JPH0241849Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 産業上の利用分野 この考案は取付金具を有する小型トランスに関
する。

従来の技術 小型トランスをワニスに浸してその表面を絶縁
膜で覆う場合には、ワニスが接続端子に滴りつか
ないようにするために、小型トランスをワニスの
入つた槽から取り出し、乾燥台に置く時、小型ト
ランスの接続端子のある面を上に向けて置く必要
がある。

しかるに従来の小型トランスにあつては接続端
子のある面の反対側の面は一般に平滑であり、乾
燥台にはべた置きされている。

考案が解決しようとする問題点 上記構造では平滑な面が乾燥台にべた置きされ
るため、乾燥後小型トランスを取り出す際、乾燥
台と接触していた面のワニスが大きく剥がれ、品
質面で不安定であると共に、外観が悪くなるとい
う問題があつた。

本考案は上記事情に鑑みて創案されたもので、
ワニスの剥離のない小型トランスを提供すること
を目的としている。

問題点を解決するための手段 上記目的を達成するために、取付金具の接続端
子を取り付けた面と反対側の面に、突出片を設け
た。

作 用 上記の突出片により、乾燥台と取付金具の表面
との間にワニスによつては埋まらないだけの間隙
が確保され、しかも、滴り落ちたワニスが前記突
出片の側部に吸着される。

実施例 第１図はこの考案の一実施例を示す斜視図であ
る。第１図において、コイルアセンブリ１０は図
示されていない１次、２次等の捲線部を含むボビ
ン１１と、ボビン１１の下部に設けられた、上記
捲線とつながる適宜数の接続端子５０から構成さ
れており、EI型コア、あるいはOI型コア２０の
中足部に組み込まれている。一枚の金属板（例え
ば鉄板）を折曲加工して作られた取付金具３０
は、コア２０の両側部と上部を覆う形で２０に取
り付けられている。上記取付金具３０の上側の面
の四隅近くには、例えば打ち抜きによる突出片４
０が設けられている。

第２図は前記突出片の詳細を示したもので、こ
の図において、４０は打ち抜きによりできた開口
部である。

第３図はワニス槽から取り出した後の小型トラ
ンスを乾燥台に置いた時の突出片の断面の様子の
詳細を示したもので、この図において乾燥台６０
に接する突出片４０の裏側にはワニス７０が殆ど
なく、その代わりにワニスは前記開口部に集中附
着する。

上記実施例において、突出片４０はその両端で
取付金具３０につながつているが、本考案はこの
形状に限定されず、その他の形状、例えば突出片
がその片方のみにて取付金具とつながつている形
状にすることも可能である。

考案の効果 本考案の小型トランスは、取付金具の接続端子
を反対側の面に突出片を設けてあるので、滴りお
ちたワニスが前記突出片の側部に吸着される。し
たがつてワニスの剥離のない小型トランスを得る
ことができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の一実施例を示す外観斜視図、
第２図は突出片の詳細を示した斜視図、第３図は
小型トランスを乾燥台に置いた際の突出片の様子
を示す断面図である。 ３０……取付金具、４０……突出片、５０……
接続端子。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 取付金具の、接続端子を取り付けた面と反対側
   の面に、複数の突出片を設けたことを特徴とする
   小型トランス。