JP5419518B2 - アズレン誘導体含有液剤 - Google Patents
アズレン誘導体含有液剤 Download PDFInfo
- Publication number
- JP5419518B2 JP5419518B2 JP2009084974A JP2009084974A JP5419518B2 JP 5419518 B2 JP5419518 B2 JP 5419518B2 JP 2009084974 A JP2009084974 A JP 2009084974A JP 2009084974 A JP2009084974 A JP 2009084974A JP 5419518 B2 JP5419518 B2 JP 5419518B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- azulene
- azulene derivative
- stability
- aqueous liquid
- derivative
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Active
Links
Landscapes
- Acyclic And Carbocyclic Compounds In Medicinal Compositions (AREA)
- Medicinal Preparation (AREA)
Description
1.アズレン誘導体含有水性液剤
(1−1)アズレン誘導体及びトコフェロール酢酸エステルを含有する水性液剤。
(1−2)さらに、ジブチルヒドロキシトルエン(BHT)及び陽イオン性界面活性剤からなる群より選択される少なくとも1種を含有する(1−1)に記載の水性液剤。
(1−3)さらに、多価アルコール及び低級アルコールからなる群より選択される少なくとも1種を含有し、多価アルコール及び低級アルコールの含有量の合計が20w/v%以下である(1−1)又は(1−2)に記載の水性液剤。
(1−4)陽イオン性界面活性剤が、第四級アンモニウム化合物である(1−2)又は(1−3)に記載の水性液剤。
(1−5)陽イオン性界面活性剤が、ベンザルコニウム塩化物及びベンゼトニウム塩化物からなる群より選択される少なくとも1種である(1−2)〜(1−4)のいずれかに記載の水性液剤。
(1−6)アズレン誘導体1重量部に対して、トコフェロール酢酸エステルを0.1〜1000重量部含有する(1−1)〜(1−5)のいずれかに記載の水性液剤。
(1−7)アズレン誘導体1重量部に対して、BHTを0.001〜100重量部含有する(1−2)〜(1−6)のいずれかに記載の水性液剤。
(1−8)アズレン誘導体1重量部に対して、陽イオン性界面活性剤を0.0001〜100重量部含有する(1−2)〜(1−7)のいずれかに記載の水性液剤。
(1−9)眼科用液剤である(1−1)〜(1−8)のいずれかに記載の水性液剤。
(1−10)アズレン誘導体が、アズレンの酸付加物、その塩、及びそのエステル;並びにグアイアズレン、カマアズレン、それらの酸付加物、それらの酸付加物の塩、及びそれらの酸付加物のエステルからなる群より選択される少なくとも1種である(1−1)〜(1−9)のいずれかに記載の水性液剤。
(1−11)アズレン誘導体が、アズレンスルホン酸塩及び/又はグアイアズレンである(1−1)〜(1−10)のいずれかに記載の水性液剤。
(2−1)水性液剤中においてアズレン誘導体及びトコフェロール酢酸エステルを共存させることを特徴とする、アズレン誘導体の水性液剤中における安定性を向上する方法。
(2−2)さらに、BHT及び陽イオン性界面活性剤からなる群より選択される少なくとも1種を共存させることを特徴とする、(2−1)に記載の方法。
(2−3)陽イオン性界面活性剤が、第四級アンモニウム化合物である(2−2)に記載の方法。
(2−4)陽イオン性界面活性剤が、ベンザルコニウム塩化物及びベンゼトニウム塩化物からなる群より選択される少なくとも1種である(2−2)又は(2−3)のいずれかに記載の水性液剤。
(2−5)アズレン誘導体1重量部に対して、トコフェロール酢酸エステルを0.1〜1000重量部共存させる(2−1)〜(2−4)のいずれかに記載の方法。
(2−6)アズレン誘導体1重量部に対して、BHTを0.001〜100重量部共存させる(2−2)〜(2−5)のいずれかに記載の方法。
(2−7)アズレン誘導体1重量部に対して、陽イオン性界面活性剤を0.0001〜100重量部共存させる(2−2)〜(2−6)のいずれかに記載の方法。
(2−8)水性液剤が眼科用液剤である(2−1)〜(2−7)のいずれかに記載の方法。
(2−9)アズレン誘導体が、アズレンの酸付加物、その塩、及びそのエステル;並びに
グアイアズレン、カマアズレン、それらの酸付加物、それらの酸付加物の塩、及びそれらの酸付加物のエステルからなる群より選択される少なくとも1種である(2−1)〜(2−8)のいずれかに記載の方法。
(2−10)アズレン誘導体が、アズレンスルホン酸塩及び/又はグアイアズレンである(2−1)〜(2−9)のいずれかに記載の方法。
(3−1)トコフェロール酢酸エステルを有効成分として含有する、水性液剤中に存在するアズレン誘導体に対する安定性向上剤。
(3−2)さらに、BHT及び陽イオン性界面活性剤からなる群より選択される少なくとも1種を有効成分として含有する、(3−1)に記載の安定性向上剤。
(3−3)陽イオン性界面活性剤が、第四級アンモニウム化合物である(3−2)に記載の安定性向上剤。
(3−4)陽イオン性界面活性剤が、ベンザルコニウム塩化物及びベンゼトニウム塩化物からなる群より選択される少なくとも1種である(3−2)又は(3−3)に記載の水性液剤。
(3−5)アズレン誘導体1重量部に対して、トコフェロール酢酸エステルを0.1〜1000重量部含有する(3−1)〜(3−4)のいずれかに記載の安定性向上剤。
(3−6)アズレン誘導体1重量部に対して、BHTを0.001〜100重量部含有する(3−2)〜(3−5)のいずれかに記載の安定性向上剤。
(3−7)アズレン誘導体1重量部に対して、陽イオン性界面活性剤を0.0001〜100重量部含有する(3−2)〜(3−6)のいずれかに記載の安定性向上剤。
(3−8)水性液剤が眼科用液剤である(3−1)〜(3−7)のいずれかに記載の安定性向上剤。
(3−9)アズレン誘導体が、アズレンの酸付加物、その塩、及びそのエステル;並びに
グアイアズレン、カマアズレン、それらの酸付加物、それらの酸付加物の塩、及びそれらの酸付加物のエステルからなる群より選択される少なくとも1種である(3−1)〜(3−8)のいずれかに記載の安定性向上剤。
(3−10)アズレン誘導体が、アズレンスルホン酸塩及び/又はグアイアズレンである(3−1)〜(3−9)のいずれかに記載の安定性向上剤。
本発明の水性液剤は、アズレン誘導体及びトコフェロール酢酸エステルを含有する水性液剤である。
緩衝剤:例えば、クエン酸、クエン酸ナトリウム、酢酸、酢酸カリウム、酢酸ナトリウム、炭酸水素ナトリウム、炭酸ナトリウム、ホウ酸、ホウ砂などが挙げられる。
本発明の水性液剤中アズレン誘導体の安定性向上方法は、水性液剤中においてアズレン誘導体及びトコフェロール酢酸エステルを共存させることを特徴とする、アズレン誘導体の水性液剤中における安定性を向上する方法である。
本発明の水性液剤中アズレン誘導体に対する安定性向上剤は、トコフェロール酢酸エステルを有効成分として含む、水性液剤中に存在するアズレン誘導体に対する安定性向上剤である。
表1〜4に示す組成の通り、実施例1〜27として、本願発明の水性液剤を調製した。液剤のpHはpH7.5にした。
表1及び5に示す組成の通り、比較例1〜10として、本願発明の水性液剤とは異なる水性液剤を調製した。液剤のpHはpH7.5にした。
[方法と結果]実施例1〜27、及び比較例1〜10として調製された水性液剤を、それぞれ苛酷試験に付した。苛酷試験開始後1ヶ月経過時にアズレンスルホン酸ナトリウムの含量を測定し、苛酷試験開始前と比べてアズレンスルホン酸ナトリウムが残存している割合を残存率(%)として算出した。残存率を表1に示す。また、比較例1における残存率を100としたときの、それぞれの水性液剤における残存率の相対値を残存率相対値として表1に示す。
検出器:紫外吸光光度計(測定波長:246nm)
カラム:内径約4.6mm、長さ約15cmのステンレス管に5μm の液体クロマトグラフ用オクタデシルシリル化シリカゲルを充てんする。
カラム温度:40℃付近の一定温度
移動相:トリエチルアミン0.7mLに蒸留水900mLを加えた後、リン酸を加えてpHを7.5に調整し、更に蒸留水を加えて1000mLとした溶液にアセトニトリルを7:3の割合で加える。
残存率(%)=苛酷試験後のアズレンスルホン酸ナトリウム含量/苛酷試験前のアズレンスルホン酸ナトリウム含量×100
算出した比較例1における残存率を100としたときの、それぞれの水性液剤における残存率の相対値を残存率相対値として、以下の基準にしたがって評価した。結果は表1〜4に示す。
★:残存率相対値130以上
◎:残存率相対値115〜130未満
○:残存率相対値105〜115未満
×:残存率相対値105未満
[方法と結果]比較例5〜10として調製された水性液剤を、それぞれ苛酷試験に付した。苛酷試験開始後1ヶ月経過時にアズレンスルホン酸ナトリウムの含量を測定し、苛酷試験開始前と比べてアズレンスルホン酸ナトリウムが残存している割合を残存率(%)として算出した。なお、苛酷試験、アズレンスルホン酸ナトリウムの測定などは試験例1と同様に行った。
下記表6〜11に示す処方に従い、常法により、水性液剤を調製し、無菌環境下、ろ過滅菌処理し、洗浄滅菌済みの透明容器(ポリエチレンテレフタレート)に充填し、製したところ、実施例と同様にアズレン誘導体の安定性の向上が確認された。
Claims (7)
- アズレン誘導体、トコフェロール酢酸エステル、ジブチルヒドロキシトルエン(BHT)及び陽イオン性界面活性剤を含有する水性液剤。
- さらに、多価アルコール及び低級アルコールからなる群より選択される少なくとも1種を含有し、多価アルコール及び低級アルコールの含量が合計で20w/v%以下である請求項1に記載の水性液剤。
- 陽イオン性界面活性剤が、第四級アンモニウム化合物である請求項1又は2に記載の水性液剤。
- アズレン誘導体1重量部に対して、トコフェロール酢酸エステルを0.1〜1000重量部含有する請求項1〜3のいずれかに記載の水性液剤。
- 眼科用液剤である請求項1〜4のいずれかに記載の水性液剤。
- 水性液剤中においてアズレン誘導体、トコフェロール酢酸エステル、ジブチルヒドロキシトルエン(BHT)及び陽イオン性界面活性剤を共存させることを特徴とする、アズレン誘導体の水性液剤中における安定性を向上する方法。
- トコフェロール酢酸エステル、ジブチルヒドロキシトルエン(BHT)及び陽イオン性界面活性剤を有効成分として含む、水性液剤中に存在するアズレン誘導体に対する安定性向上剤。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2009084974A JP5419518B2 (ja) | 2009-03-31 | 2009-03-31 | アズレン誘導体含有液剤 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2009084974A JP5419518B2 (ja) | 2009-03-31 | 2009-03-31 | アズレン誘導体含有液剤 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2010235508A JP2010235508A (ja) | 2010-10-21 |
JP5419518B2 true JP5419518B2 (ja) | 2014-02-19 |
Family
ID=43090196
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2009084974A Active JP5419518B2 (ja) | 2009-03-31 | 2009-03-31 | アズレン誘導体含有液剤 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP5419518B2 (ja) |
Families Citing this family (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP6125859B2 (ja) * | 2013-02-21 | 2017-05-10 | サンスター株式会社 | 外用組成物 |
JP6908448B2 (ja) * | 2017-06-28 | 2021-07-28 | 小林製薬株式会社 | 医薬組成物 |
JP6908449B2 (ja) * | 2017-06-28 | 2021-07-28 | 小林製薬株式会社 | 医薬組成物 |
CN115554184A (zh) * | 2022-10-21 | 2023-01-03 | 觅方(杭州)化妆品有限公司 | 一种延缓薁磺酸钠氧化的方法 |
Family Cites Families (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5813513A (ja) * | 1981-07-20 | 1983-01-26 | Showa Yakuhin Kako Kk | 安定なグアイアズレンスルホン酸ナトリウム含有製剤 |
JPH11302196A (ja) * | 1998-04-15 | 1999-11-02 | Sumitomo Pharmaceut Co Ltd | アズレンスルホン酸ナトリウム含有製剤 |
JP4827385B2 (ja) * | 2004-04-07 | 2011-11-30 | ロート製薬株式会社 | アズレン含有水性液剤 |
JP5301069B2 (ja) * | 2004-04-15 | 2013-09-25 | ロート製薬株式会社 | アズレン含有水性液剤 |
JP2006225323A (ja) * | 2005-02-17 | 2006-08-31 | Rohto Pharmaceut Co Ltd | 水性外用組成物 |
JP2006248960A (ja) * | 2005-03-10 | 2006-09-21 | Rohto Pharmaceut Co Ltd | 水性外用組成物 |
JP4890829B2 (ja) * | 2005-09-30 | 2012-03-07 | ロート製薬株式会社 | アズレン含有水性液剤 |
-
2009
- 2009-03-31 JP JP2009084974A patent/JP5419518B2/ja active Active
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2010235508A (ja) | 2010-10-21 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP4856392B2 (ja) | 防腐剤及びこれを含有する水性組成物 | |
JP7402922B2 (ja) | ピリジルアミノ酢酸化合物を含む医薬製剤 | |
JP4890829B2 (ja) | アズレン含有水性液剤 | |
CN107106571B (zh) | 水性组合物 | |
JP4979258B2 (ja) | アシタザノラスト含有水性組成物 | |
JP5532609B2 (ja) | 眼科用組成物及び刺激緩和剤 | |
JP5419518B2 (ja) | アズレン誘導体含有液剤 | |
JP4361294B2 (ja) | ケトチフェン含有組成物 | |
JP5870459B2 (ja) | 点眼用水性組成物 | |
JP5977919B2 (ja) | 医薬用組成物 | |
JP5052028B2 (ja) | アシタザノラスト含有組成物 | |
JP5584336B2 (ja) | 防腐剤及びこれを含有する水性組成物 | |
JP4942336B2 (ja) | フラビンアデニンジヌクレオチド含有水性組成物 | |
US20090142321A1 (en) | Opthalmic composition | |
JP5252846B2 (ja) | 水性医薬組成物 | |
JP2004175770A (ja) | ケトチフェン及びイミダゾリン化合物含有組成物 | |
JP4707316B2 (ja) | 水性液状組成物 | |
JP4683835B2 (ja) | 防腐剤及びこれを含有する水性組成物 | |
JP6333023B2 (ja) | 水性医薬組成物 | |
JP2012532130A (ja) | プロピオン酸誘導体を防腐剤として含有する製薬点眼液組成物 | |
JP2009132731A (ja) | ケトチフェン及びイミダゾリン化合物含有組成物 | |
JP2005075735A (ja) | オキシメタゾリン含有組成物 | |
JP2011173801A (ja) | ケトチフェン配合水性組成物 | |
JP2015098490A (ja) | 医薬用組成物 | |
JP2010111705A (ja) | 防腐剤及びこれを含有する水性組成物 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20120319 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20130806 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20131007 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20131029 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20131119 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 5419518 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |