JPH0240697A - 共鳴共振体の製造方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ 本発明は、音と振動とを同時に発生する音響振動装置に
使用される共鳴共振体の製造方法に関する。

［従来の技術］ 従来の音響振動装置が、実開昭５１−１２３７９３号公
報に開示されている。

この装置は、クツション材で座部と背もたれ部とを構成
した椅子形であって、座部と背もたれ部との裏面に、そ
れぞれ剛体からなる振動板を介してスピーカを取付けた
ものである。

人は、座部に腰掛け、背中を背もたれ一部にもたせかけ
る。スピーカに音楽等を内容とする電気信号を入力する
と、この電気信号が音響振動に変換される。この音響振
動は、振動板とクツション材とを介して人体に伝達され
る。座部に腰掛けた人は、音楽等を耳からだけでなく振
動として直接体感することができる。

［発明が解決しようとする課題］ 以上に説明した従来の音響振動装置は、スピーカで発生
した音響振動を剛体からなる振動板を介して人体に伝達
していたため、音響振動発生面積を大きくしようとする
と、多数の振動板を配するとともに各振動板にスピーカ
を取付ける必要があった。また、振動板が低周波で共振
しにくいために、低音域の迫力に欠けるという問題があ
った。

以上の問題を解決するために、屈曲した可撓性チューブ
をクツション材中に埋設し、長いチューブ内空気柱の共
鳴共振をスピーカで駆動することが考えられる。

ところが、相対向する接合面が平らな発泡体のカット材
で屈曲した可撓性チューブを挟んで共鳴共振体を製造す
る場合には、チューブと発泡体との間に空隙ができるか
ら、チューブが振動する際に発泡体がチューブに叩かれ
て雑音が発生する。

［発明の目的］ 本発明は、上記問題に鑑み、音響振動発生面積が大きく
かつ迫力ある低音を再現できるとともに雑音のない音響
振動装置の実現を可能にする共鳴共振体の製造方法を提
供することを目的とする。

［課題を解決するための手段］ 本発明の共鳴共振体の製造方法は、相対向する接合面に
屈曲溝を設けた一対の発泡体を形成し、一方の発泡体の
屈曲溝に沿って可撓性チューブを嵌込んだ後、他方の発
泡体を被せて接合面同士を接着剤等で接着することによ
り、発泡体内部に可撓性チューブを密着した状態で埋設
するものである。

［作　用］ まず、相対向する接合面に屈曲溝が設られた一対の発泡
体をつくる。次に、一方の発泡体の屈曲溝に沿って可撓
性チューブを屈曲溝に嵌込んだ後、他方の発泡体を被せ
て接合面同士を接着剤等で接着する。これにより、可撓
性チューブが発泡体内部に埋設され、共鳴共振体ができ
る。この共鳴共振体では、可撓性チューブの外周面と発
泡体が密着していることにより、雑音を発生することな
く、可撓性チューブと発泡体とが一体振動する。

［実施例］ 以下、第１図〜第３図に基づいて本発明の詳細な説明す
る。

第１図に示す発泡治具（１２）は、可撓性チューブ（３
０）のための屈曲溝（２８）を有する発泡体（２４）の
製造に用いるものであって、上型（１４）と下型（１６
）とからなる。上型（１４）は、はぼ直方体状の凹部（
１８）が設けられている。下型（１Ｂ）の上面には、直
方体状の隆起部（２０）と断面半円形の突条（２２）と
が設けられている。突条（２２）は、隆起部（２０）か
ら出てこの下型（１Ｂ）のほぼ全面にわたって屈曲した
後に、再び隆起部（２０）に至る。突条（２２）の全長
は１〜５ｍである。

下型（ｔｅ）に上型（１４）を被せて発泡治具（１２）
を閉じた後、この発泡治具（１２）内にウレタン発泡原
液を注入し、これを発泡させる。これにより、発泡治具
（１２）内の空間にウレタンフオームが充填される。下
型（１０）と上型（１４）を離型させ、形成された発泡
体（２４）を取り出す。なお、上下型（１４，１８）の
内面にテフロン加工を施しておけば、この面に離型剤と
塗布しておかなくとも、上下型（１４，１６）を容易に
離型することができる。また、上下型（１４，１６）は
天地を逆転させて発泡体（２４）を製造してもよい。

さらに、上記と同様の方法でもう一つの発泡体（２４）
を形成する。

前記一対の発泡体（２４）　（２４）の相対向する面す
なわち接合面には、前記隆起部（２０）に対応する形状
の凹部（２Ｂ）と、前記突条（２２）に対応する形状の
屈曲溝（２８）とがそれぞれ形成されている。

すなわち、断面半円形の屈曲溝（２８）が発泡体（２４
）の相対向する接合面のほぼ全面にわたって形成され、
この屈曲溝（２８）の両端が直方体状の凹部（２Ｂ）に
通じている。

一方の発泡体（２４）の四部（２Ｂ）に密閉された箱型
ドライバユニット（３２）の下半部を嵌込む。屈曲溝（
２８）には可撓性チューブ（３０）の下半部をこの屈曲
溝（２Ｂ）に沿って嵌込む。可撓性チューブの両端は、
ドライバユニット（３２）から突出する２本の接続パイ
プ（３４）に接合される。これにより、可撓性チューブ
の内部空間がドライバユニット（３２）の内部に連通ず
る。ドライバユニット（３２）にはスピーカが内蔵され
ている。可撓性チューブ（３０）は、ポリプロピレン、
塩化ビニール樹脂等より形成されたジャバラ状チューブ
であって、ウレタンフオームとの接着力向上のための表
面処理が予め外周面に施されている。接着力向上処理の
例としては、プライマの塗布処理、あるいはプラズマや
コロナ等を使用した表面処理を挙げることができ、さら
に、屈曲溝（２Ｂ）の断面形状を可撓性チューブ（３０
）の断面形状より小さく形成しておけば、発泡体（２４
）の弾力によって発泡体（２４）と可撓性チューブ（３
０）とが密着する。

ドライバユニット（３２）と可撓性チューブ（３０）を
嵌込まれた発泡体（２４）に、他方の発泡体（２４）を
被せ、相対向する接合前を接着剤等で接着する。この場
合に、他方の発泡体（２４）の屈曲溝（２８）に可撓性
チューブ（３０）の上半部が嵌込まれ、凹部（２６）に
ドライバユニット（３２）の上半部が嵌込まれる。

以上の工程によって、第３図に示すようにウレタンフオ
ームからなる一対の発泡体（２４）内部に可撓性チュー
ブ（３０）とドライバユニット（３２）とを埋設した共
鳴共振体（１０）が製造される。しかも、可撓性チュー
ブ（３０）とドライバユニット（３２）とを内蔵してい
るためそのまま音響振動装置（３６）として使用できる
。ドライバユニット（３２）は屈曲した可撓性チューブ
（３０）の共鳴共振を引き起こし、大きな音響振動発生
面積が得られる。長い空気柱の共鳴共振を利用している
ため、重低音の高効率伝達が可能である。しかも、発泡
体（２４）の弾力によって、この発泡体（２４）が可撓
性チューブ（３０）の外周面に密着しているから、雑音
を発生することなくチューブ（３０）と発泡体（２４）
とが一体振動する。

なお、以上に説明した共鳴共振体（１０）はドライバユ
ニット（３２）を発泡体（２４）の内部に設けたが、ド
ライバユニット（３２）を発泡体（２４）外部に設けて
もよい。

［発明の効果］ 本発明に係る共鳴共振体の製造方法によれば、可撓性チ
ューブの外周面と発泡体が密着していることにより、雑
音が発生することなく可撓性チューブと発泡体とが一体
振動し、共鳴共振体としてはたいへん好適なものとなる
。

【図面の簡単な説明】

第１図は、本発明の実施例に係る共鳴共振体の製造方法
の工程において、発泡体の成形に用いる発泡治具を示す
斜視図、 第２図は、面図の発泡治具によって形成された発泡体に
可撓性チューブとドライバユニットを嵌込み、もう一方
の発泡体を被せようとした状態の斜視図、 第３図は、本発明の実施例に係る方法で製造した共鳴共
振体の平面図である。 ２０・・・・・・隆起部 ２２・・・・・・突条 ２４・・・・・・発泡体 ２６・・・・・・凹部 ２８・・・・・・屈曲溝 ３０・・・・・・可撓性チューブ ３２・・・・・・ドライバユニット ３４・・・・・・接合パイプ ３６・・・・・・音響振動装置 特　　許　　出　　願　　人 東洋ゴム工業株式会社 符号の説明 ０・・・・・・共鳴共振体 ２・・・・・・発泡治具 ４・・・・・・上型 ６・・・・・・下型 ８・・・・・・凹部 第１図 第２図

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １．相対向する接合面に屈曲溝を設けた一対の発泡体を
   形成し、一方の発泡体の屈曲溝に沿って可撓性チューブ
   を嵌込んだ後、他方の発泡体を被せて接合面同士を接着
   剤等で接着することにより、発泡体内部に可撓性チュー
   ブを密着した状態で埋設することを特徴とする共鳴共振
   体の製造方法。