JPH0240357B2 - - Google Patents

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JPH0240357B2
JPH0240357B2 JP62156225A JP15622587A JPH0240357B2 JP H0240357 B2 JPH0240357 B2 JP H0240357B2 JP 62156225 A JP62156225 A JP 62156225A JP 15622587 A JP15622587 A JP 15622587A JP H0240357 B2 JPH0240357 B2 JP H0240357B2
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JP
Japan
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hook
outer hook
inclined surface
rail
rotation
Prior art date
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Expired - Lifetime
Application number
JP62156225A
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English (en)
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JPS63318992A (ja
Inventor
Tokuzo Hirose
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hirose Manufacturing Co Ltd
Original Assignee
Hirose Manufacturing Co Ltd
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Publication date
Application filed by Hirose Manufacturing Co Ltd filed Critical Hirose Manufacturing Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、全回転かまに関し、もつと詳しく
は、外かまの軌溝と内かまの軌条との潤滑構造に
関する。
従来技術 従来において、外かまの軌溝に内かまの軌条が
嵌り込み、内かまが回り止めされた状態で外かま
が回転駆動される全回転かまは、軌溝と軌条との
摩擦に起因して外かまをむやみに高速度に回転す
ることができず縫製性能を向上することには限界
がある。このような問題点を解決するために従来
では、軌溝と軌条との間に潤滑油を供給し、これ
によつて外かまの回転を抑制する摩擦抵抗を小さ
くしている。このような潤滑油は、外かまの回転
軸に設けられた軸孔および外かま内に形成され前
記軸孔と軌溝とを連通する油供給通路を経て軌溝
に自動的に供給されるか、あるいは作業者によつ
て定期的に供給される。
発明が解決しようとする問題点 このような先行技術では、軌溝と軌条との表面
には、全周に亘つて潤滑油の膜を形成するための
工夫が成されていないため、油膜切れを生じてし
まう。これによつて内かまと外かまとの磨擦抵抗
が増大して外かまの回転に伴なう大きなかま音を
発生し、さらには外かまを焼き付かせてしまう。
したがつて円滑な縫製作業を行なうことができ
ず、外かまを高速度で回転駆動して縫製性能を向
上することができない。
本発明の目的は、上述の技術的課題を解決し、
軌条と軌溝との間を確実に潤滑できるようにした
全回転かまを提供することである。
問題点を解決するための手段 本発明は、外かま2の軌溝6に内かま30の軌
条31が嵌り込み、内かま30が回り止めされた
状態で外かま2が回転駆動される全回転かまにお
いて、 前記内かま30の軌条31には、外かま2の回
転方向9下流側になるにつれて半径方向内方に傾
斜して平坦な第1傾斜面33と、第1傾斜面33
の前記回転方向9下流側の端部50から半径方向
外方になるにつれて回転方向9上流側に傾斜した
平坦な第2傾斜面34とを有する油溜め凹所32
が形成され、 前記第1傾斜面33の外かま回転方向9上流側
の端部51は、第2傾斜面34の最も半径方向外
方の端部52よりも半径方向内方寄りに形成さ
れ、 この端部51に外かま回転方向9上流側に連な
る軌条31の外周には、前記外かま回転方向9上
流側になるにつれて半径方向内方に傾斜した表面
53が形成されることを特徴とする全回転かまで
ある。
作 用 本発明に従えば、外かまの軌溝と内かまの軌条
との間には油溜め凹所が形成される。外かまが回
転駆動された際には、その油溜め凹所内に潤滑油
が保持され、軌溝と軌条との表面に付着した潤滑
油が消耗されるに従い、前記油溜め凹所内の潤滑
油が前記表面に供給されて、軌溝または軌条の表
面に途切れることなく全周にわたつて潤滑油を供
給することができる。これによつて大きなかま音
の発生および外かまの焼付きを防止して円滑に回
転駆動することができる。また外かまの高速回転
が可能となり、これによつて縫製作業の効率が向
上される。
実施例 第1図は本発明の基本となる構成を示す外かま
2の断面図であり、第2図は第1図の切断面線
−から見た部分拡大断面図であり、第3図は全
回転かま1の斜視図であり、第4図は全回転かま
1に収納された内かま7の斜視図である。まず、
第3図および第4図を参照して、本縫ミシンなど
に備えられる全回転かま1において、外かま2
は、外かま本体3と取付部材4とを含み、取付部
材4は図示しない回転軸に固定される。外かま本
体3には、内かま押え5が固定され、これによつ
て軌溝6(第1図参照)が形成される。この軌溝
6は、外かま2の回転軸線l1に垂直な仮想平面
内で周方向に同一半径を成て形成される。このよ
うな外かま2に収納される内かま7の外周面に
は、軌条8が形成され、この軌条8が前記軌溝6
に嵌り込んだ状態で外かま2は矢符9方向に回転
駆動される。この軌条8には、糸切り溝14が形
成される。内かま7には、回り止め凹所10が形
成されており、ミシンの機体などに固定されたか
ま止め部材11の突部12が嵌り込んで内かま7
の回転を係止するように構成されている。
このような全回転かま1において、第1図およ
び第2図に示されるように、外かま2の軌溝6に
は、略円弧状の複数の油溜め凹所13が形成され
る。この油溜め凹所13は、外かま2の回転軸線
l1を中心にたとえば60度毎に設けるようにして
もよい。このような油溜め凹所13を有する全回
転かま1を備えたミシンが駆動され、軌溝6と軌
条8との間に図示しない供給手段によつて潤滑油
が供給されると、その潤滑油の一部は油溜め凹所
13内に保持され、外かま2の回転駆動による遠
心力および表面張力などの作用によつて軌溝6の
表面にへばり付きながら徐々に流れ出す。したが
つて軌溝6の全周にわたつて潤滑油を供給するこ
とができる。これによつて軌溝6と軌条8との間
で油膜切れなどを生ずることなく円滑に外かま2
を回転駆動することができる。なお、油溜め凹所
13は、円柱状、半球状およびくさび状などの形
状を適宜選択して形成するようにしてもよい。
第5図は本発明の他の基本となる構成を示す斜
視図であり、第6図は第5図の切断面線−か
ら見た部分拡大断面図であり、第7図は第5図の
切断面線−から見た部分拡大断面図である。
なお、前述の実施例と対応する部分に同一参照符
を付す。内かま20の軌条21には、半球状の油
溜め凹所22が形成される。これによつてもまた
軌溝6と軌条21との間に均一に潤滑油が供給さ
れ、油膜切れを生ずることなく外かま2を高速度
で円滑に回転することが可能となる。
第8図は本発明の一実施例の斜視図であり、第
9図は第8図のセクシヨンの拡大断面図であ
り、第10図は第9図の切断面線−から見た
断面図である。前記外かま2の軌溝6に嵌り込む
内かま30の軌条31には、外かま2の回転方向
9下流側になるにつれて半径方向内方に傾斜した
平坦な第1傾斜面33と、第1傾斜面33の前記
回転方向9下流側の端部50から半径方向外方に
なるにつれて回転方向9上流側に傾斜した平坦な
第2傾斜面34とを有する油溜め凹所32が形成
される。したがつて第1傾斜面33は、内かま3
0の中心軸線l2と垂直に交差する半径線l3に
対して鋭角である角度θ1を有する。また第2傾
斜面34は、半径線l4に対してほぼ0度付近で
ある2〜3度程度の角度θ2を有する。
前記第1傾斜面33の外かま回転方向9上流側
の端部51は、第2傾斜面34の最も半径方向外
方の端部52よりも半径方向内方寄りに形成され
ており、しががつて外かま2の軌溝6に軌条31
が嵌り込んだ状態において軌溝6の内周面54か
ら端部51は離間している。これによつて第2傾
斜面34の端部52によつて軌溝6の内周面54
に付着した過剰の油滴55は端部52によつて防
がれ、第2傾斜面34と第1傾斜面33との間に
貯留される。また軌溝6の内周面54と軌条31
の外周面との間の潤滑油が消費されると、その潤
滑油の表面張力などの作用によつて各傾斜面3
3,34間に貯留されている潤滑油が第2傾斜面
34に沿つて半径方向外方に流れ出していき、こ
れによつて軌条31と軌溝6との間に適度の潤滑
油を供給することができる。これらの第1および
第2傾斜面33,34は平坦状に形成されている
ので、切削工具を用いて容易に加工することがで
き、生産性が良好である。
また前記軌条31の外周面には、外かま回転方
向9上流側になるにつれて半径方向内方に向けて
緩やかに傾斜した表面53が形成される。このよ
うな表面53によつて、外かま2の回転方向9下
流側に移動していく潤滑油50が軌条31の表面
に接触することなく端部51と軌溝6の内周面5
4との間を通過して、第2傾斜面34の端部52
によつて掬い取られる。これによつて油溜め凹所
32寄りも外かま回転方向9上流側で潤滑油5が
軌条31によつて押し潰されてしまうおそれはな
く、したがつて押し潰された潤滑油が軌条31と
軌溝6との周方向の一部で過剰に供給されてしま
うおそれがなくなる。したがつて油滴となつた過
剰な潤滑油55は一度油溜め凹所32内に貯留さ
れた後、油膜切れを生じだしたときだけ適量の潤
滑油を供給することができる。このように油溜め
凹所32および表面53によつて軌条31と軌溝
6との間に周方向に全周にわたつて適量の潤滑油
を均一に供給することができるようになり、これ
によつて油膜切れが防止され、外かま2を高速で
円滑に回転することができるようになる。
効 果 本発明によれば、軌溝と軌条との間に油溜め凹
所が形成されるため、これによつて軌条と軌溝と
の間に途切れることなく全周に亘つて潤滑油を供
給することができる。したがつて、油膜切れが防
止され、外かま回転時の大きなかま音の発生およ
び外かまの焼付きを生じることなく円滑に高速度
で外かまを回転して縫製作業を行なうことがで
き、これによつて縫製作業の効率が向上される。
また油膜切れを生じないため、軌溝および軌条の
表面の摩耗が低減されてかまの耐久性が向上さ
れ、かまを長期に亘つて使用することができ、経
済性が向上される。
すなわち前記油溜め凹所は、平坦な第1傾斜面
33と第2傾斜面34とによつて構成されるので
これらの各傾斜面33,34を既存の内かまの軌
条に切削工具などを用いて容易に形成することが
でき加工が容易であり、生産性が向上される。ま
た第2傾斜面34は半径方向外方になるにつれて
外かま回転方向9上流側に傾斜しているので、そ
の傾斜面34の半径方向外方の端部52によつて
掻き取られた潤滑油を、各傾斜面33,34間に
貯留することができる。また第1傾斜面33の外
かま回転方向9上流側の端部51は、前記第2傾
斜面34の端部52よりも半径方向内方寄りに形
成されるので、外かま回転時に軌溝6の内周面に
付着した潤滑油を前記第2傾斜面34の端部52
によつて確実に掻き取ることができる。しかも第
1傾斜面33の端部51に連なる表面53は、外
かま回転方向9上流側になるにつれて半径方向内
方に傾斜して形成されているので、軌溝6の内周
面に付着した潤滑油が油溜め凹所32よりも上流
側で軌条31に押し潰されてしまうことはなく、
油溜め凹所32内に貯蔵することができ、軌条3
1と軌溝との間に介在される潤滑油の消費量に応
じて前記油溜め凹所32内に貯蔵されている潤滑
油を過剰とならない程度の適量だけ供給していく
ことができる。このような油溜め凹所32および
表面53によつて外かまの軌溝6の内周面に付着
した余分な潤滑油を一旦油溜め凹所32内に回収
した後、適量だけ再び潤滑油の消費量に応じて軌
条と軌溝との間に供給することができるようにな
り、これによつて確実に油膜切れを防止して、外
かまを円滑にしかも高速で回転駆動して、縫製速
度の向上を図ることができるようになる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の基礎となる構成を示す外かま
2の断面図、第2図は第1図の切断面線−か
ら見た部分拡大断面図、第3図は全回転かま1の
斜視図、第4図は全回転かま1に収納される内か
ま7の斜視図、第第5図は本発明の他の基礎とな
る構成を示す斜視図、第6図は第5図の切断面線
−から見た部分拡大断面図、第7図は第5図
の切断面線−から見た部分拡大断面図、第8
図は本発明の一実施例の斜視図、第9図は第8図
のセクシヨンの拡大斜視図、第10図は第9図
の切断面線−から見た断面図である。 1……全回転かま、2……外かま、6……軌
溝、30……内かま、31……軌条、32……油
溜凹所、33……第1傾斜面、34……第2傾斜
面、50,51,52……端部、53……表面。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 外かま2の軌溝6に内かま30の軌条31が
    嵌り込み、内かま30が回り止めされた状態で外
    かま2が回転駆動される全回転かまにおいて、 前記内かま30の軌溝31には、外かま2の回
    転方向9下流側になるにつれて半径方向内方に傾
    斜した平坦な第1傾斜面33と、第1傾斜面33
    の前記回転方向9下流側の端部50から半径方向
    外方になるにつれて回転方向9上流側に傾斜した
    平坦な第2傾斜面34とを有する油溜め凹所32
    が形成され、 前記第1傾斜面33の外かま回転方向9上流側
    の端部51は、第2傾斜面34の最も半径方向外
    方の端部52よりも半径方向内方寄りに形成さ
    れ、 この端部51に外かま回転方向9上流側に連な
    る軌条31の外周には、前記外かま回転方向9上
    流側になるにつれて半径方向内方に傾斜した表面
    53が形成されることを特徴とする全回転かま。
JP15622587A 1987-06-22 1987-06-22 全回転かま Granted JPS63318992A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP15622587A JPS63318992A (ja) 1987-06-22 1987-06-22 全回転かま

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JP15622587A JPS63318992A (ja) 1987-06-22 1987-06-22 全回転かま

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS63318992A JPS63318992A (ja) 1988-12-27
JPH0240357B2 true JPH0240357B2 (ja) 1990-09-11

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ID=15623094

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Application Number Title Priority Date Filing Date
JP15622587A Granted JPS63318992A (ja) 1987-06-22 1987-06-22 全回転かま

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Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0610956Y2 (ja) * 1988-09-30 1994-03-23 ジューキ株式会社 ミシン釜の給油機構
JP2572547B2 (ja) * 1994-06-21 1997-01-16 株式会社廣瀬製作所 本縫いミシンおよびかま
DE102010017898B4 (de) 2010-04-21 2022-01-05 Pfaff Industriesysteme Und Maschinen Gmbh Greifervorrichtung einer Nähmaschine

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5525030U (ja) * 1978-08-03 1980-02-18
JPS5911752U (ja) * 1982-07-10 1984-01-25 株式会社サンラツキ− 握力と指の力を強化させる器具

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JPS63318992A (ja) 1988-12-27

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