JPH0243997Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 技術分野 本考案は、梯子に関する。

従来技術 梯子として、折り畳むことができない硬い２本
の縦桟と、これらの縦桟に取り付けられる複数の
横桟と、これらの横桟を縦桟に固定する固定手段
とからなる。

しかし、この梯子は、収納に不便であり、か
つ、横桟の固定手段の構成が複雑であるという欠
点がある。

目 的 本考案の目的は、収納に便利であり、かつ、横
桟の固定手段の構成が簡単である梯子を提供する
ことにある。

構 成 次に本考案の構成の具体例を図面に基づいて詳
細に説明する。

第１図において符号１，１はそれぞれ長いワイ
ヤロープを示している。これらの２本のワイヤロ
ープ１には、硬い金属筒体からなる複数の横桟２
が所定間隔をおいて取り付けられている。

上記ワイヤロープ１の一端部には、第２図に示
すように、これらを所定の不動部材に取り付ける
ための取付部材３が設けられている。この取付部
材３は、基部に孔３１ａを形成された湾曲取掛片
３１と、これの基部に回動可能に設けられている
係止片３２と、この係止片３２を湾曲取掛片３１
の先端部に弾性的に圧接させるばね３３とからな
る。上記ワイヤロープ１の一端部は、湾曲取掛片
３１の孔３１ａに挿通されてた後に曲げられて輪
状とされ、かつ、ワイヤロープ１の端部とこれと
接合しているワイヤロープ１の中間部分とはロー
プ締付具４により締付固定されている。このロー
プ締付具４は、一端面が開口されていると共にＵ
字溝４１ａが形成されている保持筒体４１と、こ
れの開口されていない端部の２つの孔に挿着され
たＵ字ねじ４２と、このＵ字ねじ４２に螺合され
た２つのナツト４３とからなる。上記ナツト４３
を回転してＵ字ねじ４２を移動することによりこ
のＵ字ねじ４２でワイヤロープ１の端部とこれが
接合しているワイヤロープ１の中間部分とが締め
付けられて固定される。

上記取付部材３は、係止片３２を手指などの力
により湾曲取掛片３１の内側に回動した状態で湾
曲取掛片３１を不動部材に取り付けることができ
る。

第３図および第４図に示すように、上記横桟２
の上壁２１および下壁２２には孔２１ａ，２２ａ
が形成されていると共に横桟２の両側壁２３，２
４にも孔２３ａ，２４ａが形成されている。横桟
２の両側壁２３，２４の孔２３ａ，２４ａにはボ
ルト５のねじ棒５１が挿通されている。このボル
ト５のねじ棒５１の先端部にはナツト６が螺合さ
れている。ボルト５のねじ棒５１には孔５１ａが
形成されている。上記ワイヤロープ１を横桟２の
上壁２１および下壁２２の孔２１ａ，２２ｂおよ
びボルト５のねじ棒５１の孔５１ａに挿通した状
態で、ボルト５とナツト６とを回転して締め付け
ることにより、ボルト５のねじ棒５１の孔５１ａ
部の外周部に位置するワイヤロープ１の部分がボ
ルト５のねじ棒５１と横桟２の側壁２４の孔２４
ａの壁との間に圧入されてワイヤロープ１に横桟
２が固定されている。

効 果 本考案の梯子は、ワイヤロープが曲げられるの
で収納に便利であり、かつ、横桟をワイヤロープ
に固定する横桟の固定手段の構成が簡単である。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の梯子を示す一部切欠正面図、
第２図は同上梯子の取付部材およびロープ締付具
を示す斜視図、第３図は同上梯子の要部を示す一
部切欠斜視図および第４図は同上梯子の要部を示
す断面図である。 １……ワイヤロープ、２……横桟、５……ボル
ト、６……ナツト。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 長い２本のワイヤロープと、これらのワイヤロ
   ープに所定間隔をおいて取り付けられる硬い金属
   筒体からなる複数の横桟と、これらの横桟をワイ
   ヤロープに固定するボルトとナツトとからなり、
   上記横桟の上下壁にワイヤロープを挿通する孔を
   形成すると共に横桟の両側壁にボルトとナツトを
   取り付ける孔を形成し、かつ、ボルトのねじ棒に
   ワイヤロープを挿通する孔を形成し、上記横桟の
   上下壁の孔およびボルトの孔にワイヤロープを挿
   通した状態でボルトとナツトとを回転してボルト
   の孔部の外周部のワイヤロープをボルトと横桟の
   一側壁の孔壁との間に圧入することによりワイヤ
   ロープに横桟を固定することを特徴とする梯子。