間には内側薄板１０が
配列してあり、両者は交互に積層されて摩擦係合が可能
になっている。そして、該内側薄板１０はブレーキ作用
によってロックすべき伝動部材に対して結合固定されて
いる。

ところが、上記外側薄板３〜６の外周とギアボックス１
の内面との間には隙間があって、ギア段の変更時におい
て上記摩擦係合が解除されると、上記外側薄板３〜６が
自由になるのに対して内側薄板１０は回転し続けるため
、外側薄板３〜６がひきずられ、上記隙間の中でいわゆ
るひきずり回転運動を起こしてしまう。そして、該ひき
ずり回転運動によって持ち上げられた後自重によって落
ちることの繰り返しによって、キー溝７及び駆動歯８と
で構成されるギアボックス１のスプライン部と外側薄板
３〜６の係合歯９とによる連続的衝撃音が生ずる。した
がって、咳ひきずり回転運動を防止するために、上記ギ
アボックス１と外側薄板３〜６の間に、第５図に示すよ
うな保持体１１が介在させられている。すなわち、上記
外側薄板３〜６の係合歯９の外周面とギアボックス１の
内周面との間に形成されるリング状隙間の最−Ｆ部に配
設される。

該保持体１０は、金属板をプレス加工して一体的に形成
され、脚１２〜１５を備えた模型形状を有している。咳
脚１２〜１５のそれぞれには、長手方向において相互に
異なる位置に、凸状の弾性クランプ手段１６〜１９が形
成されており、該弾性クランプ手段１６〜１９を撓めた
状態において、上記リング状隙間に保持体１１が挿入固
定される。

したがって、該保持体１１の弾性クランプ手段１６〜１
９が、ブレーキの外側薄板３〜６を上方から一枚一枚押
さえ付け、該外側薄板３〜６の回転方向の動きを規制し
てひきずり回転運動を防止することができる。

（発明が解決しようとする課題）しかしながら、自動変速機のギヤ段変更の操作によって
上記のような多板ブレーキや多板クラッチの保合が解除
させられる際に発生するひきずりトルクは必ずしも小さ
くなく、たとえ上記のような保持体１１によって外側薄
板３〜６を上方から押さえ付けたとしても、該ひきずり
トルクによって上記外側薄板３〜６が上方に移動する場
合がある。

その場合、上方に移動した外側薄板３〜６が自重によっ
て下方に落下して上述したようなひきずり回転運動を起
こして連続的な衝撃音を発生することになる。

そこで、上記従来の多板ブレーキにおいては、上記外側
薄板３〜６がひきずりトルクによって上方に移動するの
を完全に防止するため、上記ギアボックス１の最上部に
配設した弾性クランプ手段１６〜１９のバネ荷重を上記
ひきずりトルクよりも大きくせざるを得なかった。そし
て、該弾性クランプ手段１６〜１９のバネ荷重を十分大
きくするためには、上記保持体１１を相当大きいものに
する必要があって製造コストが高くなるという問題を有
していた。

さらに、ひきずりトルクは外側薄板３〜６及び内側薄板
１０の種類、各外側薄板３〜６及び内側薄板１０間の軸
方向の間隔、内側薄板ｌＯの回転数、油温等によって大
きさが異なるため、上記保持体１１は複雑な設計が必要
となって、例えば上記のように各外側薄板３〜６ごとに
専用の押さえを行うための脚１２〜１５等が必要になっ
てくる。そして、上記保持体１１が複雑な形状となると
、該保持体１１を狭い隙間の中に設置することが掻めて
困難となる。

本発明は、外側薄板とギアボックスの間のがたつきを防
止するとともに、上記のような保合時のひきずりトルク
による外側薄板の移動がな（、離脱時の異音の発生がな
い多板クラッチ又はブレーキを低コストで製造できるよ
うにすることを目的とする。

（課題を解決するための手段）本発明は、上記問題点を解決するために、自動変速機の
フレームを構成するギアボックス内で外側薄板と内側薄
板とを交互に積層し、両者間の摩擦を利用して係合及び
離脱を行う自動変速機の多板クラッチ又はブレーキにお
いて、上記外側薄板外周面と上記ギアボックスの内周面
との間に形成さたリング状隙間の最下部に板ハネを配設
し、該板バネによって、上記各外側薄板を上方に付勢し
て支持するようにしである。

（作用及び発明の効果）本発明によれば、上記のように構成したので、ギヤ段変
更に伴って自動変速機の多板クラッチ又はブレーキの保
合が解除された場合に発生するひきずりトルクにより外
側薄板が上方に移動しようとするが、仮バネの作用によ
って該外側薄板は既に上方に位置しているのでそれ以上
の移動はなく、上記仮バネは常に下方から支持している
ので、外側薄板が自重で落下することはない。

したがって、常に外側薄板とギアボックスの間のがたつ
きを防止することができ、外側薄板のひきずり回転運動
が阻止され、連続的衝撃音の発生を防止することができ
る。

そして、この時の仮バネのバネ荷重は、外側薄板の重量
を支持するだけのものがあればよいので、仮バネ自体が
コンパクトになるだけでなく、バネ荷重の設定も容易と
なり、簡素な形状となってコストを低減させることが可
能となり、更に生産性、組立性が向上する。

また、板バネの形状を帯状にして長尺のものとすると、
隣接する複数の多板クラッチ又はブレーキを一つの仮バ
ネで同時に支持することが可能となり、−層コストを低
減させることができる。

（実施例）以下、本発明を自動車用自動変速機の多板ブレーキに適
用した実施例について図面を参照しながら詳細に説明す
る。

第１図は本発明の多板クラッチ又はブレーキが組み込ま
れた自動変速機の断面図、第２図（Ａ）は本発明の多板
クラッチ又はブレーキの外側薄板を下から支える仮バネ
の正面図、第２図（８）は同断面図である。

図において、２１はフロントプラネタリギアであり、サ
ンギア軸２２とリングギア２３の間で回転するピニオン
２４を備え、該ピニオン２４のキャリア２５は図示しな
い箇所においてアウトプットシャフトに連結されている
。

２６はインクミゾイトシャフトであり、サンギア軸２２
によって包囲されている。

一方、２７はリアプラネタリギアであり、上記サンギア
軸２２とリングギア２８の間で回転するピニオン２９を
備えていて、該ピニオン２９のキャリア３０は多板ブレ
ーキＢ、（ファースト＆リバーサルブレーキ）３１に接
続されている。

該多板ブレーキＢ５３１は外側薄板３２と内側薄板３３
とが複数枚交互に積層されてなっており、該外側薄板３
２は自動変速機のギアボックス１に固定される。一方、
内側薄板３３はワンウェイクラッチ３４のアウタレース
３５を介して上記キャリア３０に連結されているととも
に、ワンウェイクラッチ３４のインナレース３６を介し
て自動変速機のギアボックス１に固定されている。該多
板ブレーキＢ５３１は、その係合時においてリアプラネ
タリギア２７のキャリア３０の回転をロックして自動車
のＲレンジ走行及びＬレンジのファーストエンジンブレ
ーキ走行を可能とする。

次に、３７は多板ブレーキＢ２であって、外側薄板３８
と内側薄板３９とが複数枚交互に積層されてなっており
、該外側薄板３８は自動変速機のギアボックスｌに固定
される。一方、内側薄板３３はワンウェイクラッチ４０
を介して上記サンギア軸２２に連結されている。該多板
ブレーキＢ２３７はワンウェイクラッチ４０とともに作
動して上記サンギア軸２２の左回転をロックするもので
あって、自動車のＤレンジ（セカンドギア）走行等に供
される。

ここで、上記多板ブレーキＢ２３７及び多板ブレーキＢ
５３１のそれぞれの外側薄板３８．３２の外周面と上記
ギアボックスｌの内周面とで形成されるリング状隙間で
あって該ギアボックス１の最下部に、帯状の仮バネ５１
が挿入固定される。該板バネ５１は上記多板ブレーキＢ
２３７及び多板ブレーキＢ５３１の外側薄板３８．３２
を支持して上方に付勢するものである。

上記仮バネ５１は、第２図に示すように第１の隆起部５
２と第２の隆起部５３とを備えていて、プレス加工等に
よって一体的に形成されている。これら隆起部５２．５
３はそれぞれ上記多板ブレーキＢ２３７及び多板ブレー
キＢ、３１の外側薄板３８．３２に対応する位置に形成
されていて、外側薄板３２．３８全体を同時に支持でき
るようになっている。そして、第２の隆起部５３の端部
には係止部５４が形成されているため、咳係止部５４を
上記ギアボックス１の適宜箇所に係止させつつ上記仮バ
ネ５１をギアボックス１内に挿入固定させることができ
、組み立てが容易になるとともに、各種の１１１撃が加
わっても上記板バネ５１が外れたりすることはなくなり
、安定した支持状態を保つことができる。

また、上記ハネ５１は形状が帯状で、かつ長尺状である
ので、隣接する複数の多板ブレーキＢｚ３７及び多板ブ
レーキＢ、３１を同時に支持することができる。

なお、本発明は上記実施例に限定されるものではなく、
本発明の趣旨に基づき種々の変形が可能であり、それら
を本発明の範囲から排除するものではない。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の多板クラッチ又はブレーキが組み込ま
れた自動変速機の断面図、第２図（Ａ）は本発明の多板
クラッチ又はブレーキの外側薄板を下から支える仮バネ
の正面図、第２図（Ｂ）は同断面図、第３図は従来の多
板ブレーキの要部縦断面図、第４図は同横断面図、第５
図は従来の多板ブレーキに使用される保持板の平面図で
ある。ｌ・・・ギアボックス、２・・・ギアブレーキ、３〜６
・・・外側薄板、７・・・キー溝、８・・・駆動歯°、
９・・・係合歯、１０・・・内側薄板、１１・・・保持
体、１２〜１５・・・脚、１６〜１９・・・弾性クラン
プ、２１・・・フロントプラネタリギア、２２・・・サ
ンギア軸、２３２８・・・リングギア、２４゜２９・・
・ピニオン、２５．３０・・・キャリア、２６・・・イ
ンタミゾイトシャフト、２７・・・リアプラネタリギア
、３１・・・多板ブレーキＢ３．３２．３８・・・外側
薄板、３３．３９・・・内側薄板、３４．４０・・・ワ
ンウェイクラッチ、３５・・・アウタレース、３６・・
・インナレース、３７・・・多板ブレーキＢ２．５１・
・・仮バネ、５２・・・第１の隆起部、５３・・・第２
の隆起部、５４・・・係止部。第２図（Ａ）

Claims

【特許請求の範囲】

自動変速機のギアボックス内で外側薄板と内側薄板とが
交互に積層され、両者間の摩擦を利用して係合及び離脱
が行われる自動変速機の多板クラッチ又はブレーキにお
いて、上記外側薄板の外周面と上記ギアボックスの内周
面との間に形成さたリング状隙間の最下部に、各外側薄
板を上方に付勢して支持する板バネを設けたことを特徴
とする自動変速機の多板クラッチ又はブレーキ。