JPH0244012A - 超伝導薄膜の形成法 - Google Patents
超伝導薄膜の形成法Info
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- JPH0244012A JPH0244012A JP19396388A JP19396388A JPH0244012A JP H0244012 A JPH0244012 A JP H0244012A JP 19396388 A JP19396388 A JP 19396388A JP 19396388 A JP19396388 A JP 19396388A JP H0244012 A JPH0244012 A JP H0244012A
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Landscapes
- Physical Vapour Deposition (AREA)
- Chemical Vapour Deposition (AREA)
- Oxygen, Ozone, And Oxides In General (AREA)
- Inorganic Compounds Of Heavy Metals (AREA)
Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【発明の詳細な説明】
(イ)技術分野
本発明は、超伝導薄膜を形成するための成膜波束に関し
、更に詳しくは基板表面に超伝導薄膜を成膜するに際し
て、該基板表面玉に下地層を設け、該下地層上に超伝導
薄膜を形成させる方法に関するものである。
、更に詳しくは基板表面に超伝導薄膜を成膜するに際し
て、該基板表面玉に下地層を設け、該下地層上に超伝導
薄膜を形成させる方法に関するものである。
(ロ)従来技術
超伝導RW!Jの形−成性としては、大別してスパッタ
リング法、蒸着法ならびにCV D (Chesica
lVapour Deposition )法があり、
これらの方法は超伝導薄膜の特性や利用形態等によって
使い分けられている。
リング法、蒸着法ならびにCV D (Chesica
lVapour Deposition )法があり、
これらの方法は超伝導薄膜の特性や利用形態等によって
使い分けられている。
特に、酸化物超伝導薄膜の成膜法としては、スパッタリ
ング法(以下、スパッター法という)によるのがほとん
どである。
ング法(以下、スパッター法という)によるのがほとん
どである。
しかしながら、更に高Tc(臨界温度)m化物超伝導材
料に関しては、スパッター法が最適かどうかは不明確で
あり、より新しい6I膜形成技術の開発が望まれている
。
料に関しては、スパッター法が最適かどうかは不明確で
あり、より新しい6I膜形成技術の開発が望まれている
。
薄膜を形成するには、構成元素が基板表面でマイグレー
トするi!!!動エネルギーを持つ必要があリ、この運
動エネルギーが小さい場合には、該基板の温度を高めて
エネルギーを補う必要がある。
トするi!!!動エネルギーを持つ必要があリ、この運
動エネルギーが小さい場合には、該基板の温度を高めて
エネルギーを補う必要がある。
一般に基板なくして薄膜はあり得ず、基板は薄膜形成上
極めて重要であり、基板の材質は勿論のコト、エピタキ
シャル技術では基板表面の清浄さと共に高真空技術が必
要となる。
極めて重要であり、基板の材質は勿論のコト、エピタキ
シャル技術では基板表面の清浄さと共に高真空技術が必
要となる。
通常、スパッター法は比較的簡単な薄膜形成技術であり
、物質を選ばないこと、多元化合物の薄膜形成に有利で
あること、高融点材料の薄膜化も容易であること、膜厚
の制御が比較的容易であること、高速粒子が飛び込むた
めに基板との付着力が強い膜が得られること等の利点が
ある。
、物質を選ばないこと、多元化合物の薄膜形成に有利で
あること、高融点材料の薄膜化も容易であること、膜厚
の制御が比較的容易であること、高速粒子が飛び込むた
めに基板との付着力が強い膜が得られること等の利点が
ある。
また、スパッター法では結晶品質の向−ヒが可能である
ため、マグネトロンスパッター法はもとより、ECRス
パッター法等が鋭意開発されているのが現状である。
ため、マグネトロンスパッター法はもとより、ECRス
パッター法等が鋭意開発されているのが現状である。
超伝導piI8Iを形成するためには、超伝導になる組
成膜を基板上に成膜しなければならないが、この方法と
しては、Y−Ba−Cu−0系超伝導薄膜の場合、Y、
Ba、及びCuの金属を各々蒸着するか、又はそれらの
合金を蒸着することによって、基板上′にY、Ba、及
びCuを各々l:2:3の組成(■O1比)のslIを
成膜する。
成膜を基板上に成膜しなければならないが、この方法と
しては、Y−Ba−Cu−0系超伝導薄膜の場合、Y、
Ba、及びCuの金属を各々蒸着するか、又はそれらの
合金を蒸着することによって、基板上′にY、Ba、及
びCuを各々l:2:3の組成(■O1比)のslIを
成膜する。
その後、空気あるいは酸素雰囲気中で所定条件下で加熱
処理してY、B&、Cu3o、−X(7)酸化物超伝導
薄膜を形成させる方法と、これに類似する方法として、
直接蒸着過程で酸素を導入して酸化膜を形成させること
も可能であるが、該方法等はスパッター法による場合が
一般的である。
処理してY、B&、Cu3o、−X(7)酸化物超伝導
薄膜を形成させる方法と、これに類似する方法として、
直接蒸着過程で酸素を導入して酸化膜を形成させること
も可能であるが、該方法等はスパッター法による場合が
一般的である。
また、その他の方法としては、Y、Ba、Cuの各酸化
物を各スパッターして、基板−Eにl:2: 3 (1
101比)の組成膜を形成させる方法と、Y、Ba、C
uの各酸化物を所定比率に合成したターゲットを用いて
、1:2:3 (■01比)の組成膜を形成させる方法
がある。
物を各スパッターして、基板−Eにl:2: 3 (1
101比)の組成膜を形成させる方法と、Y、Ba、C
uの各酸化物を所定比率に合成したターゲットを用いて
、1:2:3 (■01比)の組成膜を形成させる方法
がある。
上記の方法等で形成されたものは、通常アモルファスで
あるために、1:2:3 (膳o1比)の組成比cy)
Y、Ba、cu、o、−xの結晶とはなっていないので
ある。
あるために、1:2:3 (膳o1比)の組成比cy)
Y、Ba、cu、o、−xの結晶とはなっていないので
ある。
従って、1:2:3(mol比)の組成膜を形成させた
基板を600〜700℃の温度で空気中あるいは酸素中
で7ニールして、アモルファスの組成膜を結晶化させて
酸化物超伝導61JIIを形成させるのである。
基板を600〜700℃の温度で空気中あるいは酸素中
で7ニールして、アモルファスの組成膜を結晶化させて
酸化物超伝導61JIIを形成させるのである。
即ち、上記の超伝導薄膜の形成法例えばY−Ba−Cu
−0系の酸化物超伝導薄膜の場合には、まずその組成比
を有する組成膜の成膜工程と、該組成膜(アモルファス
)を結晶化させる工程の2工程からなる。
−0系の酸化物超伝導薄膜の場合には、まずその組成比
を有する組成膜の成膜工程と、該組成膜(アモルファス
)を結晶化させる工程の2工程からなる。
また、基板を約700℃の温度に保持しておき、そこに
スパッターによりY、Ba、Cuを各々1:2:3(■
ol比)の組成膜を成膜させて、基板表面上に順次にY
IBag Cu2107− x(1)結晶を形成させる
方法もある。
スパッターによりY、Ba、Cuを各々1:2:3(■
ol比)の組成膜を成膜させて、基板表面上に順次にY
IBag Cu2107− x(1)結晶を形成させる
方法もある。
しかしながら、スパッター法により超伝導薄膜を形成す
る場合には、スパッター後あるいはスパッター中に超伝
導薄膜の組成膜を600℃以上の温度で加熱処理するた
めに、基板材料からの拡散が大きな問題となっていた。
る場合には、スパッター後あるいはスパッター中に超伝
導薄膜の組成膜を600℃以上の温度で加熱処理するた
めに、基板材料からの拡散が大きな問題となっていた。
また、超伝導薄膜は一般的に1〜2#Lm程度の膜厚で
あり、超伝導の組成膜から基板へ拡散すること、例えば
これはZrO,、基板で確認されているが、この場合も
超伝導組成膜中のY!03CuO及びBaO等の各々の
基板中における拡散定数の違いによって、超伝導薄膜中
の膜組成がずれるので、超伝導体にならなかったり、ま
た超伝導特性が劣化したりして、問題となっている。
あり、超伝導の組成膜から基板へ拡散すること、例えば
これはZrO,、基板で確認されているが、この場合も
超伝導組成膜中のY!03CuO及びBaO等の各々の
基板中における拡散定数の違いによって、超伝導薄膜中
の膜組成がずれるので、超伝導体にならなかったり、ま
た超伝導特性が劣化したりして、問題となっている。
特に、Y、Ba2Cu、、o、−X(7)場合、CuO
が比較的融点が低く、また他の2J&分(Y2Os
、 B a O)に比較して蒸気圧も高いので、CuO
が減少しやす<、CuOが減少するとY。
が比較的融点が低く、また他の2J&分(Y2Os
、 B a O)に比較して蒸気圧も高いので、CuO
が減少しやす<、CuOが減少するとY。
Bal Cul Oなる組成のTCが40に級の結晶粒
が生成するために、酸化物超伝導薄膜としての特性(T
c、臨界磁場(Hc)、臨界電流密度(J c)など)
が劣化し、 (a)超伝導組成膜が600℃以上で熱処理されること
によって、基板中に選択的に拡散して行くので1組成ず
れを起こす。
が生成するために、酸化物超伝導薄膜としての特性(T
c、臨界磁場(Hc)、臨界電流密度(J c)など)
が劣化し、 (a)超伝導組成膜が600℃以上で熱処理されること
によって、基板中に選択的に拡散して行くので1組成ず
れを起こす。
(b)超伝導組成膜中に600℃以上の熱処理によって
基板からの基板材料の拡散が起こり、超伝導薄膜になら
ない組成となってしまう。
基板からの基板材料の拡散が起こり、超伝導薄膜になら
ない組成となってしまう。
などの欠点があった。
(ハ)発明の開示
本発明は、基板表面に超伝導薄膜を成膜するに際し、該
基板表面上に下地層を設け、該下地層上に超伝導1iI
I膜を形成させることにより、基板と超伝導@膜間での
拡散反応を防止する方法を提供するものである。
基板表面上に下地層を設け、該下地層上に超伝導1iI
I膜を形成させることにより、基板と超伝導@膜間での
拡散反応を防止する方法を提供するものである。
即ち、第1の発明は、
基板表面に7二一リング処理時に超伝導体となる組成の
各成分元素からなる超伝導組成薄膜と相互に反応(相互
拡散反応)しない物質のS層からなる下地層を成膜し、
該下地層上に超伝導組成薄膜を成膜することによって多
層成膜体を形成し。
各成分元素からなる超伝導組成薄膜と相互に反応(相互
拡散反応)しない物質のS層からなる下地層を成膜し、
該下地層上に超伝導組成薄膜を成膜することによって多
層成膜体を形成し。
次いで該多層成膜体を7二−リング処理することを特徴
とする超伝導薄膜の形成法であり、第2の発明は、 成膜装置内で加熱された基板表面に加熱された状態にお
いても超伝導体となる組成の各成分元素からなる超伝導
組成薄膜と相互に反応しない物質の薄層からなる下地層
を成膜し、該下地層上に超伝導となる組成で各成分元素
を薄層状に被着せしめて超伝導薄膜を成膜することを特
徴とする超伝導薄膜の形成法である。
とする超伝導薄膜の形成法であり、第2の発明は、 成膜装置内で加熱された基板表面に加熱された状態にお
いても超伝導体となる組成の各成分元素からなる超伝導
組成薄膜と相互に反応しない物質の薄層からなる下地層
を成膜し、該下地層上に超伝導となる組成で各成分元素
を薄層状に被着せしめて超伝導薄膜を成膜することを特
徴とする超伝導薄膜の形成法である。
上記第1の発明は、基板表面に超伝導のアモルファス状
の組成膜を形成させた後、アニーリング処理して結晶化
させ、超伝導薄膜を成膜する2工程からなる方法におい
て、基板表面にアニーリング処理時に超伝導WIMと拡
散反応を起こさないような物質で下地層を形成しておき
、この下地層の上に超伝導組成膜を形成した後、この多
層成膜体をアニーリング処理して超伝導薄膜を成膜する
方法である。
の組成膜を形成させた後、アニーリング処理して結晶化
させ、超伝導薄膜を成膜する2工程からなる方法におい
て、基板表面にアニーリング処理時に超伝導WIMと拡
散反応を起こさないような物質で下地層を形成しておき
、この下地層の上に超伝導組成膜を形成した後、この多
層成膜体をアニーリング処理して超伝導薄膜を成膜する
方法である。
例えば、Y−Ba−Cu−0系の酸化物超伝導薄膜の場
合について説明すれば、超伝導のY−Ba−Cu−0系
組成膜に対して600℃程度の7二一リング処理温度で
は互いに相互拡散反応を実質的に起こさない物質で基板
表面に薄膜状の下地層を形成させておき、この下地層上
に所定比率のY−Ba−Cu−0系の組成膜を形成させ
、その後に所定条件下で7ニーリング処理して、Y1B
a2CuaO7−xc7)超伝導sMを成膜すれば、基
板cF)S i 02 、 A11203 、7. r
O,等の組成膜中への拡散又は基板中への拡散が防止で
きるのである。
合について説明すれば、超伝導のY−Ba−Cu−0系
組成膜に対して600℃程度の7二一リング処理温度で
は互いに相互拡散反応を実質的に起こさない物質で基板
表面に薄膜状の下地層を形成させておき、この下地層上
に所定比率のY−Ba−Cu−0系の組成膜を形成させ
、その後に所定条件下で7ニーリング処理して、Y1B
a2CuaO7−xc7)超伝導sMを成膜すれば、基
板cF)S i 02 、 A11203 、7. r
O,等の組成膜中への拡散又は基板中への拡散が防止で
きるのである。
例えば、ZrO,基板トにスパッター法でY−Ba−C
u−0系組成膜を成膜しても、600’Cで5時間アニ
ーリング処理すると、組成膜の成分がZrO27Jli
板中へ拡散し、 Y−Ba−Cu−0系組成膜の組成ず
れ現象を起こし、超伝導SSとはならない。
u−0系組成膜を成膜しても、600’Cで5時間アニ
ーリング処理すると、組成膜の成分がZrO27Jli
板中へ拡散し、 Y−Ba−Cu−0系組成膜の組成ず
れ現象を起こし、超伝導SSとはならない。
また、5i02のガラス基板上に上記と同様にスパッタ
ー法で組成膜を成膜しても、600℃で5時間のアニー
リング処理によって該ガラス基板からの拡散が一部に生
じ、超伝導特性の悪い超伝導FJinしか形成されず、
品質的にも極めて不安定である。
ー法で組成膜を成膜しても、600℃で5時間のアニー
リング処理によって該ガラス基板からの拡散が一部に生
じ、超伝導特性の悪い超伝導FJinしか形成されず、
品質的にも極めて不安定である。
この対歯として、鋭意研究の結果開発された技術が本発
明法であって、Si 、A文及びZr等からなる群から
選ばれる少なくとも一種の元素の酸化物からなる基板の
表面に、Mg、Ta、NiW 、 Ca及びTi等から
なる群から選ばれる少なくとも一種の元素の酸化物から
なる下地層を形成させて上記と同様の処理を行なうこと
により、Tcが90に級の高品質なYl Ba、、Cu
307−Xの超伝導gJsを安定して成膜することがで
きるのである。
明法であって、Si 、A文及びZr等からなる群から
選ばれる少なくとも一種の元素の酸化物からなる基板の
表面に、Mg、Ta、NiW 、 Ca及びTi等から
なる群から選ばれる少なくとも一種の元素の酸化物から
なる下地層を形成させて上記と同様の処理を行なうこと
により、Tcが90に級の高品質なYl Ba、、Cu
307−Xの超伝導gJsを安定して成膜することがで
きるのである。
次に、上記第2の発明について説明する。
基板をあらかじめ約700℃の温度に保持させておき、
そこでスパッターによりY、Ha、Cuを各々l :
2 : 3 (mol比)の組成膜を成膜させ、基板表
面に順次にY1Ba2Cu3O7−xの結晶を形成させ
る方法においても、本発明法の如き下地層を形成させな
い場合には、基板と組成sH間で相互に拡散反応を起こ
し、超伝導特性が悪く、品質不安定な超伝導薄膜しか形
成できなかった。
そこでスパッターによりY、Ha、Cuを各々l :
2 : 3 (mol比)の組成膜を成膜させ、基板表
面に順次にY1Ba2Cu3O7−xの結晶を形成させ
る方法においても、本発明法の如き下地層を形成させな
い場合には、基板と組成sH間で相互に拡散反応を起こ
し、超伝導特性が悪く、品質不安定な超伝導薄膜しか形
成できなかった。
これに対して、Si、An及びZr等からなる群から選
ばれる少なくとも一種の元素の酸化物からなる基板の表
面に、M g 、 T a 、 N i 、 W 。
ばれる少なくとも一種の元素の酸化物からなる基板の表
面に、M g 、 T a 、 N i 、 W 。
Ca及びTi等からなる群から選ばれる少なくとも一種
の元素の酸化物からなる下地層を形成させ、基板と下地
層を約700℃の温度に保持させておき、該下地層上に
スパッター法によりY。
の元素の酸化物からなる下地層を形成させ、基板と下地
層を約700℃の温度に保持させておき、該下地層上に
スパッター法によりY。
Ba、Cuを各所定比率の組成膜に成膜させて、下地層
上に順次にYIBa、、Cu21 o、−xの結晶を形
成させることによって、Tc : 90に級の高品質な
YI Bag Cu3o、−x超伝導薄膜を安定して形
成させることができるのである。
上に順次にYIBa、、Cu21 o、−xの結晶を形
成させることによって、Tc : 90に級の高品質な
YI Bag Cu3o、−x超伝導薄膜を安定して形
成させることができるのである。
上記の通り、基板表面に超伝導薄膜を成膜する方法では
、基板と超伝導組成膜間で相互拡散反応が起こり、安定
しては超伝導8N膜を形成できなかったが、相互拡散反
応を実質的に起こさない物質の下地層を基板と超伝導組
成膜間に形成させる本発明法によれば、安定して高品質
の超伝導薄膜を形成することができるのである。
、基板と超伝導組成膜間で相互拡散反応が起こり、安定
しては超伝導8N膜を形成できなかったが、相互拡散反
応を実質的に起こさない物質の下地層を基板と超伝導組
成膜間に形成させる本発明法によれば、安定して高品質
の超伝導薄膜を形成することができるのである。
本発明法は、Y−Ba−Cu−0系の超伝導薄膜の形成
に限定されるものではなく、酸化物超伝導薄膜は勿論の
こと、スパッタリング法や蒸着法あるいはCVD法等で
形成される超伝導薄膜の成膜法にも適応できる。
に限定されるものではなく、酸化物超伝導薄膜は勿論の
こと、スパッタリング法や蒸着法あるいはCVD法等で
形成される超伝導薄膜の成膜法にも適応できる。
以下、実施例によって本発明の詳細な説明する。
(ニ)実施例
実施例l
5in、石英ガラス基板上にスパッター装置によ リ
4 × 10″″ 3 torr (mm−Hg
) 、 A r : 02 =3:l、出
力400Wの条件で、Tiターゲットによって40分間
スパッタリングし、Tie、29膜(下地層)を成膜し
、同条件で更にMgターゲットを用いてMgO薄膜を成
膜し、この上にY−Ba−Cu−0系ターゲツトを用い
て120分間スパッタリングし、Y1Ba2Cu3O7
−xのM膜を2ルm成膜した。
4 × 10″″ 3 torr (mm−Hg
) 、 A r : 02 =3:l、出
力400Wの条件で、Tiターゲットによって40分間
スパッタリングし、Tie、29膜(下地層)を成膜し
、同条件で更にMgターゲットを用いてMgO薄膜を成
膜し、この上にY−Ba−Cu−0系ターゲツトを用い
て120分間スパッタリングし、Y1Ba2Cu3O7
−xのM膜を2ルm成膜した。
この多層成膜体を空気中850℃で2時間アニーリング
を行なった後、Yl Ba、、Cu307X薄膜の臨界
温度(Tc)を測定した結果、85にであった・ 実施例2 ZrO,、単結晶基板りにスパッター装置により4X1
0− a torr(am−)1g) 、Ar
:02 =3 :l、出力400Wの条件で、Wタ
ーゲットによって40分間スパッタリングし、WO3薄
!I(下地層)を成膜した。
を行なった後、Yl Ba、、Cu307X薄膜の臨界
温度(Tc)を測定した結果、85にであった・ 実施例2 ZrO,、単結晶基板りにスパッター装置により4X1
0− a torr(am−)1g) 、Ar
:02 =3 :l、出力400Wの条件で、Wタ
ーゲットによって40分間スパッタリングし、WO3薄
!I(下地層)を成膜した。
この下地層とに、同条件でCaCu0xターゲツトを用
いてCaCu0xの薄膜を成膜し、更にY−Ba−Cu
−0系ターゲツトを用いて120分間スパッタリングし
、YIB a2 Cu307Xの薄膜を2終m成膜した
。
いてCaCu0xの薄膜を成膜し、更にY−Ba−Cu
−0系ターゲツトを用いて120分間スパッタリングし
、YIB a2 Cu307Xの薄膜を2終m成膜した
。
この多層成膜体を空気中800℃で3時間アニーリング
を行なった後、Yl Ba、、Cu307Xの薄膜の臨
界温度(Tc)を測定した結果、70にであった。
を行なった後、Yl Ba、、Cu307Xの薄膜の臨
界温度(Tc)を測定した結果、70にであった。
実施例3
Si02基板上にスパッター装置により4×to−3t
orr(ms−Hg) 、Ar:02 =3:
1゜出力400Wの条件で、CaOターゲットによっ
て40分間スパッタリングし、CaO薄膜(下地層)を
成膜した。
orr(ms−Hg) 、Ar:02 =3:
1゜出力400Wの条件で、CaOターゲットによっ
て40分間スパッタリングし、CaO薄膜(下地層)を
成膜した。
この下地層上に、同条件でMgOターゲットを用いてM
gO薄膜を成膜し、更にY−Ba−Cu−〇系ターゲッ
トを用いて120分間スパッタリングし、Yl B a
2 Cu30t −X(7)Q膜を2トm成膜した。
gO薄膜を成膜し、更にY−Ba−Cu−〇系ターゲッ
トを用いて120分間スパッタリングし、Yl B a
2 Cu30t −X(7)Q膜を2トm成膜した。
この多層成膜体を空気中800℃で3時間アニーリング
を行なった後、YIBa2 Cu、、o。
を行なった後、YIBa2 Cu、、o。
−X薄膜の臨界温度(Tc)を測定した結果、80にで
あった。
あった。
実施例4
Zr02単結晶基板上にスパッター装置により4X10
− 3 torr(IIm−Hg) 、Ar :
02 =3 :1、出力400Wの条件で、Taタ
ーゲットによって40分間スパッタリングし、Ta20
stl膜(下地層)を成膜した。
− 3 torr(IIm−Hg) 、Ar :
02 =3 :1、出力400Wの条件で、Taタ
ーゲットによって40分間スパッタリングし、Ta20
stl膜(下地層)を成膜した。
この下地層上に、同条件で5rTiO=ターゲツトを用
いてSrTiO3薄膜を成膜し、更にY−Ba−Cu−
0系ターゲツトを用いて120分間スパッタリングし、
Y、Ba2 Cu307−Xの薄膜を2JLm!膜した
。
いてSrTiO3薄膜を成膜し、更にY−Ba−Cu−
0系ターゲツトを用いて120分間スパッタリングし、
Y、Ba2 Cu307−Xの薄膜を2JLm!膜した
。
この多層膜体を空気中850℃で2時間ア二リングを行
なった後、Y+Ba、、Cu、、07−xの薄膜の臨界
温度(Tc)を測定した結果、75にであった。
なった後、Y+Ba、、Cu、、07−xの薄膜の臨界
温度(Tc)を測定した結果、75にであった。
(ホ)発明の効果
htしたように、従来の方法では超伝導の組成膜が7二
−リング過程で基板との相互拡散を起こし、組成膜中の
組成比がずれたり、他の反応生成物が形成したり、また
基板からの他の原子の混入により超伝導にならない組成
になったり、品質が不安定であったが、基板と超伝導組
成膜間に相互拡散反応を実質的に起こさない物質の下地
層を形成させる本発明法によれば、基板と超伝導組成膜
間の相π拡散反応が防出できるので、高特性の超伝導薄
膜を安定して形成することができる利点がある。
−リング過程で基板との相互拡散を起こし、組成膜中の
組成比がずれたり、他の反応生成物が形成したり、また
基板からの他の原子の混入により超伝導にならない組成
になったり、品質が不安定であったが、基板と超伝導組
成膜間に相互拡散反応を実質的に起こさない物質の下地
層を形成させる本発明法によれば、基板と超伝導組成膜
間の相π拡散反応が防出できるので、高特性の超伝導薄
膜を安定して形成することができる利点がある。
Claims (2)
- (1)基板表面にアニーリング処理時に超伝導体となる
組成の各成分元素からなる超伝導組成薄膜と相互に反応
しない物質の薄層からなる下地層を成膜し、該下地層上
に超伝導組成薄膜を成膜することによって多層成膜体を
形成し、次いで該多層成膜体をアニーリング処理するこ
とを特徴とする超伝導薄膜の形成法。 - (2)加熱された基板表面に加熱された状態においても
超伝導体となる組成の各成分元素からなる超伝導組成薄
膜と相互に反応しない物質の薄層からなる下地層を成膜
し、該下地層上に超伝導となる組成で各成分元素を薄層
状に被着せしめて超伝導薄膜を成膜することを特徴とす
る超伝導薄膜の形成法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP19396388A JPH0244012A (ja) | 1988-08-03 | 1988-08-03 | 超伝導薄膜の形成法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP19396388A JPH0244012A (ja) | 1988-08-03 | 1988-08-03 | 超伝導薄膜の形成法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0244012A true JPH0244012A (ja) | 1990-02-14 |
Family
ID=16316678
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP19396388A Pending JPH0244012A (ja) | 1988-08-03 | 1988-08-03 | 超伝導薄膜の形成法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0244012A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH02175683A (ja) * | 1988-09-20 | 1990-07-06 | Fujitsu Ltd | 超伝導膜の製造方法およびこの製造方法に使用する基板ならびに超伝導膜 |
Citations (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS6452328A (en) * | 1987-08-22 | 1989-02-28 | Sumitomo Electric Industries | Superconductive material |
JPH01107420A (ja) * | 1987-10-21 | 1989-04-25 | Hitachi Ltd | 酸化物超伝導体 |
JPH01144519A (ja) * | 1987-11-30 | 1989-06-06 | Kyocera Corp | 酸化物系超電導体被覆部材 |
JPH01201009A (ja) * | 1988-02-05 | 1989-08-14 | Fujikura Ltd | 酸化物超電導薄膜の製造方法 |
JPH01201008A (ja) * | 1988-02-05 | 1989-08-14 | Fujikura Ltd | 酸化物超電導薄膜の製造方法 |
JPH01316469A (ja) * | 1987-12-24 | 1989-12-21 | Asea Brown Boveri Ag | 超伝導体及びその製造方法 |
-
1988
- 1988-08-03 JP JP19396388A patent/JPH0244012A/ja active Pending
Patent Citations (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS6452328A (en) * | 1987-08-22 | 1989-02-28 | Sumitomo Electric Industries | Superconductive material |
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JPH01144519A (ja) * | 1987-11-30 | 1989-06-06 | Kyocera Corp | 酸化物系超電導体被覆部材 |
JPH01316469A (ja) * | 1987-12-24 | 1989-12-21 | Asea Brown Boveri Ag | 超伝導体及びその製造方法 |
JPH01201009A (ja) * | 1988-02-05 | 1989-08-14 | Fujikura Ltd | 酸化物超電導薄膜の製造方法 |
JPH01201008A (ja) * | 1988-02-05 | 1989-08-14 | Fujikura Ltd | 酸化物超電導薄膜の製造方法 |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH02175683A (ja) * | 1988-09-20 | 1990-07-06 | Fujitsu Ltd | 超伝導膜の製造方法およびこの製造方法に使用する基板ならびに超伝導膜 |
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