JPH0242362A - 自動分析装置の洗浄装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は自動分析装置の洗浄装置に係り、特にターンテ
ーブル等を用いたマルチチャンネル自動分析装置の反応
セルに希釈洗浄液を注入して洗浄するのに好適な自動分
析装置の洗浄装置に関するものである。

〔従来の技術〕

従来の自動分析装置におけるセル洗浄は、純水を複数回
注入、吸引することにより前に分析した試料の汚れを洗
浄していた。しかし、蛋白や脂質を測定する分析項目に
おいては、純水洗浄だけでは完全に前試料を洗浄しきれ
ず、吸着等に起因した汚染の影響がでる特殊な項目があ
り、装置の性能を低下させるとともに分析精度に対して
も大きな阻害要因となっていた。最近ではセル内へ洗剤
を注入することにより、上記の問題を解決すべき手段を
備えたている装置もある。このセル内へ洗剤液を注入す
る手段として用いられているこれまでの方法は、シリン
ジによる吸引、吐出方法である。ある規定の濃度に希釈
した洗剤液をシリンジで定量吐出する方法は、多数検体
、多数項目を処理する大形機においては、１日の洗剤液
使用量は膨大になる。例えば、洗浄時の１セルの洗剤液
使用量を０．７　ｍＱとした場合、処理能力９６００Ｔ
ｅｓｔ／ｈｒの装置を６　ｈｒ／ｄａｙ稼動させたとす
ると１日の洗剤消費量は約４０Ｑとなり、装置に内蔵す
ることはもちろん、毎日準備できる量ではない。

従って、当然のことながら洗剤原液を規定量の希釈液で
希釈してセル内へ導くことが理想的である。

この希釈方法として従来行われているのは、２本のシリ
ンジによる定量希釈分注方法である。しかし、本方式は
必ず希釈するためのシリンジを使用せねばならず、コス
ト面、装置内への収納スペースにおいて問題があり、安
価、小形化の装置実現に大きな阻害要因であった。

〔発明が解決しようとする課題〕

上記従来技術は、規定の濃度に希釈した洗浄液をシリン
ジで吐出して反応セルを洗浄するか、２本のシリンジに
よる定量希釈分注方法であり、大きいタンクを使用する
か、２本のシリンジを使用しなければならず、装置内へ
の収納スペースにおいて問題があった。

本発明の目的は、上記した従来技術の欠点を解消し、し
かも、希釈液で希釈された洗剤液で反応セルを洗浄する
ことができる自動分析装置の洗浄装置を提供することに
ある。

〔課題を解決するための手段〕

上記目的は、１本のシリンジで洗剤液を吸引。

定量した後、上記シリンジ後方流路より洗剤希釈液を圧
送するように構成し、洗剤液吐出ノズルに至る流路途上
に流体混合容器を配設して上記洗剤液を上記洗剤希釈液
で希釈する構成として達成するようにした。

〔作用〕

洗剤シリンジにより規定量吸引された洗剤液は。

吐出時において流路の必要個所に設置した電磁弁で流路
を切り換えて送水ポンプにより圧送された希釈液と混合
させる流体混合容器で混合されて希釈され、この希釈洗
剤液を洗剤液吐出ノズルより吐出して反応セルを洗浄す
るようにしたので、反応セルを均一化された希釈洗剤液
で洗浄することができ、しかも、そのためのスペースと
して極くわずかのスペースがあればよい。

〔実施例〕

以下本発明の一実施例を第１図〜第４図を用いて詳細に
説明する。

第１図は本発明で用いる自動分析装置の一実施例を示す
構成原理図である。第１図において、ラックサンプラ１
にセットされたサンプルラック２は、ラインサンプラ３
により各分析ユニット４のサンプリング位置に移送され
、サンプリング機構５で反応テーブル６上の反応セルフ
にサンプルを分配する。セルフ内のサンプルは順次回転
移送され、その過程でノズル機構８により試薬９がシリ
ンジ（図示省略）により切換弁１０を経由して分注され
る。測定直前に撹拌機構１１で撹拌し、光度計１２でそ
の反応結果を測定、出力する。測定終了後のセルフは洗
浄装置１３で洗浄後、水を吸引し、再度分析に使用され
る。

第２図は本発明の洗浄装置の一実施例を示す斜視図であ
る。リニアリング１４で保持され上下に摺動すべく構成
された上下ベース１５はモータ１６により駆動９回転さ
れるカム１７で上下動作する構造となっている。また、
この上下動作は検知器１８の信号により制御される。

上下ベース１５の上部にはノズルアーム１９が固定して
あり、このノズルアーム１９上に多数の洗浄ノズル２０
が配設してあり、順次回転、移送されてくるセルフを洗
浄するように構成しである。

第３図は本発明を用いた洗浄流路系統図を示す。

まず、給水系については、タンク２１内の洗浄水２２は
送水ポンプ２３により給水電磁弁２４゜２５を経て各々
分岐管２６．シリンジ２７に供給される０分岐管２６で
分配された洗浄水２２は、注水ノズル２８よりセルフ内
に注水される。給水電磁弁２４と分岐管２６の間には分
岐管２９を介して排水電磁弁３０が設けてあり、これを
開くことにより注水ノズル２８に接続された配管内の洗
浄水の落差を利用して排水管３１に排出し、連通管作用
による注水ノズル２８先端からの水滴落下を防止するよ
うに構成しである。一方、廃液系については、吸上ノズ
ル３２は濃廃液びん３３に接続してあり、吸上ノズル３
４及び吸上ノズル３５は淡廃液びん３６に吸上電磁弁３
７を介して接続しである。さらに、濃廃液びん３３と淡
廃液びん３６には真空ポンプ３８と廃液電磁弁３、４０
が接続されており、濃廃液４１．淡廃液４２をそれぞれ
独立した流路に吸上げて排水管３１．排水管４３に排出
する。すなわち、吸上げ時にはノズルアーム１９（第２
図参照）を下降させ、吸上げ電磁弁３７及び真空電磁弁
４４を開き、廃液電磁弁３、４０を閉じることによりセ
ルフ内の廃液吸引を行い、逆の動作にて廃液を排出する
。この排液排出動作と同期してセルフ内への洗浄水の注
水を行う。この時、セルフよりオーバーフローした洗浄
水を吸引するため、オーバーフローノズル４５が設けで
ある。一方、セルフ内への洗剤液注入手順としては、給
水電磁弁２５を閉、洗剤電磁弁４６を洗剤原液４７とシ
リンジ２７の導通流路側とし、シリンジ２７を下降動作
させることにより、規定量の洗剤原液を吸引する。その
後、シリンジ２７と上昇動作させると同時に給水電磁弁
２５を開く。この時、洗剤電磁弁４６は混合びん４８側
流路と導通する側に切り替えることにより、シリンジ２
７で吸引された洗剤原液４７は洗浄水２２とともに混合
びん４８に導入され、均一化された後、洗剤ノズル４９
よりセルフ内に注入される。この注入量は給水電磁弁２
５の動作時間により決定される。以上のような動作によ
り洗剤液の洗浄から水洗いに至る一連のセル洗浄動作が
完了し、繰り返し次の分析に使用される。

第４図に本発明の詳細図を示す。洗剤原液４７の吸引、
吐出方法は前述した通りである。ここで配管５０はその
径、長さを考慮し、シリンジ２７での洗剤吸引量に対し
容量的に十分なものとし。

吸引した洗剤原液４７がシリンジ２７内に侵入しないよ
うに構成する。また、配管５１は極力小さい配管容量と
なるようにする。この配管５ｏと配管５１を合わせた配
管容量に対し、１回の吐出動作による吐出液量が十分大
きくなるよう条件を設定する。すなわち配管Ｘ点から配
管Ｙ点までの流路に対し１回の給水電磁弁２５吐出動作
で十分足りるようにする。また、混合びん４８の容量は
１洗浄動作に必要な洗浄液とほぼ同等とする。このよう
に構成することにより、必ず１動作に１回、混合びん４
８に洗剤原液４７が導入され、均一に希釈、混合された
洗浄液を吐出することができる。

従って、本実施例によれば、安価で簡便な洗剤希釈洗浄
装置が実現できる。

〔発明の効果〕

以上説明した本発明によれば、非常に簡単な方式で反応
セル洗剤洗浄ができ、また、反応セル内へ洗剤原液と希
釈液を別々に吐出する方式に比べ、洗浄ノズル１本です
でに希釈状態の洗剤液を供給することができ、さらに反
応セルに対して濃度の高い洗剤原液を直接する方法に比
べ、腐食防止上大きな効果を期待でき、装置の信頼性向
上に寄与できるという効果がある。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の洗浄装置を備えた自動分析装置の一実
施例を示す構成原理図、第２図は第１図の洗浄装置の一
実施例を示す構成図、第３図は洗浄流路系統図、第４図
は第３図の本発明に係る部分の詳細図である。 ７・・・反応セル、１９・・・ノズルアーム、２０・・
・洗浄ノズル、２１・・・タンク、２２・・・洗浄水、
２５・・・給水電磁弁、２７・・・シリンジ、２８・・
・注水ノズル、３０・・・排水電磁弁、３１．４３・・
・排水管、３２゜３４．３５・・・吸上ノズル、３３・
・・濃廃液びん、３６・・・洗剤液びん、４６・・・洗
剤電磁弁、４７・・・洗剤原液、４８・・・混合びん、
４９・・・洗剤ノズル。 第１図

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １、洗剤液をセルに注入して洗浄せしめるように構成さ
   れた自動分析装置の洗浄装置において、１本のシリンジ
   で前記洗剤液を吸引、定量した後、前記シリンジ後方流
   路より洗剤希釈液を圧送すように構成し、洗剤液吐出ノ
   ズルに至る流路途上に流体混合容器を配設して前記洗剤
   液を前記洗剤希釈液で希釈する構成としたことを特徴と
   する自動分析装置の洗浄装置。