JPH0440570B2 - - Google Patents
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- JPH0440570B2 JPH0440570B2 JP58007912A JP791283A JPH0440570B2 JP H0440570 B2 JPH0440570 B2 JP H0440570B2 JP 58007912 A JP58007912 A JP 58007912A JP 791283 A JP791283 A JP 791283A JP H0440570 B2 JPH0440570 B2 JP H0440570B2
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- JP
- Japan
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- slide valve
- piston
- oil
- valve
- retainer
- Prior art date
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- Expired - Lifetime
Links
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- 238000006073 displacement reaction Methods 0.000 claims description 29
- 239000006096 absorbing agent Substances 0.000 claims description 26
- 230000035939 shock Effects 0.000 claims description 26
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- 230000007246 mechanism Effects 0.000 description 20
- 230000008602 contraction Effects 0.000 description 10
- 238000007789 sealing Methods 0.000 description 5
- 238000010586 diagram Methods 0.000 description 3
- 239000007788 liquid Substances 0.000 description 3
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Classifications
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F16—ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
- F16F—SPRINGS; SHOCK-ABSORBERS; MEANS FOR DAMPING VIBRATION
- F16F9/00—Springs, vibration-dampers, shock-absorbers, or similarly-constructed movement-dampers using a fluid or the equivalent as damping medium
- F16F9/32—Details
- F16F9/34—Special valve constructions; Shape or construction of throttling passages
- F16F9/348—Throttling passages in the form of annular discs or other plate-like elements which may or may not have a spring action, operating in opposite directions or singly, e.g. annular discs positioned on top of the valve or piston body
Landscapes
- Engineering & Computer Science (AREA)
- General Engineering & Computer Science (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- Fluid-Damping Devices (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
本発明はシリンダ内にピストンとピストンロツ
ドとからなるピストン−ピストンロツド組立体を
摺動可能に設せ、該ピストン−ピストンロツド組
立体の伸長側および縮小側への変位に対し油圧抵
抗力による減衰力を発生させるようにした油圧緩
衝器に関するものである。
ドとからなるピストン−ピストンロツド組立体を
摺動可能に設せ、該ピストン−ピストンロツド組
立体の伸長側および縮小側への変位に対し油圧抵
抗力による減衰力を発生させるようにした油圧緩
衝器に関するものである。
油液と気体とを封入したシリンダと、一端が該
シリンダ内に位置し、他端が該シリンダ外に突出
させた設けたピストンロツドと、該ピストンロツ
ドに挿嵌され、前記シリンダ内を摺動変位するピ
ストンとを有し、該ピストンの変位に対して減衰
力を発生させるようにした油圧緩衝器は従来から
知られている。そしてこの場合、ピストンに対す
る減衰力発生機構としては固定オリフイスと複数
のデイスクを組合せたデイスクバルブとから構成
され、ピストンの変位速度が所定値以下である場
合には固定オリフイスのみが減衰力発生作用を発
揮し、該ピストンの変位速度が所定値を越えると
デイスクバルブが開弁して減衰力が変化するよう
になつている。
シリンダ内に位置し、他端が該シリンダ外に突出
させた設けたピストンロツドと、該ピストンロツ
ドに挿嵌され、前記シリンダ内を摺動変位するピ
ストンとを有し、該ピストンの変位に対して減衰
力を発生させるようにした油圧緩衝器は従来から
知られている。そしてこの場合、ピストンに対す
る減衰力発生機構としては固定オリフイスと複数
のデイスクを組合せたデイスクバルブとから構成
され、ピストンの変位速度が所定値以下である場
合には固定オリフイスのみが減衰力発生作用を発
揮し、該ピストンの変位速度が所定値を越えると
デイスクバルブが開弁して減衰力が変化するよう
になつている。
前述の油圧緩衝器は車両に取付けられて、その
振動の緩衝作用を行なうものであるが、車両の操
縦安定性の観点からはある程度大きな減衰力が発
生するようにその減衰力特性を設定しておくのが
好ましい。一方、ピストンが高速で変位するとき
に極めて大きな減衰力が発生するようにすると、
油圧緩衝器や、該油圧緩衝器を取付ける取付部材
の破損事故を生じさせることになる。従つて、油
圧緩衝器の耐久性や取付部材の強度を考慮する
と、ピストンの高速変位時における減衰力があま
り大きくならないようにする必要がある。
振動の緩衝作用を行なうものであるが、車両の操
縦安定性の観点からはある程度大きな減衰力が発
生するようにその減衰力特性を設定しておくのが
好ましい。一方、ピストンが高速で変位するとき
に極めて大きな減衰力が発生するようにすると、
油圧緩衝器や、該油圧緩衝器を取付ける取付部材
の破損事故を生じさせることになる。従つて、油
圧緩衝器の耐久性や取付部材の強度を考慮する
と、ピストンの高速変位時における減衰力があま
り大きくならないようにする必要がある。
ところが、前述の従来技術による油圧緩衝器に
あつては、デイスクバルブの開弁後における減衰
力は該デイスクバルブの開弁度のみにより一義的
に決定されることになる。このために、ピストン
の高速変位時における減衰力設定の自由度はな
く、ピストンの変位速度がある一定の値になるま
では減衰力特性変化の傾きを大きくし、それ以後
については油圧緩衝器の耐久性や取付部材の強度
を考慮して減衰力特性の変化が緩やかになるよう
に設定するのは不可能であつた。
あつては、デイスクバルブの開弁後における減衰
力は該デイスクバルブの開弁度のみにより一義的
に決定されることになる。このために、ピストン
の高速変位時における減衰力設定の自由度はな
く、ピストンの変位速度がある一定の値になるま
では減衰力特性変化の傾きを大きくし、それ以後
については油圧緩衝器の耐久性や取付部材の強度
を考慮して減衰力特性の変化が緩やかになるよう
に設定するのは不可能であつた。
本発明は叙上の点に鑑みなされたもので、ピス
トンの変位速度の高速域で減衰力設定の自由度が
大きくなるような油圧緩衝器を提供することをそ
の目的とするものである。
トンの変位速度の高速域で減衰力設定の自由度が
大きくなるような油圧緩衝器を提供することをそ
の目的とするものである。
前述の目的を達成するために本発明は、油液を
封入したシリンダと、一端が該シリンダ内に位置
し、他端が該シリンダ外に突出させて設けたピス
トンロツドと、該ピストンロツドに取付けられ、
前記シリンダ内を摺動変位するピストンとを有
し、該ピストンの変位に対して減衰力を発生させ
る油圧緩衝器において、前記ピストンまたは前記
シリンダの底部側に設けられるボトム部材からな
り、前記シリンダ内を複数の油室に画成する油界
画成部材と、該油界画成部材に設けられ、該油界
画成部材によつて画成された両側の油室を連通す
る通路と、前記油界画成部材と該油界成部材に対
面させて設けたリテーナとの間に介装され前記通
路を開閉するデイスクバルブと、該デイスクバル
ブに当接して設けられ、該デイスクバルブの撓み
に追従して変位するスライド弁とを備え、該スラ
イド弁は前記デイスクバルブが前記通路を開いた
後該デイスクバルブの撓みが所定量に達するまで
は閉弁し、該デイスクバルブの撓みが所定量を越
えたときに、開弁して前記両油室油を連通させる
ようにしたことを特徴としてなる構成を採用して
いる。
封入したシリンダと、一端が該シリンダ内に位置
し、他端が該シリンダ外に突出させて設けたピス
トンロツドと、該ピストンロツドに取付けられ、
前記シリンダ内を摺動変位するピストンとを有
し、該ピストンの変位に対して減衰力を発生させ
る油圧緩衝器において、前記ピストンまたは前記
シリンダの底部側に設けられるボトム部材からな
り、前記シリンダ内を複数の油室に画成する油界
画成部材と、該油界画成部材に設けられ、該油界
画成部材によつて画成された両側の油室を連通す
る通路と、前記油界画成部材と該油界成部材に対
面させて設けたリテーナとの間に介装され前記通
路を開閉するデイスクバルブと、該デイスクバル
ブに当接して設けられ、該デイスクバルブの撓み
に追従して変位するスライド弁とを備え、該スラ
イド弁は前記デイスクバルブが前記通路を開いた
後該デイスクバルブの撓みが所定量に達するまで
は閉弁し、該デイスクバルブの撓みが所定量を越
えたときに、開弁して前記両油室油を連通させる
ようにしたことを特徴としてなる構成を採用して
いる。
このように構成することにより、ピストンが高
速変位し、デイスクバルブが開弁した後におい
て、さらにピストン速度が高速になると、該スラ
イド弁がデイスクバルブの所定量を越えた撓みに
追従して開弁し、両油室間が連通せしめられるこ
とになるから、減衰力特性が変化する。その結
果、ピストンの変位速度の高速域での減衰力設定
の自由度が増大し、該ピストンの変位速度が所定
値を越したときに油圧緩衝器およびそれを取付け
るための取付部材を保護するために、減衰力が緩
やかに変化するように特性に設定することができ
る。
速変位し、デイスクバルブが開弁した後におい
て、さらにピストン速度が高速になると、該スラ
イド弁がデイスクバルブの所定量を越えた撓みに
追従して開弁し、両油室間が連通せしめられるこ
とになるから、減衰力特性が変化する。その結
果、ピストンの変位速度の高速域での減衰力設定
の自由度が増大し、該ピストンの変位速度が所定
値を越したときに油圧緩衝器およびそれを取付け
るための取付部材を保護するために、減衰力が緩
やかに変化するように特性に設定することができ
る。
以下、図面に基づき本発明の実施例について説
明する。
明する。
まず、第1図ないし第10図は本発明の第1の
実施例を示し、第1図において、1は内筒1Aと
外筒1Bとからなるシリンダで、該シリンダ1の
一端はボトムキヤツプ2により施蓋されており、
他端にはシール部材3およびロツドガイド4が装
着されている。5はピストンロツドを示し、該ピ
ストンロツド5はその一端がシール部材3および
ロツドガイド4を貫通してシリンダ1の内筒1A
内に位置し、他端はシリンダ1の外部に突出せし
められている。そして、該ピストンロツド5の一
端には小径部5Aが形成され、該小径部5Aには
内筒1A内に摺動可能にピストン6が固着されて
いる。また、内筒1Aのボトムキヤツプ2側には
ボトム部材7が設けられている。そして、内筒1
A内には作動流体としての油液が封入されてお
り、前記ピストン6とボトム部材7が油界画成部
材となつて、該内筒1A内はロツドガイド4側か
ら3つの油室A,B,Cに画成されている。さら
に内筒1Aと外筒1Bとの間には環状の室が形成
されており、該室に油液封入部Dとガス封入部E
とが形成され、ボトム部材7とボトムキヤツプ2
との間に形成した通路8により油液封入部Dと油
室Cとは常時連通している。そして、ピストンロ
ツド5がシリンダ1内に進入したときに、該ピス
トンロツド5の内筒1A内への進入体積分の油液
は通路8から油液封入部D内に流れ、ガス封入部
E内のガスを圧縮することにより、ピストンロツ
ド5の進入体積分が補償されるように構成されて
いる。
実施例を示し、第1図において、1は内筒1Aと
外筒1Bとからなるシリンダで、該シリンダ1の
一端はボトムキヤツプ2により施蓋されており、
他端にはシール部材3およびロツドガイド4が装
着されている。5はピストンロツドを示し、該ピ
ストンロツド5はその一端がシール部材3および
ロツドガイド4を貫通してシリンダ1の内筒1A
内に位置し、他端はシリンダ1の外部に突出せし
められている。そして、該ピストンロツド5の一
端には小径部5Aが形成され、該小径部5Aには
内筒1A内に摺動可能にピストン6が固着されて
いる。また、内筒1Aのボトムキヤツプ2側には
ボトム部材7が設けられている。そして、内筒1
A内には作動流体としての油液が封入されてお
り、前記ピストン6とボトム部材7が油界画成部
材となつて、該内筒1A内はロツドガイド4側か
ら3つの油室A,B,Cに画成されている。さら
に内筒1Aと外筒1Bとの間には環状の室が形成
されており、該室に油液封入部Dとガス封入部E
とが形成され、ボトム部材7とボトムキヤツプ2
との間に形成した通路8により油液封入部Dと油
室Cとは常時連通している。そして、ピストンロ
ツド5がシリンダ1内に進入したときに、該ピス
トンロツド5の内筒1A内への進入体積分の油液
は通路8から油液封入部D内に流れ、ガス封入部
E内のガスを圧縮することにより、ピストンロツ
ド5の進入体積分が補償されるように構成されて
いる。
次に、一の油界画成部材を形成するピストン6
には油室A,B間を連通する通路9がその軸方向
に穿設されており、該ピストン6の油室Aに臨む
側にはピストンロツド5が伸長側に変位するとき
に油室Aから通路9を介して油室B側に流れる油
液に減衰力を発生させる伸長側減衰力発生機構1
0が設けられている。一方、他の油界画成部材と
なるボトム部材7にも油室B,C間を連通する通
路11が穿設されており、該ボトム部材7の油室
Bに臨む側にはピストンロツド5が縮小側に変位
するときに油室Bから通路11、油室C、通路8
を介して油液封入Dに向け流れる油液に減衰力を
発生させる縮小側減衰力発生機構12が設けられ
ている。
には油室A,B間を連通する通路9がその軸方向
に穿設されており、該ピストン6の油室Aに臨む
側にはピストンロツド5が伸長側に変位するとき
に油室Aから通路9を介して油室B側に流れる油
液に減衰力を発生させる伸長側減衰力発生機構1
0が設けられている。一方、他の油界画成部材と
なるボトム部材7にも油室B,C間を連通する通
路11が穿設されており、該ボトム部材7の油室
Bに臨む側にはピストンロツド5が縮小側に変位
するときに油室Bから通路11、油室C、通路8
を介して油液封入Dに向け流れる油液に減衰力を
発生させる縮小側減衰力発生機構12が設けられ
ている。
そこで、前記各減衰力発生機構10,12の具
体的構成について説明する。
体的構成について説明する。
まず、伸長側減衰力発生機構10は第2図に拡
大して示したような構造となつている。即ち、ピ
ストン6の油室Aに臨む側面には円環状の突部6
Aが形成されて該突部6Aとピストンロツド5の
段部5Bとの間にはばね受13が設けられ、該ば
ね受13にはその内外部を連通させる1または複
数の複数のスリツト13Aが形成されている。ま
た、該ばね受13の内部にはピストンロツド5の
小径部5Aにストツパ14が摺動可能に挿嵌され
ている。該ストツパ14は第3図に示したよう
に、ピストンロツド5の段部5Bと対面する側が
大径部14Aとなり、ピストン6と対面する側が
小径部14Bとなつており、大径部14Aの外周
部および小径部14Bの外周部にはそれぞれ1ま
たは複数の切欠溝15,16が軸方向に形成され
ている。切欠溝15はその深さが小径部14Bよ
り高い位置となるように設けられている。一方、
切欠溝16は油室A,B間を連通する連通路とな
るもので、該切欠溝16はピストン6と対面する
側から大径部14Aの形成部位に至る溝長さを有
するように形成されている。そして、ストツパ1
4の小径部14Bには切欠溝16による連通路を
開閉するスライド弁17が摺動可能に嵌合され、
該スライド弁17は後述するデイスクバルブ21
の撓みに常時追従して第7図ないし第9図に示す
如く変位するようになつている。該スライド弁1
7はその軸方向長さが小径部14Bのそれより長
尺となつている。そして、スライド弁17のスト
ツパ14の大径部14Aと対面する側は切欠溝1
5の溝底より大径となつた大径部17Aが形成さ
れ、またピストン6と対面する側の端面には半径
方向に1または複数の切欠溝18が設けられてい
る。さらに、スライド弁17にはリテーナ19が
摺動可能に嵌合されており、該リテーナ19はそ
のピストン6に対面する側には内周側突部19A
と、該内周側突部19Aより軸方向突出長さの短
かい外周側突部19Bとが形成されており、また
その反対側側面にはストツパ14の大径部14A
に当接可能な突部19Cが形成されている。さら
に、リテーナ19の内周側および外周側の突部1
9A,19B間の部位にはその軸方向に貫通する
1または複数の油穴20が穿設されている。
大して示したような構造となつている。即ち、ピ
ストン6の油室Aに臨む側面には円環状の突部6
Aが形成されて該突部6Aとピストンロツド5の
段部5Bとの間にはばね受13が設けられ、該ば
ね受13にはその内外部を連通させる1または複
数の複数のスリツト13Aが形成されている。ま
た、該ばね受13の内部にはピストンロツド5の
小径部5Aにストツパ14が摺動可能に挿嵌され
ている。該ストツパ14は第3図に示したよう
に、ピストンロツド5の段部5Bと対面する側が
大径部14Aとなり、ピストン6と対面する側が
小径部14Bとなつており、大径部14Aの外周
部および小径部14Bの外周部にはそれぞれ1ま
たは複数の切欠溝15,16が軸方向に形成され
ている。切欠溝15はその深さが小径部14Bよ
り高い位置となるように設けられている。一方、
切欠溝16は油室A,B間を連通する連通路とな
るもので、該切欠溝16はピストン6と対面する
側から大径部14Aの形成部位に至る溝長さを有
するように形成されている。そして、ストツパ1
4の小径部14Bには切欠溝16による連通路を
開閉するスライド弁17が摺動可能に嵌合され、
該スライド弁17は後述するデイスクバルブ21
の撓みに常時追従して第7図ないし第9図に示す
如く変位するようになつている。該スライド弁1
7はその軸方向長さが小径部14Bのそれより長
尺となつている。そして、スライド弁17のスト
ツパ14の大径部14Aと対面する側は切欠溝1
5の溝底より大径となつた大径部17Aが形成さ
れ、またピストン6と対面する側の端面には半径
方向に1または複数の切欠溝18が設けられてい
る。さらに、スライド弁17にはリテーナ19が
摺動可能に嵌合されており、該リテーナ19はそ
のピストン6に対面する側には内周側突部19A
と、該内周側突部19Aより軸方向突出長さの短
かい外周側突部19Bとが形成されており、また
その反対側側面にはストツパ14の大径部14A
に当接可能な突部19Cが形成されている。さら
に、リテーナ19の内周側および外周側の突部1
9A,19B間の部位にはその軸方向に貫通する
1または複数の油穴20が穿設されている。
次に、21は4枚のデイスクを組合せて形成し
たデイスクバルブを示し、該デイスクバルブ21
はその外周縁があばね受13と当接して半径方向
における位置決めがなされている。そして、デイ
スクバルブ21の各ネイスクのうちリテーナ19
側の2枚のデイスクはその内周縁がスライド弁1
7の外周より大径となつており、またピストン6
側の2枚のデイスクはその内周縁がスライド弁1
7の内周より小径となつている。従つて、デイス
クバルブ21の第2図中最も左側のデイスクの内
周部がリテーナ19の突部19Aと当接し、この
デイスクから数えて3番目のデイスクの内周部が
スライド弁17と当接し、さらに最も右側のデイ
スクの外周部がピストン6の突部6Aと当接する
ようになつている。そして、ピストン6の突部6
Aと当接するデイスクにはその外周縁に固定オリ
フイスとなる1または複数の切欠溝22が設けら
れている。
たデイスクバルブを示し、該デイスクバルブ21
はその外周縁があばね受13と当接して半径方向
における位置決めがなされている。そして、デイ
スクバルブ21の各ネイスクのうちリテーナ19
側の2枚のデイスクはその内周縁がスライド弁1
7の外周より大径となつており、またピストン6
側の2枚のデイスクはその内周縁がスライド弁1
7の内周より小径となつている。従つて、デイス
クバルブ21の第2図中最も左側のデイスクの内
周部がリテーナ19の突部19Aと当接し、この
デイスクから数えて3番目のデイスクの内周部が
スライド弁17と当接し、さらに最も右側のデイ
スクの外周部がピストン6の突部6Aと当接する
ようになつている。そして、ピストン6の突部6
Aと当接するデイスクにはその外周縁に固定オリ
フイスとなる1または複数の切欠溝22が設けら
れている。
さらに、ばね受13とリテーナ19との間およ
びばね受13とストツパ14との間にはそれぞれ
ばね23,24が張設されており、ばね23によ
りリテーナ19は常時その突部19Aがデイスク
バルブ21と当接するように付勢せしめられ、ま
たばね24によりストツパ14と共にスライド弁
17が図中右方に押圧されて、該スライド弁17
もデイスクバルブ21と当接せしめられている。
この結果、油室A,B間に差圧が生じない状態に
おいて、デイスクバルブ21はピストン6の突部
6Aと、リテーナ19の突部19Aおよびスライ
ド弁17との間に挾持された状態に保持される。
この状態においては、リテーナ19の外周側突部
19Bはデイスクバルブ21とは距離laだけ離間
しており、またリテーナ19の突部19Cはスト
ツパ14の大径部14Aとは距離lbだけ離間して
いる。
びばね受13とストツパ14との間にはそれぞれ
ばね23,24が張設されており、ばね23によ
りリテーナ19は常時その突部19Aがデイスク
バルブ21と当接するように付勢せしめられ、ま
たばね24によりストツパ14と共にスライド弁
17が図中右方に押圧されて、該スライド弁17
もデイスクバルブ21と当接せしめられている。
この結果、油室A,B間に差圧が生じない状態に
おいて、デイスクバルブ21はピストン6の突部
6Aと、リテーナ19の突部19Aおよびスライ
ド弁17との間に挾持された状態に保持される。
この状態においては、リテーナ19の外周側突部
19Bはデイスクバルブ21とは距離laだけ離間
しており、またリテーナ19の突部19Cはスト
ツパ14の大径部14Aとは距離lbだけ離間して
いる。
次に、縮小側減衰力発生機構12は第6図に示
したように前述の伸長側減衰力発生機構10とほ
ぼ同様の構造となつている。即ち、内筒1Aの内
壁に沿つてばね受25が設けられており、該ばね
受25はその一端が内筒1Aとボトム部材7との
間に挾持させることにより固定されている。そし
て、ばね受25の内筒1Aに沿つて延びる部位に
はその軸方向に複数の切れ目が設けられ、該切れ
目に沿つて部分的に半径方向内方に曲折すること
により、大径部25Aと小径部25Bとが形成さ
れ、これによりばね受25の内外部は常時連通せ
しめられている。そして、該ばね受25の内部に
はストツパ26が設けられている。該ストツパ2
6は前述のストツパ14と同様大径部26Aと小
径部26Bとを有し、大径部26Aはばね受25
と対面する側に、小径部26Bはボトム部材7と
対面する側に形成されている。また、大径部26
Aには切欠溝27が設けられ、小径部26Bには
油室B,C間を連通する連通路となる切欠溝28
が設けられている。また、ストツパ26の小径部
26Bには前述の連通路を開閉するスライド弁2
9が設けられており、該スライド弁29も伸長側
減衰力発生機構10におけるスライド弁17と同
様大径部29Aと切欠溝30が設けられている。
さらに、31はリテーナを示し、該リテーナ31
も前述のリテーナ19と同様内周側突部31A、
外周側突部31Bおよびストツパ26の大径部2
6Aに当接可能な突部31Cが形成されると共
に、突部31Aと31Bとの中間部位に油穴32
が穿設されている。そして、リテーナ31の外周
面はばね受25の小径部25Bと摺接しており、
これによりストツパ26、スライド弁29および
リテーナ31は半径方向に位置決めされている。
したように前述の伸長側減衰力発生機構10とほ
ぼ同様の構造となつている。即ち、内筒1Aの内
壁に沿つてばね受25が設けられており、該ばね
受25はその一端が内筒1Aとボトム部材7との
間に挾持させることにより固定されている。そし
て、ばね受25の内筒1Aに沿つて延びる部位に
はその軸方向に複数の切れ目が設けられ、該切れ
目に沿つて部分的に半径方向内方に曲折すること
により、大径部25Aと小径部25Bとが形成さ
れ、これによりばね受25の内外部は常時連通せ
しめられている。そして、該ばね受25の内部に
はストツパ26が設けられている。該ストツパ2
6は前述のストツパ14と同様大径部26Aと小
径部26Bとを有し、大径部26Aはばね受25
と対面する側に、小径部26Bはボトム部材7と
対面する側に形成されている。また、大径部26
Aには切欠溝27が設けられ、小径部26Bには
油室B,C間を連通する連通路となる切欠溝28
が設けられている。また、ストツパ26の小径部
26Bには前述の連通路を開閉するスライド弁2
9が設けられており、該スライド弁29も伸長側
減衰力発生機構10におけるスライド弁17と同
様大径部29Aと切欠溝30が設けられている。
さらに、31はリテーナを示し、該リテーナ31
も前述のリテーナ19と同様内周側突部31A、
外周側突部31Bおよびストツパ26の大径部2
6Aに当接可能な突部31Cが形成されると共
に、突部31Aと31Bとの中間部位に油穴32
が穿設されている。そして、リテーナ31の外周
面はばね受25の小径部25Bと摺接しており、
これによりストツパ26、スライド弁29および
リテーナ31は半径方向に位置決めされている。
また、ボトム部材7にはリテーナ31に対面す
る側に突部7Aが形成されており、該突部7Aと
リテーナ31との間にはデイスクバルブ33が介
装されている。該デイスクバルブ33は伸長側よ
り小さな減衰力を発生させるべく、3枚のデイス
クを組合せてなるもので、これらのデイスクのう
ちリテーナ31側のデイスクの内周縁はスライド
弁29の外周より大径で、他の2枚のデイスクの
内周縁はスライド弁29の内周縁より小径となつ
ている。そして、ボトム部材7の突部7Aと当接
するデイスクには固定オリフイスとなる切欠溝3
4がその外周縁部に設けられている。
る側に突部7Aが形成されており、該突部7Aと
リテーナ31との間にはデイスクバルブ33が介
装されている。該デイスクバルブ33は伸長側よ
り小さな減衰力を発生させるべく、3枚のデイス
クを組合せてなるもので、これらのデイスクのう
ちリテーナ31側のデイスクの内周縁はスライド
弁29の外周より大径で、他の2枚のデイスクの
内周縁はスライド弁29の内周縁より小径となつ
ている。そして、ボトム部材7の突部7Aと当接
するデイスクには固定オリフイスとなる切欠溝3
4がその外周縁部に設けられている。
さらに、ばね受25とリテーナ31およびスト
ツパ26との間にはそれぞればね35,36が張
設されており、これによりデイスクバルブ33は
常時にはボトム部材7の突部7Aとリテーナ31
の突部31Aおよびスライド弁29の端面との間
に挾持された状態となつている。そして、リテー
ナ31の外周側突部31Bはデイスクバルブ33
とは距離laだけ離間しており、またリテーナ31
の突部31Cはストツパ26の大径部26Aとは
距離lbだけ離間している。
ツパ26との間にはそれぞればね35,36が張
設されており、これによりデイスクバルブ33は
常時にはボトム部材7の突部7Aとリテーナ31
の突部31Aおよびスライド弁29の端面との間
に挾持された状態となつている。そして、リテー
ナ31の外周側突部31Bはデイスクバルブ33
とは距離laだけ離間しており、またリテーナ31
の突部31Cはストツパ26の大径部26Aとは
距離lbだけ離間している。
なお、第1図中37,38はそれぞれピストン
ロツド5のシリンダ1外端部およびボトムキヤツ
プ2に取付けたブラケツトを示す。
ロツド5のシリンダ1外端部およびボトムキヤツ
プ2に取付けたブラケツトを示す。
本実施例は前述の構成を有するもので、ブラケ
ツト37を車両の車体側に取付け、またブラケツ
ト38を車台側に取付けて車両の走行中における
振動の緩衝作用を行なうものである。そこで、第
7図ないし第9図を参照してその作動について説
明する。
ツト37を車両の車体側に取付け、またブラケツ
ト38を車台側に取付けて車両の走行中における
振動の緩衝作用を行なうものである。そこで、第
7図ないし第9図を参照してその作動について説
明する。
まず、ピストンロツド5およびピストン6が伸
長方向に変位せしめられると、油室A,B間に差
圧が生じて油室Aから油室Bに向け油液が流れ
る。ところが、第2図に示したように、油室A,
B間の通路は固定オリフイスとしてデイスクバル
ブ21に設けた切欠溝22により形成されるか
ら、ピストン6の変位速度が低速域にあるときに
は、該切欠溝22を介して流れる油液により減衰
力が発生する。そして、ピストン6の変位速度が
大きくなると、油室A内の圧力によつてデイスク
バルブ21の内周縁部は撓められ、第7図に示し
たように、リテーナ19の突部19Bがデイスク
バルブ21に当接する。この間における油室A,
B間の通路面積は変化せず、ストツパ14および
スライド弁17はデイスクバルブ21の撓みに追
従して変位する。
長方向に変位せしめられると、油室A,B間に差
圧が生じて油室Aから油室Bに向け油液が流れ
る。ところが、第2図に示したように、油室A,
B間の通路は固定オリフイスとしてデイスクバル
ブ21に設けた切欠溝22により形成されるか
ら、ピストン6の変位速度が低速域にあるときに
は、該切欠溝22を介して流れる油液により減衰
力が発生する。そして、ピストン6の変位速度が
大きくなると、油室A内の圧力によつてデイスク
バルブ21の内周縁部は撓められ、第7図に示し
たように、リテーナ19の突部19Bがデイスク
バルブ21に当接する。この間における油室A,
B間の通路面積は変化せず、ストツパ14および
スライド弁17はデイスクバルブ21の撓みに追
従して変位する。
次に、ピストン6の変位速度が高速になると、
デイスクバルブ21はさらに撓められ、第8図に
示したように、該デイスクバルブ21はリテーナ
19の突部19Aから離間する。これにより、油
室A内の油液が油穴20、突部19Aとデイスク
バルブ21との間の隙間、切欠溝18から形成さ
れる通路を介して油室Bに向け流れ、ピストン6
に対する減衰力特性が変化する。そして、デイス
クバルブ21の内周縁部の撓みに応じてこの通路
の通路面積が増大すると共に、これに追従してス
トツパ14およびスライド弁17が図中右方に摺
動変位し、ストツパ14の大径部14Aがリテー
ナ19の突部19Cに当接せしめられる。この場
合、デイスクバルブ21が第8図に示す如く開弁
した後も、その撓み量が第9図に示す如く所定量
に達するまではスライド弁17の大径部17Aが
ストツパ14の大径部14Aに当接し、スライド
弁17は閉弁し続ける。
デイスクバルブ21はさらに撓められ、第8図に
示したように、該デイスクバルブ21はリテーナ
19の突部19Aから離間する。これにより、油
室A内の油液が油穴20、突部19Aとデイスク
バルブ21との間の隙間、切欠溝18から形成さ
れる通路を介して油室Bに向け流れ、ピストン6
に対する減衰力特性が変化する。そして、デイス
クバルブ21の内周縁部の撓みに応じてこの通路
の通路面積が増大すると共に、これに追従してス
トツパ14およびスライド弁17が図中右方に摺
動変位し、ストツパ14の大径部14Aがリテー
ナ19の突部19Cに当接せしめられる。この場
合、デイスクバルブ21が第8図に示す如く開弁
した後も、その撓み量が第9図に示す如く所定量
に達するまではスライド弁17の大径部17Aが
ストツパ14の大径部14Aに当接し、スライド
弁17は閉弁し続ける。
そして、ピストン6の変位速度がさらに高速と
なり、開弁状態にあるデイスクバルブ21の撓み
量が第9図に示す如く所定量を越えたときには、
スライド弁17はデイスクバルブ21の撓みに応
じて図中右方に変位し、その大径部17Aがスト
ツパ14の大径部14Aから離間して開弁せしめ
られる。この結果、切欠溝15、スライド弁17
とストツパ14との間の〓間、切欠溝16を介す
る通路が油室A,B間に形成されることになり、
通路面積が増大してピストン6の変位速度に対す
る減衰力特性がさらに変化する。
なり、開弁状態にあるデイスクバルブ21の撓み
量が第9図に示す如く所定量を越えたときには、
スライド弁17はデイスクバルブ21の撓みに応
じて図中右方に変位し、その大径部17Aがスト
ツパ14の大径部14Aから離間して開弁せしめ
られる。この結果、切欠溝15、スライド弁17
とストツパ14との間の〓間、切欠溝16を介す
る通路が油室A,B間に形成されることになり、
通路面積が増大してピストン6の変位速度に対す
る減衰力特性がさらに変化する。
一方、ピストン6およびピストンロツド5が縮
小方向に変位すると、縮小側減衰力発生機構12
により減衰力が発生せしめられるが、その作動に
ついては前述の伸長側減衰力発生機構10と同様
であるから、その説明は省略する。なおこの場
合、伸長側減衰力発生機構10はストツパ14、
スライド弁17、リテーナ19およびデイスクバ
ルブ21が油室A,B間の差圧によりばね23,
24に抗して図中左方に変位するから、油室A,
B間は連通状態となり、減衰力は発生しない。
小方向に変位すると、縮小側減衰力発生機構12
により減衰力が発生せしめられるが、その作動に
ついては前述の伸長側減衰力発生機構10と同様
であるから、その説明は省略する。なおこの場
合、伸長側減衰力発生機構10はストツパ14、
スライド弁17、リテーナ19およびデイスクバ
ルブ21が油室A,B間の差圧によりばね23,
24に抗して図中左方に変位するから、油室A,
B間は連通状態となり、減衰力は発生しない。
そこで、第10図に減衰力特性線図を示す。同
図から明らかなように、ピストン6の低速域にお
いては、伸長方向では切欠溝22が油室A,B間
の通路となり、また縮小方向においては切欠溝3
4が油室B,C間の通路となるために、線0−
A1,0−A2で示したように傾きの大きな減衰力
特性が発揮される。そして、ピストン6の変位速
度が中速域になると、デイスクバルブ21,33
がそれぞれリテーナ19,31の突部19A,3
1Aから離間するから、油室A,B間、油室B,
C間の通路面積が増大し、このために線A1−B1
およびA2−B2で示したように減衰力特性が変化
し、その傾きが比較的緩やかになる。さらに、ピ
ストン6の高速変位時にはスライド弁17,29
がそれぞれ開弁するから、油室A,B間および油
室B,C間の通路面積がさらに増大し、傾きがさ
らに緩やかとなるように減衰力特性が変化する。
この点において、スライド弁17,29を設けな
い場合には、第10図に点線で示した如く、ピス
トンの中、高速域での減衰力特性は一義的なもの
となり、特に高速域においては減衰力が大きすぎ
る場合が生じる。従つて、本発明ではリテーナ1
9の突部19Cとストツパ14の大径部14Aと
の間、およびリテーナ31の突部31Cとストツ
パ26の大径部26Aとの間に形成される隙間lb
を適宜設定し、また切欠溝15,16,27,2
8の流路面積を所望の大きさとすることにより、
ピストン6の変位速度の高速域において、車両の
操縦安定性が損なわれず、しかも油圧緩衝器やそ
れを取付けるための取付部材の強度上問題となら
ない程度の減衰力特性を設定することができる。
図から明らかなように、ピストン6の低速域にお
いては、伸長方向では切欠溝22が油室A,B間
の通路となり、また縮小方向においては切欠溝3
4が油室B,C間の通路となるために、線0−
A1,0−A2で示したように傾きの大きな減衰力
特性が発揮される。そして、ピストン6の変位速
度が中速域になると、デイスクバルブ21,33
がそれぞれリテーナ19,31の突部19A,3
1Aから離間するから、油室A,B間、油室B,
C間の通路面積が増大し、このために線A1−B1
およびA2−B2で示したように減衰力特性が変化
し、その傾きが比較的緩やかになる。さらに、ピ
ストン6の高速変位時にはスライド弁17,29
がそれぞれ開弁するから、油室A,B間および油
室B,C間の通路面積がさらに増大し、傾きがさ
らに緩やかとなるように減衰力特性が変化する。
この点において、スライド弁17,29を設けな
い場合には、第10図に点線で示した如く、ピス
トンの中、高速域での減衰力特性は一義的なもの
となり、特に高速域においては減衰力が大きすぎ
る場合が生じる。従つて、本発明ではリテーナ1
9の突部19Cとストツパ14の大径部14Aと
の間、およびリテーナ31の突部31Cとストツ
パ26の大径部26Aとの間に形成される隙間lb
を適宜設定し、また切欠溝15,16,27,2
8の流路面積を所望の大きさとすることにより、
ピストン6の変位速度の高速域において、車両の
操縦安定性が損なわれず、しかも油圧緩衝器やそ
れを取付けるための取付部材の強度上問題となら
ない程度の減衰力特性を設定することができる。
次に、第11図は本発明の第2の実施例を示す
もので、同図において第1の実施例と同一構成要
素については同一符号を付してその説明を省略す
るものとする。然るに、本実施例においては前述
の第1の実施例にとは異なり、ピストンロツド5
の小径部5Aにはストツパは挿嵌されておらず、
スライド弁41が直接摺動可能に挿嵌されてい
る。そして、該スライド弁41には大径部41A
と小径部41Bとが形成され、小径部41Bはピ
ストン6と対面する側に位置し、その端面には半
径方向に1または複数の切欠溝42が形成されて
いる。また、小径部41Bの外周面にはその中間
部位から大径部41Aに向けて切欠溝43が形成
され、該切欠溝43は大径部41Aからばね受1
3側に向けて開口しており、該切欠溝43が油室
A,B間の連通路となる。そして、44はリテー
ナを示し、該リテーナ44には前述の第1の実施
例と同様に内周側突部44A、外周側突部44B
が形成されており、内周側突部44Aは外周側突
部44Bより軸方向突出長さは長くなつている。
そして、内周側突部44Aの内周面はスライド弁
41の外周面とは非接触状態となり、突部44A
とスライド弁41との間には円環状の油室45が
形成される。この結果、スライド弁41とリテー
ナ44との間の相対変位により切欠溝43と油室
45との間が連通、遮断されるようになつてい
る。また、リテーナ44にはその突部44A,4
4B間の部位に軸方向に油穴46が穿設されると
共に、スライド弁41の大径部41Aと当接する
ことによりスライド弁41の摺動範囲を規制する
ための突部44Cが形成されている。さらに、デ
イスクバルブ47は2枚の同一形状のデイスクで
形成され、該デイスクバルブ47はピストン6の
突部6Aとリテーナ44の突部44Aおよびスラ
イド弁41の端面との間に挾持され、またデイス
クバルブ47のピストン6と当接する側のデイス
クの外周縁部には固定オリフイスとなる切欠溝4
8が形成されている。そして、油室A,B間に差
圧が生じない状態では、リテーナ44の外周側突
部44Bはデイスクバルブ47とは距離la′だけ
離間しており、また切欠溝43と油室45とは距
離lb′離間しており、この離間距離lb′は前述の離
間距離la′より大きくなつている。
もので、同図において第1の実施例と同一構成要
素については同一符号を付してその説明を省略す
るものとする。然るに、本実施例においては前述
の第1の実施例にとは異なり、ピストンロツド5
の小径部5Aにはストツパは挿嵌されておらず、
スライド弁41が直接摺動可能に挿嵌されてい
る。そして、該スライド弁41には大径部41A
と小径部41Bとが形成され、小径部41Bはピ
ストン6と対面する側に位置し、その端面には半
径方向に1または複数の切欠溝42が形成されて
いる。また、小径部41Bの外周面にはその中間
部位から大径部41Aに向けて切欠溝43が形成
され、該切欠溝43は大径部41Aからばね受1
3側に向けて開口しており、該切欠溝43が油室
A,B間の連通路となる。そして、44はリテー
ナを示し、該リテーナ44には前述の第1の実施
例と同様に内周側突部44A、外周側突部44B
が形成されており、内周側突部44Aは外周側突
部44Bより軸方向突出長さは長くなつている。
そして、内周側突部44Aの内周面はスライド弁
41の外周面とは非接触状態となり、突部44A
とスライド弁41との間には円環状の油室45が
形成される。この結果、スライド弁41とリテー
ナ44との間の相対変位により切欠溝43と油室
45との間が連通、遮断されるようになつてい
る。また、リテーナ44にはその突部44A,4
4B間の部位に軸方向に油穴46が穿設されると
共に、スライド弁41の大径部41Aと当接する
ことによりスライド弁41の摺動範囲を規制する
ための突部44Cが形成されている。さらに、デ
イスクバルブ47は2枚の同一形状のデイスクで
形成され、該デイスクバルブ47はピストン6の
突部6Aとリテーナ44の突部44Aおよびスラ
イド弁41の端面との間に挾持され、またデイス
クバルブ47のピストン6と当接する側のデイス
クの外周縁部には固定オリフイスとなる切欠溝4
8が形成されている。そして、油室A,B間に差
圧が生じない状態では、リテーナ44の外周側突
部44Bはデイスクバルブ47とは距離la′だけ
離間しており、また切欠溝43と油室45とは距
離lb′離間しており、この離間距離lb′は前述の離
間距離la′より大きくなつている。
前述のように構成しても、その作動は第1の実
施例と格別差異はないので、その説明を省略す
る。
施例と格別差異はないので、その説明を省略す
る。
さらに、第12図は本発明の第3の実施例を示
し、同図において第11図と同一構成要素につい
ては同一符号を付してその説明を省略するものと
する。然るに、本実施例においては大径部51A
と小径部51Bとを有するスライド弁51には連
通路となる切欠溝は設けられておらず、これに代
えてピストンロツド5にはその先端部に有底の凹
部52が形成されている。また、ピストンロツド
5には油室A,B間の連通路としての油路53が
穿設され、該油路53の一端は前記凹部52に開
口し、他端は小径部5Aの外周面に開口してい
る。この油路53の小径部5A外周面への開口位
置は、油室A,B間に差圧が生じない状態におい
てはスライド弁51により閉塞されており、該ス
ライド弁51が図中右方に変位したときに開口し
て油室A内の油液が流入するようになつている。
そして、スライド弁51により油路53が開口す
るまでのストロークlb″はリテーナ44の突部4
4Bとデイスクバルブ47との離間距離la″より
大きくなつている。
し、同図において第11図と同一構成要素につい
ては同一符号を付してその説明を省略するものと
する。然るに、本実施例においては大径部51A
と小径部51Bとを有するスライド弁51には連
通路となる切欠溝は設けられておらず、これに代
えてピストンロツド5にはその先端部に有底の凹
部52が形成されている。また、ピストンロツド
5には油室A,B間の連通路としての油路53が
穿設され、該油路53の一端は前記凹部52に開
口し、他端は小径部5Aの外周面に開口してい
る。この油路53の小径部5A外周面への開口位
置は、油室A,B間に差圧が生じない状態におい
てはスライド弁51により閉塞されており、該ス
ライド弁51が図中右方に変位したときに開口し
て油室A内の油液が流入するようになつている。
そして、スライド弁51により油路53が開口す
るまでのストロークlb″はリテーナ44の突部4
4Bとデイスクバルブ47との離間距離la″より
大きくなつている。
このように構成しても、前述の第1の実施例と
同様減衰力特性が3段階に変化させることができ
る。
同様減衰力特性が3段階に変化させることができ
る。
さらに、第13図は本発明の第4の実施例を示
し、同図において第1の実施例と同一構成要素に
ついては同一符号を付して説明を省略するものと
する。本実施例では単一の減衰力発生機構61に
より伸長側および縮小側の減衰力が発生するよう
に構成されている。而して、62はピストンを示
し、該ピストン62はその油室Aに臨む側には凹
部63が形成され、これによりピストン62の外
周縁部には円環状の突部62Aが形成されてい
る。そして、ピストンロツド5の小径部5Aには
ピストン62の凹部63の端壁と該ピストンロツ
ド5の段部5Bとの間にスリーブ64、スペーサ
65およびリテーナ66が挿嵌され、これらスリ
ーブ64、スペーサ65およびリテーナ66はピ
ストン62と共にピストンロツド5に固定して設
けられている。
し、同図において第1の実施例と同一構成要素に
ついては同一符号を付して説明を省略するものと
する。本実施例では単一の減衰力発生機構61に
より伸長側および縮小側の減衰力が発生するよう
に構成されている。而して、62はピストンを示
し、該ピストン62はその油室Aに臨む側には凹
部63が形成され、これによりピストン62の外
周縁部には円環状の突部62Aが形成されてい
る。そして、ピストンロツド5の小径部5Aには
ピストン62の凹部63の端壁と該ピストンロツ
ド5の段部5Bとの間にスリーブ64、スペーサ
65およびリテーナ66が挿嵌され、これらスリ
ーブ64、スペーサ65およびリテーナ66はピ
ストン62と共にピストンロツド5に固定して設
けられている。
67は2枚の同形デイスクで形成したデイスク
バルブを示し、該デイスクバルブ67はその内周
縁部がリテーナ66と当接し、外周縁部がピスト
ン62の突部62Aと当接している。このため
に、ピストン62の凹部63はデイスクバルブ6
7によつて施蓋された状態となつている。そし
て、デイスクバルブ67のピストン62と当接す
る側のデイスクにはその外周縁部に固定オリフイ
スとなる切欠溝68が形成されて、油室Aと凹部
63の内部とは該切欠溝68により常時連通して
いる。一方、油室Bと凹部63とはピストン62
に穿設した油穴69によつて常時大きな開口面積
をもつて連通せしめられている。
バルブを示し、該デイスクバルブ67はその内周
縁部がリテーナ66と当接し、外周縁部がピスト
ン62の突部62Aと当接している。このため
に、ピストン62の凹部63はデイスクバルブ6
7によつて施蓋された状態となつている。そし
て、デイスクバルブ67のピストン62と当接す
る側のデイスクにはその外周縁部に固定オリフイ
スとなる切欠溝68が形成されて、油室Aと凹部
63の内部とは該切欠溝68により常時連通して
いる。一方、油室Bと凹部63とはピストン62
に穿設した油穴69によつて常時大きな開口面積
をもつて連通せしめられている。
次に、ピストン62の突部62Aには一端が油
室Aに開口し、他端が凹部63の周壁から凹部6
3に向け開口する連通路としての油路70が穿設
されている。さらに、71は該油路70を開閉す
るスライド弁で、該スライド弁71は凹部63内
に配設され、その内周縁がスリーブ64に摺接す
ると共に、外周縁が凹部63の周壁と摺接してい
る。そして、スライド弁71はその外周部がデイ
スクバルブ67に向け突出せしめられた突部71
Aとなつており、該突部71Aにはその半径方向
に1または複数の切欠溝72が形成されている。
スライド弁71とピストン62の凹部63の端壁
との間にはばね73が張設されており、これによ
つてスライド弁71はその突部71Aがデイスク
バルブ67と当接した状態に保持されている。そ
して、油室A,B間に差圧が生じない状態におい
ては油路70はスライド弁71により閉塞され、
油室Bが高圧となつてデイスクバルブ67の外周
縁部が撓んだときにスライド弁71が図中左方に
摺動し、その変位量がlcとなつたとき該油路70
が凹部63内に開口するように構成されている。
さらに、74はスライド弁71に穿設され、減衰
力発生機構61の作動時に油室A,B間の油液の
流通を可能ならしめる油穴である。
室Aに開口し、他端が凹部63の周壁から凹部6
3に向け開口する連通路としての油路70が穿設
されている。さらに、71は該油路70を開閉す
るスライド弁で、該スライド弁71は凹部63内
に配設され、その内周縁がスリーブ64に摺接す
ると共に、外周縁が凹部63の周壁と摺接してい
る。そして、スライド弁71はその外周部がデイ
スクバルブ67に向け突出せしめられた突部71
Aとなつており、該突部71Aにはその半径方向
に1または複数の切欠溝72が形成されている。
スライド弁71とピストン62の凹部63の端壁
との間にはばね73が張設されており、これによ
つてスライド弁71はその突部71Aがデイスク
バルブ67と当接した状態に保持されている。そ
して、油室A,B間に差圧が生じない状態におい
ては油路70はスライド弁71により閉塞され、
油室Bが高圧となつてデイスクバルブ67の外周
縁部が撓んだときにスライド弁71が図中左方に
摺動し、その変位量がlcとなつたとき該油路70
が凹部63内に開口するように構成されている。
さらに、74はスライド弁71に穿設され、減衰
力発生機構61の作動時に油室A,B間の油液の
流通を可能ならしめる油穴である。
本実施例は前述のように構成されるが、次にそ
の作動について説明する。
の作動について説明する。
まず、ピストン62およびピストンロツド5が
伸長方向に変位すると、油室A内が高圧となり、
該油室A内の油液はデイスクバルブ67に設けた
切欠溝68を介して油室Bに向け流れ、該切欠溝
68を通過する油液の抵抗力によりピストン62
に対する減衰力が発生する。そして、ピストン6
2が高速変位すると、デイスクバルブ67の内周
縁部が撓んでリテーナ66から離間するから油室
A,B間の通路面積が増大し、減衰力が変化す
る。このように、ピストン62の伸長方向におい
ては減衰力特性は2段階に変化せしめられる。
伸長方向に変位すると、油室A内が高圧となり、
該油室A内の油液はデイスクバルブ67に設けた
切欠溝68を介して油室Bに向け流れ、該切欠溝
68を通過する油液の抵抗力によりピストン62
に対する減衰力が発生する。そして、ピストン6
2が高速変位すると、デイスクバルブ67の内周
縁部が撓んでリテーナ66から離間するから油室
A,B間の通路面積が増大し、減衰力が変化す
る。このように、ピストン62の伸長方向におい
ては減衰力特性は2段階に変化せしめられる。
一方、ピストン62およびピストンロツド5が
縮小方向に変位すると、油室B内の圧力が上昇
し、該油室B内の油液は油穴69から凹部63内
に流れ、切欠溝68を介して油室Aに流入する
が、この際に第1段階の減衰力が発生する。そし
て、ピストン62の変位速度が大きくなると、デ
イスクバルブ67の外周縁部が撓んでピストン6
2の突部62Aから離間する。このために油室
A,B間の通路面積が増大し、減衰力特性が変化
する。このとき、スライド弁71はデイスクバル
ブ67の撓みに追従して図中左方に変位する。ピ
ストン62の変位速度がさらに高速になると、デ
イスクバルブ67の撓み量が所定量を越えて大き
くなり、これに追従するスライド弁71の変位量
が距離lcより大きくなると、油路70が凹部63
内に開口するから油室A,B間の通路面積はさら
に増大し、この結果減衰力特性は3段階に変化せ
しめられることになる。
縮小方向に変位すると、油室B内の圧力が上昇
し、該油室B内の油液は油穴69から凹部63内
に流れ、切欠溝68を介して油室Aに流入する
が、この際に第1段階の減衰力が発生する。そし
て、ピストン62の変位速度が大きくなると、デ
イスクバルブ67の外周縁部が撓んでピストン6
2の突部62Aから離間する。このために油室
A,B間の通路面積が増大し、減衰力特性が変化
する。このとき、スライド弁71はデイスクバル
ブ67の撓みに追従して図中左方に変位する。ピ
ストン62の変位速度がさらに高速になると、デ
イスクバルブ67の撓み量が所定量を越えて大き
くなり、これに追従するスライド弁71の変位量
が距離lcより大きくなると、油路70が凹部63
内に開口するから油室A,B間の通路面積はさら
に増大し、この結果減衰力特性は3段階に変化せ
しめられることになる。
なお、前述の各実施例においては油圧緩衝器と
して内筒1Aと外筒1Bとの2重筒式のシリンダ
1を有するものとして説明したが、一端側にフリ
ーピストンを有する単筒式のシリンダで構成して
もよい。また、固定オリフイスとしてはデイスク
バルブの切欠溝だけでなく、ピストン6,62、
ボトム部材7やピストンロツド5等に設けるよう
にしてもよく、1枚のデイスクでデイスクバルブ
を形成する場合には、該デイスクの周胴部にオリ
フイスを穿設する構成としてもよい。さらに、減
衰力特性は高速域においてその傾きが緩やかにな
る方向に変化するようなものであれば、中速域や
低速域でさらに多段階に変化させるように構成し
てもよい。さらにまた、第1ないし第3の実施例
において、伸長側または縮小側のいずれか一方の
減衰力発生機構のみを設けた片利きの油圧緩衝器
としてもよい。
して内筒1Aと外筒1Bとの2重筒式のシリンダ
1を有するものとして説明したが、一端側にフリ
ーピストンを有する単筒式のシリンダで構成して
もよい。また、固定オリフイスとしてはデイスク
バルブの切欠溝だけでなく、ピストン6,62、
ボトム部材7やピストンロツド5等に設けるよう
にしてもよく、1枚のデイスクでデイスクバルブ
を形成する場合には、該デイスクの周胴部にオリ
フイスを穿設する構成としてもよい。さらに、減
衰力特性は高速域においてその傾きが緩やかにな
る方向に変化するようなものであれば、中速域や
低速域でさらに多段階に変化させるように構成し
てもよい。さらにまた、第1ないし第3の実施例
において、伸長側または縮小側のいずれか一方の
減衰力発生機構のみを設けた片利きの油圧緩衝器
としてもよい。
以上詳細に説明したように、本発明に係る油圧
緩衝器によれば、デイスクバルブの撓みに追従し
て変位し、この撓みが所定量を越えたときに開弁
するスライド弁を設けたことによつて、ピストン
の高速変位時における減衰力を自由に設定するこ
とができるようになるから、当該高速変位時にお
ける減衰力が異常に大きくならないようにするこ
とにより、油圧緩衝器やそれを取付けるための取
付部材を破損させないように保護することがで
き、その耐久性が良好となる。しかも、構造が簡
単で、従来の油圧緩衝器に僅かな部品変更を加え
るだけでよいから、安価に製造することができる
等の諸効果を奏する。
緩衝器によれば、デイスクバルブの撓みに追従し
て変位し、この撓みが所定量を越えたときに開弁
するスライド弁を設けたことによつて、ピストン
の高速変位時における減衰力を自由に設定するこ
とができるようになるから、当該高速変位時にお
ける減衰力が異常に大きくならないようにするこ
とにより、油圧緩衝器やそれを取付けるための取
付部材を破損させないように保護することがで
き、その耐久性が良好となる。しかも、構造が簡
単で、従来の油圧緩衝器に僅かな部品変更を加え
るだけでよいから、安価に製造することができる
等の諸効果を奏する。
第1図ないし第10図は本発明の第1の実施例
を示し、第1図は油圧緩衝器の縦断面図、第2図
は伸長側減衰力発生機構を示す部分拡大断面図、
第3図はストツパの外観図、第4図はスライド弁
の外観図、第5図は第4図の部分右側面図、第6
図は縮小側減衰力発生機構を示す部分拡大断面
図、第7図ないし第9図はそれぞれ異なる作動状
態を示す第2図と同様の断面図、第10図は減衰
力特性線図、第11図および第12図はそれぞれ
本発明の第2、第3の実施例を示す第2図と同様
の断面図、第13図は本発明の第4の実施例を示
す要部縦断面図である。 1……シリンダ、5……ピストンロツド、6,
62……ピストン、7……ボトム部材、10……
伸長側減衰力発生機構、12……縮小側減衰力発
生機構、14,26……ストツパ、16,28,
43……切欠溝、17,29,41,51,71
……スライド弁、19,31,44,66……リ
テーナ、21,33,47,67……デイスクバ
ルブ、53,70……油路、52……凹部、61
……減衰力発生機構、A,B,C……油室。
を示し、第1図は油圧緩衝器の縦断面図、第2図
は伸長側減衰力発生機構を示す部分拡大断面図、
第3図はストツパの外観図、第4図はスライド弁
の外観図、第5図は第4図の部分右側面図、第6
図は縮小側減衰力発生機構を示す部分拡大断面
図、第7図ないし第9図はそれぞれ異なる作動状
態を示す第2図と同様の断面図、第10図は減衰
力特性線図、第11図および第12図はそれぞれ
本発明の第2、第3の実施例を示す第2図と同様
の断面図、第13図は本発明の第4の実施例を示
す要部縦断面図である。 1……シリンダ、5……ピストンロツド、6,
62……ピストン、7……ボトム部材、10……
伸長側減衰力発生機構、12……縮小側減衰力発
生機構、14,26……ストツパ、16,28,
43……切欠溝、17,29,41,51,71
……スライド弁、19,31,44,66……リ
テーナ、21,33,47,67……デイスクバ
ルブ、53,70……油路、52……凹部、61
……減衰力発生機構、A,B,C……油室。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 油液を封入したシリンダと、一端が該シリン
ダ内に位置し、他端が該シリンダ外に突出させて
設けたピストンロツドと、該ピストンロツドに取
付けられ、前記シリンダ内を摺動変位するピスト
ンとを有し、該ピストンの変位に対して減衰力を
発生される油圧緩衝器において、前記ピストンま
たは前記シリンダの底部側に設けられるボトム部
材からなり、前記シリンダ内を複数の油室に画成
する油界画成部材と、該油界画成部材に設けら
れ、該油界画成部材によつて画成された両側の油
室を連通する通路と、前記油界画成部材と該油界
画成部材に対面させて設けたリテーナとの間に介
装され前記通路を開閉するデイスクバルブと、該
デイスクバルブに当接して設けられ、該デイスク
バルブの撓みに追従して変位するスライド弁とを
備え、該スライド弁は前記デイスクバルブが前記
通路を開いた後該デイスクバルブの撓みが所定量
に達するまでは閉弁し、該デイスクバルブの撓み
が所定量を越えたときに、開弁して前記両油室間
を連通させる構成としたことを特徴とする油圧緩
衝器。 2 前記スライド弁は前記ピストンロツドに挿嵌
したストツパに摺動自在に嵌合して設け、該スト
ツパとスライド弁との摺動部に前記両油室間を連
通させる連通路を設け、前記スライド弁の前記ス
トツパに対する相対変位に応じて該連通路を開閉
するように構成したことを特徴とする特許請求の
範囲第1項記載の油圧緩衝器。 3 前記スライド弁を前記ピストンロツドに摺動
可能に挿嵌して設け、前記リテーナを該スライド
弁に摺動可能に嵌合して設け、該リテーナとスラ
イド弁との摺動部に前記両油室間を連通させる連
通路を設け、前記スライド弁の前記リテーナに対
する相対変位に応じて該連通路を開閉するように
構成したことを特徴とする特許請求の範囲1項記
載の油圧緩衝器。 4 前記スライド弁を前記ピストンロツドに摺動
可能に挿嵌して設け、かつ前記ピストンロツドに
前記両油室間を連通させる連通路を設け、該スラ
イド弁の摺動変位に応じて該連通路を開閉するよ
うに構成したことを特徴とする特許請求の範囲1
項記載の油圧緩衝器。 5 前記スライド弁を前記ピストンに摺動可能に
嵌合して設け、かつ該ピストンに前記両油室間を
連通させる連通路を設け、該スライド弁の摺動変
位に応じて該連通路を開閉するように構成したこ
とを特徴とする特許請求の範囲1項記載の油圧緩
衝器。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP791283A JPS59133844A (ja) | 1983-01-20 | 1983-01-20 | 油圧緩衝器 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP791283A JPS59133844A (ja) | 1983-01-20 | 1983-01-20 | 油圧緩衝器 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS59133844A JPS59133844A (ja) | 1984-08-01 |
JPH0440570B2 true JPH0440570B2 (ja) | 1992-07-03 |
Family
ID=11678749
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP791283A Granted JPS59133844A (ja) | 1983-01-20 | 1983-01-20 | 油圧緩衝器 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS59133844A (ja) |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR20030017707A (ko) * | 2001-08-22 | 2003-03-04 | 주식회사 만도 | 유압식 쇽업소버의 스토퍼 |
EP1686284A1 (en) * | 2005-01-26 | 2006-08-02 | Arvinmeritor Suspension Systems S.r.l. | Shock absorber piston with incorporated valve unit |
JP4955241B2 (ja) * | 2005-09-07 | 2012-06-20 | カヤバ工業株式会社 | 油圧緩衝器の減衰力発生バルブ構造 |
Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS56116940A (en) * | 1980-02-20 | 1981-09-14 | Tokico Ltd | Damping-force generating mechanism of hydraulic buffer |
-
1983
- 1983-01-20 JP JP791283A patent/JPS59133844A/ja active Granted
Patent Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS56116940A (en) * | 1980-02-20 | 1981-09-14 | Tokico Ltd | Damping-force generating mechanism of hydraulic buffer |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS59133844A (ja) | 1984-08-01 |
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