JPH01288095A

JPH01288095A - 振動装置

Info

Publication number: JPH01288095A
Application number: JP11757188A
Authority: JP
Inventors: Yoichi Shimabara; 島原　陽一; Masayuki Sanjo; 山條　昌之
Original assignee: Toyo Tire and Rubber Co Ltd
Current assignee: Toyo Tire Corp
Priority date: 1988-05-13
Filing date: 1988-05-13
Publication date: 1989-11-20

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】［産業上の利用分野］本発明は、音響振動を人体に直接伝達する搦動装置に関
する。

［従来の技術］実開昭５１−１２３７９３号公報に振動装置が開示され
ている。

この装置は、座部と背もたれ部とに弾力部材を配した椅
子形であって、弾力部材の座部と背もたれ部との裏面に
、それぞれ剛体からなる振動板を介してスピーカ等の電
気音響変換器を取付けたものである。

人は、座部に腰掛け、背中を背もたれ部にも・　　たせ
かける。電気音響変換器に音楽等を内容と、　　する電
気信号を入力すると、この電気信号が音［響振動に変換
される。この音響振動は、振動板と弾力部材とを介して
人体に伝達される。座部に腰掛けた人は、音楽等を耳か
らだけでなく直接体感することができる。

゛〔発明が解決しようとする課題１以上に説明した従来の振動装置は、電気音響変換器で発
生した音響振動を剛体からなる振動ｉ　　板を介して人
体に伝達していたため、音響振動の体感面積を大きくし
ようとすると、多数の振動板を配するとともに各振動板
に電気音響変換ｉ　　器を取付ける必要があった。また
、振動板が低周波では共振しにくいために、低音域の迫
力に欠けるうらみがあった。

本発明は、以上の問題を解決した振動装置を提供するこ
とを目的とする。

［課題を解決するための手段］本発明に係る振動装置は、前記の目的を達成するために
、第１の弾力部材の一方の面に長い溝を設け、少なくと
もこの溝の内面に高密度層を設け、第２の弾力部材の一
方の面に平坦な高密度層を設け、両弾力部材の高密度層
形成側の而どおしを密着させて測高密度層によって囲ま
れる管状中空部を形成し、この管状中空部内の空気柱を
振動させる電気音響変換器を設けたものである。

［作　用］電気音響変換器に音楽等を内容とする電気信号を入力す
ると、この電気信号が音響振動に変換される。この際、
第１及び第２の弾力部材にそれぞれ設けられた高密度層
によって囲まれる管状中空部内の空気柱に共鳴が生じる
。すなわち、電気音響変換器から出る音波が音響インピ
ーダンスの大きい弾力部材の高密度層によって反射され
、空気柱に定常波が発生し、高密度層が振動する。この
高密度層の音響振動は、いずれかの弾力部材の高密度層
以外の部分を通して、この弾力部材に快適に保持された
人体に伝わる。

［実施例］第１図は、本発明の実施例に係る振動装置の分解斜視図
である。

本発明は、任意の外観形状の振動装置に適用可能であっ
て、例えば椅子等の形状を採用することもできるが、こ
こではクツション形の場合について説明する。

本発明の実施例に係る振動装置２は、下部クツション材
１０と上部クツション材３０とを接着して形成される。

下部クツション材１０は、ウレタンフオームからなる弾
力部材であり、下部の低密度体１２と、上面を覆う高密
度層１４との２層からなる。低密度体１２と高密度層１
４とは、ウレタン発泡の際に同時に形成°することがで
きる。すなわち、高密度層１４は、発泡治具との接触面
に自然形成されるものを使用することができる。また、
発泡治具の内面に予め塗料を塗っておいた上でウレタン
を発泡させ、高密度塗膜をウレタンフオーム低密度体１
２に転写してもよい。この際、ウレタン系塗料を使用す
れば、低密度体１２と高密度層１４とが同質となるため
離型しやすい。なお、高密度樹脂からなる面材を低密度
体１２に接着して高密度層１４を形成してもよい。低密
度体１２は、例えば連続気泡のセル構造を有する軟質ウ
レタンフオームである。ただし、低密度体１２と高密度
層１４との材質は以上に説明したウレタンに限らない。

この下部クツション材ＩＯの上面には、高密度層１４に
よって、上面に開口する凹所ｌＢと溝１８とが形成され
ている。溝１８は、断面が半円形より若干大きく、下部
クツション材１０の上面全体に順次Ｕ字状に屈曲するよ
うに一連に形成される。

溝１８の両端部２０．２２は、凹所１６に連通する。凹
所ｔａ内には、内部に電気音響変換器を有する音響ボッ
クス４０がちょうど収められ、音響ボックス４０の上面
が下部クツション材１０の上面とほぼ面一になる。音響
ボックス４０から突出する２本のパイプ５８．５８は、
溝１８の両端部２０．２２に挿入される。なお、下部ク
ツション材１０の高密度層１４は、少なくとも溝１８の
内面に設ければよい。

ただし、溝１８の断面形状は任意である。

上部クツション材３０もウレタンフオームからなる弾力
部材であり、上部の低密度体３２と、この低密度体３２
の平坦な下面全体を覆う高密度層３４との２層からなる
。低密度体３２と高密度層３４とは、下部クツション材
１０と同様の方法で製造゛−することができる。ただし
、上部クツション材３０の場合には上下両面ともに平坦
であるので、高密度樹脂からなる面材を低密度体３２に
接着して高密度層３４を形成するのに適している。この
ように高密度層３４をラミネート形成する場合には、低
密度体３２はスラブ材からスリッタで裁断したものを使
用することができ、コストを抑制することができる。ま
た、両クツション材１０゜３０の製造のために割型を使
用する必要もない。

各クツション材１０．３０は、高密度層１４．３４を形
成した後に、ローラがけをしてクラツシング処理を施す
ことができる。このクラツシング処理により低密度体１
２．３２のセル構造を連続気泡化することができ、しか
も、この処理によって高密度層１４．３４を損うことが
ない。ただし、上部クツション材３０の材質も以上に説
明したウレタンに限らない。

上部クツション材３０の下面は、下部クツション材１０
の上面に密着させられる。この際、音響ボックス４０が
両クツション材１０．３０の高密度層１４．３４によっ
て挟持されるとともに、測高密度　′−層１４．３４に
よって囲まれる管状中空部６０が溝１８の配設位置に形
成される。

第２図は、音響ボックス４０の拡大横断面図である。

同図に示すように、筐体４２の内部は、仕切板４４によ
って前室４６と後室４８とに仕切られている。

仕切板４４には開口５０が設けられ、電気音響変換器で
あるスピーカ５２がこの開口５０を通して前室４６に臨
むように取付けられている。このスピーカ５２は、音楽
等を内容とする電気信号の入力のためのリード線５４を
有する。前室４８と後室４Ｂとは、それぞれバイブ５６
．５ｇを介して管状中空部６０の両端部２０．２２に連
通ずる。この管状中空部６０内の空気柱は、音響ボック
ス４０内のスピーカ５２によって振動させられる。

人は、いずれかのクツション材１０．３０の上に腰掛け
る。この際、両クツション材１０．３０が抑圧を受けて
変形し、その弾力によって人体を保持する。

リード線５４を通してスピーカ５２に電気信号を入力す
ると、この電気信号が音響振動に変換される。この際、
音響ボックス４０内においてスピーカ５２の前方に設け
られた前室４６を経由し、バイブ５Ｂを通して管状中空
部６０内に音波が放射される。管状中空部６０内に放射
された音波は、高密度層１４．３４で反射されながらこ
の管状中空部６０内を長平方向に伝搬し、再び音響ボッ
クス４０内に至る。音響ボックス４０内に伝搬した音波
は、バイブ５８を通して後室４８内すなわちスピーカ５
２の後方に導かれる。後室４８内に導かれた音波は、こ
の室の内壁で反射され、スピーカ５２から後方に向けて
放射される音波とともに、バイブ５８を通して再び管状
中空部６０内に導かれる。したがって、この中空部８０
内の空気柱に定常波が発生し、高密度層１４．３４が振
動する。この高密度層１４．３４の音響振動は、上下ク
ツション材１０．３０の低密度体１２．３２を通して、
これに快適に保持された人体に伝わる。したがって、こ
の振動装置２に腰掛けた人は、音楽等を耳からだけでな
く直接体感することができる。しかも、共鳴体である空
気柱が長いために低周波域の音が良く共鳴するから、重
低音の迫力に富んだ音楽等を楽しむことができる。また
、共鳴のための管状中空部６０が下部クツション材１０
の内部全体にＵ字状に屈曲して設けられているため、音
響振動体感面積が大きい。また、管状中空部６０を通し
てスピーカ５２の前面と後面とを連通しているため、ス
ピーカ５２で発生した音圧を有効利用することができる
。

なお、管状中空部６０の両端にそれぞれスピーカを設け
てもよい。また、例えば管状中空部６０の一方の端部２
２を閉鎖し、又はバイブ５８の内部を閉塞してもよい。

バイブ５Ｂ、５８のいずれか一方に開度調節が可能な開
口を設けてもよい。このような開口を設ければ、体感振
動の大きさを調節することができる。また、この開口を
通して耳に入る音の大きさも調節可能となる。

また、高密度層１４．３４によって形成される管状中空
部８０にスコツトフオーム等の３次元連続気孔体を充填
してもよい。スコツトフオームは、ウレタンフオームの
１種であって、通気性が極めて良好であるばかりでなく
弾力性に富む。したがって、各クツション材１０．３０
が人体の押圧を受けても、管状中空部８０内の空気柱の
共鳴を妨げることな（この中空部６０の閉塞を防止する
ことができる。管状中空部６０への充填物は、スコツト
フオームに限らず他の材質の３次元連続気孔体であって
もよい。また、スコツトフオームに加えて又はこれに代
えて管状中空部６０内に螺旋状のスプリングを入れても
同様の効果が得られる。

［発明の効果］以上に説明したように、本発明に係る振動装置は、第１
の弾力部材の一方の面に長い溝を設け、少なくともこの
溝の内面に高密度層を設け、第２の弾力部材の一方の面
に平坦な高密度層を設け、両弾力部材の高密度層形成側
の面どおしを密着させて両高密度層によって囲まれる管
状中空部を形成し、この管状中空部内の空気柱を振動さ
せる電気音響変換器を設けたものであるから、管状中空
部の配設自由度が大きい。したがって、振動装置の外観
形状にとられれずに、最低限１つの電気音響変換器で効
率良く音響振動を体感させることができる。また、電気
音響変換器の数が少なくとも、音響振動体感面積を大き
くすることができる。しかも、長い空気柱の共鳴を利用
しているから、低音域の迫力に富んでおり、音楽中の重
低音の高効率伝達が可能である。したがって、電気音響
変換器の寸法は小さくともよい。

また、本発明に係る振動装置は、共鳴のための管状中空
部を形成する一方の弾力部材の高密度層が平坦であるか
ら、スラブ材から裁断した弾力部材に高密度層をラミネ
ートするのに適しており、製造コストを抑制することが
できる。

更に、共鳴用の空間を形成するために割型を使用する必
要がない。

【図面の簡単な説明】

′”　第１図は、本発明の実施例に係る振動装置の一部
欠切分解斜視図、第２図は、前回の振動装置の音響ボックスの拡大横断面
図である。符号の説明２・・・振動装置、１０．３０・・・クツション材、１
２．３２・・・低密度体、１４．３４・・・高密度層、
１８・・・溝、４０・・・音響ボックス、５２・・・ス
ピーカ、６０・・・管状中空部。

Claims

【特許請求の範囲】

１．第１の弾力部材の一方の面に長い溝を設け、少なく
ともこの溝の内面に高密度層を設け、第２の弾力部材の
一方の面に平坦な高密度層を設け、両弾力部材の高密度
層形成側の面どおしを密着させて両高密度層によって囲
まれる管状中空部を形成し、この管状中空部内の空気柱
を振動させる電気音響変換器を設けたことを特徴とする
振動装置。