JPH0239480Y2 - - Google Patents

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JPH0239480Y2
JPH0239480Y2 JP9000984U JP9000984U JPH0239480Y2 JP H0239480 Y2 JPH0239480 Y2 JP H0239480Y2 JP 9000984 U JP9000984 U JP 9000984U JP 9000984 U JP9000984 U JP 9000984U JP H0239480 Y2 JPH0239480 Y2 JP H0239480Y2
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JP
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fibers
layer
mask
hygroscopic
moisture
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JP9000984U
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Description

【考案の詳細な説明】 イ 考案の目的 〔産業上の利用分野〕 本考案は鼻及び口の部分を覆う防塵用、衝生用
マスクに関するものである。
〔従来の技術〕
従来の不織布からなるマスクは単に不織布をマ
スク形状に打抜くだけでよく、縫製や耳紐付け等
の他の加工を必要としないので安価に生産できる
利点がある。しかし、このようなマスクは吸湿性
繊維を主体としてつくられているので、マスクが
鼻や口と接触すると、呼吸によつて吸湿性繊維が
湿れて湿気がこもつたり、毛羽が抜けやすく、抜
けた毛羽が口の中に入つたりして使用者にとつて
着用感の悪いものであつた。
一方、合成繊維を主体としてつくられたマスク
では湿気の吸収が十分でないため、かえつて湿気
がこもりやすく、上記と同様に不快となる欠点が
あつた。
本考案者らはこれらの欠点を克服し、着用感に
優れたマスクを提供しようとするものである。
ロ 考案の構成 〔問題点を解決する手段〕 本考案は吸湿性繊維の含有量が20%以下である
皮膚接触層と、吸湿性繊維を10%以上含む吸湿層
とを有する不織布からなるマスクである。本考案
における吸湿性繊維としては、木綿,ビスコース
レーヨン,キユプラ,アセテート等の天然または
再生のセルロース系繊維や、ナイロン,ビニロ
ン,ポリビニルアルコール等の合成繊維が好まし
く、公定水分率3.5%以上のものが好適である。
吸湿性繊維以外としては、ポリオレフイン,ポ
リエステル等の疎水性の合成繊維で公定水分率が
3.0%以下のものが好ましい。繊維間の結合は特
に限定されるものではない。例えば、ポリオレフ
イン,ポリエステル,ポリアミド等の単独または
共重合体または芯鞘型、接合型の熱融着性繊維を
適宜の割合で混合しておけば、繊維間の結合が熱
処理によつて容易に行なえるのでより好ましい。
また、皮膚接触層の側からニードリングや水流
で絡合すれば、皮膚接触層からの湿気が吸湿層の
方へ繊維束によつて伝えられるのでより好まし
い。なお、水流絡合法であれば、繊維の絡合と同
時に繊維表面に付着した界面活性剤等が殆んど除
去されるので衛生用マスクとしてはより好適であ
る。
皮膚接触層に含まれる吸湿性繊維は20%以下、
好ましくは10%以下であればよい。これ以上含む
と湿気の放出による乾いた感触がえられにくい。
一方、吸湿層は吸湿性繊維を10%以上好ましく
は25%以上含んでいればよい。これ以下では皮膚
接触層を通して十分な吸湿効果が得られない。
〔作用〕
本考案を第2図に従つて説明すると、本考案の
マスクでは吸湿層2は吸湿性繊維の含有量が20%
以下である皮膚接触層1を介することにより直接
皮膚と接触しないので、鼻や口から出る湿気が疎
水性の高い皮膚接触層1に留まることなく直ちに
吸湿層2に吸収されることになる。その結果、皮
膚接触層1は常に乾いた状態に保たれるので、着
用感にすぐれるのである。
さらに、第2図の如き外層4も疎水性であるた
め、呼吸による湿気の外部への蒸散が促進され易
く、また表裏どちらも皮膚接触層としても使用可
能であるため便利である。
本発明を実施例により説明する。
実施例 1 ポリエチレン−ポリプロピレンの2成分よりな
る接合型複合繊維100%をカード機で開繊して集
積した17g/m2のウエブA層上に上記複合繊維70
重量%とビスコースレーヨン繊維30重量%とを均
一に混合し、同様に開繊,集積した16g/m2のウ
エブ層Bを重ね、さらにその上に上記のウエブ層
A17g/m2を重ねた50g/m2の3層積層ウエブ層
を無加圧下、140℃のオーブン中で加熱した後、
オーブンの出口でロールにより加圧して不織布を
得た。
この不織布を第1図のように打抜いてつくつた
マスクは第2図のように表裏の差がなく、皮膚接
触層1からの毛羽抜けが殆んどなく、装着感に優
れたものであつた。
実施例 2 ビスコースレーヨン繊維5重量%とポリエステ
ル繊維95重量%とを均一に混合し、カード機で開
繊して集積した20g/m2のウエブ層Aと、同上の
繊維重量比率を50:50にし、同様に開繊,集積し
た50g/m2のウエブ層Bとを重ね、ウエブの幅方
向に一定間隔で配置されたノズルから高速ジエツ
ト水流をウエブ層B側から噴射して、繊維間の絡
合を行なつた後、エンボスロールによつてウエブ
層A側から熱圧着を行なつて不織布を得た。
この不織布を第1図のように打抜いてつくつた
マスクは、第3図のように皮膚接触層1が凹凸部
5を有するので皮膚当たりや風合もソフトであ
り、毛羽抜けも殆んど生じない極めて着用感に優
れたものであつた。
しかも、絡合時に繊維の活性剤等が水流によつ
て殆んど洗い流されるので、マスクとして極めて
好ましいものであつた。
ハ 考案の効果 このように本考案の不織布からなるマスクは、
少なくとも2層構造にして、口や鼻と接触する面
を規定することによつて皮膚接触面を常に乾いた
状態に保持でき、着用感に優れたものとなる。し
かも、打抜きによつて安価に大量に生産できるの
で、使い捨ての簡易マスクとして極めて有用であ
る。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案のマスク一例を示すの平面図で
あり、第2図は第1図のA−A′における断面図
を示す。第3図は本考案のマスクの他の例を示す
断面図である。 1……皮膚接触層、2……吸湿層、3……不織
布製マスク、4……凹凸部。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 吸湿性繊維の含有量が20%以下である皮膚接触
    層と、吸湿性繊維を10%以上含む吸湿層とを有す
    る不織布からなるマスク。
JP9000984U 1984-06-15 1984-06-15 マスク Granted JPS614655U (ja)

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JP9000984U JPS614655U (ja) 1984-06-15 1984-06-15 マスク

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JP9000984U JPS614655U (ja) 1984-06-15 1984-06-15 マスク

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JPS614655U JPS614655U (ja) 1986-01-11
JPH0239480Y2 true JPH0239480Y2 (ja) 1990-10-23

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JPS614655U (ja) 1986-01-11

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