JP2002354567A - 音響装置、音響装置を内蔵した家具及び音響装置を座席に内蔵した交通機関 - Google Patents

音響装置、音響装置を内蔵した家具及び音響装置を座席に内蔵した交通機関

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JP2002354567A
JP2002354567A JP2001158042A JP2001158042A JP2002354567A JP 2002354567 A JP2002354567 A JP 2002354567A JP 2001158042 A JP2001158042 A JP 2001158042A JP 2001158042 A JP2001158042 A JP 2001158042A JP 2002354567 A JP2002354567 A JP 2002354567A
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voice coil
diaphragm
enclosure
acoustic device
low
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JP2001158042A
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English (en)
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Satoshi Mitamura
聡 三田村
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Original Assignee
Sony Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、音響装置、音響装置を内蔵した家
具及び音響装置を座席に内蔵した交通機関に関し、例え
ば音楽鑑賞用のシートに適用して、低域周波数帯の音響
信号を再生すると同時に低周波振動を発生し、聴覚と触
覚の両面から効果的に低域音場を体感させることができ
るようにする。 【解決手段】 本発明は、磁気回路24を保持した振動
板21の片面側に、保持したボイスコイル25と振動板
21との相対的な運動によって所定の低周波振動部を振
動させる第1のエンクロージャー22を配置し、他面側
に、振動板21の運動による気体の振動を共鳴させて放
射する第2のエンクロージャー23を設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、音響装置、音響装
置を内蔵した家具及び音響装置を座席に内蔵した交通機
関に関し、例えば音楽鑑賞用のシートに適用することが
できる。本発明は、磁気回路を保持した振動板の片面側
に、保持したボイスコイルと振動板との相対的な運動に
よって所定の低周波振動部を振動させる第1のエンクロ
ージャーを配置し、他面側に、振動板の運動による気体
の振動を共鳴させて放射する第2のエンクロージャーを
設けることにより、低域周波数帯の音響信号を再生する
と同時に低周波振動を発生し、聴覚と触覚の両面から効
果的に低域音場を体感させることができるようにする。
【0002】
【従来の技術】従来、音響装置においては、人体の皮
膚、骨を介して、可聴周波数帯域の中で特に周波数の低
い低域周波数帯の振動を身体に伝える音響体感シート、
音響体感ベッド等が提案されるようになされている。
【0003】すなわちこのような音響体感シートにおい
ては、電気信号−機械振動変換器を内蔵するように構成
され、この電気信号−機械振動変換器により低域周波数
帯の振動を発生させる。このような音響体感シートは、
音楽の鑑賞用に利用してリアルな体感を提供するように
なされている。また福祉医療分野においては、リハビリ
テーションに利用され、アミューズメント産業の分野に
おいては、各種体感シミュレーター等に幅広い需要が見
込まれるようになされている。
【0004】これに対して音響体感ベッドにおいては、
ベッド用マットに電気信号−機械振動変換器を配置し、
この電気信号−機械振動変換器で発生する低周波数帯の
振動により皮膚を通して末梢神経を刺激するようになさ
れている。これにより音響体感ベッドにおいては、人体
をリラックスさせ、ストレス等による身体の不調を解消
させ、さらには熟睡を促すようになされている。
【0005】このような電気信号−機械振動変換器とし
て、例えば特開平5−292584号公報には、磁気回
路を固定したフレームの振動により、このような低周波
数帯の振動を発生させる方法が提案されるようになされ
ている。すなわちこの開示の構成においては、磁気回路
に組み込まれた振動体がフレームに保持され、この磁気
回路に所定の保持部材に保持されてボイスコイルが配置
され、このボイスコイルの駆動により磁気回路側が振動
するようになされている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところでこのような低
周波の体感においては、単に振動を感じるだけでは、心
地よく低域周波数成分を体感することが困難で、聴覚を
介して同時に低域周波数帯音を聴取して初めて心地よく
低域周波数成分を体感することができるとの報告が最近
の音響関連の学会等で発表されるようになされている。
【0007】実際上、音楽鑑賞用の音響体感シートにお
いては、音響信号の低域周波数成分を低周波振動に変換
しただけで、低域周波数帯音を聴覚により聴取可能に再
生しないものもあり、このような音響体感シートで音楽
を鑑賞した場合、極めて大きな違和感が感じられる。す
なわち音楽を鑑賞する上では、音楽のリズムが極めて重
要であり、このような音楽のリズムを、触覚により振動
として感じ取ると共に、聴覚を介して感じ取って、心地
よい臨場体感を形成することができると考えられる。
【0008】これに対して特開平5−292584号公
報等に開示の方法においては、単に機械的な振動を形成
するだけであり、聴覚により聴取可能に、低域周波数帯
の音響信号を再生できない問題がある。このためこのよ
うな電気信号−機械振動変換器により心地良く低域周波
数成分を体感するためには、改めてこのような低域周波
数成分を再生可能なスピーカを配置することが必要にな
り、その分、構成が煩雑になる問題があった。
【0009】この問題を解決する1つの方法として、特
開平5−292584号公報等に開示の構成において、
振動側である磁気回路側に音圧を発生する振動板を設
け、この振動板の振動により低域周波数帯の音響信号を
再生することが考えられる。しかしながら、特開平5−
292584号公報等に開示の構成においては、磁気回
路の質量により振動板の等価質量が増大することによ
り、振動系の低域限界周波数を適切な数値に設定するた
めには、振動板を支持する支持部材のスティフネスを大
きくすることが必要になる。その結果として、振動板の
最大振幅が小さくなることを避け得ず、スピーカの最大
音圧を十分に確保することが困難になり、また過渡特性
も著しく劣化することになる。すなわちこのような構成
では、振動発生器としては十分に性能を発揮できるもの
の、低域周波数帯を再生するスピーカとしては機能を確
保できない問題がある。
【0010】本発明は以上の点を考慮してなされたもの
で、低域周波数帯の音響信号を再生すると同時に低周波
振動を発生し、聴覚と触覚の両面から効果的に低域音場
を体感させることができる音響装置、音響装置を内蔵し
た家具及び音響装置を座席に内蔵した交通機関を提案し
ようとするものである。
【0011】
【課題を解決するための手段】かかる課題を解決するた
め請求項1の発明においては、音響装置に適用して、所
定の空隙を有する磁気回路を保持した振動板と、振動板
の片面側において、空隙に配置されてなるボイスコイル
を保持し、ボイスコイルの駆動によって生じる振動板と
ボイスコイルとの相対的な運動によって、所定の低周波
振動部を振動させる第1のエンクロージャーと、振動板
の他面側において、ボイスコイルの駆動によって生じる
振動板の運動による気体の振動を共鳴させて放射する第
2のエンクロージャーとを備えるようにする。
【0012】また請求項7の発明においては、音響装置
を内蔵した家具に適用して、この音響装置が、所定の空
隙を有する磁気回路を保持した振動板と、振動板の片面
側において、空隙に配置されてなるボイスコイルを保持
し、ボイスコイルの駆動によって生じる振動板とボイス
コイルとの相対的な運動によって、所定の低周波振動部
を振動させる第1のエンクロージャーと、振動板の他面
側において、ボイスコイルの駆動によって生じる振動板
の運動による気体の振動を共鳴させて放射する第2のエ
ンクロージャーとを有するようにする。
【0013】また請求項8の発明においては、音響装置
を座席に内蔵した交通機関に適用して、この音響装置
が、所定の空隙を有する磁気回路を保持した振動板と、
振動板の片面側において、空隙に配置されてなるボイス
コイルを保持し、ボイスコイルの駆動によって生じる振
動板とボイスコイルとの相対的な運動によって、所定の
低周波振動部を振動させる第1のエンクロージャーと、
振動板の他面側において、ボイスコイルの駆動によって
生じる振動板の運動による気体の振動を共鳴させて放射
する第2のエンクロージャーとを有するようにする。
【0014】請求項1の構成によれば、磁気回路を保持
した振動板の片面側において、ボイスコイルの駆動によ
って生じる振動板とボイスコイルとの相対的な運動によ
って、所定の低周波振動部を振動させる第1のエンクロ
ージャーと、振動板の他面側において、ボイスコイルの
駆動によって生じる振動板の運動による気体の振動を共
鳴させて放射する第2のエンクロージャーとを備えるこ
とにより、ボイスコイルの駆動により第1のエンクロー
ジャーにより低域周波数帯の振動を発生させ、また同時
に第2のエンクロージャーによる共鳴により、十分な音
圧を確保して低域周波数帯の音響信号を再生することが
できる。
【0015】これにより請求項7、請求項8の構成によ
れば、低域周波数帯の音響信号を再生すると同時に低周
波振動を発生し、聴覚と触覚の両面から効果的に低域音
場を体感させることができる音響装置を内蔵した家具、
音響装置を座席に内蔵した交通機関を提供することがで
きる。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、適宜図面を参照しながら本
発明の実施の形態を詳述する。
【0017】(1)実施の形態の構成 図2は、本発明の実施の形態に係る音響システムを示す
ブロック図である。この音響システム1において、ディ
ジタルアナログ変換回路(D/A)2は、コンパクトデ
ィスクプレイヤー等による音源3より出力されるディジ
タル音響信号をアナログディジタル変換処理し、アナロ
グ信号による音響信号を出力する。プリアンプ4は、こ
のアナログ信号による音響信号の周波数特性を補正し、
また音量を補正して出力する。駆動アンプ6は、このプ
リアンプ4より出力される音響信号により全体域再生用
スピーカ7を駆動し、これにより人間の可聴周波数帯域
による音響信号を再生する。
【0018】ローパスフィルタ8は、プリアンプ4より
出力される音響信号より人間の可聴周波数帯域の中で特
に周波数の低い低域周波数帯の音響信号を抽出して出力
し、駆動アンプ9は、このローパスフィルタ8の出力信
号により体感スピーカ10を駆動する。これによりこの
音響システム1では、この体感スピーカ10により低域
周波数帯の音響信号を再生し、またこの低域周波数帯の
振動をユーザーに提供するようになされている。
【0019】図3は、この体感スピーカ10が配置され
てなる体感シート11を示す斜視図である。体感スピー
カ10は、ほぼ円柱形状による本体の背面より円筒形状
によるダクトが突出する形状であり、体感シート11の
背及び着座の部位の、着席したユーザーの骨盤近傍に配
置される。これによりこの体感シート11は、人体にお
いて、骨による音響体感に最も敏感な骨盤を介して、ス
ピーカ10の振動をユーザーに体感させるようになさ
れ、これにより音響体感の効果を効率良く発揮するよう
になされている。
【0020】図4に部分的に拡大して断面図により示す
ように、体感シート11は、ベース材12の表面側に、
金属板材によるフレーム13が配置され、さらにこの表
面側に、心材14が配置される。ここでベース材12、
心材14は、例えば発泡ウレタンにより構成される。こ
れらベース材12、フレーム13、心材14には、体感
スピーカ10の外形形状に対応する断面円形形状による
貫通穴が形成される。体感シート11は、体感スピーカ
10のダクトにリング形状による制振材17を挿入し
て、この貫通穴に体感スピーカ10が配置される。体感
シート11は、このようにして体感スピーカ10を配置
して、制振材17を介してフレーム13により体感スピ
ーカ10を保持するようになされ、これにより体感スピ
ーカ10の振動が心材14側には伝搬しないようになさ
れている。また体感スピーカ10のダクトの先端がベー
ス材12側に露出するようになされ、またこのダクトと
は逆側の、体感スピーカ10の上端面が心材14の表面
より所定高さだけ飛び出すようになされている。
【0021】体感シート11は、この心材14の表面
に、例えば発泡ウレタンによる所定の硬さの振動伝搬シ
ート15、レザー等によるカバー16が順次配置され
る。これにより体感シート11は、体感スピーカ10の
上端面の振動をこれら振動伝搬シート15、カバー16
を介して着席したユーザーの体に伝搬するようになされ
ている。また体感スピーカ10のダクトより放射される
低域周波数帯の音圧をシートの足元よりユーザーに提供
するようになされている。
【0022】図1は、この体感スピーカ10の構成を示
す断面図であり、図5は、分解斜視図である。体感スピ
ーカ10は、振動板21により内部空間が独立した2つ
の上下空間に仕切られ、この振動板21の上下にそれぞ
れ上部エンクロージャー22及び下部エンクロージャー
23が形成される。
【0023】ここで上部エンクロージャー22は、振動
板21に配置された磁気回路24の空隙に配置されてな
るボイスコイル25を保持し、このボイスコイル25の
駆動によって生じる振動板21とボイスコイル25との
相対的な運動によって、所定の低周波振動部26を振動
させる第1のエンクロージャーであり、これによりこの
体感スピーカ10では、低域周波数帯の振動を発生させ
るようになされている。これに対して、下部エンクロー
ジャー23は、ボイスコイル25の駆動によって生じる
振動板21の運動による気体の振動を共鳴させて放射
し、これによりこの体感スピーカ10では、低域周波数
帯の音圧を効率良く発生させるようになされている。
【0024】体感スピーカ10は、これら上部エンクロ
ージャー22等が、ケース27に順次ユニット等を配置
して構成される。すなわちケース27は、ケース本体2
7Aにダクト27Bを接続して作成される。ここでケー
ス本体27Aは、鉄板を所定形状にプレス加工して、一
端に底面が、他端につば27AAが作成されてなる円筒
形状に形成され、この底面のほぼ中央に、円形形状によ
る貫通孔が形成されるようになされている。ダクト27
Bは、鉄板により一端につばを有する円筒形状に形成さ
れ、このつばを介してケース本体27Aの貫通孔を塞ぐ
ように、ケース本体27Aの底面に配置される。
【0025】体感スピーカ10は、このケース27に、
中間ケース28が配置された後、振動板ユニット29が
配置されて下部エンクロージャー23が形成される。こ
こで中間ケース28は、鉄板をプレス加工してほぼリン
グ形状に作成され、ケース27のつば27AAに対向す
るように、周囲につば28AAが形成される。中間ケー
ス28は、このつば28AAをケース27のつば27A
Aにネジ留めしてケース27に配置される。中間ケース
28は、断面形状において、このつば28AAが形成さ
れてなる外周側の部位と、振動板ユニット29を保持す
る内側のつば28ABとの間が、上部エンクロージャー
22側に飛び出すように形成され、これにより体感スピ
ーカ10全体としての厚さの増大を有効に回避して、こ
の下部エンクロージャー23による内部空間の体積を確
保するようになされている。
【0026】これによりこの実施の形態において、体感
スピーカ10は、第2のエンクロージャーである下部エ
ンクロージャー23が、所定体積による共鳴用空間を形
成する共鳴用空間室と、この共鳴用空間に接続された共
鳴用ダクト27Bとにより構成されるようになされ、さ
らにはこの下部エンクロージャー23によりヘルムホル
ツ共振器を構成し、振動板21の運動による気体の振動
をこのヘルムホルツ共振器により共鳴させてダクト27
Bの一端より放射するようになされている。
【0027】振動板ユニット29は、このようにしてケ
ース27に配置されてなる中間ケース28のつば28A
Bにネジにより配置され、これにより下部エンクロージ
ャー23は、ダクト27Bの一端の開口を除いて、内部
空間が密閉される。
【0028】振動板ユニット29は、振動板21に磁気
回路24を配置して作成される。すなわち図6に示すよ
うに、振動板ユニット29において、振動板21は、全
体がほぼ円盤形状により形成され、周囲にエッジ32が
配置される。ここでエッジ32は、通常のスピーカと同
様に、断面形状が円弧形状となるように、中間の部位が
リング形状により上部エンクロージャー22側に飛び出
した形状により形成される。エッジ32は、磁気回路2
4を配置して振動板21における可動対象の質量が増大
した場合でも、適切な低域限界周波数f0を確保できる
ように、通常のスピーカに比して値の大きなスティフネ
スを確保できる材質により形成される。具体的に、この
実施の形態において、エッジ32は、硬質ゴムにより構
成される。
【0029】振動板21は、中央が円形形状により下部
エンクロージャー23側に飛び出してなる形状により、
鉄板による磁気回路24を配置して十分な強度を確保で
きるように、鉄板により形成される。
【0030】振動板ユニット29は、振動板21の中央
の凹部に、接着剤により順次ボトムヨーク33、永久磁
石34、プレート35、ポールピース36を配置して磁
気回路24が配置される。ここでボトムヨーク33は、
底面を有してなる円筒形状により形成され、永久磁石3
4は、ネオジウムマグネットにより円柱形状に形成さ
れ、一端の磁極である円柱形状による端面がボトムヨー
ク33の底面のほぼ中央に位置するように配置される。
プレート35は、ボトムヨーク33の先端を覆って、内
側に延長するように、リング形状により形成され、ポー
ルピース36は、円柱形状により形成されて、永久磁石
34の他端に、外壁面がプレート35の内側壁面と所定
の空隙を間に挟んで同軸状に対向するように形成され
る。これにより振動板ユニット29は、このプレート3
5及びポールピース36間にリング状の空隙が形成さ
れ、この空隙にボイスコイル25が配置されるようにな
され、これにより体感スピーカ10では、いわゆる外磁
型に比して、漏洩磁束の少ない内磁気型により磁気回路
24が作成されるようになされている。なおボトムヨー
ク33、プレート35、ポールピース36は、通常のス
ピーカにおける対応する部材と同一の材料により作成さ
れる。
【0031】体感スピーカ10は、このようにしてケー
ス27に配置してなる振動板ユニット29の上方に(図
1)、上蓋ケース40、ボイスコイルユニット41が順
次配置されて上部エンクロージャー22が形成される。
これにより上部エンクロージャー22は、密閉された空
間である閉鎖系により形成されるようになされている。
【0032】ここで上蓋ケース40は、適切な剛性、弾
性を確保することができるように、薄板の鉄板をプレス
加工して作成される。上蓋ケース40は、円盤形状によ
り形成され、周囲のつばに形成されたネジ孔を使用して
振動板ユニット29と共締めにより配置される。上蓋ケ
ース40は、この周囲のつばより、この図1において上
方側に、中央の円形形状による部分が飛び出すように形
成され、この円形形状により飛び出した部位の中央に、
円形形状の貫通孔が形成されるようになされている。体
感スピーカ10では、中間ケース28よりこの飛び出し
が大きくなるように形成され、これにより体感シート1
1において、この飛び出した側に配置する振動伝搬シー
ト15を効率良く振動させることができるようになされ
ている。また体感スピーカ10では、この飛び出しによ
り上部エンクロージャー22において所望の内部空間を
確保して、振動可能な周波数帯域を確保するようになさ
れている。
【0033】ボイスコイルユニット41は、上蓋ケース
40の中央に形成された貫通孔を塞ぐように、かつボイ
スコイル25が磁気回路24の空隙に収まるように位置
決めされ、接着により、上蓋ケース40に配置される。
ボイスコイルユニット41は、図7に示すように、コイ
ルボビン43に直接マグネットワイヤを巻線してボイス
コイル25が形成され、このコイルボビン43が接着に
より低周波振動部26に配置されて形成される。
【0034】低周波振動部26は、上蓋ケース40に比
して板厚の厚い鉄板により形成され、これにより上蓋ケ
ース40に比して高い剛性を確保して、ボイスコイル2
5の振動を効率良く伝搬できるようになされ、また効率
良くボイスコイル25の発熱を放熱できるようになされ
ている。低周波振動部26は、中央に円形形状による段
差が形成され、この段差によりガイドしてコイルボビン
43を位置決めできるようになされている。
【0035】コイルボビン43は、効率良くボイスコイ
ル25の発熱を伝導できるように、黄銅板を円筒形状に
加工して形成される。体感スピーカ10では、このボイ
スコイルに図示しない錦糸線による引き出し線が接続さ
れ、この引き出し線を介して駆動アンプ9にボイスコイ
ル25が接続されるようになされている。
【0036】図8は、このようにして構成される体感ス
ピーカ10の機械系等価回路を示す接続図である。この
図における各符号については、図9に示すように定義す
る。なおここでスピーカの等価機械質量、スピーカの等
価機械スティフネス、スピーカの等価機械抵抗とあるの
は、それぞれ振動板ユニット29の等価機械質量、等価
機械スティフネス、等価機械抵抗である。
【0037】等価回路は、磁気回路24及びボイスコイ
ル25による駆動力F0に対して、振動板ユニット29
のインピーダンス(M0、S0、R0)、上部エンクロ
ージャー22によるインピーダンス、下部エンクロージ
ャー23によるインピーダンスの直列回路により表すこ
とができる。またこのうちの上部エンクロージャー22
によるインピーダンスは、上部エンクロージャー22の
密閉空間によるインピーダンス(Sc、Rc)と低周波
振動部26の駆動に要するインピーダンス(Mv、S
v、Rv)との並列回路により表され、下部エンクロー
ジャー23によるインピーダンスは、下部エンクロージ
ャー23の共鳴空間のインピーダンス(Sr、Rr)と
ダクト27Bによるインピーダンス(Mp、Rp)との
並列回路を接続して表すことができる。
【0038】このようにして表される等価回路におい
て、スピーカ等価機械質量M0は、振動板21の質量と
磁気回路24の質量との和M0で近似され、上部エンク
ロージャー22による密閉空間の体積Vcとの間では、
次式の関係式が成立する。
【0039】
【数1】
【0040】なおここでf0は、最低共振周波数、f0
cは、密閉空間を考慮した最低共振周波数、aは、振動
板21の半径である。これによりこの実施の形態では、
これら最低共振周波数f0、最低共振周波数f0cが所
望の周波数となるように、振動板ユニット29の各部材
の材料、形状、大きさ、上部エンクロージャー22の体
積Vcを設定した。
【0041】具体的に、磁気回路24の質量において
は、スピーカ等価機械質量M0に大きく影響を与えるこ
とにより、注意して材料を選択して適切な質量となるよ
うに設定した。また振動板21においても、質量がスピ
ーカ等価機械質量M0に大きく影響を与えることによ
り、注意して材料を選択して適切な質量となるように設
定した。
【0042】また上部エンクロージャー22における等
価機械スティフネスS0と高域限界周波数fhとによ
り、下部エンクロージャー23については、この下部エ
ンクロージャー23の共鳴空間の体積をVrとおいて、
次式の関係式が成立する。
【0043】
【数2】
【数3】
【0044】なおここでfhは、高域限界周波数であ
り、共鳴用のダクト27Bより再生される音響信号の高
域再生限界である。またcは、音速、ρは、空気の密度
である。これによりこの実施の形態では、共鳴空間の体
積Vrを設定し、この体積を確保できるように、ケース
本体27Aの直径、高さ、中間ケース28における上部
エンクロージャー22側への飛び出し量を設定した。
【0045】また共鳴用のダクト27Bより再生される
音響信号の低域再生限界周波数flは、次式により表す
ことができる。なおこの現象は、ヘルムホルツ共鳴とし
て広く知られている物理現象である。
【0046】
【数4】
【0047】この(3)及び(4)式に基づいて、周波
数fh及びflが所望の周波数となるように、振動板本
体31の支持部材であるエッジ32を選定した。特に、
一般のスピーカがダンパとエッジとにより振動板である
コーンを保持するのに対し、この実施の形態に係る体感
スピーカ10においては、振動板21をエッジ32だけ
で支持してなる一点支持系であるため、振動軸の軸ぶれ
を防止し、さらには耐久性を確保するために、このエッ
ジ32によるスティフネスの設定が、重要である。
【0048】かくするにつきこの実施の形態では、これ
らの関係式に現れる質量等が図9に示したスピーカの各
構造部分により影響を受けることにより、これらの点を
考慮して、各部の材料等が設定される。
【0049】(2)実施の形態の動作 以上の構成において、この実施の形態に係る音響システ
ム1では(図2)、音源3より得られるディジタル音響
信号により、人間の可聴周波数帯域による音響信号が全
体域再生用スピーカ7により再生されてユーザーに提供
される。また人間の可聴周波数帯域の中で特に周波数の
低い低域周波数帯の音響信号により、体感スピーカ10
が駆動され、この体感スピーカ10で低域周波数帯の音
響信号が再生されてユーザーに提供され、またこの低域
周波数帯の振動がユーザーに提供される。
【0050】この体感スピーカ10は(図3)、体感シ
ート11に着席するユーザーの臀部、背の部分に効率良
く振動を伝搬することができるように、体感シート11
の背及び着座の部位に埋め込まれて配置され、低域周波
数帯の音圧については、体感シート11の足元よりユー
ザーに提供される。これによりこの実施の形態では、聴
覚と触覚の両面から効果的に低域音場を体感することが
可能となる。
【0051】この体感スピーカ10においては(図
1)、磁気回路24を保持してなる振動板21により、
内部空間が独立した2つの上下空間に仕切られ、上部側
の空間を構成する上部エンクロージャー22にボイスコ
イル25が保持され、また下部エンクロージャー23に
共鳴用のダクト27Bが配置される。
【0052】体感スピーカ10では、音響信号の入力に
よりボイスコイル25が駆動されると、磁気回路24が
振動し、この振動による下部エンクロージャー23のヘ
ルムホルツ共鳴により低域周波数帯の音響信号が再生さ
れ、この低域周波数帯の音圧がダクト27Bより放射さ
れる。また磁気回路24に対する反作用磁力で生じるボ
イスコイル25の振動がコイルボビン43を介して低周
波振動部26に伝搬され、この低周波振動部26を介し
てユーザーの人体に伝搬する。
【0053】これによりこの実施の形態では、1つの音
響装置である体感スピーカ10により、低域周波数帯の
音響信号を再生すると同時に低周波振動を発生し、聴覚
と触覚の両面から効果的に低域音場を体感させることが
できる。
【0054】このようにして動作する体感スピーカ10
においては、下部エンクロージャー23にダクト27B
を設け、ヘルムホルツ共鳴を利用して音響信号を再生す
ることにより、磁気回路24を設けることにより振動板
21の等価質量が増大し、さらにこの増大に抗して低域
限界周波数f。を確保するために、振動板21を支持す
るエッジ32のスティフネスを大きくし、その結果とし
て振動板21の最大振幅が小さくなる場合でも、十分な
音圧を確保することができ、また過渡特性の著しい劣化
をも回避することができる。これによりこの実施の形態
では、振動発生器として、また低域周波数帯を再生する
スピーカとして、十分な機能を確保することができる。
【0055】このようにして振動を発生し、また低域周
波数帯を再生する体感スピーカ10においては、低周波
振動部26より高さ方向に飛び出さない範囲で、下部エ
ンクロージャー23を構成する中間ケース28が、上部
エンクロージャー22側に飛び出すように構成され、こ
れにより全体の高さが高くならないようにして、下部エ
ンクロージャー23の共鳴空間に十分な体積を確保する
ようになされ、その分、全体形状を小型化することがで
きるようになされている。
【0056】また全体をダクト27Bの中心軸を中心と
した円形形状により形成したことによっても、全体形状
の大型化を有効に回避して、上部エンクロージャー2
2、下部エンクロージャー23に十分な体積を確保する
ようになされている。なおこのように全体を円形形状と
したことにより、振動系においては、いわゆる素直な特
性により振動させることができると考えられ、また再生
される低域周波数帯域においても、素直な特性を確保す
ることができると考えられる。
【0057】またこの体感スピーカ10の主要な構成部
材に鉄板を採用することにより、薄い板厚によりケース
27等を構成して、十分な強度を確保することができ、
これによっても全体形状を小型化することができる。こ
れらにより体感スピーカ10については、シートに限ら
ず、ソファー、ベッド用マット、クッション等の家具
に、さらには各種の器具に簡易に配置することができ
る。
【0058】体感スピーカ10においては、コイルボビ
ン43に直接マグネットワイヤが巻線されてボイスコイ
ル25が作成され、このコイルボビン43も黄銅板によ
り作成される。これにより体感スピーカ10において
は、大きな電力によりボイスコイル25を駆動してボイ
スコイル25の発熱が大きい場合でも、コイルボビン4
3の熱伝導によりボイスコイル25の発熱を速やかに放
熱することができる。これにより体感スピーカ10は、
ボイスコイル25の温度上昇を少なくして、その分、十
分な信頼性を確保することができる。
【0059】また磁気回路24においては、漏洩磁束が
少ない内磁型であることにより、また全体が鉄板を主体
に構成されていることにより、例えば磁気カードを携帯
してユーザーが着席した場合であっても、この磁気カー
ドへの漏洩磁束の影響を有効に回避することができる。
すなわち特開平5−292584号公報に開示の手法に
おいては、外磁型の磁気回路が採用されていることによ
り、漏洩磁束が多く発生する。これによりこの実施の形
態のように、シートに内蔵して使用する場合、磁気カー
ド、フロッピー(登録商標)ディスク等の磁気製品を近
づけると、これらに記録された磁気データを破壊する恐
れがある。これに対してこの実施の形態によれば、この
ような磁気データの破壊を確実に防止することができ
る。
【0060】(3)実施の形態の効果 以上の構成によれば、磁気回路を保持した振動板の片面
側に、保持したボイスコイルと振動板との相対的な運動
によって所定の低周波振動部を振動させる第1のエンク
ロージャーを配置し、他面側に、振動板の運動による気
体の振動を共鳴させて放射する第2のエンクロージャー
とを設けることにより、低域周波数帯の音響信号を再生
すると同時に低周波振動を発生し、聴覚と触覚の両面か
ら効果的に低域音場を体感させることができる。
【0061】すなわちこの第2のエンクロージャーによ
る共鳴が、ヘルムホルツ共鳴であることにより、効率良
く低域周波数帯の音響信号を再生することができる。
【0062】すなわち具体的に、この第2のエンクロー
ジャーが、所定体積による共鳴用空間を形成する共鳴用
空間室と、この共鳴用空間に接続された共鳴用ダクトで
あることにより、ヘルムホルツ共鳴を利用して、効率良
く低域周波数帯の音響信号を再生することができる。
【0063】また磁気回路が、円柱形状による永久磁石
を用いた内磁型磁気回路であることにより、ユーザーの
携帯する各種磁気製品について、磁気データの破壊を確
実に防止することができる。
【0064】またコイルボビンを金属である黄銅板によ
り形成し、このコイルボビンを低周波振動部に保持する
ことにより、コイルボビンの熱伝導によりボイスコイル
の発熱を速やかに放熱することができ、これによりボイ
スコイルの温度上昇を少なくして、その分、十分な信頼
性を確保することができる。
【0065】(4)他の実施の形態 なお上述の実施の形態においては、ネオジウムマグネッ
トによる永久磁石により磁気回路を構成する場合につい
て述べたが、本発明はこれに限らず、フェライト磁石、
プラスチック磁石、サマリウムコバルト磁石等による永
久磁石で磁気回路を構成するようにしてもよい。
【0066】また上述の実施の形態においては、鉄板に
より振動板を構成する場合について述べたが、本発明は
これに限らず、紙、プラスチック、繊維、セラミック
ス、金属、合金、及びこれらの複合材料等、種々の材料
を適宜使用することができる。
【0067】また上述の実施の形態においては、硬質ゴ
ムによりエッジを構成する場合について述べたが、本発
明はこれに限らず、布、樹脂、金属、合金、及びこれら
の複合材料等、種々の材料を適宜使用することができ
る。
【0068】また上述の実施の形態においては、鉄板に
より上部エンクロージャー及び下部エンクロージャーを
作成する場合について述べたが、本発明はこれに限ら
ず、要は適度な剛性と弾性とを有するようにすればよ
く、各種金属、複合材料等を適宜使用することができ
る。
【0069】また上述の実施の形態においては、コイル
ボビンを黄銅板により作成する場合について述べたが、
本発明はこれに限らず、紙、プラスチック、繊維、セラ
ミックス、金属、合金、及びこれらの複合材料等、を適
宜使用することができる。但し、放熱の効率を向上する
観点からは、熱伝導性の良好な黄銅、アルミニウム、
銅、またはアルミニウムマグネシウム合金の何れかを使
用することが好ましい。
【0070】また上述の実施の形態においては、下部エ
ンクロージャーの底面の中央にダクトを配置する場合に
ついて述べたが、本発明はこれに限らず、下部エンクロ
ージャーの側面より飛び出すようにダクトを配置する場
合等、必要に応じて種々の箇所にダクトを設けることが
できる。
【0071】また上述の実施の形態においては、一様な
内径により単に円筒形状によりダクトを作成する場合に
ついて述べたが、本発明はこれに限らず、内径を種々に
変化させてダクトを作成する場合等、要はヘルムホルツ
共鳴可能にダクトを構成して、上述の実施の形態と同様
の効果を得ることができる。
【0072】また上述の実施の形態においては、本発明
を体感シートに適用する場合について述べたが、本発明
はこれに限らず、例えばベッド用マットに体感スピーカ
を配置して医療用等に利用する場合、さらにはソファ
ー、クッション等の家具に、さらには各種の器具、自動
車、列車、船舶、飛行機等の各種交通機関の座席等に広
く適用することができる。すなわち図10は、ベッド用
マットに本発明を適用した構成を示す斜視図であり、ベ
ッドに配置するマットであるベッド用マットに体感スピ
ーカ10を内蔵し、駆動アンプにより駆動する。
【0073】また上述の実施の形態においては、コンパ
クトディスクプレイヤーにより音源を構成する場合につ
いて述べたが、本発明はこれに限らず、例えばエンジン
ルームに配置したマイクより取得されるエンジン音によ
り体感スピーカを駆動する場合等、種々の音源により駆
動する場合に広く適用することができる。
【0074】
【発明の効果】上述のように本発明によれば、磁気回路
を保持した振動板の片面側に、保持したボイスコイルと
振動板との相対的な運動によって所定の低周波振動部を
振動させる第1のエンクロージャーを配置し、他面側
に、振動板の運動による気体の振動を共鳴させて放射す
る第2のエンクロージャーを設けることにより、低域周
波数帯の音響信号を再生すると同時に低周波振動を発生
し、聴覚と触覚の両面から効果的に低域音場を体感させ
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係る体感スピーカを示す
断面図である。
【図2】図1の体感スピーカによる音響システムを示す
ブロック図である。
【図3】図1の体感スピーカによる体感シートを示す斜
視図である。
【図4】図3の体感シートにおける体感スピーカの配置
を示す断面図である。
【図5】図1の体感スピーカの分解斜視図である。
【図6】図5の体感スピーカの振動板ユニットを示す分
解斜視図である。
【図7】図5の体感スピーカのボイスコイルユニットを
示す分解斜視図である。
【図8】図1の体感スピーカの機械系の等価回路であ
る。
【図9】図1の等価回路の各構成の説明に供する図表で
ある。
【図10】他の実施の形態によるベッド用マットを示す
斜視図である。
【符号の説明】
1……音響システム、10……体感スピーカ、11……
体感シート、21……振動板、22……上部エンクロー
ジャー、23……下部エンクロージャー、24……磁気
回路、25……ボイスコイル、26……低周波振動部、
27B……ダクト、32……エッジ、34……永久磁
石、43……コイルボビン
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H04R 9/04 102 H04R 9/04 102

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】所定の空隙を有する磁気回路を保持した振
    動板と、 前記振動板の片面側において、前記空隙に配置されてな
    るボイスコイルを保持し、前記ボイスコイルの駆動によ
    って生じる前記振動板と前記ボイスコイルとの相対的な
    運動によって、所定の低周波振動部を振動させる第1の
    エンクロージャーと、 前記振動板の他面側において、前記ボイスコイルの駆動
    によって生じる前記振動板の運動による気体の振動を共
    鳴させて放射する第2のエンクロージャーとを備えるこ
    とを特徴とする音響装置。
  2. 【請求項2】前記第2のエンクロージャーによる共鳴
    が、 ヘルムホルツ共鳴であることを特徴とする請求項1に記
    載の音響装置。
  3. 【請求項3】前記第2のエンクロージャーが、 所定体積による共鳴用空間を形成する共鳴用空間室と、 前記共鳴用空間室に接続された共鳴用ダクトとを有する
    ことを特徴とする請求項1に記載の音響装置。
  4. 【請求項4】前記磁気回路は、 円柱形状による永久磁石を用いた内磁型磁気回路である
    ことを特徴とする請求項1に記載の音響装置。
  5. 【請求項5】前記低周波振動部が、 前記第1のエンクロージャーの一部を構成し、 前記ボイスコイルが、 金属によるコイルボビンを介して前記低周波振動部に保
    持されたことを特徴とする請求項1に記載の音響装置。
  6. 【請求項6】前記金属が、 黄銅、アルミニウム、銅又はアルミニウムマグネシウム
    合金であることを特徴とする請求項5に記載の音響装
    置。
  7. 【請求項7】所定の空隙を有する磁気回路を保持した振
    動板と、 前記振動板の片面側において、前記空隙に配置されてな
    るボイスコイルを保持し、前記ボイスコイルの駆動によ
    って生じる前記振動板と前記ボイスコイルとの相対的な
    運動によって、所定の低周波振動部を振動させる第1の
    エンクロージャーと、 前記振動板の他面側において、前記ボイスコイルの駆動
    によって生じる前記振動板の運動による気体の振動を共
    鳴させて放射する第2のエンクロージャーとを有する音
    響装置を内蔵したことを特徴とする音響装置を内蔵した
    家具。
  8. 【請求項8】所定の空隙を有する磁気回路を保持した振
    動板と、 前記振動板の片面側において、前記空隙に配置されてな
    るボイスコイルを保持し、前記ボイスコイルの駆動によ
    って生じる前記振動板と前記ボイスコイルとの相対的な
    運動によって、所定の低周波振動部を振動させる第1の
    エンクロージャーと、 前記振動板の他面側において、前記ボイスコイルの駆動
    によって生じる前記振動板の運動による気体の振動を共
    鳴させて放射する第2のエンクロージャーとを有する音
    響装置を座席に内蔵したことを特徴とする音響装置を座
    席に内蔵した交通機関。
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