JPH0239325Y2 - - Google Patents

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JPH0239325Y2
JPH0239325Y2 JP15962284U JP15962284U JPH0239325Y2 JP H0239325 Y2 JPH0239325 Y2 JP H0239325Y2 JP 15962284 U JP15962284 U JP 15962284U JP 15962284 U JP15962284 U JP 15962284U JP H0239325 Y2 JPH0239325 Y2 JP H0239325Y2
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coil
electrode
lead rod
ring
thickness
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  • High-Tension Arc-Extinguishing Switches Without Spraying Means (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 産業上の利用分野 本考案は真空インタラプタに係り、特に電極と
リード棒との間にしや断時にアークと平行な軸方
向磁界を発生させるコイルを備えてなる真空イン
タラプタに関する。
従来の技術 真空インタラプタは、円筒の両端を端板で閉じ
た真空容器を構成し、該真空容器内に、前記端板
を気密に貫通して固定及び可動のリード棒を導き
入れ、各リード棒の先端にはそれぞれ電極を固定
している。そして、この一対の電極が接離して、
これにより電路の投入、しや断が行なわれるもの
であるが、とくにしや断時に各電極間に発生する
アークを拡散させるために、種々の電極が考案さ
れており、なかでも、コイルを用いて電極間に生
じるアークと平行な磁界を発生させることにより
アークを拡散させる構造の電極についての改良研
究がなされている。
しかして、上記アークを平行な磁界を発生させ
る電極として、アーク部の背部にコイル部を結合
してなるものがあり、その一例として実開昭58−
159135号(実願昭57−56519号)がある。今、第
2図、第3図を参照して上記電極の構造を説明す
ると、図において1はリード棒2の先端に設けら
れる電極部で、該電極部1はアーク部を兼ねる電
極3と、コイル部4と補強体5とからなり、これ
らの各部材は、高圧の真空インタラプタにおける
大きな衝撃に耐えるように堅牢に構成され、かつ
各部材は強固に結合されている。
すなわち、電極3は非磁性のステンレスの高抵
抗体からなる支柱8を介してコイル部4と一体的
に結合されている。
このコイル部4は対向する電極間に生じるアー
クと平行な磁界を発生させるためのもので、無酸
素銅の如き高導電率材料から成り、第3図に斜視
図で示すごとくコイル部4の中心部にはコイルボ
ス部20が形成してある。コイルボス部20はリ
ード棒2の端面に接合される円板部6と、該円板
部6の周縁に形成されるリング部7とから成る。
またコイル部4はリング部7から半径外向に伸び
た複数の腕9と、該腕9の先端部に一端が接続さ
れ、且つ他端が他の腕9の近傍に位している円弧
部10を有しており、いわゆる1/2分流(1/2ター ン)のコイル電極を構成している。
さらに、コイル部4の円弧部10の延設方向の
先端部に形成した孔11には、電極3の背部に設
けたCu材からなる接続導体12を嵌入して電極
3とコイル部4を接続している。
また、補強体5は非磁性ステンレスの高抵抗部
材からなり、リード棒2の先端に固着されたコイ
ル部4の補強部材であつて、リード棒2を囲繞し
て設けられている。そして、この補強体5はリン
グ状のボス13に半径方向に伸びた複数の腕14
を備え、かつ、これら複数の腕14の半径方向外
端部を相互に連結する円弧部15を備え、該円弧
部15は軸方向に起立した弧部16を備えて断面
が略鉤状に形成されている。
また、リード棒2は、第2図に示すごとく、銅
から成るリードパイプ17と、非磁性(オーステ
ナイト系)のステンレスから成る軸棒18と、両
部材を気密に結合せしめる非磁性のステンレスか
ら成る補強部材19とで構成されている。
しかして、高電圧用の真空インタラプタにあつ
ては投入、しや断等の操作スピードが大きいため
リード棒2にもそれだけ大きな衝撃が加わるの
で、該リード棒2を堅牢にしなければならない。
このため、上述のようにステンレスから成る軸棒
18をリードパイプ17の中に挿入しているので
ある。
ところで、上記リード棒2においてはステンレ
スの軸棒18とリードパイプ17とはどこかでシ
ールしなくてはならない。一般には、第2図に示
すように、軸棒18とリードパイプ17と補強部
材19の端縁が同一面にそろつているリード棒2
の端部をコイル部4のコイルボス部20を形成す
る円板部6とリング部7とによつて覆い、リード
棒2の端部においてリードパイプ17と軸棒18
とを真空気密ろう付けを行つている。そして、上
記円板部6、リング部7からなるコイルボス部2
0の構造は、上記リード棒2の端面の軸棒18と
リードパイプ17を真空気密ろう付けするうえで
好ましい構造であり、かつコイル部4のリード棒
2端部への確実な結合という点でも最も適してい
る構造とされている。
考案が解決しようとする問題点 しかるに、本考案者らは、上記コイル部4にお
けるコイルボス部20の円板部6とリング部7の
板厚がしや断性能に影響することを見出した。す
なわち、上記円板部6とリング部7の板厚を、そ
の強度の向上のみを狙つて厚くした場合、或る一
定の厚みを越えると、アーク拡散のためのいわゆ
るたて磁界を発生させるための磁束密度が急激に
低下し、しや断性能が悪くなるという問題があ
る。しかし、それであるからといつてコイルボス
部20の円板部6とリング部7の板厚を一定の限
度を越して逆に薄くするとリード棒2端部とろう
付け強度が不十分となる。
問題点を解決するための手段 Cu材と補強材からなるリード棒と電極との間
にコイル部を備えるとともに、該コイル部が円板
部と、その外周に設けてあり、径方向に伸びる腕
の基端を取付けたリング部からなるコイルボス部
を具備しており、前記リード棒の端部をコイルボ
ス部で覆い、且つ真空気密ろう付けしてなる真空
インタラプタにおいて、前記コイルボス部を形成
する円板部の板厚t1とリング部の板厚t2を2〜10
mmとしたことを特徴とする。
しかして、上述のようにコイルボス部の円板部
とリング部の板厚t1,t2を2〜10mmとしたことに
より、リード棒端部とのろう付け強度が十分でし
かも真空インタラプタの耐久性(開閉回数1万回
以上)に充分耐え得るようにしたものである。
実施例 第1図はコイルボス部20のみを示す断面図で
t1は円板部6の厚み、t2はリング部7の厚み、d
はリング部7の内径、hはリング部7の高さを示
す。しかして、上記コイルボス部20において、
種々実験、研究を繰返した結果、円板部6の厚み
t1と、リング部7の厚みt2は2mm以上であればろ
う付強度の点で十分であり、しや断器に必要とさ
れる耐久性(電極の開閉回数一万回以上)に十分
耐えることが分つた。このことから本実施例では
t1,t2の板厚の最小は2mmとするものである。一
方、リング部7の内径dと高さhおよび(第2図
に示す)電極3、コイル部4の形状や開閉する電
圧、開閉スピード等の条件をすべて等しくし、そ
して板厚t1とt2を変化させて、しや断性能に顕著
に影響するたて磁界発生のための磁束密度を調べ
た。その結果を第4図に示す。なお、第4図はt1
とt2の板厚を0に近い極く薄くした場合の磁束密
度を100%とし、これを基準に板厚を増し場合に
磁束密度が何%変化したかを示したもので、この
第4図からコイルボス部20の円板部6の厚みt1
とリング部7の厚みt2は10mm以下であれば、しや
断性能に顕著に影響する磁束密度が低下しないこ
とが分つた。つまり、板厚t1,t2が10mmを越える
と磁束密度が急激に低下することが分つた。この
ことから、本実施例では板厚t1,t2の最大を10mm
とするものである。
なお、上記において、ろう付強度と磁束密度の
兼ね合いを考慮するとき、板厚t1,t2は2〜5mm
が最も望ましい値である。ただ板厚t1,t2が10mm
になると磁束密度は低下するが、実際上要求され
るしや断性能において許容できる限界である。ま
た、第1図に示す実施例では、コイルボス部20
の断面形状がH形の例を示したが、これに限定さ
れない。例えばリング部7の上半部をカツトし、
リード棒2の端部を嵌着するに必要な下方のリン
グ部のみを残して断面逆U字形状とした場合でも
板厚t1,t2の数値が上記実施例と同じとすれば同
じしや断性能が得られる。
さらに、第2図に示す例において、リード棒2
は、ステンレスからなる軸棒18の外周にCu材
からなるリードパイプ17を嵌合して構成してい
るが、これと逆に軸棒をCu材から形成し、その
外側に補強用のステンレスからなる軸筒を嵌合し
て構成した場合も板厚t1,t2の値は上記実施例と
同じでよく、強度面、真空気密ろう付け性能並び
にしや断性能において上記実施例と何ら変りはな
い。
考案の効果 以上の通りであり、本考案によると電極の背部
とリード棒との間にたて磁界発生用のコイル部を
備えた真空インタラプタの電極において、コイル
ボス部の円板部とリング部の板厚t1,t2を2〜10
mmとしたことにより、しや断性能に最も顕著な影
響を与える磁束密度を低下させることなく、しか
も電極部に必要かつ十分な耐久性を保持させると
いう互に相反する2つの条件を満すことができた
ものである。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の要部であるコイルボス部の断
面図、第2図は前記コイルボス部を有するコイル
部を電極の背部に備えた電極の断面図、第3図は
コイル部の斜視図、第4図はコイルボス部の板厚
と磁束密度との関係を示す図である。 1……電極部、2……リード棒、3……電極、
4……コイル部、6……円板部、17……リング
部、19……腕、10……円弧部、20……コイ
ルボス部、t1,t2……板厚。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. Cu材と補強材からなるリード棒と電極の間に
    高導電率材料から成るコイル部を備えるととも
    に、該コイル部が円板部と、その外周に設けてあ
    り、径方向に伸びる腕の基端を取付けたリング部
    からなるコイルボス部を具備しており、前記リー
    ド棒の端部をコイルボス部で覆い、且つ真空気密
    ろう付けしてなる真空インタラプタにおいて、前
    記コイルボス部を形成する円板部の板厚t1とリン
    グ部の板厚t2を2〜10mmとしたことを特徴とする
    真空インタラプタ。
JP15962284U 1984-10-22 1984-10-22 Expired JPH0239325Y2 (ja)

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JP15962284U JPH0239325Y2 (ja) 1984-10-22 1984-10-22

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Publication Number Publication Date
JPS6175036U JPS6175036U (ja) 1986-05-21
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