JPH0244546Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は複数の回路モジユールを実装する架の
構造に関する。

近年、電子装置を構成する電子回路を機能単位
にブロツク化し各ブロツクをモジユールとして、
相互に物理的および電気的に連結して、架等に実
装するビルデイングブロツク構造が通信装置等の
実装構造として採用されている。

この構造の利点は、装置を製造する側にとつて
は、モジユール単位に独立した検査（機能試験）
が可能となり、利用者にとつては、必要に応じて
モジユール単位のバージヨンアツプが可能とな
り、初期投資の削減ができる。また、保守時にお
いては、故障モジユールだけを取り替えればよ
い。

第１図はモジユール化によるビルデイングブロ
ツク構造を採用した従来装置の架構造を示す斜視
図である。図において、参照数字１ａおよび１ｂ
はコ字形断面を有する架支柱、同数字２はコ字形
支柱１ｂの外側に固定され外線３を収容するため
のケーブルダクト、同数字４はコ字形支柱１ａお
よび１ｂを連結する連結板、同数字７はモジユー
ル５に設けられたプラグインコネクタ６と嵌合す
る架側コネクタ８を備えコ字形支柱１ａおよび１
ｂに取り付けたモジユール支承体である。また、
同数字９は架側コネクタ８間等を結線するモジユ
ール間ケーブル１０を収容するための裏面ケーブ
ルダクト、同数字１１は架側コネクタ８をモジユ
ール支承体７に固定しているねじ（部）であり、
同数字12はモジユール５をモジユール側のねじ１
３で固定するためにモジユール支承体７に設けた
ねじ穴である。

このような従来構造においては、モジユール実
装領域の幅W₁および外線収容領域の幅W₂が固定
化されているために、外線数が少なくて外線収容
領域に余裕があつても、この領域を利用してモジ
ユール実装領域の幅W₁を越えるモジユールを実
装するというようなことはできず、２架に分散さ
せて実装しなければなりません。また、架側コネ
クタ８がモジユール支承体７に直接固定されてい
るため、任意幅のモジユールを左右方向の任意位
置に実装することもできません。

本考案の目的は、上述の欠点を除去し汎用性の
ある架構造を提供することにある。

本考案の構造は、複数の回路モジユールを実装
する架構造において、２つの架支柱と、前記モジ
ユールに設けたコネクタと係合する架側コネクタ
と、複数の取付穴を有し該取付穴を介して任意の
位置に前記架側コネクタが取り付けられ前記２つ
の架支柱間に取り付けたモジユール支承体とを備
えている。

次に本考案について図面を参照して詳細に説明
する。

第２図は本考案の一実施例を示す斜視図であ
る。図において、第１図と対応する部分には同一
の参照数字を付してある。本実施例は、開放部を
対向させて配置したＦ字形断面を有する架支柱１
４ａおよび１４ｂと、架支柱１４ａおよび１４ｂ
を連結する連結板４と、Ｆ字形支柱１４ａおよび
１４ｂに取り付けた枠状のモジユール支承体１５
と、架側コネクタ１６とを備えている。また、モ
ジユール支承体７の上下縁部には、架側コネクタ
１６およびモジユール５を固定するためのねじ穴
１２が、実装領域の幅W₀に渡つてモジユールの
最小可変幅Ｎの整数倍n₁Nで等間隔に複数個（約
W₀／n₁N−１個）形成してある。さらに、ねじ穴１ ２を介して固定される架側コネクタ１６のねじ
（部）１１ａおよび１１ｂ間の距離、モジユール
の固定ねじ１３ａおよび１３ｂ間の距離ならびに
コネクタ６の位置もそれぞれモジユールの最小可
変幅Ｎの整数倍n₂N，n₃NならびにN₄Nである。

第３図は本実施例のモジユール実装例を示す図
である。すなわち、第３図ａは片側に、同図ｂは
両側に、同図ｃは中央部にそれぞれ任意幅（モジ
ユールの最小可変幅Ｎの整数倍n_iＮ）の外線ケー
ブルダクトが構成された状態を示し、また、同図
ｄは架上部に設けた中継端子と架側コネクタ１６
との間を裏面ケーブルダクト９内でケーブルを介
して接続し外線３を前記架上中継端子に接続し、
モジユール実装領域の幅W₀全てをモジユール実
装に使用した状態を示す。第４図は本考案の他の
実施例を示す斜視図である。本実施例は、支承体
１５に取付板１７を介して架側コネクタ１８を間
接的に取り付けた構成を有し、支承体１５と取付
板１７とはねじ１９を介して、取付板１７とコネ
クタ１８とはねじ２０を介してそれぞれ固定され
る。

以上、本考案には構成部品点数の低減ならびに
モジユール実装効率および汎用性の向上を達成で
きるという効果がある。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来の架構造を示す斜視図、第２図は
本考案の一実施例を示す斜視図、第３図は本実施
例の実装例を示す横断面図および第４図は本考案
の他の実施例を示す斜視図である。 図において、１ａ，１ｂ，１４ａ，１４ｂ……
架支柱、２……外線ケーブルダクト、３……外
線、４……連結板、５……モジユール、６……モ
ジユール側コネクタ、１５，７……モジユール支
承体、１８，１６，８……架側コネクタ、９……
裏面ケーブルダクト、１０……モジユール間ケー
ブル、１１ａ，１１ｂ……架側コネクタ取付ねじ
部、１２……ねじ穴、１３ａ，１３ｂ……モジユ
ール固定用ねじ、１７……取付板、１９，２０…
…ねじ。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 (1) 電気回路が搭載され、この電気回路と外線ケ
   ーブルとの接続に用いられるモジユール側コネ
   クタと、第１および第２のモジユール固定用ね
   じを有する電気回路モジユールを実装する架に
   おいて、 第１および第２の架支柱と、 前記外台ケーブルの端部に設けられ、第１お
   よび第２の固定用ねじ穴を有し、前記モジユー
   ル側コネクタと嵌合する架側コネクタと、 略長方形で、縁部と中空部とを有し、前記縁
   部の一方の対応する２辺を前記第１および第２
   の架支柱にそれぞれ固定することにより前記第
   １および第２の架支柱を接続し、前記縁部の他
   方の対向する２辺に前記架側コネクタの前記第
   １および第２の固定用ねじ穴間距離および前記
   第１および第２のモジユール固定用ねじ間距離
   の公約数となる間隔で、前記架側コネクタおよ
   び前記電気回路モジユール取付用のねじ穴を複
   数個設けたモジユール支承体とから構成される
   ことを特徴とする架構造。 (2) 前記架側コネクタを取付部材を介して間接的
   に前記支承体に取り付けたことを特徴とする実
   用新案登録請求の範囲第(1)項記載の架構造。