JPH02101895A - 音響振動発生装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ 本発明は、音楽等を聴覚だけでなく触覚をも通じて体全
体で感じさせる音響振動発生装置に関する。

［従来の技術］ 従来の音、響振動発生装置が、実公昭５５−１１１７号
公報に開示されている。

この装置は、クツション材で座部と背もたれ部とを構成
した椅子形であって、各部クツション材の裏面側にスピ
ーカを取付け、クツション材中に金網製振動体を埋設し
、これらの振動体をスピーカのボイスコイルにそれぞれ
接続したものである。

人は、座部に腰掛け、背中を背もたれ部にもたせかける
。スピーカに音楽等を内容とする電気信号を入力すると
、金網製振動体の振動が引起され、この振動がクツショ
ン材を介して人体に伝わる。したがって、座部に腰掛け
た人は、スピーカからの直接音を耳で聞くばかりでなく
、触覚を通じて音楽等を体感することができる。

［発明が解決しようとする課題］ 前記従来の音響振動発生装置では、振動面積を大きくし
ようとすると、複数の振動体を配して各振動体にスピー
カを取付ける必要があった。

また、剛体からなる振動体が低周波では共振しにくいた
めに、低音域の迫力に欠けるという問題があった。

これらの問題を解決するために、椅子の座部と背もたれ
部とを構成する１枚のクツション材の上面全体に可撓性
チューブを順次Ｕ字状に屈曲させて配設し、この可撓性
チューブの両端を、１つのスピーカを内蔵したスピーカ
ボックスに連通させ、この上から他のクツション材を被
せ、これら２枚のクツション材で可撓性チューブとスピ
ーカボックスとを挟んだ構造を採用することが考えられ
る。

スピーカボックス内部の空気振動がスピーカによって駆
動されると、このスピーカボックスに連通ずる可撓性チ
ューブの壁面が振動し、この振動がクツション材を通じ
て人体に伝わる。

この際、振動面積が大きく、長いチューブの共鳴共振を
利用した大振幅の低周波振動が得られる。ところが、こ
の場合にはスピーカボックス内部の空間とこれに連通し
たチューブ内の空間とが閉塞されているから、耳に達す
る音が小さ（、振動のみが感じられ、特に音楽等をスピ
ーカの信号源とする場合に不都合であった。

本発明は、以上の点に鑑みてなされたものであって、１
つのスピーカで大きい振動面積が得られ、大振幅の低周
波振動が効率良く人体に伝えられるばかりでなく、大き
な音を発することができる音響振動発生装置を提供する
ことを目的とする。

［課題を解決するための手段］ 前記の目的を達成するために、本発明に係る音響振動発
生装置では、内部の空気振動が電気音響変換器によって
駆動されるスピーカボックスに２本の可撓性チューブの
各一端側を連通させ、これらの可撓性チューブの各他端
側を壁面に通気孔を有する筒形又は箱形の放音体に連通
させた構造を採用した。

［作　用］ 電気音響変換器に音楽等を内容とする電気信号を入力す
ると、この電気音響変換器によってスピーカボックス内
の空気振動が駆動される。

スピーカボックス内の空気振動は、このボックスに連通
する可撓性チューブの共鳴共振を引起す。チューブの壁
面振動は、クツション材を通じて人体に伝わる。

また、可撓性チューブ内の空気振動の一部音響エネルギ
が、２本の可撓性チューブの間に配された放音体の通気
孔を通して放出される。このエネルギが音として耳に達
する。

［実施例］ 第１図は、本発明の実施例に係るクツション形の音響振
動発生装置の斜視図である。

音響振動発生装置２は、ウレタンフオームカット材から
なる上下２枚のクツション材２０．２１を有する。下ク
ツション材２０の上面左半部には第１の可撓性チューブ
ｌＯが順次Ｕ字状に屈曲するように配設され、右半部に
は第２の可撓性チューブ１１が同様に順次Ｕ字状に屈曲
するように配される。両チニーブ１０．１１の合計の長
さは１〜５ｍが適当である。下クツション材２０の上面
中央には、両チューブ１０．１１の間に短い第３の可撓
性チューブ１２が配される。これら３本のチューブ１０
．１１．１２は、ポリプロピレン、塩化ビニール樹脂等
で形成されたジャバラ状チューブである。

また、下クツション材２０の上面には、スピーカボック
ス４０と壁面に通気孔７１を有する接続スリーブ７０と
が配される。３本の金属製パイプ５Ｂ、５７．５８がス
ピーカボックス４０から突出する。これらのバイブ５Ｂ
、５７．５８の各先端部は、３本の可撓性チューブ１０
，１１．１２の一端部にそれぞれ気密的に挿入される。

接続スリーブ７０の左端部及び右端部は、第１及び第２
の可撓性チューブ１０゜１１の他端部にそれぞれ気密的
に挿入される。第３の可撓性チューブ１２の他端部は開
放している。

壁面に通気孔７１を有する接続スリーブ７０は、筒形の
放音体ＢＯである。

上下クツション材２０．２１は、各周縁部が互いに接着
されて、以上に説明した３本のチューブ１０．１１．１
２、スピーカボックス４０及び接続スリーブ７０を内包
する。

第２図は、スピーカボックス４０の中央拡大縦断面図で
ある。

直方体状の筐体４２の内部は、Ｌ字形に折曲した仕切板
４４によって上室４８と下室４８とに仕切られている。

すなわち、下室４８は直方体状であるが、上室４６は垂
直断面り字形である。仕切板４４の上面には開口５０が
設けられ、電気音響変換器であるスピーカ５２がこの開
口５０を通して上室４６に臨むように取付けられている
。このスピーカ５２は、音楽等を内容とする電気信号の
入力のためのリード線５４を有する。筐体４２の側壁４
３には、第１の可撓性チューブ１０に挿入されるパイプ
５６が、上室４Ｂに連通ずるように取付けられる。パイ
プ５Ｂは、側壁４３と仕切板４４の垂下部４５とをとも
に貫通して、第３の可撓性チューブ１２と下室４８とを
連通させる。なお、第２の可撓性チューブ１１に挿入さ
れる同図には示されていないパイプ５７は、パイプ５６
と同様に上室４６に連通ずる。

以上に説明したように、第１の可撓性チューブ１０、接
続スリーブ７０及び第２の可撓性チューブｌｌで囲まれ
る細長い屈曲空間の両端部は、パイプ５６．５７をそれ
ぞれ介してスピーカボックス４０の上室４６に連通する
。ただし、この屈曲空間は、接続スリーブ７０の通気孔
７１で開口している。

一方、スピーカボックス４０の下室４８は、パイプ５８
及び第３の可撓性チューブ１２を通して開放されている
。

このクツション形音響振動１発生装置２は、接続スリー
ブ７０の配設位置を上にして椅子の背もたれ部に立掛け
て使用する。人は、背中をこの音響振動発生装置２にも
たせがける。こ・の際、スピーカボックス４０が腰のう
しろに、第１及び第２の可撓性チューブ１０．１１が背
中のうしろにそれぞれ位置し、接続スリーブ７ｏの通気
孔７１が耳に近くなる。

リード線５４を通してスピーカ５２に音楽等を内容とす
る電気信号を入力すると、スピーカボックス４０の上室
４６内及び下室４８内の空気振動がそれぞれ駆動される
。上室４６内の空気振動による圧力波は、パイプ５Ｂ、
第１の可撓性チューブｌｏ１接続スリーブ７０、第２の
可撓性チューブ１１及びパイプ５７の内壁面で反射され
ながら順次これらの部材中を進行して上室４６内に戻り
、また逆方向に進行する。この際、これらの部材中の屈
曲空間に定在波が形成され、この中の空気柱が低周波域
で共鳴する。しかも、屈曲したチューブ１０．１１が可
撓性を有するから、チューブ壁面が大きい振幅で振動す
る。これらのチューブ１０゜１１の壁面振動は、クツシ
ョン材２０．２１を介して人の背中に伝わる。したがっ
て、この音響振動発生装置２にもたれた人は、触覚を通
じて音楽等を体感することができる。しかも、共鳴体で
ある可撓性チューブ１０．１１が長いために低周波域の
音が良く共鳴するから、重低音の迫力に富んだ音楽等を
楽しむことができる。また、共鳴のための空間がクツシ
ョン材２０．２１全体にＵ字状に屈曲して設けられてい
るため、振動面積が大きい。

可撓性チューブ１０．１１内の定在波の音響エネルギの
一部は、接続スリーブ７ｏの通気孔７１を通して放射さ
れる。この際、通気孔７１が耳に近い位置にあるので、
通気孔７１から出る音が大きく聞こえる。また、スピー
カボックス４ｏの下室４８内の空気振動による圧力波は
、パイプ５８及び第２の可撓性チューブ１２を通して放
射される。この圧力波もクツション材２０．２１を通し
て耳に入る。さて、パイプ５８に可撓性チューブ１２を
接続していない場合には、金属製のパイプ５８を通して
空気が出入りする際に周波数の高い雑音が発生するが、
本実施例では可撓性チューブ１２を設けているために、
このチューブ１２がフィルタとしてはたらいて雑音発生
が防止される。

なお、スピーカボックス４０の上室４Ｂにパイプ５Ｂを
連通させ、共鳴体である第１及び第２の可撓性チューブ
１０．１１が接続される他の２本のパイプ５６．５７を
下室４８に連通させても良い。

第３図は、本発明の他の実施例に係るクツション材の音
響振動発生装置の一部を欠切した正面図である。

この音響振動発生装置３は、各一端部がスピーカボック
ス４０に気密的に接続された２本の可撓性チューブ１’
０．ｌｌを、ウレタンフオームがらなるクツション材２
２中にスピーカボックス４０とともに一体的に埋設した
ものである。ただし、スピーカボックス４０から突出す
る２本のバイブ５Ｂ、５８のうち、先端部が可撓性チュ
ーブ１０に挿入されるバイブ５６はスピーカボックス４
０の上室に連通し、他方の可撓性チューブ１１に挿入さ
れる他のパイプ５８は下室に連通する。両チューブ１０
．１１の他端部はそれぞれクツション材２２の上端面か
ら突出する。

クツション材２２の外に設けられた接続スリブ７０はＵ
字形であって、このスリーブの両端部は、クツション材
２２から突出した両可撓性チューブ１０．１１の各端部
にそれぞれ気密的かつ抜き差し自在に挿入される。接続
スリーブ７０の中央部には仕切壁７２が形成されるとと
もに、各端部近傍の壁面にはそれぞれ通気孔７３．７４
が設けられる。この接続スリーブ７０も、前記放音体６
０の機能を有する。

以上に説明した音響振動発生装置３では、スピーカボッ
クス４０の上室がパイプ５６、第１の可撓性チューブ１
０及び仕切壁７２で区画される接続スリーブ７０の左半
部によって形成される細長い屈曲空間に連通し、下室が
パイプ５８、第２の可撓性チューブ１１及び接続スリー
ブ７０の右半部によって形成される他の細長い屈曲空間
に連通ずる。ただし、両屈曲空間は、接続スリーブ７０
の通気孔７３．７４を通してそれぞれ一部開放されてい
る。

このクツション形の音響振動発生装置３も接続スリーブ
７０を上にして使用する。上室内の空気振動が第１の可
撓性チューブＩＯの低周波共鳴共振を生じ、下室内の空
気振動が第２の可撓性チューブ１１の低周波共鳴共振を
引起す。両チューブ１０．１１の壁面振動は、クツショ
ン材２２を通して背中に伝わる。

可撓性チューブｔｏ、ｔｔ内の定在波の音響エネルギの
一部は、接続スリーブ７０の通気孔７３．７４を通して
放射される。この際、これらの通気孔７３．７４が耳に
近い位置にあるので、音が大きく聞こえる。しかも、接
続スリーブ７０の挿入深さを変更すると、両道気孔７３
．７４の一部又は全部を可撓性チューブ１０．１１の端
部で覆うことができるから、通気孔７３．７４の開度調
節が可能であり、音量を調節することができる。

第４図及び第５図は、本発明の更に他の実施例に係る椅
子形の音響振動発生装置を示す。

この音響振動発生装置４は、クツション材２３で座部２
４と背もたれ部２５とを構成したものであって、座部２
４の後部にスピーカボックス４０が配される。このスピ
ーカボックス４０は、上室に連通するバイブ５６と下室
に連通するバイブ５８とを有し、これらのバイブ５１３
．５８がボックスから突出している。両バイブ５６，５
ｇの先端部は、２本の可撓性チューブ１０．１１の各一
端部に気密的に挿入される。これらの可撓性チューブ１
０．１１は、それぞれ座部２４中においてＵ字状に屈曲
した後に背もたれ部２５に至り、この背もたれ部２５中
において更に順次Ｕ字状に屈曲した後に背もたれ部２５
の上端面から出る。

背もたれ部２５の上端面から出た両可撓性チューブ１０
．１１の部分は、箱形の放音体６０である中空ヘッドレ
スト８０内に開口する。ヘッドレスト８０の内部空間は
、両側壁に設けられた半円形の通気孔８１を介して左右
のネット付き箱体９０に連ａする。ヘッドレスト８０と
ネット付き箱体９０との間の通気孔８１の開度は、軸８
２のまわりに回動する半円板８３によって調節可能であ
る。

以上に説明した音響振動発生装置４では、スピーカボッ
クス４０の上室がパイプ５６、第１の可撓性チューブ１
０、中空ヘッドレスト８０．第２の可撓性チューブ１１
及びパイプ５８を通してスピーカボックス４０の下室に
通じている。ただし、中空ヘッドレスト８０の部分では
、前記のように通気孔８１及びネット付き箱体９０を通
して一部開放されている。

スピーカボックス４０の上下室内の空気振動が両可撓性
チューブ１０．１１の低周波共鳴共振を生じ、両チュー
ブｔｏ、ｔｔの壁面振動がクツション材２３を通して体
に伝わる。

可撓性チューブｔｏ、ｔｉ内の定在波の音響エネルギの
一部は、中空ヘッドレスト８０の通気孔８１及びネット
付き箱体９０を通して放射される。この際、左右のネッ
ト付き箱体９０が耳に近い位置にあるので、音が大きく
聞こえる。しかも、半円板８３の回動によって通気孔８
１の開度を調節することができるから、音量調節が可能
である。

［発明の効果］ 以上に説明したように、本発明に係る音響振動発生装置
は、内部の空気振動が電気音響変換器によって駆動され
るスピーカボックスに２本の可撓性チューブの各一端側
を連通させ、これらの可撓性チューブの各他端側を壁面
に通気孔を有する筒形又は箱形の放音体に連通させたも
のであるから、チューブの配設自由度が大きく、１つの
電気音響変換器を使用するだけでも大きい振動面積が得
られる。また、可撓性チューブの共鳴共振を利用してい
るから、大振幅の低周波振動を効率良く人体に伝えるこ
とができる。

しかも、壁面に通気孔を有する放音体を共鳴共振体であ
る２本の可撓性チューブの間に配しているから、耳の近
くで大きな音を発することができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の実施例に係る音響振動発生装置の斜視
図、第２図は前回のスピーカボックスの中央拡大縦断面
図、第３図は本発明の他の実施例に係る音響振動発生装
置の一部を欠切した正面図、第４図は本発明の更に他の
実施例に係る音響振動発生装置の斜視図、第５図は前回
の箱形放音体の拡大縦断面図である。 符号の説明 ２．３．４・・・音響振動発生装置、１０，１１．１２
・・・可撓性チューブ、２０．２１，２２．２３・・・
クツション材、４０・・・スピーカボックス、５２・・
・スピーカ、６０・・・放音体、７０・・・接続スリー
ブ、７１．７３．７４・・・通気孔、８０・・・中空ヘ
ッドレスト、８１・・・通気孔。 特　許　出　願　人　東洋ゴム工業株式会社第４図 第３図 ＠５図 し、　１に 一、」

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １．内部の空気振動が電気音響変換器によって駆動され
   るスピーカボックスに２本の可撓性チューブの各一端側
   を連通させ、これらの可撓性チューブの各他端側を壁面
   に通気孔を有する筒形又は箱形の放音体に連通させたこ
   とを特徴とする音響振動発生装置。