JPH0243523B2 - - Google Patents

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JPH0243523B2
JPH0243523B2 JP57131252A JP13125282A JPH0243523B2 JP H0243523 B2 JPH0243523 B2 JP H0243523B2 JP 57131252 A JP57131252 A JP 57131252A JP 13125282 A JP13125282 A JP 13125282A JP H0243523 B2 JPH0243523 B2 JP H0243523B2
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JP
Japan
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oil
aluminum
wastewater
treatment agent
present
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JP57131252A
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JPS5922612A (ja
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  • Water Treatment By Sorption (AREA)
  • Solid-Sorbent Or Filter-Aiding Compositions (AREA)
  • Separation Of Suspended Particles By Flocculating Agents (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
本発明は、含油廃水処理剤に関し特に、廃水中
に混合した油分を吸着、凝集して沈降することに
より清澄化させる、廃水処理用の吸着・凝集・沈
降剤に関するものである。 一般に廃水処理に使用される凝集剤としては、
使用目的から一般に次の条件を満たすことが要求
される。すなわち、(1)処理後の水質が良好である
こと、(2)沈降または浮上速度の大きいフロツクを
形成すること、(3)沈降の場合は濃度の高い汚泥を
生成すること、(4)取扱いが容易であること等であ
る。 従来、廃水処理用の凝集剤としては、水との水
和反応の容易な多価金属化合物(硫酸アルミニウ
ム、硫酸第1鉄、硫酸第2鉄、塩化第2鉄、塩化
亜鉛等)や高分子凝集剤が知られているが、これ
らの凝集剤は、前記条件を必ずしも充分に満たす
ものでない上に、これらの凝集剤とともに、PH調
整剤(硫酸、塩酸、消石灰、苛性ソーダなど)を
使用しなければならない。 従来の凝集剤を使用した廃水処理の1例を第1
図のフローシートにより説明する。図において、
被処理廃水Aとしては圧縮機から発生する凝縮水
を用いた。このような凝縮水は、圧縮機の潤滑油
と空気中の水分とが完全に混合したエマルジヨン
に、強粘性の潤滑油そのものが放出された状態で
得られる。この廃水Aは集合分離層1に貯留され
ると、強粘性油分Bが上層として分離するからこ
れを槽外に排出し、残留するエマルジヨンCは、
反応層2に移送され、凝集剤による処理が行なわ
れる。なお、エマルジヨンCは、第2図イのよう
な状態を呈し、その中の油分は約16ppmであり、
これを公害水質汚濁防止法の廃水中油分規制値
5ppm以下とするには、濾過、沈澱等で分離する
ことは不可能である。 従来の凝集剤を用いる場合、上述のようにPH調
整用薬剤を必要とするので、例えば、硫酸バンド
D6%、苛性ソーダE4%および高分子凝集剤F0.6
%の比率で各薬剤がそれぞれ硫酸バンド槽3、苛
性ソーダ槽4および凝集剤槽5からエマルジヨン
C中に投入され、空気撹拌が行なわれる。このよ
うな処理によつてエマルジヨンC中の油分が凝集
し、第2図ロに示すようなフロツクGが形成され
る。しかしながら、従来の凝集剤では油分のすべ
てがフロツク化されず、一部は廃液上に表着し
て、油膜Hを形成する。従つて、別に油吸着物に
よつてこの浮遊油分を除去する必要がある。その
後濾過槽6に導くことによつて、始めて廃水の油
分規制値を満足する処理廃水Iを得ることができ
る。このように、従来の凝集剤は、PH調整剤の併
用を必要とし、さらに、凝集剤による処理の他
に、浮遊油分を除去するための他の処理剤による
処理を必要とする欠点があつた。 本発明の目的は、上記従来の凝集剤の欠点を除
き、PH調整剤や他の処理剤の使用を必要としない
含油廃水処理用の吸着・凝集・沈降剤を提供する
ことにある。 上記目的を達成するために、本発明は、比重が
1より大きい粒子の表面に、空気または窒素ガス
中でアルミニウムを溶融噴射して得られるアルミ
ナ(γ−Al2O3)およびアルミニウム窒化物の層
を有することを特徴とするものである。 本発明において、凝集剤の基体粒子は、比重が
1より大きい無機物または有機物の粒子であれば
よいが、無機物粒子、特にアルミニウム粒子が好
ましい。基体粒子上に空気または窒素ガス中でア
ルミニウムを溶融噴射して得られるアルミナ(γ
−Al2O3)およびアルミニウム窒化物の層を形成
するには、金属溶射またはアトマイジングなどの
方法によればよい。例えば基体粒子がアルミニウ
ムの場合には、溶融アルミニウムを空気または窒
素ガス中に噴射して基体粒子としての微粉体を生
成すると同時に活性表面層を形成するか、または
空気または窒素ガス中でアルミニウム以外の金属
粒子に溶融アルミニウムを噴射すればよい。アル
ミニウムを溶融噴射するには、例えばアーク溶射
装置を使用し、アーク電圧を35〜45V、アーク電
流を350〜400Aに設定し、2.4mm径のアルミニウ
ム芯線を、圧力3〜5Kg/cm2Gの乾燥圧縮空気で
アトマイズしながら空気中に噴射させる。 アルミニウムは溶融噴射されると活性度の高い
アルミナ(γ−Al2O3)となり、また大気または
窒素ガス中の窒素と反応して窒化アルミニウム
(AlN)を生成し、このAlNがγ−Al2O3の表面
に結合した状態のアルミニウム粒子となる。この
アルミニウム粒子の含油廃液に対する凝集作用は
以下のようである。 まず粒子表面のAlNが、廃液中で加水分解し
て油分凝集作用のある水酸化アルミニウム(Al
(OH)3)を生成する。 AlN+3H2O→Al(OH)3+NH3 この水酸化アルミニウムは含油廃液中の油分を
凝集し、再びγ−Al2O3の表面に吸着する。また
γ−Al2O3は一般に多孔質で比表面積が300〜400
m2/gと大きく、γ−Al2O3自身も単独の油分を
吸着し、その重みで沈降する。 本発明の廃水処理剤は、上記のように比重が1
より大きい粉末の表面に、空気または窒素ガス中
でアルミニウムを溶融噴射して得られるアルミナ
(γ−Al2O3)およびアルミニウム窒化物を形成
させてこれらの相乗作用により、PH調整剤を使用
することなく、処理剤自体に廃水中の油分を効果
的に凝集吸着させることができるとともに、自重
により沈降させることによつて廃水の清澄化を計
ることができる。 以下、本発明の含油廃水処理剤の使用例を述べ
る。 使用例 1 圧縮機のエマルジヨン廃液(以下、エマルジヨ
ンと称する)には、強粘性の潤滑油が共存する
が、前記したようにこれを除去した後も、このエ
マルジヨンの油分は16ppm程度であるため、その
まま排水することはできない。この油分は、従来
の凝集剤を使用したのでは、充分な廃水処理が行
なわれないので、本発明の廃水処理剤が使用され
る。 第3図は、本発明の廃水処理剤を用いる場合の
廃水処理のフローシートの一例を示すものであ
る。図において、圧縮機から排出された廃水Aは
集合分離層1に貯留され、潤滑油を主成分とする
強粘性油分Bを分離、排出した後、反応層2に送
られる。反応層2内の廃水には、アルミニウムを
溶融噴射して製造された本発明の処理剤Jがタン
ク7から5g/の割合で投入され、約10分間撹
拌される。その後、15分間静置することにより、
エマルジヨンC中の油分が本発明の処理剤に吸着
され、次いで処理剤は凝集、沈降する。このとき
の処理状態を第4図ロに示す。次いで、反応層2
の内容物は、濾過槽6に導かれ、濾過槽6内に設
けられた多孔質のグラスウールやフエルト等の濾
過手段により固液分離された後、処理水Kが得ら
れる。処理水Kの水質を第1表に示す。なお、比
較のために従来の凝集剤(硫酸バンド、苛性ソー
ダおよび高分子凝集剤)を用いた場合の結果を併
記した。
【表】 第1表の結果から、本発明の処理剤は、使用方
法が簡単であるのみならず、その性能においても
従来の凝集剤と較べて極めて優れていることが明
らかである。 上記処理剤J中の酸化アルミニウムはX線回析
により活性度の高いγ−Al2O3であることがわか
つた。また処理剤Jに水を加えて撹拌し、得られ
た濾液にネスラー試薬を滴下したところ褐色を呈
したため、処理剤JにAlNが存在し、これが加
水分解して水酸化アルミニウムとアンモニアを生
成することが確認された。 さらに上記処理剤J、市販の活性アルミナ(ボ
ールミル粉砕)およびα−アルミナ(粒径約60μ
m)を含油廃液にそれぞれ5g/添加し、2時
間後の凝集状態を調べ、その結果を第2表に示し
た。
【表】 第2表の結果から、アルミニウムを溶融噴射し
て製造した本発明の処理剤Jは、市販の活性アル
ミナ等を用いた場合に比べ、優れた凝集吸着作用
を示すことがわかつた。 本発明の含油廃水処理剤によれば、アルミニウ
ムを溶融噴射することにより得られる活性度の高
いアルミナ(γ−Al2O3)とAlNの相乗作用によ
り、効果的にオイルエマルジヨンを凝集吸着し、
沈降させることができる。 また本発明における処理剤の水和反応がPH6.5
〜8.0の中性域にあるため、PH調整剤等を用いた
場合の処理廃水の中和工程が不要であり、処理工
程の短縮化および処理装置の簡略化が図れる。 さらに油分を凝集吸着した本発明の処理剤は、
濾過処理した残渣物として焼却炉等で焼却処理し
た際の灰分がアルミナ質を主成分とするため、土
壌に返還することが容易である。
【図面の簡単な説明】
第1図は、従来の凝集剤を使用する廃水処理の
フローシート、第2図イは圧縮空気から発生する
廃水のエマルジヨン状態を示すモデル図、同図ロ
は、上記エマルジヨン中の油分が従来の凝集剤に
よりフロツクと油膜を形成した状態を示すモデル
図、第3図は、本発明の処理剤を使用する廃水処
理の1実施例を示すフローシート、第4図イ,ロ
は、それぞれ圧縮空気から発生する廃水処理前後
の状態を示すモデル図である。 1……集合分離槽、2……反応槽、3……硫酸
バンド槽、4……苛性ソーダ槽、5……凝集剤
槽、6……濾過槽、7……アルミニウム粉末槽、
A……廃水、B……強粘性油分、C……エマルジ
ヨン、D……硫酸バンド、E……苛性ソーダ、F
……高分子凝集剤、G……フロツク、H……油
膜、I……処理廃水、J……本発明の廃水処理
剤、K……処理廃水。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 比重が1より大きい粒子の表面に、空気また
    は窒素ガス中でアルミニウムを溶融噴射して得ら
    れるアルミナおよびアルミニウム窒化物の層が形
    成されていることを特徴とする含油廃水処理剤。 2 特許請求の範囲第1項において、比重が1よ
    り大きい粒子はアルミニウム微粉末であることを
    特徴とする含油廃水処理剤。
JP13125282A 1982-07-29 1982-07-29 含油廃水処理剤 Granted JPS5922612A (ja)

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JP13125282A JPS5922612A (ja) 1982-07-29 1982-07-29 含油廃水処理剤

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JPS5922612A JPS5922612A (ja) 1984-02-04
JPH0243523B2 true JPH0243523B2 (ja) 1990-09-28

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPS5114185A (ja) * 1974-07-25 1976-02-04 Ebara Infilco Futsusojokyohoho
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JPS5416388A (en) * 1977-06-10 1979-02-06 Kernforschungsz Karlsruhe Waste water purification method by adsorbent
JPS5584588A (en) * 1978-12-19 1980-06-25 Ebara Infilco Co Ltd Removal of silicic acid in water

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