JPS6328829Y2 - - Google Patents

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JPS6328829Y2
JPS6328829Y2 JP1982087591U JP8759182U JPS6328829Y2 JP S6328829 Y2 JPS6328829 Y2 JP S6328829Y2 JP 1982087591 U JP1982087591 U JP 1982087591U JP 8759182 U JP8759182 U JP 8759182U JP S6328829 Y2 JPS6328829 Y2 JP S6328829Y2
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arc
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Description

【考案の詳細な説明】 本考案は真空インタラプタに係り、特に軸方向
磁界(アークと平行な磁界)を発生させる電極を
備えた真空インタラプタに関するものである。
従来、しや断性能を高めるべき電極自身が軸方
向磁界を発生する機能を備えた真空インタラプタ
は、第1図に示すように構成されている。
すなわち、セラミツクスまたはガラス等からな
る絶縁筒11,11の両端を金属からなる端板1
2及び13により気密に閉塞し、且つ内部を高真
空に排気した真空容器10内に対向した一対のリ
ード棒15及び16を相対的に接近、離反自在に
導入すると共に、外部回路を投入、しや断すべく
接触離反(接離)される一対の電極2及び3をリ
ード棒15及び16の内端部に装着して構成され
ている。これら電極2及び3は、接触部となるア
ーク電極21,31と、このアーク電極21,3
1の接触部背面側(リード棒側)に配置され且つ
リード棒15,16に流れる電流を各々リード棒
15,16を中心とするループ電流に変更して軸
方向(第1図において上下方向)磁界を発生させ
るコイル電極22,32とを備えて構成されるい
る。
これら電極2及び3は同様な構成から成るので
電極3で代表し、第2図に基づいて更に詳細に説
明する。
アーク電極31は、その中央部に相手電極2と
接触する接触部31aを備え、且つ外周から半径
方向に位するスリツト31bが複数本切込まれて
いる。コイル電極32は、リード棒(図示省略−
第1図のリード棒16)の端部が接続されるボス
部32aと、このボス部32aより半径方向外方
に突出した複数の腕32bと、この各腕32bの
外端部に一端が接続され且つ周方向に湾曲した円
弧部32cとで構成されている。このコイル電極
32と前記アーク電極31とは、低導電率材料
(例えばステンレス材)からなる高抵抗スペーサ
33を介在して一体に結合され、且つコイル電極
32の具備する各円弧部32cの先端部は、軸方
向に位する接続金具34を介してアーク電極31
の背面で且つ外周側寄りに接続されている。
なお、第1図において14はベローズ、17は
主シールドである。
ところで、前述したような真空インタラプタに
おける各電極2及び3のアーク電極21及び31
は、Cuの如き導電率の高い材料から成るのが一
般的であるが、この場合にあつては、アーク電極
21,31内にうず電流が流れ、コイル電極2
2,32によつて生ずる軸方向磁界の磁束密度が
低下する問題がある。
かかる問題に対処するため、前述の第2図に示
す如くアーク電極31及び21に複数の半径方向
のスリツト31bを設けたものが提案されている
が、これによるとアーク電極31及び21の強度
が低下し、しかもスリツト31bのエツジが耐電
圧を低下させる問題がある。かかる傾向は高電圧
用真空インタラプタのように、しや断速度が速く
且つ高い耐電圧が必要な場合に問題となる。また
大電流を多数回しや断すると電極材が溶融し、ス
リツトがうまつてしまうので結果としてうず電流
が増加し、しや断性能が低下するといつた問題が
ある。
また、前述した問題に対処するため、アーク電
極31及び21にスリツト31bを設けないで、
このアーク電極を導電率の低い材料により形成し
てなるものが提案されている。この場合、導電率
が30〜40%以下の材料(例えばベリリウム、Cu
−W,Ag−W)によりアーク電極31,21を
形成すれば、うず電流の発生がかなり減少しスリ
ツトを設ける必要がなく、耐電圧の向上及び機械
的強度の向上が図れる利点がある。
しかしながら、アーク電極が導電率30〜40%以
下の低導電率の材料から成る場合にあつては、通
電時における発熱が著しくなるといつた問題があ
る。
すなわち、コイル電極32の外周側に位する円
弧部32cの先端は、アーク電極31の外周側に
寄つた部位に接続金具34を介して接続されるこ
とになるために、通電時には第3図に示す如く電
流I1,I2,I3,I4が、アーク電極31内に半径方
向に長い電路を形成することによつて著しく発熱
するものである。
上述のような低導電率の材料からなるアーク電
極を備えた電極における問題点を解決すべく構成
を、本件考案者は特願昭56−84233号にてすでに
提案しており、その電極の構成は第4図及び第5
図に示す如き構成から成るものである。
すなわち、ボス部41と、このボス部41より
半径方向外方に突出した複数の腕42(コイル電
極32の腕32bと同数)と、各腕42の外端部
に各々設けた接続部43とから成り、且つ高導電
率の材料(例えばCu)から成るアダプタ4を、
アーク電極31の背部(接触部31aの反対面)
に固着して設け、アダプタ4の各腕端部の接続部
43と、コイル電極32の円弧部32cの端部と
を接続金具34にて接続し、更にアダプタ4とコ
イル電極32との間に高抵抗スペーサ33を介在
して構成したものである。
この構成によれば、通電時における電流Iは、
もつぱら第4図に示す如く、アーク電極31の接
触部31aからアーク電極31内に軸方向の電路
(厚み方向の電路)を取つて、アダプタ4のボス
部41に流れ、そして各腕42に分流されると共
に接続金具34を介してコイル電極32に、更に
はリード棒16に流れることになる。結果として
抵抗の大きいアーク電極31内の電路は、軸方向
(厚み方向)に形成されるために極めて短いもの
であり、これにより発熱の問題は解決される。
ところで、前述のアダプタ4を円板状に形成し
た場合にあつては、軸方向に直交する方向におい
て円形状となるので、うず電流が発生しやすく、
これによつて磁束が減衰するといつた問題が生じ
るため、このアダプタ4は、軸方向に直交する方
向に位する部分を分断してうず電流が生じないよ
うに前述の如く半径方向に位する複数の腕42に
よつて形成するのが好ましいものであり、且つこ
の腕42の幅寸法が小さいのが好ましいものであ
る。
しかしながら、腕42は電路となるものである
から、その断面積が小さすぎると抵抗が増大する
ことになる。これによると発熱の問題が生じ、且
つコイル電極32に流れる電流が減少して逆に高
抵抗スペーサ33に分流する電流が多くなつて磁
束が減衰するといつた問題が生じるので、腕42
の断面積の縮小化にはおのずと限界がある。
上述のようにアダプタ4を形成する腕42の幅
寸法は小さい方が良いことから、必要な断面積を
得るのに軸方向に位する寸法(厚み寸法)を大き
くして形成した場合にあつては、アーク電極31
の表面とコイル電極32(中心位置)との間の寸
法L(第4図参照)が大きくなつてコイル電極3
2がアーク電極31より離れてしまうので、アー
クに作用する磁束が減衰するといつた問題が生じ
る。
従つて、うず電流の発生を防止する点からは、
アダプタ4の腕42の幅を小さくするのが良く、
またアークに作用する磁束の減衰を防止する点か
らは、腕42の軸方向における寸法(厚み寸法)
を小さくするのが良く、一方両者を満足し得る寸
法にて腕42を形成すると抵抗が増大するといつ
た問題が生ずるものであつた。
上述のようなことに鑑み種々の実験を繰り返し
た結果、アダプタ4の腕42の幅寸法を広げた場
合における、うず電流による磁束の減衰と、厚み
寸法を大きくし且つ幅寸法を小さくしたことによ
つてコイル電極32がアーク電極31より大きく
離れることによるアークに作用する磁束の減衰と
を比較すると、後者の場合の方が減衰度が大きい
ことが解つた。
しかも後者の場合にあつてはアーク電極31と
アダプタ4の腕42との接合(ろう付け)面積が
小さいことから繰り返しの投入及びしや断時の衝
撃によつて剥離して耐久性が悪くなることが解つ
た。
本考案は以上の点に鑑みてなされたものであ
り、低導電率の材料からなるアーク電極の背部に
設けたアダプタの具備する腕の断面形状を、厚み
より幅を大きく形成することによりしや断性能及
び耐久性の向上を図つた真空インタラプタを提供
するものである。
次に本考案の一実施例を第6図及び第7図に基
づいて説明するが、これらの図において前述の第
1図ないし第5図と同一符号を付するものは同等
品なのでこれらの詳細な説明は省略し、且つ前述
の第1図及び第4図を参照しながら説明する。
すなわち、第6図は、アダプタ4の平面図であ
り、このアダプタ4は、中央部に位するリング状
のボス部41と、該ボス部41より半径方向外方
に突出した複数の腕42と、これら腕42の外端
部に各々設けられた接続部43とで形成されてい
る。しかも腕42の接続部43の反対側に位する
部分(第6図中のイ部)は円弧状に形成されて軸
方向に直交する方向の面(アークに直交する方向
の面)の面積をできるだけ小さくしてうず電流が
生ずることのないように考慮されている。
そして腕42の断面形状は、第7図(第6図の
A−A線断面)に示す如く、方形状に成され、且
つ幅B寸法(軸方向に直交する面上における幅寸
法)と、厚みT寸法(軸方向と同方向における寸
法)との関係を、B>Tとして形成されている。
なお、アダプタ4の具備する腕42の厚み
(T)寸法は、小さい(薄い)ほど望ましいもの
であるが、アーク電極31に接合され、且つ高抵
抗スペーサ33及び接続金具34を介してコイル
電極32が接合されることから、所要の機械的強
度を得るにはおのずと限界があり、厚みの下限値
は2mm程度である。
以上の説明から明らかなように、本考案にあつ
ては、低導電率の材料から成るアーク電極31の
背部に、高導電率の材料からなり且つ半径方向に
位する腕42を備えたアダプタ4を備え、このア
ダプタ4の腕42の外端部にコイル電極32の円
弧部32cの先端を接続しているので、アーク電
極31が低導電率の材料から成るにもかかわらず
通電時における発熱の問題は生じず、またアーク
電極31にはスリツトを設けなくてもうず電流の
発生がないのでしや断性能及び耐久性の向上が図
れるものである。
しかもアダプタ4の腕42は、その延設方向
(半径方向)に直交する方向における断面形状
(電路断面)が、幅(B)寸法を厚み(T)寸法(軸
方向と同方向)よりも大きくした方形状に形成さ
れて成るものであるから、 アーク電極31とコイル電極32との間の離
間寸法を大きくすることがなく、これによつて
アークに作用する磁束の減衰が防止でき、しや
断性能の向上が図れる。
しかも大きい寸法の幅(B)の部分がアーク電極
31の背面に接合(ろう付け)されるものであ
るから、B<Tとした場合の腕を接合する場合
に比較して接合強度は大きく、機械的強度が増
し、電極ひいては真空インタラプタの耐久性の
向上が図れるものである。
の如き効果を奏することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は従来の真空インタラプタの正面断面
図、第2図は第1図における電極の分解斜視図、
第3図及び第4図は他の構成からなる電極の平面
図及び断面図、第5図は第4図のアダプタの斜視
図、第6図は本考案の一実施例に係るアダプタの
平面図、第7図は第6図のA−A線断面図であ
る。 1は真空インタラプタ、10は真空容器、15
及び16はリード棒、2及び3は電極、21及び
31はアーク電極、22及び32はコイル電極、
32bは腕、32cは円弧部、33は高抵抗スペ
ーサ、4はアダプタ、42は腕、43は接続部。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 真空容器内に夫々リード棒を介して一対の電極
    を接離自在に対向配置し、対向電極と接触するア
    ーク電極を高抵抗スペーサを介してリード棒に支
    持し、且つ前記アーク電極の反接触側に前記リー
    ド棒と前記アーク電極とに接続されリード棒に流
    れる電流をリード棒を中心とするループ電流に変
    えて軸方向磁界を発生させるコイル電極を備えた
    真空インタラプタにおいて、前記コイル電極を、
    前記リード棒の内端に取付けるボス部と、このボ
    ス部に設けられ半径方向に突出する複数の腕と、
    該腕の端部から円周方向にリード棒と同心的で相
    隣る腕近くまで湾曲した円弧部とをもつた高導電
    率の材料で形成し、且つ前記アーク電極を、対向
    面が低導電率の材料で円板状に形成し、その裏面
    に前記高抵抗スペーサを支持するボス部と、この
    ボス部に設けられ半径方向に突出しかつ前記コイ
    ル電極の腕の数と同数の腕と、該腕の端部から前
    記電極の湾曲部とほぼ同じ半径でコイル電極とは
    逆の円周方向へ円弧状に湾曲した接続部をもつた
    高導電率の材料から成るアダプタを固着して形成
    し、前記コイル電極の端部とアダプタの接続部の
    端部とを接続金具で電気的に接続すると共に、前
    記アダプタの腕の幅寸法を厚み寸法より大きく形
    成したことを特徴とした真空インタラプタ。
JP8759182U 1982-06-11 1982-06-11 真空インタラプタ Granted JPS58188939U (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5652828A (en) * 1979-10-05 1981-05-12 Meidensha Electric Mfg Co Ltd Vacuum breaker

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