JPH0245152Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本考案は、主として料理の味の混ざりを防ぐた
めに使用されているアルミカツプを収納販売する
ための軽量物用収納容器に関するものである。

（従来の技術） 従来のこの種の容器は、単に使用材料の弾性を
利用して容器本体に蓋体を被冠した構成であるた
めに、店頭で販売する場合には積上げるか水平に
並べるかの手段によらなければならず、崩れる恐
れや広い面積を要し又その作業が厄介である等の
欠点があつた。

（考案が解決しようとする問題点） この考案は上記の点に鑑み極めて簡単な構成に
よつて吊り下げ得るようにして、平面的スペース
を取らず又販売のための展示作業性も良いところ
のアルミカツプ等の軽量物用収納容器を安価に提
供することを目的とするものである。

（問題点を解決するための手段、作用、及び実施
例） 本考案は、容器本体１の開口縁部２に蓋体３の
縁部４を被冠したものに於いて、一端に抜止片５
を形成し他端部に掛け孔６を穿設した吊下げ用板
７を、抜止片５を容器本体１内とし掛け孔６のあ
る他端を容器本体１の外として被冠部に挟み込ん
だことを特徴とするアルミカツプ等の軽量物用収
納容器の構成を要旨としいる。

上記構成した本考案容器は、アルミカツプ、バ
ラン等の軽量物を容器本体１内に収納した後蓋体
３をする前に、吊下げ用板７をその一端の抜止片
５を容器本体１内に臨ませて挟み込み、必要に応
じて容器本体１と蓋体３とをセロフアンテープ等
で接着して完成品とする。これを店頭或いはスー
パー等の販売コーナーに展示する場合、ボードか
ら片持梁として張出した棒状のハンガーの自由端
から、吊下げ用板７の他端の掛け孔６を通して引
つ掛けて用いるのであるが容器本体１の重量が吊
下げ用板７に加わる時、容器本体１内に臨ませた
抜止片５が容器本体１内に引つ掛かつてこれを支
持するようになる。

図に示した実施例では、透明の合成樹脂フイル
ムを用いた平面円形のものを示しており、細長い
薄板の一端をコの字形に折曲げて抜止片５とし他
端部に掛け孔６を穿設した吊下げ用板７を、容器
本体１の開口縁部２と蓋体３との被冠部にコの字
部分を挟み込んだ構成を示しておりコの字形のコ
の部分を容器本体１と蓋体３との間に挟んで重量
を支えるようになる。吊下げ用板７は、比較的腰
のあるプラスチツクシート或いは紙シートを、掛
け孔６のある鍵孔形に打ち抜いて製作するか射出
成形によつて製作するかは任意である。

以上のように容器本体と蓋体との間に、吊下げ
用板を挟み込むことにより、ハンガーへの吊り下
げが可能となり、従来のように平面的な広い面積
を要することなく又積崩れを招来することなく多
数の商品を展示することができる。そして、展示
作業も単にハンガーに吊下げ用板の掛け孔を通す
だけであるから、極めて能率的であると共に構成
も一つの単純な部品を介在させるのみであるか
ら、製作及び組立を煩雑にする憂いもなく安価に
提供することができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案収納容器の分解断面図、第２図
は半平面図、第３図は使用状態側面図である。 １……容器本体、２……開口縁部、３……蓋
体、４……縁部、５……抜止片、６……掛け孔、
７……吊下げ用板。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 容器本体の開口縁部に蓋体の縁部を被冠したも
   のに於いて、一端に抜止片を形成し他端部に掛け
   孔を穿設した吊下げ用板を、抜止片を容器本体内
   とし掛け孔のある他端を容器本体外として被冠部
   に挟み込んだことを特徴とするアルミカツプ等の
   軽量物用収納容器。