JPH018501Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 背板２１の前面に上辺がこの背板２１の上辺よ
り低い個所に位置する前面板２２を膨出状に配
し、この前面板２２の背板２１の両側辺に一体に
止着すると共に背板２１と前面板の各下辺によつ
て囲繞される個所の下面開口に底板２３を配しこ
の底板２３の周辺を背板２１及び前面板２２の下
辺に止着して上記の開口を閉塞して構成した菓子
類、小物おもちや等を入れて店頭に陳列し当該内
容物が無くなつた時にカード・ラツクあるいは壁
掛等として使用したりすることができる第６図及
び第７図に示すような状差型の容器は公知である
が、この形式の容器は背板、時面板及び底板が一
体不可分に固定されていて収納、搬送時等に扁平
に折畳むことが不可能であつて常時嵩ばり取扱い
の上で極めて不便の弊があつた。

本考案はこのような欠陥を除去し構造が簡単で
あつて扁平に折畳み得ると共にその組立、折畳作
業を簡単に為し得る状差形状の容器を提供するこ
とを目的とするものであつて、所要の動植物、物
品などを模した形状もしくは平板形状を呈する飾
部１′を上部に連設した背板１の下縁より僅かに
上つた横線個所の前面に起伏自在の底板２を設け
ると共にこれとは別個に、上記の底板２の前縁お
よび左右側縁を加えた長さの撓曲自在な胴板３を
構成し、この胴板３の下縁より僅かに上つた横線
個所の内面に段部４をまた同胴板３の左右両端縁
に折曲自在部５，５′を介して止着板部６，６′を
夫々設けると共に当該止着板部６，６′と上記の
背板１の左右両側縁部とに相互に係合する脱着自
在のホツク等係止具７，７′を取付け、これ等背
板１、胴板３を一組としたことを要旨とするもの
である。

尚、図示せる実施例は厚紙芯板９にスポンジ芯
１０を重合した芯材に熱可塑性軟質合成樹脂シー
ト１１，１１′を纏着して動物を模した形状の飾
部１′を上部に連設した背板１を構成し、この背
板１の下縁に厚紙芯板１２′，１２′入りの立上部
１２と半円形の底板２とを夫々折曲自在部１３，
１３′を介して一体に連設し、この立上部１２を
背板１の前面に捲り立てることによつて背板１の
下縁より僅かに上つた横線個所の前面に起伏自在
の底板２を設けると共にこれとは別個に、上記の
背板１と同様にして上記の底板２の前縁および左
右側縁を加えた長さの撓曲自在な胴板３を構成
し、この胴板３の下縁に立上部１４を折曲自在部
１５を介して一体に連設し、この立上部１４を胴
板３の内面に捲り立てることによつて胴板３の下
縁より僅かに上つた横線個所の内面に段部４を形
成すると共に当該胴板３の左右両端縁に折曲自在
部５，５′を介して厚紙芯板１６入りの止着板部
６，６′を夫々一体に連設し、この両止着板部６，
６′と上記の背板１の左右両側縁部とに相互に係
合する掛外自在のホツク７，７′を取付け、これ
等背板１、胴板３を伸展状態で重ねて透明袋（図
示せず）により包装したものである。

尚、図中１８は釘、フツク等への吊下片を示
す。

また、別異の実施例はパイプ部１９と帯状部１
９′とより構成された紐状体２０を胴板３に止着
することによつて段部を構成したものである。

本考案は叙上のように背板１と胴板３とを別構
成としたので、これ等背板１、胴板３を伸展状態
として重ねて透明袋等により薄い板状に包装する
ことが可能であつて梱包、搬送などに有利であ
り、加うるに使用に際しては先ず胴板３を撓曲せ
しめて当該胴板３に取付けた係止具７を背板１に
取付けた係止具７′に係合し、然るのち底板２を
倒して同底板２の前縁および左右側縁を段部４に
載架して組立て、また分解する時には当該組立操
作を逆に行えばよいのであつて、即ち組立および
其の分解操作を極めて簡単且つスピーデイに行う
ことができ、本考案はこれらの特性によつてその
前記の所期の目的を確実に達成し得る効果があ
る。

【図面の簡単な説明】

図は本考案容器の実施例を示すものであつて、
第１図は組立てた全体の斜視図、第２図は第１図
Ａ−Ａ線に沿う断面図、第３図は分解斜視図、第
４図は別異の実施例を示すものであつて第１図Ａ
−Ａ線に相当する個所の断面図、第５図は同じく
分解斜視図、第６図は従前の構造の一例を示す斜
視図、第７図は同Ｂ−Ｂ線に沿う断面図である。 １……背板、１′……飾部、２……底板、３…
…胴板、４……段部、５，５′……折曲自在部、
６，６′……止着板部、７，７′……係止具、９…
…芯板、１０……スポンジ芯、１１，１１′……
シート、１２……立上部、１２′……芯板、１３，
１３′……折曲自在部、１４……立上部、１５…
…折曲自在部、１６……芯板、１８……吊下片、
１９……パイプ部、１９′……帯状部、２０……
紐状部、２１……背板、２２……前面板、２３…
…底板。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 所要の動植物、物品などを模した形状もしくは
   平板形状を呈する飾部１′を上部に連設した背板
   １の下縁より僅かに上つた横線個所の前面に起伏
   自在の底板２を設けると共にこれとは別個に、上
   記の底板２の前縁および左右側縁を加えた長さの
   撓曲自在な胴板３を構成し、この胴板３の下縁よ
   り僅かに上つた横線個所の内面に段部４をまた同
   胴板３の左右両端縁に折曲自在部５，５′を介し
   て止着板部６，６′を夫々設けると共に当該止着
   板部６，６′と上記の背板１の左右両側縁部とに
   相互に係合する着脱自在のホツク等の係止具７，
   ７′を取付け、これ等背板１、胴板３を一組とし
   て成る容器。