JPH0240869Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案はユニツトバスルーム、特に洗面器付カ
ウンターや便器等の器具を取付設置して備えてな
るユニツトバスルームに於ける浴槽用エプロンの
取付構造の改良に関するものである。

一般に、浴槽用エプロンの取付構造は、エプロ
ン本体を浴槽前方の洗い場側から浴槽前面、即ち
エプロン取付面に持つてきて浴槽の上縁面下部に
エプロン本体の上端を取付け、そのエプロン本体
の下端を浴槽下部の脚部、或いは槽部外側に取付
けているものであつた。

そのため、エプロン本体の取外し及び取付け、
例えば浴槽下部の浴槽載置場の清掃及び点検時に
取外し、清掃、点検後に取付け操作を行なう際
に、バスルームの側壁に突出状に設置された洗面
器付カウンターや洗い場に載置固定された便器等
の器具が邪魔になつてスムーズな操作で取外した
り、取付けたりすることが困難で且つ手間が掛る
といつた問題が生じていた。

又、エプロン本体を浴槽自体に直接取付けるた
め、浴槽自体にエプロン本体を取付けるための手
段を備えなければならなかつた。

本考案はこの様な従来事情に鑑みてなされたも
ので、その目的とする処は、洗面器付カウンター
や便器等の器具が設置されていても、その設置場
所に何等関係のなく浴槽前面（エプロン取付面）
の上方からエプロン本体を下降せしめれば該本体
を浴槽前面に取付けることができる浴槽用エプロ
ンの取付構造を提供して、スムーズな操作で簡単
且つ容易にエプロン本体の取付け、取外しを行い
得る様にするところにある。

斯る本考案浴槽用エプロンの取付構造の基本的
な構成は、エプロン本体を上縁部とエプロン部と
で側面略逆型に形成し、そのエプロン部の裏面
両側縁にガイド枠を固定すると共に上下各部に掛
止片を下方に向けて夫々取付け、バスルーム内の
浴槽載置場と洗い場との境において相対せる両側
壁には、前記ガイド枠と摺接するガイド面を設け
ると共にエプロン支持突片を相対方向に突出さ
せ、この支持突片に前記掛止片を浴槽前面上方か
ら下降掛止せしめてエプロン本体を浴槽前面（エ
プロン取付面）に取付けたことを特徴としたもの
であり、その実施の一例を図面に基づいて説明す
る。

エプロン本体Ａは、上部に水平な上縁部１を有
し、その先端に垂設したエプロン部２とで側面略
逆型に形成したもので、その上縁部１を浴槽Ｂ
の上部前面に垂下せる垂下縁ｂ２の表面からユニ
ツトバスルームＣ内の洗い場ｃ１側に向けて水平
に突出せしめ、この上縁部１の前縁から洗い場ｃ
１と浴槽載置場ｃ２との境に形成された水返しｃ
３上面に向けてエプロン部２を垂設したもので、
前記エプロン部２の裏面両側縁の上下各部に掛止
片部３を下方に向けて夫々取付ける。

掛止片３は、エプロン本体Ａを後述するエプロ
ン支持突片９との掛合掛止により浴槽前面に着脱
自在に取付けるためのもので、図面にあつては金
属片を所望の形状に切断し且つ折り曲げてエプロ
ン取付片４を同一体に備えた構造とし該エプロン
取付片４をエプロン本体Ａの裏面外周縁に付設し
た補強枠材６の両側ガイド枠６′にタツピングね
じ７で取付けてエプロン部２の裏面両側縁に夫々
取付ける（第５図，第７図）。

また、この掛止片３の下端縁を斜め下方に折曲
せしめてバスルームＣ内の洗い場ｃ１と浴槽載置
場ｃ２との境において、相対せる両側壁ｃ４に
夫々取付けたエプロン支持突片９にスムーズに掛
合掛止する様に図る。

エプロン支持突片９は、前記掛止部３との掛合
掛止によりエプロン本体Ａを浴槽Ｂのエプロン取
付面に脱着自在に取付けるもので、図面にあつて
は金属板を側面略逆型形状に切断して更に各部
の断面が型になる様に折り曲げて形成した保持
材１０に、先端が相対向する側壁ｃ４側に突出す
るように保持材１０の上下に同一体に設け、該保
持材１０の取付板１０″を側壁ｃ４にタツピング
ねじ１１で固定する（第３図，第５図）。

尚、図中１３はエプロン本体Ａの上縁部１及び
エプロン部２を形成する基板、１４は型に付設
した基板１３の表面にタイル模様を形成するため
に貼着した装飾用タイル板、Ｄは洗い場ｃ１の側
壁ｃ４に突出状に取付設置した洗面器付カウンタ
ーである。

次に以上の如く構成した本考案取付け方を説明
すると、エプロン本体Ａを浴槽Ｂ上方に位置せし
める。この際、両側壁ｃ４に付設した保持材１０
のガイド面１０′の表面に、ガイド枠６′の裏面を
当接させる。そしてガイド面１０′の表面とガイ
ド枠６′の裏面とを摺接させながらエプロン本体
Ａを下降せしめる。すると掛止片３はエプロン支
持突片９に掛合掛止してエプロン本体Ａは浴槽Ｂ
前面に取付けるものである（第５図）。

取付けられたエプロン本体Ａは保持材１０のガ
イド面１０′表面と補強枠材６のガイド枠６′裏面
との面同志当接によりガタ付きのない安定した状
態になるものである（第３図）。

一方、エプロン本体Ａを取外す場合には、エプ
ロン本体Ａの下端と水返しｃ３上面との間に手を
入れて本体Ａを持ち上げれば簡単に取外せるもの
である。

尚、上記実施例にあつて上縁部１とエプロン部
２との型表面に装飾用タイル板１３を貼着した
エプロン本体Ａを詳述したが、装飾用タイル板１
３は任意に設けるものであつて装飾用タイル板１
３を備えていない浴槽用エプロンにおいても本考
案は対象としていることは言うまでもない。

本考案は以上の如く構成したので、以下に記載
される効果を有する。

浴槽の前面上方に位置せしめたエプロン本体
を、ガイド枠とガイド面を摺接させながら上下動
させることにより浴槽に着脱することができる。

従つてエプロン本体の着脱に際し、洗い場に設
置される洗面器、便器等が邪魔になることがな
く、同時にガイド枠とガイド面によつてエプロン
本体をガイドしてその着脱操作をきわめて容易に
行うことができる。

又、エプロン本体を上縁部とエプロン部とで、
側面略逆型に形成し該エプロン本体を浴槽の前
面上方から降して上縁部を浴槽の上部前面の垂下
縁表面から水平に突出せしめた状態で取付けたの
で、エプロン本体の上縁部に洗面具や幼児用玩具
等を置いて物置き面として利用出来、便利であ
る。

依つて所期の目的を達成し得る。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案の実施の一例を示し、第１図は縦
断側面図、第２図は同横断平面図、第３図は要部
を拡大して示す断面図、第４図は同横断平面図で
一部省略して示す、第５図はエプロン本体を取付
ける前の状態を示す要部の拡大断面図、第６図、
第７図はエプロン取付片を同一体に備えた掛止片
とエプロン支持突片を同一体に備えた保持材とを
示す斜視図である。 図中、Ａ…エプロン本体、１…上縁部、２…エ
プロン部、３…掛止片部、９…エプロン支持突
片、Ｂ…浴槽、Ｃ…ユニツトバスルーム、ｃ１…
洗い場、ｃ２…浴槽載置場、ｃ４…側壁、６′…
ガイド枠、１０′…ガイド面。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. エプロン本体を上縁部とエプロン部とで側面略
   逆型に形成し、そのエプロン部の裏面両側縁に
   はガイド枠を固定すると共に掛止片を下方に向け
   て取付け、バスルーム内の浴槽載置場と洗い場と
   の境において相対せる側壁には、前記ガイド枠と
   摺接するガイド面を設けると共にエプロン支持突
   片を相対方向に突出させ、この支持突片に前記掛
   止片を上方から掛止せしめてエプロン本体を浴槽
   前面に取付けてなることを特徴としたユニツトバ
   スルームに於ける浴槽用エプロンの取付構造。