JPH0221798A

JPH0221798A - 音響振動装置

Info

Publication number: JPH0221798A
Application number: JP17115188A
Authority: JP
Inventors: Yoichi Shimabara; 島原　陽一; Masayuki Sanjo; 山條　昌之
Original assignee: Toyo Tire and Rubber Co Ltd
Current assignee: Toyo Tire Corp
Priority date: 1988-07-09
Filing date: 1988-07-09
Publication date: 1990-01-24

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】［産業上の利用分野コ本発明は、音響振動を人体に伝達する音響振動装置に関
する。

［従来の技術］従来、座部と背もたれ部とに弾力部材を配した陽子形で
あって、弾力部祠の座部と背もたれ部との裏面に、それ
ぞれ剛体からなる振動板を介してスピーカ等の電気音響
変換器を取付けた音響振動装置が知られている。

人は、座部に腰掛け、背中を背もたれ部にもたせかける
。電気音響変換器に音楽等を内容とする電気信号を入力
すると、この電気信号が音ツ振動に変換される。この音
響振動は、振動板と弾力部材とを介して人体に伝達され
る。座部に腰掛けた人は、音楽等を耳からだけでなく直
接体感することかできる。

［発明が解決しようとする課題］前記従来の音響振動装置は、電気音響変換器で発生した
音響振動を剛体からなる振動板を介して人体に伝達して
いたため、音響振動の体感面積を大きくしようとすると
、多数の振動板を配するとともに各振動板に電気音響変
換器を取付ける必要があった。また、振動板が低周波で
は共振しにくいために、低音域の迫力に欠けるうらみが
あった。

本発明は、以上の問題を解決した音響振動装置を提供す
ることを目的とする。

［課題を解決するための手段］本発明に係る音響振動装置は、弾力部材中に長い共鳴用
チューブを埋設し、このチューブ内の空気柱を振動させ
る電気音響変換器を設けたものであって、弾力部材が連
続気泡発泡体からなる。

体感振動の効率を向上させるためには１、弾力部材を連
続気泡発泡体に代えて独立気泡発泡体で構成する。

弾力部材のうち、人体当接面を独立気泡発泡体で構成し
、他方の面を連続気泡発泡体で構成しても良い。

独立気泡発泡体と連続気泡発泡体との一方を他方で挟持
した３層構造を有する弾力部材の内層に長い共鳴用チュ
ーブを埋設し、このチューブ内の空気柱を振動させる電
気音響変換器を設（ｊでも良い。

［作　用］ ′１ヒ気音響変換器に音楽等を内容とする電気信号を入
力すると、この電気信号か音響振動に変換され、弾力部
材中に埋設されたチューブ内の空気柱が共鳴する。空気
柱の振動は、チューブ壁面の振動を引起す。壁面の振動
は、弾力部材内を伝搬して人体に伝わる。

弾力部材を連続気泡発泡体で構成すれば、気泡内の空気
に通じた外気をＪＩＹＩＬで耳に伝わる音瓜が大きくな
る。

弾力部材を独立気泡発泡体で構成すれば、弾力部材の面
振動か生し、振動伝達効率が向上する。

弾力部材の人体当接面を独立気泡発泡体で構成し、ｆ１
！１方の面を連続気泡発泡体で（１が成する場合には、
人体当接面の振動によって振動伝達効率が向上するとと
もに、他方の面の気泡内の空気に通じた外気を通して耳
に伝わる音量が大きくなる。

独立気泡発泡体と連続気泡発泡体との一方を他方で挟持
Ｉ、た３層構造の弾力部材を採用する場合には、内層に
埋設された長い共鳴用チューブから、両外層の方向に音
響振動が対称に伝搬する。

［実施例］第１図は、木イヘ明の実施例に係る−８Ｖ）振動装置の
斜硯図である。

本宅明は、任０の外観形状の音響振動装置に適用可能で
あって、例えばクツション等の形状を採用することもで
きるが、ここでは椅子形の場へ・について説明する。

クツション材ｌＯは、連続気泡構造を何するウレタンフ
オームからなる弾力を有する部材である。このクツショ
ン材１０は、はぼ水平な座部１２と、座部１２の後端か
ら上方に伸びる背もたれ部１４とからなる。

クツション材ｌＯの内部には、断面円形の長い共鳴用チ
ューブ３０が一連に埋設されている。ただし、このチュ
ーブの断面形状は任意に変更可能である。共鳴用チュー
ブ３０は、プラスチックからなるしゃばら式チューブで
ある。このチューブは、可撓性をＨするとともに屈曲形
状を自己保持することかできる。共鳴用チューブ３ｏは
、座部１２においてＵ字状に屈曲【また後に背もたれ部
１４に至り、背もたれ部１４において同様に順次０字状
に屈曲した後に再び座部１２に至り、座部１２においで
更にＵ字状にｆｉｉ１曲する。ずなわち、ｊ（鳴用チコ
ーブ３０は１、クツション！；ｔ　ｌ　［１の内部全体
において順次屈曲させられる。共鳴用チューブ３０の両
端３Ｌ３ｆｔは、同様にクツション材ＩＯの内部に埋設
された音響ボックス４０に接続される。

第２図は、内部に電気音響変換器を有する音響ボックス
４０の拡大横断面図である。

筺体４２の内部は、仕切板４４によって前室４６と後室
４８とに仕切られている。仕切板４４には開口５０か設
けられ、電気音響変換器であるスピーカ５２がこの開口
５０を通して前室４Ｇに臨むように取付けられている。

このスピーカ５２は、音楽等を内容とする電気信号の人
力のためのリード線５４を存する。前室４６と後室４８
とは、それぞれバイブ５６．５８を介して音響ボックス
４０の外部に連通可能である。バイブ５Ｂ、５ｇは、そ
れぞれ前記共鳴用チューブ３０の両端部３６．３８に接
続される。

人は、クツション材１０の座部１２に腰掛け、背もたれ
部１４に背中をもたせかける。この際、クツション材Ｉ
Ｏが前面に抑圧を受けて変形し、その弾力によって人体
を保持する。共鳴用チューブ３０内の空間は、音響ボッ
クス４０から発して再びこのボックスに入る細長い空間
である。この空間内の空気柱は、音響ボックス４０内の
スピーカ５２によって振動させられる。空気柱の振動は
チューブ３０の壁面振動を引起し、この壁面振動が人体
に伝搬する。

更に詳細に説明すると、リード線５４を通してスピル力
５２に電気信号を入力すると、この電気信号が音響振動
に嚢換される。この際、音響ボックス４０内においてス
ピーカ５２の前方に設けられた前室４６を経由し、バイ
ブ５Ｇを通して共鳴用チューブ３０内に音波が放射され
る。放射された音波は、共鳴用チューブ３０の壁面によ
って反射されながらチューブの長平方向に伝搬し、再び
音響ボックス４０内に至る。音響ボックス４０内に伝搬
した音波はバイブ５８を通して後室４８内すなわちスピ
ーカ５２の後方に導かれる。後室４８内に導かれた音波
は、この室の内壁で反射され、スピーカ５２から後方に
向けて放射される音波とともにバイ１５８を通して再び
共鳴用チューブ３０内に導かれる。したがって、チュー
ブ３０内に定常波が形成され、チューブ内の空気柱が低
周波域で共鳴する。この際、共鳴用チューブ３０内を進
行する圧力波がチューブ壁面に衝突し、この壁面が良く
振動する。チューブ３０の音響振動は、クツション材１
０内を伝搬して人体に伝わる。この際、クツションＩｔ
１０が連続気泡発泡体からなるため、気泡内の空気に通
じた外気を通して耳に入る音量が大きくなる。したがっ
て、この音響振動装置に腰掛けた人は、音楽等を直接体
感すると同時にこれを耳で聞くことができる。しかも、
共鳴体である空気柱が長いために低周波域の音が良く共
鳴するから、重低音の迫力に富んだ音楽等を楽しむこと
ができる。また、共鳴のための空間がクツション材ｌＯ
全体にＵ字状に屈曲して設けられているため、音響振動
体感面積が大きい。しかも、共鳴用チューブ３０を通し
てスピーカ５２の前面と後面とを連通しているため、ス
ピーカ５２で発生した音圧を有効利用することができる
。

以上に説明した音響振動装置は、連続気泡構造を有する
シート状クツション材を２枚用意し、共ＩＩＱ用チュー
ブ３０及び音響ボックス４ｏをこれらのシートで挟持し
て製造することができる。

さて、クツション材１０は、独立気泡発泡体で構成して
も良い。この場合には、クツション祠１０の面振動が生
じ、振動の伝達効率が向上する。

この音響振動装置は、独立気泡構造を有する２枚のシー
ト状クツション＋４で共鳴用チューブ３゜及び音響ボッ
クス４０を挟持して製造することができる。

第３図は、本発明の池の実施例に係る畠゛響振＠装置の
斜視図である。

この音響振動装置は、クツション材１ｏの座部１２及び
背もたれ部１４を、それぞれ上層１６と下層１８との２
層構造としたものである。上層１６は、人体に当接する
面であって、独立気泡構造を有する発泡体からなる。ｆ
層１８は、連続気泡構造をＨする発泡体からなる。他の
（１■成は、第１図及び第２図に示したものと同様であ
るので説明は省略する。

この音響振動装置では、上層１６の面振動によって振動
伝達効率が向上するとともに、下層１８の気泡内の空気
に通じた外気を通して耳に伝わる音量が大きくなる。な
お、この音響振動装置は、独立気泡のシート材と連続気
泡のシート材とで共鳴用チューブ３０及び音響ボックス
４０を挟持して製造することができる。

なお、図示は省略するが、独立気泡発泡体と連続気泡発
泡体との一方を他方で挟持した３層構造を有する弾力部
材の内層全体にわたって、前記と同様の共鳴用チューブ
３０を順次Ｕ字状に屈曲させて配設しても良い。この場
合にも、共鳴用チューブ３０の両端が同様の音響ボック
ス４０に接続される。この場合には、共鳴用チューブ３
０から両外層の方向に音響振動が対称に伝搬するから、
音響振動装置を例えばクツションとした場合に表面と裏
面との区別がなくなり、使用に際して便利である。

以上に説明したいずれの音響振動装置の場合も、共鳴用
チューブ３０の両端３６．３８にそれぞれスピーカを設
けてもよい。パイプ５［ｉ、５８のいずれか一方に開度
調節が可能な開口を設けてもよい。このような開口を設
ければ、体感振動の大きさを調節することができる。ま
た、この開口を通して耳に入る音の大きさも調節可能と
なる。

［発明の効果］以上に説明したように、本発明に係る音響振動装置は、
弾力部材中に長い共鳴用チューブを埋設し、このチュー
ブ内の空気柱を振動させる電気音響変換器を設けたもの
であるから、チューブの配設すなわち共鳴空間の配設の
自由度が大きい。したがって、音響振動装置の外観形状
にとられれずに、最低限１つの電気音響変換器で効率良
く音７振動を体感させることかできる。

また、電気音響変換器の数が少なくとも、振動体感面積
を大きくすることができる。しかも、長い空気柱の共鳴
を利用しているから、低音域の迫力に富んでおり、音楽
中の重低音の高効率伝達が可能である。したがって、電
気音響変換器の寸法は小さくともよい。

しかも、弾力部材を連続気泡発泡体で構成する場合には
、耳に伝わる音量を大きくすることができる。

弾力部材を独立気泡発泡体で構成する場合には、振動伝
達効率を上げることができる。

弾力部材の人体当接面を独立気泡発泡体で構成し、他方
の面を連続気泡発泡体で構成する場合には、人体当接面
の振動によって振動伝達効率を向上させるとともに、他
方の面を通して耳に伝わる音量を大きくすることができ
る。

独立気泡発泡体と連続気泡発泡体との一方を他方で挟持
した３層構造を有する弾力部材の内層に共鳴用チューブ
を埋設する場合には、共鳴用チューブから両外層の方向
に音響振動が対称に伝搬するから、音響振動装置を例え
ばクツションとした場合に表面と裏面との区別がなくな
り、使用に際して便利である。また、各層の厚みを１凋
整して製造することによって、この装置から放射する音
響振動の大きさを容易に調整することができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の実施例に係る音響振動装置の斜視図、
第２図は前面の音響振動装置に使用される音響ボックス
の拡大横断面図、第３図は本発明の他の実施例に係る音
響振動装置の斜視図である。符号の説明１０・・・クツション材、１６・・・上層、１８・・・
下層、３ｏ・・・共鳴用チューブ、４ｏ・・・音響ボッ
クス、５２・・・スピーカ。特　許　出　願　人　東洋ゴム工業沫式会社代理人　弁
理士　−へ　　１）　璋　　子ほか１名第図第図

Claims

【特許請求の範囲】

１．弾力部材中に長い共鳴用チューブを埋設し、このチ
ューブ内の空気柱を振動させる電気音響変換器を設けた
音響振動装置であって、前記弾力部材が連続気泡発泡体
からなることを特徴とする音響振動装置。
２．弾力部材中に長い共鳴用チューブを埋設し、このチ
ューブ内の空気柱を振動させる電気音響変換器を設けた
音響振動装置であって、前記弾力部材が独立気泡発泡体
からなることを特徴とする音響振動装置。
３．弾力部材中に長い共鳴用チューブを埋設し、このチ
ューブ内の空気柱を振動させる電気音響変換器を設けた
音響振動装置であって、前記弾力部材の人体当接面が独
立気泡発泡体からなり、他方の面が連続気泡発泡体から
なることを特徴とする音響振動装置。
４．独立気泡発泡体と連続気泡発泡体との一方を他方で
挟持した３層構造を有する弾力部材の内層に長い共鳴用
チューブを埋設し、このチューブ内の空気柱を振動させ
る電気音響変換器を設けたことを特徴とする音響振動装
置。