JPH0242811B2 - - Google Patents

Info

Publication number
JPH0242811B2
JPH0242811B2 JP11313281A JP11313281A JPH0242811B2 JP H0242811 B2 JPH0242811 B2 JP H0242811B2 JP 11313281 A JP11313281 A JP 11313281A JP 11313281 A JP11313281 A JP 11313281A JP H0242811 B2 JPH0242811 B2 JP H0242811B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
gas
formulation
amount
preparations
preparation
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired
Application number
JP11313281A
Other languages
English (en)
Other versions
JPS5813513A (ja
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed filed Critical
Priority to JP11313281A priority Critical patent/JPS5813513A/ja
Publication of JPS5813513A publication Critical patent/JPS5813513A/ja
Publication of JPH0242811B2 publication Critical patent/JPH0242811B2/ja
Granted legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Medicinal Preparation (AREA)
  • Acyclic And Carbocyclic Compounds In Medicinal Compositions (AREA)
  • Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
本発明は非水性製剤中の主成分又は重要成分と
してのグアイアズレンスルホン酸ナトリウム(7
−isopropyl1,4−dimethyl azulene3−sodium
sulfonate)(以下GASと略記する)の化学的分解
の防止及び効力保持期間の延長を目的としてプロ
ピレングリコールを配合混和したことを特徴とす
る該化合物含有の非水性固型製剤に関する。 GASの本体であるグアイアズレン(7−
isopropyl1,4−dimethyl azulene)(以下GAと
略記する)は薬用植物「カミツレ花」の薬効成分
として知られている。今日、GAは合成で得ら
れ、医薬品のほか化粧品等に用途が広い。また医
薬品としてのGAはすぐれた抗炎症作用、ヒスタ
ミン遊離阻止作用をもつ薬剤とされている。しか
しながらGAは水にとけず、しかも常温で液体で
あるので散剤、顆粒剤、錠剤などのいわゆる固型
製剤の製造に際しては処方設定上制限されるもの
があつた。 この欠点を改良したものがGASであり、水溶
性アズレンとも称され、今日アズレン製剤と言え
ば多くの場合GASを処方せる製剤であり、例え
ば用時溶解して用いる散剤又は顆粒剤、錠剤、予
め溶液とされた点眼剤等が販売されている。 これらGAS製剤の中で最も多く提供されてい
るのは散剤、顆粒剤および錠剤であつていずれも
「うがい薬」または「胃薬」として用いられてお
り、例えばこれら製剤では1包(または1錠)中
GAS1〜4mgのほか炭酸水素ナトリウム(重曹)
50〜1000mg程度が処方されていることが多く、上
記以外の成分は結合剤、付形剤、香料及びその他
となつており、処方全体に占めるGASの配合比
率は0.1〜1.5重量%程度であることが普通であ
る。 これら製剤において最も一般的な経時変化は
GASの分解(空気中の酸素、水分、温度により
促進され、GAはじめその他の化合物が生成する
複雑な反応とされる)であり、該分解はGASの
本質に基づくものであることからGAS製剤にお
いてGASの分解は不可避なものとされていた。
このような考えからGASの化学的分解防止及び
効力保持期間延長の研究がなされ該研究の一つと
して特公昭49−11219号公報の技術が提案されて
いる。該特許公報の実施例によればGAS量に対
して1重量%のアミノ酸を加え、これを水に溶か
したものを濃縮、乾燥して得られたGAS組成物
は未処理のGASに比べて著しく安定化されるこ
とが記載されている。 本発明者らは、該特許の実施例に基づき試作し
た安定化されたGASを原料として用い、GAS散
剤を製し、対照として未処理のGASを用いた散
剤についてGASの化学的分解防止及び効力保持
期間延長の効果を調べたところ予め上記の特許公
報の方法による安定化処理を施こしたGASを用
いた場合であつても製剤化された場合には、佐薬
(それ自体が薬効をもちGASの治療効果を補い、
助ける配合薬剤)や賦形剤の影響によるためか、
経時的な分解を防ぐことができなかつた。 本発明者らはこれら種々の先行技術による研究
結果を参考として化学的分解が防止され効力保持
期間が延長されたGAS製剤の創製を研究した結
果該目的の達成された製剤を発明することができ
た。すなわち本発明は既述の研究結果に基づいて
化学的分解が防止され効力保持期間が延長された
GAS製剤を提供するのが目的であり、詳しくは
該製剤はGASを主成分又は重要成分として含む
製剤中にプロピレングリコール(以下PGと略記
する)を配合混和することによつて得られたこと
を特徴とする。 次に本発明に基づいた実施態様について説明す
る。本発明に基づいたGASの製剤の製法は従来
の製剤の製法例えば散剤の製法と全く同様であ
る。 先づGASの製剤としては所要量のGASと炭酸
水素ナトリウムとをよく混和したものを組成Aと
し、PGと乳糖および香料とをよく混和したもの
を組成Bとして後に組成AとBとを十分混和し
て、GASの製剤とする。 但し上記配合組成分である付形剤、佐薬等に配
合すべきPG量を適当に分割して配合し、最終的
に全質均等に混和することもできる。またこのよ
うにして得られた製剤はこれを常法のようにポリ
エチレン袋等に分包して保存し使用する。 また、この場合にGAS含量は、GAS製剤の0.1
〜1.5重量%であり、一方PGは含有GAS量に対し
て少くとも20重量%以上の量で配合されないと
GAS製剤の化学的分解防止及び効力保持期間延
長の効果が低くなる傾向があり、望ましくは50〜
100重量%の使用が良い。尚これ以上の量のPGを
配合使用してもGASの化学的分解防止及び効力
保持期間延長の効果に悪影響を及ぼさないがPG
が余り多いとGASの散剤などでは製剤の流動性
を低下せしめ分包性を阻害する一因となる。なお
またPGに類似した多価アルコール化合物即ちポ
リエチレングリコール、グリセリン、ポリプロピ
レングリコール、エチレングリコール等をPGの
代りに配合したところGASの非水性製剤の化学
的分解防止及び効力保持期間延長に余り効果が認
められなかつた。しかしながら前記配合PG量の
一部を上記多価アルコール化合物で代替し混合し
て併存せしめた場合の化学的分解防止及び効力保
持期間延長の効果は殆ど異らなかつた。 次にGAS製剤にPGを配合することによつて安
定したGAS製剤が得られる理由について説明す
る。GASは乾燥し過ぎると、常温においても分
解することが従来より知られており、この現象が
加熱により促進されることも判明していたがこの
事実はスルホン酸基の導入が強力でないことに起
因するものと推察される。この解離は水分消失が
影響を与えることから製剤中に一定量の水分を保
有するようにし、一方ではスルホン酸ナトリウム
の加水分解を抑制する意味で製剤中に炭酸水素ナ
トリウムのようなアルカリ化合物を配合すること
は望ましい。すなわち製剤中に一定量の水分を確
保し、更に炭酸水素ナトリウムを処方することは
本製剤の化学的分解防止及び効力保持期間延長の
ために役立つものと推察される。 しかしながら炭酸水素ナトリウムの配合は可能
であつても上記のように水を製剤中に配合するこ
とは水性の医薬品でない限り事実上困難である。
本発明者らはGAS、付形薬等を組成分とする
GAS製剤においてPGを含まないもの(対照)と
含むもの(実施例1)とを同一条件で試作し、そ
の化学的分解防止及び効力保持期間延長効果を検
討した比較例を末尾に示した。 本発明のように非水性GAS製剤中にPGを配合
することにより非水性GAS製剤の化学的分解防
止及び効力保持期間延長の目的が達成されること
の理由は詳かでないがPGそのものが分散性がよ
く僅かではあるが吸湿性を保有していること、ま
たGAS粒子体にPGが選択的に吸着され、GAS粒
内に浸透すると同時に該粒子面上にPGの薄膜を
形成し、この薄膜に炭酸水素ナトリウム粒子等が
付着し、この付着層がGAS粒子面の保護皮膜の
ように行為してGAS自体の非水性製剤中での化
学的分解防止及び効力保持期間延長の効果が奏さ
れるものと考えられる。 要は、GAS製剤中に分散したPGがあたかも水
のような行為をなしGASの分解を抑制している
ものと考えられる。なおまた上記のようにGAS
製剤中のGASの経日変化については、GASの水
溶液の吸収スペクトル法〔第14回香料テルペンお
よび精油化学に関する討論会議講演要旨集(小原
和子、大谷靖、迫田真一)第123頁、1970年〕を
参考とし、該水溶液について吸収スペクトルの
570nmの検量線からGASの残存量を求め、GAS
製剤の経時変化の測定を行ったものである。 この測定法により本発明に基づいたGAS製剤
については室温(25〜30℃)では180日以上にわ
たりGASの経日変化は殆んど認められなかつた。 本発明に基づいたGAS製剤の製造過程は簡単
であつてGASを溶解したり乾燥する工程の必要
はなく従来法に従つて該製剤組成分としての
GASおよびPGを単に配合混和すれば十分であ
り、また得られた該製剤は常法の通り一般製剤と
同様にこれをポリエチレン袋等に分包包被して室
温に保存し、必要時にこれを水に溶かして使用す
るも該製剤の薬効効果は低下することがないのが
特徴である。 次に実施例を示す。 実施例 1 GAS4gを炭酸水素ナトリウム150gに添加し、
よく混和して組成Aとする。別にPG4g、炭酸水
素ナトリウム150g、乳糖約500g及び香料l−メ
ントール2gを混和したものを組成Bとし組成A
とBをよく混和し全質均等として全量800gとす
る。これを常法通りポリエチレン袋に適宜分包し
た。 比較例 1 GAS4gを炭酸水素ナトリウム150gに添加し、
よく混和して組成Cとする。別に炭酸水素ナトリ
ウム150g、乳糖約500g及び香料l−メントール
2gをよく混和して組成Dとした後に組成CとD
とをよく混和し均質として全量800gとする。こ
れを適宜ポリエチレン袋に分包した。 上記の実施例1及び比較例1の各分包のGAS
製剤を試料とし、GASの水溶液について前記
570nmの吸収スペクトルの検量線によりGAS残
存量を測定して経時変化を40℃において比較した
ところ比較例1のGAS含有製品は15日で既に
GASの崩壊分解を認めたが本発明に基づいた実
施例1の製品は180日に及んでも殆んどGASの経
時変化が認められなかつた(第1表参照)。
【表】 比較例 2 実施例1のPGの変わりに、ポリエチレングリ
コール(PEG 400)、グリセリン、ポリプロピレ
ングリコール、エチレングリコールを配合したも
のを50℃14日間保存し、安定性に及ぼす影響を比
較した。
【表】 実施例 2 実施例1のPG量をGASに対し20,50,100重
量%と変化させ、製剤評価及び50℃14日間保存
し、安定性に及ぼす添加量の影響を比較した。 さらに比較のため、PG量を0,10,150重量%
にして同様に試験した。
【表】
【表】

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 非水性固型製剤中の主成分又は重要成分とし
    てのグアイアズレンスルホン酸ナトリウムの化学
    的分解の防止及び効力保持期間の延長を目的とし
    てプロピレングリコールをグアイアズレンスルホ
    ン酸ナトリウム含有量に対して20〜100重量%の
    量で配合することを特徴とするグアイアズレンス
    ルホン酸ナトリウム含有非水性固型製剤。
JP11313281A 1981-07-20 1981-07-20 安定なグアイアズレンスルホン酸ナトリウム含有製剤 Granted JPS5813513A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11313281A JPS5813513A (ja) 1981-07-20 1981-07-20 安定なグアイアズレンスルホン酸ナトリウム含有製剤

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11313281A JPS5813513A (ja) 1981-07-20 1981-07-20 安定なグアイアズレンスルホン酸ナトリウム含有製剤

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS5813513A JPS5813513A (ja) 1983-01-26
JPH0242811B2 true JPH0242811B2 (ja) 1990-09-26

Family

ID=14604350

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP11313281A Granted JPS5813513A (ja) 1981-07-20 1981-07-20 安定なグアイアズレンスルホン酸ナトリウム含有製剤

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPS5813513A (ja)

Families Citing this family (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0643300B2 (ja) * 1985-06-06 1994-06-08 花王株式会社 発泡製剤
JPH07106981B2 (ja) * 1988-11-21 1995-11-15 エスエス製薬株式会社 安定な経口用アズレンスルホン酸ナトリウム製剤
JPH05221863A (ja) * 1991-08-09 1993-08-31 Taisho Pharmaceut Co Ltd 安定化方法
JP2724943B2 (ja) * 1992-07-13 1998-03-09 株式会社日本点眼薬研究所 水性溶液製剤
JP5419518B2 (ja) * 2009-03-31 2014-02-19 小林製薬株式会社 アズレン誘導体含有液剤

Also Published As

Publication number Publication date
JPS5813513A (ja) 1983-01-26

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5387420A (en) Morphine-containing efferverscent composition
CA1275933C (en) Therapeutic composition containing ibuprofen
US4824664A (en) Effervescent couples, histamine H2 -antagonist effervescent compositions containing them and their preparation
US5348745A (en) Aqueous granulation solution and a method of tablet granulation
AU2006257072B2 (en) Diclofenac formulations and methods of use
EP0011489B1 (en) An analgesic effervescent powder and process for its preparation
JPH11514629A (ja) 安定な甲状腺ホルモン含有薬剤
JPH0242811B2 (ja)
KR100351193B1 (ko) 아세틸살리실산메토클로프라미드화합물로구성된활성성분을갖는산제제조용조성물
US5411993A (en) Anti-inflammatory, stable aqueous preparation comprising azulene sodium sulfonate and polyhydric alcohol
AU4445901A (en) Bioavailable dosage form of isotretinoin
US2883327A (en) Reducing the gelation of methylcellulose by the addition of a neutral, water-soluble, amino carboxylic acid and product thereof
JP2809971B2 (ja) 血液透析用製剤
CA1201383A (en) Antacid composition and process for its preparation
US5043168A (en) Solid choline magnesium salicylate composition and method of preparing same
JPH04265151A (ja) リポソーム調製物
US3326760A (en) Choline salicylate polygalacturonate therapy
JPH05148138A (ja) アズレンスルホン酸ナトリウムの安定化法および製剤
JP2751933B2 (ja) 血液透析用製剤およびその製造方法
CN116531401A (zh) 一种包含匹可硫酸钠、活性氧化镁、枸橼酸的药物组合物
JPS62161715A (ja) 歯磨剤
IE62426B1 (en) Pharmaceutical composition for 4-aroylimidazol-2-ones
JPH02500591A (ja) β‐ラクタム抗生物質の乾燥した急速溶解性の組成物
SU1741804A1 (ru) Способ производства сухих шипучих напитков
JPH02207A (ja) 塩酸ブロムヘキシン含有製剤