JPH0242169A - エンジンの燃料系統 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 庵束上夙肌朋分立 本発明は燃料噴射弁を有するエンジンの燃料系統に関す
る。

曲− 特開昭５８−９８６３２号公報に、燃料ポンプにより加
圧された燃料を燃料噴射弁を通じて吸気通路に供給する
ようにした２サイクルエンジンが開示されている。この
エンジンにおいては燃料タンク内の燃料が電動式燃料ポ
ンプによって加圧された後、給油管を経て電磁式燃料噴
射弁に導かれ、該噴射弁が開い、た時に吸気通路内に噴
射されるが、上記給油管には圧力調整器が設けられてお
り、燃料ポンプより噴射弁へ供給される燃料圧が所定の
圧力以上になると圧力調整器が開き燃料の一部を燃料タ
ンクへ還流させることにより、給油管内の燃料圧を一定
に保つようにしである。

”ンしよ゛とするｉ 上記エンジンにおいては燃料ポンプが電動式であるため
、該ポンプ用の電源を必要とする反面、該ポンプに通電
することによりエンジンの停止中でも給油管に所定の燃
料圧を維持することができ、従って停止中のエンジンに
燃料を供給して直ちに始動させることができる。

しかし燃料ポンプをエンジンのクランク軸に機械的に連
結し、該クランク軸により駆動するようにした場合には
、エンジン停止時には燃料ポンプも停止し、給油管内の
圧力が停止中の燃料ポンプを通じて逃げるので、このエ
ンジンを直ちに始動させることはできない。

従って本発明は、クランク軸により機械的に駆動される
燃料ポンプを有するエンジンでも停止状態から直ちに始
動させることのできる燃料系統を提供しようとするもの
である。

を　　するための　　および このため、本発明においては、燃料ポンプから吐出され
る燃料を給油管を介して燃料噴射弁に導（エンジンの燃
料系統において、クランク軸に連結され該クランク軸に
より駆動される燃料ポンプの吐出側通路中に逆止弁を設
けるとともに、前記給油管の前記燃料噴射弁より下流側
に該給油管内の圧力が所定値を超えた時に該管内の燃料
の一部を排出する調圧弁を設ける。

本発明によれば、燃料ポンプの吐出側通路中に逆止弁が
設けられているので、エンジンの停止により燃料ポンプ
が停止している時でも給油管内の燃料が燃料ポンプの吐
出側から吸入側へ逃げることはない。しかしてこの給油
管はエンジン停止時には燃料噴射弁と、調圧弁と、上記
逆止弁とによって完全に密封されているので、給油管内
の圧力は常時一定に保持されている。従って始動に際し
て所定量の燃料が直ちに燃料噴射弁から噴射され、エン
ジンは運転状態となる。以後は燃料ポンプが駆動される
ので正規の運転が持続する。

！−旙−炎 第１図は本発明の一実施例に係るエンジンの側面図であ
る。このエンジン１は自動二輪車用の２サイクル■形２
気筒エンジンである。２は自動二輪車のヘッドパイプ、
３は該ヘッドパイプに連接された主フレームで、エンジ
ン１はこの主フレーム３に懸架支持されている。

第２図はエンジンｌを上方から見た概略図であるが、同
図および第１図から分かるように、クランクケース４の
前部に２個のシリンダ５が互いに１字状に、かつ車体巾
方向に並列して突出している。６は排気管、７は点火プ
ラグ、８は図示してないラジェータに接続された冷却水
管である。なお、ｏ、、０２，０３および０４はそれぞ
れクランク軸、ミッション軸、ミッション出力軸および
水ポンプ軸の軸線位置を示す。クランクケース４の内部
は中央の隔壁によって、左右のシリンダ５゜５にそれぞ
れ対応する２つのクランク室に区画されており、各クラ
ンク室にそれぞれ吸気口１０が設けられ、これらの吸気
口１０にそれぞれ吸気管９が接続されて上方へ延出して
いる。吸気管９の上端は左右の主フレーム３間に開口し
た空気取入口１１となっており、吸気管９の中間部には
スロットル弁１２が設けられている。そしてスロットル
弁Ｉ２と吸気口１０との中間位置において各吸気管９に
ついて２個ずつ燃料噴射弁１４が設けられている。

クランクケース４の側部を覆うサイドカバー１３に、ク
ランク軸に連動しこれによって機械的に駆動される燃料
ポンプ１５が設けられており、主フレーム３の上部に設
けられた燃料タンク１６内の燃料がコック１７．燃料吸
入管１８を経て該燃料ポンプ１５に吸入されるようにな
っている。燃料ポンプ１５からの吐出燃料は燃料吐出管
１９を経て金属製の給油管２０に送り込まれる。５９は
エア抜弁である。給油管２０は第２図に示すように左右
の吸気管９．９を取り囲むようにコ字状に配管されてお
り、この給油管２０の前方部分および後方部分からそれ
ぞれ２本の高圧用ラバーホース製の接続管２１が分岐し
、それぞれ対応する燃料噴射弁１４に接続されている。

給油管２０にはまた調圧弁２２が設けられており、この
調圧弁２２に接続された戻し管２３を通じて余分の燃料
を燃料タンク１６に戻すことにより、給油管２０内の油
圧を一定に保持するようになっている。燃料噴射弁１４
は電磁開閉手段２４を内蔵し、接続管２１を経て燃料噴
射弁１４に送られる燃料は該電磁開閉手段２４が開いた
時のみ燃料噴射弁１４から吸気管９内に噴射される。

第３図は前記燃料ポンプ１５および該ポンプ取付部近傍
におけるクランクケース部分の断面図である。クランク
ケース４のサイドカバー１３にポンプ駆動軸２５と中間
軸２６が回転自在に軸支されている。

これらの軸２５．２６は互いに離して図示されているが
実際には接近して設けられている。クランクケース４に
主軸受２７を介してクランク軸２８が回転自在に枢支さ
れ、該クランク軸２８に固定された歯車２９が中間軸２
６と一体の歯車３０ａと噛合い、該歯車３０と一体の歯
車３０ｂがポンプ駆動軸２５と一体の歯車３１と噛合っ
ている。従ってポンプ駆動軸２５は歯車２９．３０ａ、
３０ｂおよび３１を介してクランク軸２８に機械的に連
結され、該クランク軸２８により駆動される。

ポンプ駆動軸２５はサイドカバー１３から外側へ突出し
ており、この突出部を径方向に間隔を隔てて同心状に包
囲する筒状部３２がサイドカバー１３に突設されている
。筒状部３２の内周面には中間部材３３の小径部３３ａ
が嵌合され、該中間部材３３の大径部３３ｂの端面に燃
料ポンプ１５の端面を当接させてこれらをボルト等によ
り締着することにより、燃料ポンプ１５がサイドカバー
１３に取付けられている。

中間部材３３の中心部には軸方向の穴３５が貫通してい
る。この穴３５の径はポンプ駆動軸２５の径より大きい
。そして中間部材３３の内端部において該中間部材３３
とポンプ駆動軸２５との間はオイルシール３６により閉
塞されている。オイルシール３６と燃料ポンプ１５との
間には前記穴３５により空洞部３７が形成され、ポンプ
駆動軸２５とポンプ軸３８とがこの空洞部３７内に両側
から突出し、該空洞部３７内においてオルダムジヨイン
ト３９を介して連結されている。

オルダムジヨイント３９は直列に連結された第１ジヨイ
ント部片４０および第２ジヨイント部片４１から成って
いる（第４図参照）。第１ジヨイント部片４０の内端面
には平行な２木の溝４２．４２が穿設されており、ポン
プ駆動軸２５の外端に形成された２股状の突部４３．４
３がこれらの溝４２．４２に嵌合するようになっている
。第１ジヨイント部片４０の外端面には前記溝４２に直
角をなす板状の突部４４が突設されている。そして第２
ジヨイント部片４１の内端面に上記突部４４と嵌合する
直径方向の溝４５が形成され、第２ジヨイント部片４１
の外端面には原潜４５に対して直角方向に指向する溝４
６が設けられている。この溝４６にはポンプ軸３日の端
部に形成された角形の突部４７が嵌合する。ポンプ駆動
軸２５の回転は互いに嵌合する各突部および溝を介して
確実にポンプ軸３８に伝えられ、しかもたとえポンプ駆
動軸２５の軸線とポンプ軸３８の軸線とが多少ずれてい
ても、突部と溝との間の滑り変位によってこのずれに順
応できるので、ポンプ駆動軸２５とポンプ軸３８を無理
なく連結することができる。

燃料ポンプ１５はギヤポンプで、ポンプ本体１５ａとこ
れを両側から挟んで本体１５ａに形成されたギヤ室を密
閉するケース部材１５ｂ、　１５ｃとによって構成され
ている。前記ポンプ軸３８はその両端部をそれぞれ軸受
４８．４８を介しケース部材１５ｂ、１５ｃに支承され
て本体１５ａのギヤ室を貫通し、該ギヤ室内においてポ
ンプ軸３８にポンプギヤ４９が設けられている。ポンプ
軸３８は前述のようにオルダムジヨイント３９を介して
ポンプ駆動軸２５に連結されているので、ポンプ駆動軸
２５とポンプ軸３８の軸線がずれていてもこれにより軸
受４８．４８に負担がかかることはない。ポンプ稼働時
に少量の燃料がケース部材１５ｂ側の軸受４８を通って
空洞部３７内に漏出するが、この燃料により前記オルダ
ムジヨイント３９の突部と溝の嵌合部が潤滑される。こ
の漏出燃料は次いで排出管５０を経て燃料タンク１６に
戻される。

さらに中間部材３３にはオイルシール３６部分を大気へ
連通させる連通路５１が設けられており、これによりオ
イルシール３６部分の昇圧を防止している。

燃料ポンプ１５のケース部材１５ｃには前記燃料吸入管
１８に接続された吸入通路５２と、前記燃料吐出管１９
に接続された吐出通路５３とが設けられており、吸入通
路５２に吸入された燃料がポンプギヤ４９によって加圧
されて吐出通路５３側へ吐出される。吐出通路５３には
スプリング５４により吐出口５５を閉じる方向に付勢さ
れた逆止弁５６が内蔵されており、ポンプギヤ４９の回
転により加圧された燃料はその圧力により逆止弁５６を
押し開いて吐出通路５３．燃料吐出管１９を経て給油管
２０に圧送される。しかしポンプギヤ４９が回転してい
ない時には逆止弁５６はスプリング５４および下流側の
燃料の圧力により押し下げられて吐出口５５を閉しる。

したがってポンプ停止時に給油管２０内の燃料が吐出口
５５．停止しているポンプギヤ４９を通って吸入通路５
２側へ逆流することはない。

第５図は上述した燃料系統を総括的にかつ簡略化して示
した燃料系統図で、前記第１図ないし第３図に示されて
いる各部分を同じ参照数字で表しである。電磁開閉手段
２４には電線５７を通じて電気信号が人力され、この電
気信号によって電磁開閉手段２４が開くが、該電気信号
はコンピュータ等の制御装置５８から送られる。制御装
置５８はクランクケース内負圧、エンジン回転数、スロ
ットル角度。

クランク角度等の各種要因に基づいて燃料の噴射時期、
噴射量を算定し、適正な時期に所要噴射量に応じた持続
時間の上記電気信号を発する。

エンジン回転時には燃料ポンプ１５によって給油管２０
に燃料が圧送され、かつ調圧弁２２によって給油管２０
内の燃料圧は常に一定に保たれているので、制御装置５
８からの電気信号により電磁開閉手段２４が開くことに
より、所定時期に所定量の燃料が燃料噴射弁１４から噴
射され、エンジンは正常な運転を持続する。

燃料ポンプ１５は前述のようにクランク軸２８に連結さ
れ該クランク軸２８により機械的に駆動されるので、エ
ンジンが停止すると燃料ポンプ１５も停止し、給油管２
０への燃料圧送は中止される。しかし給油管２０から燃
料ポンプ１５への燃料の逆流は逆止弁５６によって阻止
され、燃料噴射弁１４は電磁開閉手段２４によって閉鎖
され、また調圧弁２２も給油管２０と戻し管２３との連
通を遮断する状態にあるので、給油管２０は密閉されて
おり給油管２０内の燃料の圧力はエンジン停止中も低下
することなく一定に保持されている。従って次にエンジ
ンを起動する際には、予めエンジンを手動等により回転
させて燃料ポンプ１５を働かせ給油管２０内を昇圧させ
る必要はなく、電磁開閉手段２４が開きさえすれば燃料
が噴射されるので、通常の始動操作によって直ちにエン
ジンを始動させることができる。

衾凱■羞果 以上の通り、本発明においては、燃料ポンプから吐出さ
れる燃料を給油管を介して燃料噴射弁に導くエンジンの
燃料系統におい°ζ、クランク軸に連結され該クランク
軸により駆動される燃料ポンプの吐出側通路中に逆止弁
を設けるとともに、前記給油管の前記燃料噴射弁より下
流側に該給油管内の圧力が所定値を超えた時に該管内の
燃料の一部を排出する調圧弁を設けたので、燃料ポンプ
用の電源を必要とせず、しかも燃料ポンプをクランク軸
により機械的に駆動させるようにしたにもかかわらず、
エンジン停止中も給油管内の燃料圧力を所定圧に保持し
てエンジンの迅速で容易な始動を可能にすることができ
る。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の一実施例に係るエンジンの側面図、第
２図は同エンジンを上方から見た概略図、第３図は燃料
ポンプおよび同燃料ポンプ取付部近傍におけるクランク
ケース部分の断面図、第４図はオルダムジヨイントの分
解斜視図、第５図は燃料系統を簡略化して示した線図で
ある。 １・・・エンジン、２・・・ヘッドパイプ、３・・・主
フレーム、４・・・クランクケース、５・・・シリンダ
、６・・・排気管、７・・・点火プラグ、８・・・冷却
水管、９・・・吸気管、ＩＯ・・・吸気口、１１・・・
空気取入口、１２・・・スロットル弁、１３・・・サイ
ドカバー、１４・・・燃料噴射弁、１５・・・燃料ポン
プ、１６・・・燃料タンク、１７・・・コック、１８・
・・燃料吸入管、１９・・・燃料吐出管、２０・・・給
油管、２１・・・接続管、２２・・・調圧弁、２３・・
・戻し管、２４・・・電磁開閉手段、２５・・・ポンプ
駆動軸、２６・・・中間軸、２７・・・主軸受、２８・
・・クランク軸、２９．３０．３１・・・歯車、３２・
・・筒状部、３３・・・中間部材、３５・・・穴、３６
・・・オイルシール、３７・・・空洞部、３８・・・ポ
ンプ軸、３９・・・オルダムジヨイント、４０・・・第
１ジヨイント部片、４１・・・第２ジゴイント部片、４
２・・・溝、４３．４４・・・突部、４５．４６・・・
溝、４７・・・突部、４８・・・軸受、４９・・・ポン
プギヤ、５０・・・排出管、５１・・・連通路、５２・
・・吸入通路、５３・・・吐出通路、５４・・・スプリ
ング、５５・・・吐出口、５６・・・逆止弁、５７・・
・電線、５８・・・制御装置、５９・・・エア抜弁。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 燃料ポンプから吐出される燃料を給油管を介して燃料噴
   射弁に導くエンジンの燃料系統において、クランク軸に
   連結され該クランク軸により駆動される燃料ポンプの吐
   出側通路中に逆止弁を設けるとともに、前記給油管の前
   記燃料噴射弁より下流側に該給油管内の圧力が所定値を
   超えた時に該管内の燃料の一部を排出する調圧弁を設け
   たことを特徴とするエンジンの燃料系統。