JPH0241664B2 - - Google Patents

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JPH0241664B2
JPH0241664B2 JP57060234A JP6023482A JPH0241664B2 JP H0241664 B2 JPH0241664 B2 JP H0241664B2 JP 57060234 A JP57060234 A JP 57060234A JP 6023482 A JP6023482 A JP 6023482A JP H0241664 B2 JPH0241664 B2 JP H0241664B2
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piston
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piston rod
hydraulic resistance
cylinder
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16FSPRINGS; SHOCK-ABSORBERS; MEANS FOR DAMPING VIBRATION
    • F16F9/00Springs, vibration-dampers, shock-absorbers, or similarly-constructed movement-dampers using a fluid or the equivalent as damping medium
    • F16F9/32Details
    • F16F9/50Special means providing automatic damping adjustment, i.e. self-adjustment of damping by particular sliding movements of a valve element, other than flexions or displacement of valve discs; Special means providing self-adjustment of spring characteristics

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Fluid-Damping Devices (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 本発明はシリンダ内にピストンとピストンロツ
ドとからなるピストン―ピストンロツドアセンブ
リを摺動可能に設け、該ピストン―ピストンロツ
ドアセンブリが伸長側または縮小側に変位すると
き減衰力を発生する油圧緩衝器、ガススプリング
等のシリンダ装置に関するものである。
第1図に従来技術によるシリンダ装置としての
油圧緩衝器を示す。
同図において、1はシリンダで該シリンダ1の
一端はキヤツプにより施蓋されており、他端には
ロツドガイド3およびシール部材4が嵌着されて
いる。5はシリンダ1内に摺動可能に設けたピス
トン、6はロツドガイド3、シール部材4を貫通
し、シリンダ1外に突出して設けたピストンロツ
ドを示し、該ピストン5とピストンロツド6とで
ピストン―ピストンロツドアセンブリが構成され
る。そして、ピストンロツド6のシリンダ1の内
方側先端部には小径部6Aが形成され、該小径部
6Aにピストン5がその軸方向へ移動可能に挿嵌
せしめられている。また、ピストンロツド6の小
径部6Aの先端には円環状のストツパ7が固着し
て設けられ、ピストン5は該ストツパ7とピスト
ンロツド6に形成された立ち上り段部6Bとの間
を移動することができるようになつており、スト
ツパと段部6Bとでピストン5の移動範囲を規制
する規制部が形成されている。
次に、8はシリンダ1のキヤツプ2側において
摺動可能に挿嵌されたフリーピストンで、該フリ
ーピストン8とキヤツプ2との間には空気室Aが
形成され、またフリーピストン8とピストン5と
の間およびピストン5とシール部材4との間には
油室B,Cが形成され、油液で満されている。そ
して、ピストン5には油室B,C間を連通する通
路9が設けられており、該通路9はピストン5が
段部6Bに当接した状態にあるときにはほとんど
流動抵抗を発生させずに油液を流通させることが
でき、ピストン5がストツパ7と当接したときに
は閉塞されるように形成されている。ストツパ7
にはオリフイス10が形成されており、該オリフ
イス10はピストン5がストツパ7に当接したと
きに油液を油室Cから油室Bに所定の流動抵抗を
発生させながら流通させるように、その一側は通
路9に開口している。
なお、11,12はそれぞれピストン5および
フリーピストン8に設けられたシール部材、1
3,14はそれぞれピストンロツドの基端部およ
びキヤツプ2に取付けたブラケツトを示す。
従来技術による油圧緩衝器は前述の構成を有す
るもので、次にその作動について説明する。
まず、ピストンロツド6に図中矢示a方向に外
力が加わると、ピストンロツド6は縮小する方向
に変位する。このとき、ピストン5はシリンダ1
の内壁と所定の摩擦力をもつて当接した状態にあ
るから、ピストンロツド6は段部6Bがピストン
5に当接する位置まで移動する。ピストン5と段
部6Bとが当接すると、ピストン5はピストンロ
ツド6に対する相対移動が規制され、ピストンロ
ツド6と共に図中矢示a方向に摺動を開示する。
このとき、油室B内の油液はほとんど流動抵抗を
発生させることなく通路9を介して油室C内に流
入する。このため、ピストンロツド6の縮小行程
においては、ほとんど抵抗が発生せず、円滑かつ
迅速に動作させることができる。そして、ピスト
ンロツド6のシリンダ1内への進入体積分はフリ
ーピストン8が図中右方に変位して空気室Aが収
縮することにより補償される。
一方、ピストンロツド6に図中矢示b方向に外
力が作用すると、まずピストンロツド6のみが移
動してピストン5と前記段部6Bとが離間し、ス
トツパ7がピストン5に当接する。そして、ピス
トンロツド6にさらに外力が加わると、ピストン
5はピストンロツド6と共に図中矢示b方向に摺
動変位することになる。このため、油室C内は高
圧となり、該油室C内の油液は通路9、オリフイ
ス10を介して油室B側に流出する。そして、オ
リフイス10は流路面積が小さいから、極めて大
きな油圧抵抗力が発生し、このピストンロツド6
の伸長時には大きな減衰力を得ることができる。
前述の従来技術による油圧緩衝器におけるピス
トン5の速度に対する油圧抵抗力の関係を第2図
に示す。同図から明らかなように、ピストンロツ
ド6の伸長行程において、オリフイス10の流路
面積は一定であるから、ピストン速度に対する油
圧抵抗力の特性は一定となつている。従つて、例
えばピストン5の速度が低速域にあるときには僅
かの油圧抵抗力しか生じさせず、高速域において
は極めて大きな油圧抵抗力を発生させる必要があ
る場合等、油圧抵抗力特性をピストン5の速度域
に応じて変化させるような制御を行なうことは前
述の従来技術による油圧緩衝器によつては不可能
であつた。即ち、油圧抵抗力の特性設定の自由度
は限られ、シリンダ装置の用途に応じて最適の特
性設定を行なえない欠点があつた。
本発明は前述した従来技術の欠点に鑑みなされ
たもので、ピストンが伸長行程または縮小行程に
変位するとき、油圧抵抗力特性を2段階に設定し
うるようにしたシリンダ装置を提供することを目
的とする。
この目的を達成するために、本発明が採用する
構成は、油液を封入したシリンダと、一端が該シ
リンダ内に位置し、他端がシリンダ外に突出した
ピストンロツドと、該ピストンロツドの一端に該
ピストンロツドに対して軸方向に移動可能に挿嵌
され、シリンダ内を2個の油室に画成するピスト
ンと、該両油室を連通するように該ピストンに形
成された第1の通路と、前記ピストンの移動範囲
を規制すべく前記ピストンロツドに設けられた一
対の規制部と、該各規制部のうちの一方の規制部
と前記ピストンとの間に設けられた弾性部材と、
該弾性部材、または該弾性部材と前記ピストンと
の間に形成され、前記ピストンロツドが一方向に
移動するとき前記第1の通路と前記各油室の一方
とを常時連通する第2の油路と、前記弾性部材、
該弾性部材とピストンとの間、または該弾性部材
と一方の規制部との間に形成され、前記ピストン
ロツドが他方向に移動することによつて前記ピス
トンと当該一方の規制部とが近接したとき前記第
1の通路を介して流れる油液に油圧抵抗力を与
え、前記ピストンが所定速度以上となつたとき該
ピストンが前記弾性部材を押圧変形させることに
より閉塞される第1の油圧抵抗力発生部と、該第
1の油圧抵抗力発生部が閉塞した後も前記2個の
油室間を流れる油液に抵抗力を与える第2の油圧
抵抗力発生部とからなる。
このように構成することにより、ピストンロツ
ドが一方向に移動するときには、第2の油路から
第1の油路を介して流れる油液に対して第1、第
2の油圧抵抗力発生部は何らの油圧抵抗力も与え
ない。また、ピストンロツドが他方向に移動する
ときには、第1の油圧抵抗力発生部によつて第1
段階の油圧抵抗力を発生し、ピストン速度が所定
速度以上となつて第1の油圧抵抗力発生部が閉塞
した後は、第2の油圧抵抗力発生部によつて第2
段階の油圧抵抗力を発生する。
以下、本発明のシリンダ装置を油圧緩衝器とし
て場合について第3図ないし第27図に基づき説
明する。
まず、第3図ないし第7図は本発明の第1の実
施例を示すもので、第1図と同一構成要素につい
ては同一符号を付してその説明を省略するものと
する。本発明においても、ピストン―ピストンロ
ツドアセンブリを形成するピストンロツド6には
その先端部に小径部6Aが形成され、該小径部6
Aに挿嵌されたピストン21はその軸方向に移動
可能となつている。そして、該ピストン21の移
動範囲を規制する規制部としてはピストンロツド
6の段部6Bと小径部6Aの先端に固着して設け
たストツパ22とで構成されている。しかし、該
ストツパ22には従来技術に示したようなオリフ
イスは形成されていない。また、ピストン21に
は油室Bと油室Cとを油圧抵抗力を発生すること
なく連通させるべく大きな流路面積を有する第1
の通路23が穿設されると共に、油室Bと通路2
3との間には前記通路23より流路面積が極めて
小さく、第2の油圧抵抗力発生部となるオリフイ
ス24が穿設されている。
25はピストン21の油室Bに臨む側の端面と
ストツパ22との間においてピストンロツド6の
小径部6Aに遊嵌された弾性部材として皿ばね
で、該皿ばね25の内周部には第2の通路となる
2個の切欠部26,26が設けられている(第7
図参照)。さらに皿ばね25の内外周縁部近傍位
置と対面するピストン21の端面には円環状の突
部21A,21Bが同心状にそれぞれ突設されて
いる。そして、ピストン21がストツパ22側に
変位したときに、突部21Aが皿ばね25と当接
し、突部21Bと皿ばね25との間には間隔を
有する円環状の流路27が形成され、該流路27
は第1の油圧抵抗力発生部としての絞り通路とな
る(第5図参照)。また、突部21Aは油室C内
の圧力が大きくなつたときに皿ばね25を押圧変
形させる機能を有し、さらに突部21Bは前記流
路27を閉塞させる機能を有するものである。
本実施例に係る油圧緩衝器は前述の構成を有す
るもので、次にその作動について説明する。
まず、ピストンロツド6に第3図中の矢示a方
向に外力が作用すると、該ピストンロツド6は縮
小を開始する。そして、段部6Bがピストン21
に当接せしめられると、ピストン21は第4図に
示したように、ピストンロツド6と共に矢示a方
向に摺動変位する。このピストン21の摺動変位
により油室B内は高圧となり、該油室B内の油液
が通路23を介して油室C内に流入する。そし
て、該通路23の流路面積は大きく、此部を流れ
る油液には流動抵抗が発生しないから、このピス
トンロツド6の縮小行程においては抵抗が発生せ
ず、円滑かつ迅速に縮小が行なわれる。このと
き、皿ばね25はピストン21に当接する方向に
変位するが、該皿ばね25には第2の通路となる
切欠部26が設けられているから、油液の流通に
支障を生じさせることはない。
これに対し、ピストンロツド6を第3図中矢示
b方向に外力が作用すると、ピストンロツド6は
伸長せしめられる。そして、まずストツパ22は
ピストン21に近接せしめられるが、該ピストン
21とストツパ22との間に配設した皿ばね25
のばね力によりピストン21の突部21Aと皿ば
ね25との間には第1の油圧抵抗力を発生させる
流路27が形成された第5図の状態となる。そこ
で、ピストンロツド6と共にピストン21がさら
に矢示b方向に変位すると、油室C内が高圧とな
つて、油室C内の油液がオリフイス24と流路2
7とを介して油室B内に流入する。この油液の流
通に対して所定の油圧抵抗力が発生せしめられる
から、ピストン21は減速せしめられる。
そして、ピストンロツド6に大きな外力が作用
して、ピストン21が高速で摺動せしめられよう
とすると、油室Cはさらに高圧となり、油室Bと
の差圧が拡大する。このために、ピストン21
は、ストツパ22側にさらに押圧され、前記段部
21Bが皿ばね25方向に変位し、流路27をさ
らに絞ることになり、該流路27を流れる油液の
流動抵抗、即ち油圧抵抗力が増す。そして、ピス
トン21が極めて高速になると、油室Cと油室B
との差圧がさらに大きくなつて、皿ばね25はピ
ストン21の突部21Bとストツパ22との間に
挾持された状態になり、流路27は閉塞されてし
まうことになる。この結果、オリフイス24から
のみ油液が流出することなるから、油圧抵抗力が
さらに大きくなり、ピストン21の減速はさらに
大きくなる。
そこで、ピストン21の速度と油圧抵抗力との
関係を第8図に示す。同図から明らかなように、
伸長行程において、ピストン21の低速減での流
路面積はオリフイス24と流路27とが流路面積
との和となるから、流路面積は比較的大きく、油
圧抵抗力は小となる。そして、ピストン21の速
度が大きくなり、油室Cと油室Bとの差圧が皿ば
ね25のばね力FAを越えたときに流路27が閉
塞され、流路面積はオリフイス24だけとなるか
ら油圧抵抗力の特性が変化し、ピストン21の減
速は極めて大きくなる。従つて、オリフイス24
の大きさ、皿ばね25の形状、ばね力等を適宜の
ものとすることにより所望の油圧抵抗力特性を得
ることができる。
次に、第9図ないし第13図は本発明の第2の
実施例を示すもので、本実施例においては弾性部
材として前述の実施例で示した皿ばねに代えて中
空状のゴムリング31が使用されている。該ゴム
リング31には半径方向に貫通する貫通孔32
と、該貫通孔32に連なる状態に外周縁に形成さ
れた円周溝33とを有するものである。そして、
ゴムリング31はピストン21とストツパ22と
の間に配設され、ストツパ22の外縁部に連設さ
れた多数のリテーナ腕34,34,…によつて位
置決めされ、該ゴムリング31内周側と小径部6
Aとの間には円環状の第2の通路35が形成され
る。
油圧緩衝器をこのように構成しても、前述の第
1の実施例と同様の作用を有する。即ち、ピスト
ンロツド6が第9図に示したように矢示a方向に
外力が作用したときには、ピストンロツド6の段
部6Bがピストン21に当接し、ゴムリング31
とストツパ22との間に大きな流路が確保される
から、通路23,35を介して油室Bから油室C
に流れる油液に流動抵抗、即ち油圧抵抗力が発生
することはない。
一方、第10図に示したようにピストンロツド
6が矢示b方向に外力が作用したときにはゴムリ
ングがピストン21とストツパ22との間に挾持
されて、油室Cから油室Bへの流路はオリフイス
24と貫通孔32となり、油圧抵抗力が発生す
る。そして、ピストン21の摺動変位が高速とな
り、油室Cと油室Bとの間の差圧が大きくなり、
ピストン21はゴムリング31を押圧し、貫通孔
22を閉塞した第11図の状態となる。このた
め、油室Cから油室Bへの流路はオリフイス24
だけとなり、油圧抵抗力が極めて大きくなる。
さらに、第14図および第15図、第16図お
よび第17図、第18図ないし第22図、第23
図ないし第27図はそれぞれ本発明の第3、第
4、第5、第6の実施例を示すもので、これらの
基本構成は第1の実施例と変るところはない。
然るに、第14図および第15図に示す第3の
実施例では弾性部材として第15図に示した皿ば
ね41を使用している。該皿ばね41にはその内
周側に第2の通路とされる2個の切欠部42,4
2を設けると共に、外周側には1個の切欠部43
が設けられている。そして、該皿ばね41がスト
ツパ22側に押圧されたときに前記切欠部43と
ストツパ22との間に第1の油圧抵抗力発生部と
なる流路44が形成される。
次に、第16図および第17図に示す第4の実
施例では弾性部材として皿ばね51を使用し、該
皿ばね51の内周部に第2の通路となる1個の切
欠き52を設けたものが示されている。そして、
第1の油圧抵抗力発生部はストツパ22と皿ばね
51との間の間隔′の流路53により形成され
る。
さらに、第18図ないし第22図に示す第5の
実施例では弾性部材として円環状に形成したデイ
スク61が使用されている。そして、該デイスク
61にはその内周部に第2の通路となる1個の切
欠部62が形成されている。一方、ストツパ63
はその内周側の板厚が大きくなつた長尺部63A
と外周側の板厚が小さくなつた短尺部63Bとを
有し、長尺部63Aは短尺部63Bに対して距離
aだけピストン21側に突出している。さらに
長尺部63Aと短尺部63Bとの間には環状凹部
63Cが形成されている。また、ピストン21に
はその外周側にデイスク61を押動変形させる円
環状の突部21Cが形成されている。そして、切
欠部62は長尺部63Aと当接したときには流路
62Aが形成され(第19図参照)、該流路62
Aはオリフイスとなるよう構成されている。
本実施例においては第1の油圧抵抗力発生部は
デイスク61がピストン21の突部21Cとスト
ツパ63の長尺部63Aとの間に挾持されたとき
に切欠部62と長尺部63Aとによつて形成され
る流路62Aであるか、又はデイスク61と短尺
部63Bとの間に形成される流路64である。
而して、第20図に示したようにピストンロツ
ド6に外力が作用して矢示a方向に変位するとピ
ストン21と段部6Bとが当接する。このとき、
デイスク61もピストン21と共に段部6B側に
変位するが、デイスク61には切欠部62が形成
されているから油室B内の油液は切欠部62、第
1の通路23を介して油室Cに流れ、油圧抵抗力
は発生しない。
然るに、第21図に示したように、ピストンロ
ツド6に矢示b方向に外力が作用すると、ピスト
ン21の突部21Cとストツパ63の長尺部63
Aとが当接し、切欠部62に流路62Aが形成さ
れる。この流路62Aは第1の油圧抵抗力発生部
となるものであるからピストン21の減速作用が
行なわれる。
そして、ピストンロツド6に大きな外力が作用
し、ピストン21が高速で伸長側に変位せしめら
れると、油室C油室Bとの間の差圧により、ピス
トン21の突部21Cがデイスク61の外周縁を
ストツパ63の短尺部63B側に押圧し、前記流
路62A、凹部63Cから流路64を介して油室
B内に流出する油液の流動抵抗により油圧抵抗力
が増大する。そして、ピストン21がさらに高速
変位すると、第22図に示したようにデイスク6
1が短尺部63Bと当接したときに第1の油圧抵
抗力発生部は閉塞される。この結果、第2の油圧
抵抗力発生部であるオリフイス24のみを介して
油液が流れることになり、油圧抵抗力特性が急激
に変化する。
なお、本実施例の場合、切欠部62により形成
される流路62Aで第1の油圧抵抗力発生部を形
成するものとして述べたが、流路62Aの口径を
油圧抵抗力を発生させないように大径とすれば、
流路64が第1の油圧抵抗力発生部となつて第1
の実施例と同一となり、また流路62Aの口径を
小径とすれば該流路62Aが油圧抵抗力の発生に
大きく寄与することとなる。
また、第23図ないし第27図は本発明の第6
の実施例を示し、その基本的構成は前述の第5の
実施例と大きな差異はない。然るに、本実施例で
は弾性部材として、第24図に示したようなデイ
スク71が使用されている。該デイスク71には
ストツパ63の凹部63Cに対面する位置に第2
の油圧抵抗力発生部となる穴72が穿設されてい
るが、第2の通路は形成されていない。そして、
該デイスク71はストツパ63の長尺部63Aに
当接した状態でストツパ63と共にピストンロツ
ド6の小径部6Aに固着して設けられている。
その作動については第25図ないし第27図に
示すが、第5の実施例に示すものと格別変るとこ
ろはない。ただし、第25図に示したように、ピ
ストンロツド6に矢示a方向に外力が作用したと
きにはピストン21は段部6Bと当接するがデイ
スク71は変位しない。従つて、突部21Cとデ
イスク71との間に第2の通路73が形成される
ことになる。
なお、前述の各実施例では本発明に係るシリン
ダ装置を油圧緩衝器として使用する場合について
述べたが、ガススプリング等として用いることも
できるのは勿論である。また、ピストンロツド6
の伸長行程において油圧抵抗力を発生させるもの
として述べたが、縮小行程において油圧抵抗力を
発生させる場合には、段部6Bとピストン21と
の間に弾性部材を設ければよい。また、小径部6
Aを設けないときには段部6Bに代えC輪等を用
いた規制部とすればよい。さらに、ブラケツト1
4を上方に取付ける構成とすれば、フリーピスト
ン8は必ずしも設ける必要はない。
以上詳細に述べた如く、本発明に係るシリンダ
装置によれば、ピストンロツドが伸長側または縮
小側のいずれか一方向に変位するときにのみ、第
1、第2の油圧抵抗力発生部によつて2段階の油
圧抵抗力を発生し、ピストンロツドが他方向に変
位するときには第1、第2の油路を介して流れる
油液に対し、第1、第2の油圧抵抗力発生部は何
らの油圧抵抗力も発生させない構成としたから、
第1、第2の抵抗力発生部を適宜に設定すること
により、ピストンロツドが一方向に変位するとき
の油圧抵抗力特性をピストンの速度に応じて多段
変化させることができ、例えばピストンの低速域
では油圧抵抗力が小さく、ピストンの高速域では
大きな油圧抵抗力を発生させる等、シリンダ装置
の用途により所望の油圧抵抗力特性の制御が可能
となる。
【図面の簡単な説明】
第1図は従来技術によるシリンダ装置としての
油圧緩衝器を示す縦断面図、第2図は第1図の油
圧緩衝器のピストン速度に対する油圧抵抗力特性
を示す線図、第3図ないし第8図は本発明の第1
の実施例を示すもので、第3図はシリンダ装置と
しての油圧緩衝器の縦断面図、第4図ないし第6
図はそれぞれ異なる作動状態を示す第3図の部分
拡大図、第7図は皿ばねの外観図、第8図はピス
トン速度に対する油圧抵抗力特性を示す線図、第
9図ないし第13図は本発明の第2の実施例を示
すもので、第9図ないし第11図はそれぞれ異な
る作動状態を示すシリンダ装置の部分断面図、第
12図はゴムリングの組付状態を示す外観図、第
13図はゴムリングの要部縦断面図、第14図お
よび第15図は本発明の第3の実施例を示し、第
14図はシリンダ装置の部分断面図、第15図は
皿ばねの外観図、第16図および第17図は本発
明の第4の実施例を示し、第16図はシリンダ装
置の部分断面図、第17図は皿ばねの外観図、第
18図ないし第22図は本発明の第5の実施例を
示し、第18図はシリンダ装置の部分断面図、第
19図は皿ばねの外観図、第20図ないし第22
図はそれぞれ異なる作動状態を示す作動説明図、
第23図ないし第27図は本発明の第6の実施例
を示し、第23図はシリンダ装置の部分断面図、
第24図は皿ばねの外観図、第25図ないし第2
7図はそれぞれ異なる作動状態を示す作動説明図
である。 1……シリンダ、6……ピストンロツド、6A
……小径部、6B……段部、21……ピストン、
22……ストツパ、23……第1の通路、26,
42,52,62……切欠部、24……オリフイ
ス、25,41,51……皿ばね、27,62A
……流路、31……ゴムリング、32……貫通
孔、35……第2の通路、43……切欠部、6
1,71……デイスク、72……穴、B,C……
油室。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 油液を封入したシリンダと、一端が該シリン
    ダ内に位置し、他端がシリンダ外に突出したピス
    トンロツドと、該ピストンロツドの一端に該ピス
    トンロツドに対して軸方向に移動可能に挿嵌さ
    れ、シリンダ内を2個の油室に画成するピストン
    と、該両油室を連通するように該ピストンに形成
    された第1の通路と、前記ピストンの移動範囲を
    規制すべく前記ピストンロツドに設けられた一対
    の規制部と、該各規制部のうち一方の規制部と前
    記ピストンとの間に設けられた弾性部材と、該弾
    性部材、または該弾性部材と前記ピストンとの間
    に形成され、前記ピストンロツドが一方向に移動
    するとき前記第1の通路と前記各油室の一方とを
    常時連通する第2の油路と、前記弾性部材、該弾
    性部材とピストンとの間、または該弾性部材と一
    方の規制部との間に形成され、前記ピストンロツ
    ドが他方向に移動することによつて前記ピストン
    と当該一方の規制部とが近接したとき前記第1の
    通路を介して流れる油液に油圧抵抗力を与え、前
    記ピストンが所定速度以上となつたとき該ピスト
    ンが前記弾性部材を押圧変形させることにより閉
    塞される第1の油圧抵抗力発生部と、該第1の油
    圧抵抗力発生部が閉塞した後も前記2個の油室間
    を流れる油液に抵抗力を与える第2の油圧抵抗力
    発生部とから構成してなるシリンダ装置。 2 前記第1の油圧抵抗力発生部は前記弾性部材
    に形成された固定絞り通路または該弾性部材の変
    形に応じて流路面積が減少する可変絞り通路であ
    る特許請求の範囲1項記載のシリンダ装置。 3 前記弾性部材は皿ばねである特許請求の範囲
    1項記載のシリンダ装置。 4 前記弾性部材は円環状に形成したデイスクで
    ある特許請求の範囲1項記載のシリンダ装置。 5 前記弾性部材は円環状に形成したゴムリング
    である特許請求の範囲1項記載のシリンダ装置。
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JPS5760233A (en) * 1980-09-29 1982-04-12 Mitsubishi Electric Corp Radiation thermometer

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