JPH0242874B2 - - Google Patents

Info

Publication number
JPH0242874B2
JPH0242874B2 JP56780A JP56780A JPH0242874B2 JP H0242874 B2 JPH0242874 B2 JP H0242874B2 JP 56780 A JP56780 A JP 56780A JP 56780 A JP56780 A JP 56780A JP H0242874 B2 JPH0242874 B2 JP H0242874B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
weight
parts
tert
ethylene
copolymer rubber
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired
Application number
JP56780A
Other languages
English (en)
Other versions
JPS5698275A (en
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed filed Critical
Priority to JP56780A priority Critical patent/JPS5698275A/ja
Publication of JPS5698275A publication Critical patent/JPS5698275A/ja
Publication of JPH0242874B2 publication Critical patent/JPH0242874B2/ja
Granted legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Sealing Material Composition (AREA)
  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
  • Building Environments (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
本発明は超耐熱老化性シール材用ゴム組成物に
関する。 エチレン・プロピレン・ポリエン共重合ゴムか
ら得られる加硫物は耐熱老化性、耐オゾン性、耐
水性に優れ、また柔軟性を備えるためパツキング
と称せられ、例えば家庭用ジヤー、魔法ビンの蓋
と本体とを密着させ外気との接触を完全に断つ機
能を有するシール材として、又建築分野ではガラ
スとサツシの接合部、又自動車の窓まわり等では
ガスケツトとし称せられて前述と同様の機能を果
すシール材が該共重合ゴムを配合した組成物を加
硫して製造されている。 しかし従来公知のエチレン・プロピレン・ポリ
エン共重合ゴム組成物を加硫して得られるシール
材は耐熱老化性に於いてなお不満足であつて長期
間の使用を保証するため一層の改良が望まれてい
た。 本発明者は鋭意研究を行つた処、後述する条件
を満たすエチレン・プロピレン系共重合ゴムを配
合した組成物が従来公知のエチレン・プロピレン
共重合ゴム組成物より著しく耐熱性に優れる加硫
物を与えシール材として好適であることを発見し
本発明に到達した。 すなわち本発明は下記(a)〜(g)の条件を満たす超
耐熱老化性シール材用ゴム組成物を提供すること
に関する。 (a) エチレンとプロピレンのモル比(エチレン/
プロピレン)が約50/50ないし約95/5のエチ
レン・プロピレン・エチリデンノルボルネン共
重合ゴムAを配合すること。 (b) エチレンとプロピレンのモル比(エチレン/
プロピレン)が約50/50ないし約95/5のポリ
エン成分を含有しないエチレン・プロピレン共
重合ゴムBを配合すること。 (c) 共重合ゴムAと共重合ゴムBの配合割合が重
量比(A/B)で約55/45ないし約90/10であ
ること。 (d) 加硫剤として有機ペルオキシドを使用し、ゴ
ム成分(A+B)100重量部に対して約0.003な
いし0.02モル部配合すること。 (e) 加硫助剤をゴム成分(A+B)100重量部に
対して約0.003ないし0.02モル部配合すること。 (f) 酸化防止剤をゴム成分(A+B)100重量部
に対して約0.5重量部以上配合すること。 (g) 加工補助剤の配合量をゴム成分(A+B)
100重量部に対して約20重量部以下とすること。 本発明のエチレン・プロピレン系共重合ゴム組
成物からの加硫物は120℃の空気雰囲気下に20日
間晒しても初期物性を実質的に保持するという驚
くべき超耐熱老化性を示すので、超耐熱老化性の
シール材が得られ長期間の使用を保持する。 このような本発明の効果は、前記(a)〜(g)の要件
をすべて満たすことにより結合効果として達成さ
れる。(a)〜(g)の要件の中で個々の要件あるいはこ
れらの二,三の組み合わせについては既に知られ
ているものもあるがすべての要件を満たす組成物
については知られていないし、シール材の製造用
として本発明の組成物が使用された例はない。 例えば特公昭46―32359号公報ではエチレン・
プロピレン・ターポリマー(EPTと略す)100重
量部に対してエチレン・プロピレンラバー
(EPRと略す)20〜130重量部、粘着付与剤10〜
200重量部、架橋剤0.2〜20重量部からなる自己融
着性絶縁組成物が提案され、一般記載として老化
防止剤を添加すること、加硫剤の他に有機ペルオ
キシドの使用等が記載されるが、具体的に実施例
で開示される配合では老化防止剤は配合されず、
又加硫剤として硫黄を使用し、しかも本発明に於
いて加工補助剤として包含される粘着付与剤及び
軟化剤がEPTとEPRの総量100重量部に対して20
重量部以上の配合であつてこのような配合から得
られる加硫物は本発明の組成物からの加硫物と比
較して著しく耐熱老化性に劣る。又特公昭47―
8369号公報は未加硫状態での配合ゴムの加工性を
向上する目的でEPT100重量部に対してEPRを包
含するエチレン,α―オレフイン共重合体を1〜
40重量部、アルキルフエノールホルムアルデヒド
樹脂、その変性物、ロジン又はそのエステル化物
を0.5〜30重量部が配合せられたゴム組成物が提
案されるが具体的に使用される加硫剤はイオウ系
加硫剤であつて、酸化防止剤の使用の記載は全く
無い。特開昭48―745号公報明細書ではEPT100
重量部に対して高分子量イソブチレン及び/又は
EPR50〜150重量部、加硫剤を配合して製造され
る自己融着性半導体テープが提案されるが、
EPTとEPRの併用時は意識的に有機ペルオキシ
ドの使用を避け、かつ酸化防止剤の使用の記載は
無く、又実施例では本発明で加工補助剤として包
含される低分子量ポリイソブチレン、テルペン樹
脂、炭化水素系プロセス油の総使用量はEPTと
EPRの総量100重量部に対して20重量部を越え
る。更に米国特許3725335号明細書ではEPT100
重量部に対してポリイソブチレン及び/又は
EPR50〜150重量部、粘着剤10〜80、無機充填剤
50〜200重量部、EPTのみを加硫し得る加硫剤と
からなる自己融着性絶縁用組成物が提案される
が、EPRとEPTを組み合わせる場合は有機ペル
オキシドの使用が排除され、酸化防止剤使用の記
載は無い。又特開昭48―50299号公報明細書では
EPT,EPR100重量部に対してポリエチレン10〜
60重量部、ポリイソブチレン5〜40重量部配合
し、充填剤を全く配合しない配合ゴムを加硫して
得られる自己融着絶縁テープが提案され、実施例
で老化防止剤、架橋剤として有機ペルオキシドを
使用しかつ架橋助剤をも配合した例が開示される
が、EPTとEPRの併用した例は全く開示されず
しかも本発明で加工補助剤として包含される可塑
剤と粘着剤の総量はEPT又はEPR100重量部に対
して40重量部と大量に使用されている。これらの
公知文献の中には耐熱老化性に触れるものもある
が、本発明者の追試験によれば本発明の組成物か
らの加硫物の耐熱老化性には遠く及ばない。従つ
てこれらの公知例から本発明の(a)〜(g)の要件をす
べて満たすことによる本発明の奏する著しい効果
は全く予想することは出来ない。 以下本発明について詳述することにより本発明
の目的、利点がより理解される。 本発明のシール材は通称パツキング、ガスケツ
トと称せられるものを包含し、外部との接触を断
つために密閉の機能を有する材料である。 尚、ゴムを使用したシール材の中には非架橋型
のものもあるが、本発明のシール材は後述する如
く架橋剤により架橋されたタイプのものである。 本発明で使用される共重合ゴムA(要件(a))は
エチレン単位とプロピレン単位とのモル比(エチ
レン/プロピレン)が約50/50ないし約95/5、
好ましくは約55/45ないし約85/15のエチレン・
プロピレン・エチリデンノルボルネン共重合ゴム
である。モル比が約95/5を越えるとシール材の
ゴム的性質に劣り、約50/50未満ではシール材の
強度、耐熱老化性に劣る。 共重合ゴムAはエチリデンノルボルネンを含有
することが必須でありその含有量はヨウ素価表示
で約4ないし約50、好ましくは約4ないし約40、
更に好ましくは約4ないし約30である。 本発明の必須要件(b)の共重合ゴムBはエチレン
単位とプロピレン単位のモル比(エチレン/プロ
ピレン)は約50/50ないし約95/5、好ましくは
約55/45ないし約85/15である。モル比約50/50
より小さいときはシール材の強度及び耐熱老化性
が低い。モル比が約95/5を越えるとゴム的性質
に劣る。 本発明の共重合ゴムBはエチリデンノルボルネ
ンを含まない。このようなゴムは例えばチーグラ
ー触媒下にエチレンおよびプロピレンを共重合せ
しめて得られる。しかし不均化反応などにより小
量の二重結合が分子鎖内に存在することがある
が、このような共重合ゴムは通常ヨウ素価が約2
以下であり本発明の共重合ゴムBとして好適に使
用できる。 本発明で使用される共重合ゴムA及び共重合ゴ
ムBのムーニー粘度(ML1+4,100℃)通常約100
ないし約200、好ましくは約15ないし約150、より
好ましくは約20ないし約100である。ムーニー粘
度が約200を越えると配合ゴムを調製する際のロ
ール加工性が低下する欠点を有し、約10未満であ
るとシール材の強度が低下する。 本発明の必須要件(c)である共重合ゴムAと共重
合ゴムBの配合割合は重量比(A/B)は約55/
45ないし約90/10であるが、好ましくは約60/40
ないし約80/20である。配合割合が約95/5を越
えて共重合ゴムAを多く配合しても、また約55/
45未満と共重合ゴムBを多く配合しても耐熱老化
性に優れたシール材は得られない。 本発明では加硫剤として有機ペルオキシドを使
用する(要件(d))。ゴムの加硫剤として、通常硫
黄、有機硫黄化合物、有機ペルオキシドなどが使
用されるが、有機ペルオキシドを用いずに他の加
硫剤を用いた場合、本発明のシール材の耐熱老化
性は劣る。 本発明で使用する有機ペルオキシドとしては、
第3ブチルヒドロペルオキシド、クメンヒドロペ
ルオキシド、ジイソプロピルベンゼンヒドロペル
オキシド、p―メタンヒドロペルオキシド、2,
5―ジメチル―2,5ジヒドロペルオキシヘキサ
ン、2,5―ジメチル―2,5ジヘドロペルオキ
シヘキシン―3などの如きアルキルヒドロペルオ
キシド類;ジ・第三ブチルペルオキシド、ジ・第
三アミルペルオキシド、第三ブチルクミルペルオ
キシド、ジクミルペルオキシド、1,4―(また
は1,3―)ジ第三ブチルペルオキシイソプロピ
ルベンゼン、2―ジ第三ブチルペルオキシブタ
ン、2,5―ジメチル―2,5―ジ(第三ブチル
ペルオキシ)ヘキサン、2,5―ジメチル―2,
5―ジ(第三ブチルペルオキシ)ヘキシン―3、
n―ブチル―4,4―ジ第三ブチルバレレート、
1,1―ジ第三ブチルペルオキシシクロヘキサ
ン、ジ―第三ブチルペルオキシ―3,3,5―ト
リメチルシクロヘキサン、2,2―ビス(4,4
―ジ―第三ブチルペルオキシシクロヘキシル)プ
ロパンなどの如きジアルキルペルオキシド類;ジ
アセチルペルオキシド、ジプロピオニルペルオキ
シド、ジオクタノイルペルオキシド、3,5,5
―トリメチルヘキサノイルペルオキシド、ジデカ
ノイルペルオキシド、ジラウロイルペルオキシ
ド、ステアロイルペルオキシド、ジベンゾイルペ
ルオキシド、ジ―p―クロロベンゾイルペルオキ
シド、ジ―2,4―ジクロロベンゾイルペルオキ
シド、サクシニツアシドペルオキシドなどのジア
シルペルオキシド類;第三ブチルペルオキシアセ
テート、第三ブチルペルオキシイソブチレート、
第三ブチルペルオキシビバレート、第三ブチルペ
ルオキシマレイツクアシド、第三ブチルペルオキ
シネオデカノエート、第三ブチルペルオキシベン
ゾエート、ジ第三ブチルジペルオキシフタレー
ト、第三ブチルペルオキシラウレート、2,5―
ジメチル―2,5―ジ(ベンゾイルペルオキシ)
ヘキサン、第三ブチルペルオキシイソプロピルカ
ーボネートなどの如きペルオキシエステル類;ジ
シクロヘキサノンペルオキシドなどのケトンペル
オキシド類;およびこれらの混合物などがあげら
れる。なかでも半減期1分を与える温度が130℃
ないし200℃の範囲にある有機ペルオキシドの使
用が好ましく、特にn―ブチル―4,4―ジ第三
ブチルバレレート、ジクミルペルオキシド、2,
5―ジメチル―2,5―ジ(第三ブチルペルオキ
シ)ヘキサン、2,5―ジメチル―2,5―ジ
(ベンゾイルペルオキシ)ヘキサン、2,5―ジ
メチル―2,5―ジ(第三ブチルペルオキシ)ヘ
キサン―3、ジ第三ブチルペルオキシド、1,1
―ジ第三ブチルペルオキシ―3,3,5―トリメ
チルシクロヘキサン、第三ブチルヒドロペルオキ
シドなどの有機ペルオキシドが好ましく使用され
る。 本発明ではこのような有機ペルオキシドは共重
合ゴムAおよび共重合ゴムBの総量100重量部に
対して約0.003モル部以上、通常約0.003ないし約
0.02モル部、好ましくは約0.005ないし約0.015モ
ル部使用する。約0.003モル部以下であると、強
度が低下するばかりでなく耐熱老化性にも劣る。
約0.02モル部以上使用したとき耐熱老化性が低下
する場合がある。 本発明では加硫剤としての有機ペルオキシドと
併用して、加硫助剤を配合する(要件(e))。加硫
助剤の併用はホースの機械的強度が上昇するばか
りか、耐熱老化性も向上する。加硫助剤としては
p―キノンジオキシム、p,p′―ジベンゾイルキ
ノンジオキシムなどの如きキノンジオキシム系化
合物;p―ジニトロソベンゼン、N―メチル―
N,4―ジニトロソメチルアニリンなどの如きジ
ニトロソ系化合物;m―ジニトロベンゼン、2,
4―ジニトロトルエンなどの如きニトロ系化合
物;トリアリルジアヌレート、ジアリルフタレー
ト、イタコン酸ジアリル、テトラアリルオキシエ
タンなどの如きアリル系化合物;トリメチロール
ブラバントリメタクリレート、エチレンジメタク
リレート、エチレングリコールジメタクリレー
ト、トリエチレングリコールジメタクリレート、
ポリエチレングリコールジメタクリレートなどの
如きメタクリル系化合物;その他N,N′―フエ
ニレンビスマレイミド、ジビニルベンゼン及びジ
ビニルトルエンなどをあげることができるが、な
かでもp―キノンジオキシム、p,p′―ジベンゾ
イルキノンジオキシム、トリアリルシアヌレー
ト、ポリエチレングリコールジメタクリレート、
などの使用が好ましい。このような加硫助剤は共
重合ゴムAおよび共重合ゴムBの総量100重量部
に対して約0.003モル部以上、通常約0.03モル部
ないし約0.02モル部、好ましくは約0.005ないし
約0.015モル部使用する。約0.003モル部以下では
強度、耐熱性に劣り、約0.02モル部以上の使用は
無駄であつたり、場合によつては耐熱老化性に劣
る結果となる。 又加硫助剤は有機ペルオキシドと約当モル又は
それ以上の量で使用することが推奨される。 尚、硫黄の少量の配合は加硫物の機械的強度を
上昇させるときがあるので、本発明の効果を阻害
しない範囲で少量配合することもできる。一般に
は有機ペルオキシド1モルに対して約1/2モル
以下の量とすべきであろう。 本発明では酸化防止剤を配合する(要件(f))。
酸化防止剤としてはスチレン化フエノール、2,
6―ジ―第三ブチルフエノール、2,6―ジ―第
三ブチル―4―メチルフエノール、2,6―ジ―
第三ブチル―p―エチルフエノール、2,4,6
―トリ―第三ブチルフエノール、ブチルヒドロキ
シアニソール、1―ヒドロキシ―3―メチル―4
―イソプロピルベンゼン、モノ第三ブチル―p―
クレゾール、モノ第三ブチル―m―クレゾール、
2,4―ジメチル―6―第三ブチルフエノール、
ブチル化ビスフエノールA、2,2′―メチレン―
ビス(4―エチル―6―第三ブチルフエノール)、
4,4′―ブチリデン―ビス(3―メチル―6―第
三ブチルフエノール)、2,2′―メチレン―ビス
(4―メチル―6―第三ブチルフエノール)、2,
2′―メチレン―ビス(4―エチル―6―第三ブチ
ルフエノール)、4,4′―メチル―ビス(2,6
―ジ―第三ブチルフエノール)、2,2′―メチレ
ン―ビス(4―メチル―6―第三ノニルフエノー
ル)、4,4′―ブチリデン―ビス(3―メチル―
6―第三ブチルフエノール)、2,2′―イソブチ
リデン―ビス(4,6―ジメチルフエノール)、
4,4′―チオ―ビス(3―メチル―6―第三ブチ
ルフエノール)、ビス(3―メチル―4―ヒドロ
キシ―5―第三ブチルベンジル)スルフイド、
4,4′―チオ―ビス(2―メチル―6―第三ブチ
ルフエノール)、2,2′―チオ―ビス(4―メチ
ル―6―第三ブチルフエノール)、4,4′―チオ
―ビス(6―第三ブチル―3―メチルフエノー
ル)、2,2―チオ〔ジエチル―ビス3(3,5―
ジ―第三ブチル―4―ヒドロキシフエノール)プ
ロピオネート〕、ビス―〔3,3―ビス(4′―ヒ
ドロキシ―3′―第三ブチルフエノール)―ブチリ
ツクアシド〕グリコールエステル、ビス〔2―
(2―ヒドロキシ―5―メチル―3―第三ブチル
―ベンジル)―4―メチル―6―第三ブチルフエ
ニル〕テレフタレート、1,3,5―トリス
(3′,5′―ジ―第三ブチル―4′―ヒドロキシベンジ
ル)イソシアヌレート、N,N′―ヘキサメチレ
ン―ビス(3,5―ジ―第三ブチル―4―ヒドロ
キシ―ヒドロシナミド)、n―オクタデシル―3
―(4′―ヒドロキシ―3′,5′―ジ―第三ブチルフ
エノール)プロピオネート、テトラキス〔メチレ
ン―3(3,5―ジ―第三ブチル―4ヒドロキシ
フエニル)プロピオネート〕メタン、1,1′―ビ
ス(4―ヒドロキシフエニル)シクロヘキサン、
2,6―モノ(α―メチルベンジル)フエノー
ル、ジ(α―メチルベンジル)フエノール、トリ
(α―メチルベンジル)フエノール、ビス(2′―
ヒドロキシ―3′―第三ブチル―5′―メチルベンジ
ル)4―メチル―フエノール、2,5―ジ―第三
ブミルハイドロキノン、2,6―ジ―第三ブチル
―α―ジメチルアミノ―p―クレゾール、2,5
―ジ―第三ブチルハイドロキノン、3,5―ジ―
第三ブチル―4―ヒドロキシベンジルリン酸のジ
エチルエステル、カテコール、ハイドロキノンな
どの如きフエノール系酸化防止剤;2―メルカプ
トベンズイミダゾール、2―メルカプトベンゾイ
ミダゾールの亜鉛塩、2―メルカプトメチルベン
ズイミダゾール、2―メルカプトメチルベンズイ
ミダゾールの亜鉛塩の如きベンズイミダゾール系
酸化防止剤;ジミリスチルチオジプロピオネー
ト、ジラウリルチオジプロピオネート、ジステア
リルチオジプロピオネート、ジトリデシルチオジ
プロピオネートの如き脂肪族チオエーテル系酸化
防止剤;ジプチルジチオカルバミン酸の亜鉛又は
ニツケル塩、ジエチルジチオカルバミン酸の亜鉛
塩、エチル―フエニル―ジチオカルバミン酸の亜
鉛塩、ジメチルジチオカルバミン酸の亜鉛塩、ジ
アミルジチオカルバミン酸の亜鉛塩などの如きジ
チオカルバミン酸の金属塩系酸化防止剤;2,
2,4―トリメチル―1,2―ジヒドロキノリン
又はその重合体、6―エトキシ―2,2,4―ト
リメチル―1,2―ジヒドロキノリンなどの如き
キノリン系酸化防止剤;その他フエノチアジン、
4―ベンゾイルオキシ―2,2,6,6―テトラ
メチルピペリジン、ビス(2,2,6,6―テト
ラメチル―4―ピペリジン)セバケート、N―
(3′―ヒドロキシブチリデン)―1―ナフチルア
ミンなどがあげられる。かくの如き酸化防止剤の
中でも2,2,4―トリメチル―1,2―ジヒド
ロキノリンの重合体、2,6―ジ―第三ブチル―
4メチルフエノール、N―(3′―ヒドロキシブチ
リデン)―ナフチルアミン、2―メルカプトベン
ズイミダゾール、2―メルカプトベンズイミダゾ
ールの亜鉛塩、ジプチルジチオカルバミン酸のニ
ツケル塩、モノ(α―メチルベンジル)フエノー
ル、ジ(α―メチルベンジル)フエノール、トリ
(α―メチルベンジル)フエノールおよびこれら
の混合物の使用が好ましい。 本発明での以上の如き酸化防止剤を共重合ゴム
A及び共重合ゴムBの総量100重量部に対して約
0.5重量部以上配合するが、通常約0.5ないし約4
重量部、好ましくは約1ないし約3重量部使用す
る。使用量が0.5重量部未満であると耐熱老化性
に劣り、また4重量部を越えての使用は経済的に
無駄である。 本発明では加工補助剤を全く配合しないか、配
合してもゴム成分(A+B)100重量部当り約20
重量部以下、好ましくは約15重量部以下に留め
る。約20重量部を越えて配合すると加硫物の耐熱
老化性が著しく低下する。ここで加工補助剤とは
軟化剤、粘着付与剤、可塑剤等を称せられ、加工
性を改善するために使用されるものである。 具体的には例えばプロセスオイル、潤滑油、パ
ラフイン、流動パラフイン、ワセリンなどの石油
系軟化剤;その他アタクチツクポリプロピレン、
液状ポリブテンなどの合成高分子物質などを挙げ
ることができる。しかし、パラフイン系プロセス
オイル、流動パラフイン、液状ポリブテンの使用
が好ましい。 本発明では前述した(a)〜(g)の要件の他に任意成
分として無機充填剤を配合することが出来る。通
常無機充填剤の配合量は共重合ゴムA及び共重合
ゴムBの総量100重量部に対して約200重量部以下
であり、約10ないし約200重量部が好ましく、と
くには約30ないし約180重量部とするのが推奨さ
れる。無機充填剤の配合により加硫物の表面硫度
及び引張強度が増大して好ましい結果を得る場合
もあるが、約200重量部を越えて使用するとシー
ル材の柔軟性を失うなどゴム的性質が失われる。 使用できる無機充填剤としては微粉ケイ酸、炭
酸カルシウム、タルク、クレー、カーボンブラツ
クなどを挙げることができる。 又、本発明では他の任意成分として成形補助剤
を添加することができる。成形補助剤としてリシ
ノール酸、ステアリン酸、パルミチン酸、ラウリ
ン酸、ステアリン酸バリウム、ステアリン酸カル
シウム、ステアリン酸亜鉛、その他上記酸のエス
テル等、高級脂肪酸、その塩及びそのエステルを
挙げることができる。これらは通常ゴム成分(A
+B)100重量部に対して最大約10重量部、好ま
しくは約1ないし約5重量部使用される。又本発
明の組成物中に占める共重合ゴムA及び共重合ゴ
ムBの割合は約25重量%以上、好ましくは約35重
量%以上とするのが推奨される。 本発明の組成物からシール材を製造する工程は
従来のエチレン・プロピレン・ポリエン・共重合
ゴムを使用したゴム組成物からシール材を製造す
るための公知の任意の工程が適宜選択される。 例えばバンバリーミキサーなどのミキサー類を
用いて90℃ないし150℃で4ないし10分間共重合
ゴムA、共重合ゴムB、無機充填剤および必要に
応じて加工補助剤などを混練した後、オープンロ
ールなどのロール類を用いてロール温度40ないし
80℃の温度で酸化防止剤、有機ペルオキシドおよ
び加硫助剤などを追加混合し、シート状又はリボ
ン状の配合ゴムを調製する。この配合ゴムをロー
ル、カレンダー、押出機等によつて使用目的に応
じた形状に予備成形し、該成形物を130ないし220
℃に加熱された加硫槽内あるいは金型内で1分な
いし60分加熱することにより、加硫を行いシール
材を製造することができる。 以下具体的に実施例を以つて説明する。 実施例、比較例で使用した共重合ゴム 実施例および比較例で使用した共重合ゴムA
(A1,A2,A3)および共重合ゴムB(B1,B2)の
一覧表を表1に示す。
【表】 尚、以下の実施例に於いては本発明の要旨をわ
かりやすくするため便宜上具体的な形状を有する
シール材を作製していないが、ガスケツト、パツ
キングなどの使用に好ましい加硫物性を備えた加
硫物が得られていることは当業者にとつては自明
なことが理解できるであろう。 実施例1〜3、比較例1〜4 表1の共重合ゴムA1と共重合ゴムB1とを、表
3に記載される割合で使用し、表2の配合表に従
つて配合ゴムを作製後、加硫物を得た。すなわち
共重合ゴムA1、共重合ゴムB2、亜鉛華、ステア
リン酸及びシーストSを表2の配合表に従つて、
4.3のバンバリ―ミキサー(OOC型、神戸製鋼
社製)により6分間混練した後、酸化防止剤、加
硫剤および加硫助剤を追加し、8×20インチのオ
ーブンロールを用いてロール温度40℃で15分間混
練した後、厚さ5mmの配合ゴムのシートを分出し
し、このシートを用いて熱プレスにより160℃、
30分間、圧力150Kg/cm2下に処理し、12cm×14cm
×2mmのシート状加硫物を得た。この加硫物よ
り、JIS K6301に従う3号ダンベルを打抜き、
JIS K6301の規定に従う方法で、引張速度500
mm/min、25℃で破断点における破断点応力TB1
(Kg/cm2)、破断点伸びEB1(%)を測定した。更
にJIS K6301に従つて加硫物の硬度HS1(JIS A)
を測定した。これらの値を初期物性として表3に
示した。次に前記の3号ダンペルを東洋精機製
「TEST TUBE AGING TESTER」により160
℃に7日間、120℃に20日間空気雰囲気下に晒し
た後、各々のダンペルについて前記と同一の方法
で破断点応力TB2(Kg/cm2)、破断点伸びEB2
(%)、硬度HS2を測定した。△TB、△EB、△
HSを次式によつて計算し、耐熱老化性の目安と
した。 △TB(%)=TB2−TB1/TB1×100、 △EB(%)=EB2−EB1/EB1×100、 △HS=HS2−HS1
【表】
【表】
【表】
【表】 実施例 4〜6 実施例2において共重合ゴムA、共重合ゴムB
として表4に記載される各共重合ゴムを用いる他
は実施例2と同一の操作を行つた。結果を表4に
示す。
【表】 実施例7〜13、比較例5.6、 実施例2において、酸化防止剤の種類および
量、加硫剤の種類および量並びに加硫助剤の種類
および量を表5に記載される如く変更する他は同
一の操作を行つた。結果を表5に示した。 尚、比較例5は酸化防止剤の配合量が少ない例
であり、比較例6は加硫助剤の配合量が少ない例
である。 比較例 7 加工補助剤を多量配合した実験を行つた。即ち
実施例7で更にパライン系プロセスオイル(商品
名;ダイアナホワイトプロセスwp75;出光興産)
を30重量部を配合した。尚上記オイルの添加によ
る加硫物の物性変化を調整するためシーストSの
配合量を90重量部とした。その他は実施例7と同
一の操作を行つた。結果を表5に記した。
【表】
【表】
【表】 比較例 8 実施例2で加硫剤として有機ペルオキシドの代
りに硫黄を用い表6の配合表に従つて配合ゴムを
作製する以外は実施例2と同一の操作を行つた
所、次の結果を得た。 初期物性 TB=129Kg/cm2 EB=450% HS=68 耐熱老化試験 △TB=−80 (160℃7日間)△EB=−69 △HS=+20
【表】
【表】 以上の実施例及び比較例より要件(a)〜(g)を満た
した本発明の組成物から耐熱老化性に優れたシー
ル材が得られることが明らかであろう。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 下記(a)〜(g)の条件を満たす超耐熱老化性シー
    ル材用ゴム組成物。 (a) エチレンとプロピレンのモル比(エチレン/
    プロピレン)が約50/50ないし約95/5のエチ
    レン・プロピレン・エチリデンノルボルネン共
    重合ゴムAを配合すること。 (b) エチレンとプロピレンのモル比(エチレン/
    プロピレン)が約50/50ないし約95/5のエチ
    リデンノルボルネンを含有しないエチレン・プ
    ロピレン共重合ゴムBを配合すること。 (c) 共重合ゴムAと共重合ゴムBの配合割合が重
    量比(A/B)で約55/45ないし約90/10であ
    ること。 (d) 加硫剤として有機ペルオキシドを使用し、ゴ
    ム成分(A)+(B)100重量部に対して、約0.003ない
    し0.02モル部配合すること。 (e) 加硫助材をゴム成分(A)+(B)100重量部に対し
    て、約0.003ないし0.02モル部配合すること。 (f) 酸化防止剤をゴム成分(A)+(B)100重量部に対
    して、約0.5重量部以上配合すること。 (g) 加工補助剤の配合量をゴム成分(A)+(B)100重
    量部に対して、約20重量部以下とすること。
JP56780A 1980-01-09 1980-01-09 Rubber composition for sealing material Granted JPS5698275A (en)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP56780A JPS5698275A (en) 1980-01-09 1980-01-09 Rubber composition for sealing material

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP56780A JPS5698275A (en) 1980-01-09 1980-01-09 Rubber composition for sealing material

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS5698275A JPS5698275A (en) 1981-08-07
JPH0242874B2 true JPH0242874B2 (ja) 1990-09-26

Family

ID=11477282

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP56780A Granted JPS5698275A (en) 1980-01-09 1980-01-09 Rubber composition for sealing material

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPS5698275A (ja)

Families Citing this family (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5698250A (en) * 1980-01-09 1981-08-07 Mitsui Petrochem Ind Ltd Rubber compostion for belt
JPS5698249A (en) * 1980-01-09 1981-08-07 Mitsui Petrochem Ind Ltd Rubber composition for hose
JPS58112962A (ja) * 1981-12-28 1983-07-05 松下電器産業株式会社 キヤツプ装置
JPS59168559U (ja) * 1983-04-28 1984-11-12 ダイキン工業株式会社 エンジン用複合シ−ル材
JPH01268743A (ja) * 1988-04-20 1989-10-26 Mitsui Petrochem Ind Ltd シール部品用ゴム組成物
JP3724129B2 (ja) 1996-09-30 2005-12-07 三井化学株式会社 ゴム改質剤

Also Published As

Publication number Publication date
JPS5698275A (en) 1981-08-07

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6087431A (en) Olefinic thermoplastic elastomer composition
JP6050138B2 (ja) シール材用ゴム組成物及びこれを用いたシール材
JPH0242874B2 (ja)
JPS621624B2 (ja)
JPS627945B2 (ja)
JPS6027129B2 (ja) 電気絶縁物の製造方法
JP2600322B2 (ja) ゴム組成物
JPH11246717A (ja) ゴム組成物
JP7243375B2 (ja) 有機過酸化物含有マスターバッチ、ゴム組成物、およびゴム架橋物
JP4173500B2 (ja) 熱可塑性エラストマー組成物の製造方法
JP2932740B2 (ja) 熱風架橋用エチレン−プロピレン系共重合ゴム組成物
JP2550636B2 (ja) 密封用パッキン
JPS6213984B2 (ja)
JP6333010B2 (ja) シール材の製造方法
JP2006213743A (ja) 水素化ニトリルゴム組成物
JP7481884B2 (ja) エチレン・α-オレフィン・非共役ポリエン共重合体組成物およびその用途
US20040242781A1 (en) Elastomeric composition for the insulation of electric cables
JP3344187B2 (ja) 耐フロン冷媒用水素化nbr組成物
US11976185B2 (en) Rubber composition
JP2753679B2 (ja) 耐熱性ゴム製品の製造方法
EP4209540A1 (en) Ethylene/propylene copolymer rubber composition
JPS6148537B2 (ja)
JPS629259B2 (ja)
JP2012067238A (ja) オレフィン系熱可塑性エラストマー組成物の製造方法
JP2005082711A (ja) ゴム組成物