JPH0238843B2 - - Google Patents

Info

Publication number
JPH0238843B2
JPH0238843B2 JP57082424A JP8242482A JPH0238843B2 JP H0238843 B2 JPH0238843 B2 JP H0238843B2 JP 57082424 A JP57082424 A JP 57082424A JP 8242482 A JP8242482 A JP 8242482A JP H0238843 B2 JPH0238843 B2 JP H0238843B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
steam temperature
reheater
reheat steam
boiler
damper
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP57082424A
Other languages
English (en)
Other versions
JPS58200907A (ja
Inventor
Atsushi Takita
Akira Sugano
Atsushi Yokogawa
Toshihiko Azuma
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi Ltd filed Critical Hitachi Ltd
Priority to JP8242482A priority Critical patent/JPS58200907A/ja
Publication of JPS58200907A publication Critical patent/JPS58200907A/ja
Publication of JPH0238843B2 publication Critical patent/JPH0238843B2/ja
Granted legal-status Critical Current

Links

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、火力発電所におけるボイラの再熱蒸
気温度制御装置に係わり、特に、種類の異なる燃
料を使用した場合にも、ボイラ特性の変化を補償
して好適な再熱蒸気温度の制御を行なうことので
きるボイラの再熱蒸気温度制御装置に関する。
近年、代替エネルギー開発に基づくエネルギー
の多様化に伴ない、単一燃料のみでなく、多種類
の燃料を使用する火力発電所や石炭火力発電所が
注目を浴びている。
ところで、種類の異なる燃料を使用した場合、
又は、石炭のように産出地によつてその性状が非
常に異なり、発熱量も大巾に異なる場合には、火
炉での燃焼状態が異なり、ボイラの各熱交換器の
熱吸収配分が変化し、特に再熱蒸気温度の制御に
多大な影響を与える。
以下に、従来の火力発電所のボイラ制御システ
ム及びその問題点について述べる。
第1図に、従来の火力発電所のボイラの主要な
熱交換器の配置を示す。この場合の水および蒸気
の流れは次の通りである。
1は給水ポンプであり、このポンプ1により節
炭器2に給水が送り込まれる。水は、こゝで熱回
収した後、火炉水冷壁3に至り、水冷壁を上昇す
る途中で蒸発し、1次過熱器4に入つて過熱され
る。この蒸気は、更に過熱器スプレ5に達する。
過熱器スプレ5で、主蒸気温度が規定値になる
よう減温された後、蒸気は2次過熱器6に入つて
過熱され、主蒸気管7を経由して高圧タービン2
8に至り、そこで発電機30を駆動する仕事をす
る。
高圧タービン28で仕事をした蒸気は、1次再
熱器8に入つて再熱される。この蒸気は2次再熱
器9で更に再熱され、再熱蒸気管10を経由して
中圧タービン29へと送られ、そこでさらに仕事
をする。
一方、このボイラにおける燃焼ガスの流れは次
の通りである。
11はバーナーであり、12は燃焼用空気を供
給する風道である。バーナー11に供給された燃
料は、火炉またはボイラ本体20内で燃焼し、火
炉水冷壁3に一部の熱が吸収される。燃焼ガス
は、その後順次煙道の流れに従つて、2次過熱器
6、2次再熱器9、1次過熱器4、1次再熱器
8、および節炭器2と熱交換する。
その後、燃焼ガスの一部は、ガス再循環ダンパ
13及びガス再循環フアン14により、火炉20
に再循環されると共に、その残りは、排ガスとし
て煙突(図示せず)より大気に放出される。
火力発電所の重要な温度制御量としては、良く
知られているように、主蒸気温度と再熱蒸気温度
とがあり、これらはそれぞれの温度検出器15,
16で測定される。そして、前者は過熱器スプレ
5で注水を行なうことにより制御され、一方、後
者は火炉20に再循環する排ガス量をガス再循環
ダンパ13により調整することによつて制御され
る。
すなわち、火炉20に再循環する排ガス量を増
やせば、燃焼空気が不足して燃焼状態が悪くなる
ので火炉20での燃焼温度が低下する。火炉20
での熱伝達は主に幅射によつて行われるため、燃
焼温度が低下すると火炉水冷壁3での熱吸収率が
低下する。一方、燃焼状態が悪くなると火炎が長
くなると共に高い熱量を有する燃焼ガスが発生す
るので、過熱器および再熱器に流れ込む排ガスの
温度が高くなり、これらの部分での熱吸収率が上
昇する。
このとき、主蒸気系では、過熱器4,6での熱
吸収率は上がるが、火炉水冷壁3での吸熱量が低
下するので、全体的には主蒸気温度が低下する。
一方、再熱系では、再熱器8,9での熱吸収率が
上がるので、再熱蒸気温度が上昇する。
以上に述べたように、再熱蒸気温度の制御は、
火炉20に注入するガス再循環量を変えて、主蒸
気系および再熱蒸気系の熱吸収バランスを制御す
ることによつて行なわれている。
ところで、多種類の燃料を使用した場合、ある
いは、炭種により発熱量の異なる石炭を使用した
場合には、火炉20での燃焼温度が各々の場合で
異なり、また必要とする再循環ガス量も異なるの
で、各熱交換器の熱吸収バランスも異なつたもの
となる。
その為、特定の燃料に対して主蒸気系および再
熱蒸気系の熱交換器の伝熱面積を計算して設計し
たボイラにおいては、ガス再循環ダンパ13の操
作だけでは、供給燃料の種類や発熱量が変つた場
合に、主蒸気系および再熱系への熱配分が適正に
行なわれなくなるという問題が生じる。
前述の問題を解決するためには、第2図に示す
如く、1次過熱器4及び1次再熱器8を、直列で
はなくて、並列に配置し、両者間にしきり板21
を配設すると共に、それぞれの燃焼ガス通路に過
熱器側および再熱器側のガス分配ダンパ22,2
3を設ければよい。
このように構成することにより、1次過熱器4
及び1次再熱器8を通過し、これらと熱交換する
燃焼ガス量の配分比を任意に変え、主蒸気系およ
び再熱蒸気系への熱配分を所望通りに行なうこと
が可能となる。
なお、第2図において、第1図と同一の符号は
同一または同等部分をあらわしている。
つぎに、第3図を参照して、第2図の装置にお
ける再熱蒸気温度の制御系統について説明する。
再熱蒸気温度検出器16よりの信号は、その設
定値31と、比較器32において比較され、PI
(比例積分)調節器33に入力される。PI調節器
33の出力は、さらに、プラントの負荷状態を示
す信号(負荷指令)34に基づいて関数発生器3
5により発生される静的先行信号と、加算器36
により加算される。
一方、ガス再循環量は、燃焼ガス中のNOX値
を低減する目的から、最低値が定められている。
このために、負荷指令34を関数発生器38に供
給し、負荷指令34に対応するガス再循環ダンパ
13の最低開度信号を出力させる。
前記最低開度信号は、高値選択器39に供給さ
れ、加算器36の出力と比較される。そして、加
算器36および関数発生器38の出力のうちの、
大きい方の信号が選択、出力され、ガス再循環ダ
ンパ13を制御するのに用いられる。
プラントの負荷状態を示す信号、すなわち負荷
指令34は、また関数発生器37にも供給され
る。関数発生器37は、負荷指令34によりプロ
グラム制御され、過熱器側および再熱器側のガス
分配ダンパ22,23の開度を制御する。こゝ
で、それぞれのガス分配ダンパ22,23の開度
の相関は関数発生器56によつて規定され、過熱
器側および再熱器側で各々逆特性となるようにさ
れている。すなわち、一方が開く時、他方は、こ
れと同じ割合、あるいは予定の関数関係をもつて
閉じるように制御される。
周知のように、第3図の構成においては、温度
制御系の時定数が非常に長く、フイードバツク制
御による制御ゲインを十分に大きくすることが困
難である。したがつて、関数発生器35による静
的先行信号の果たす役割は重要なものとなる。
しかしながら、燃料の種類が異なつたり、発熱
量が異なつたりした場合、ガス分配ダンパ22,
23の制御を、特定の燃料に対して設定したプロ
グラムのみで行なおうとすると、ボイラ各部の熱
吸収バランスがくずれてしまう。この為、ガス分
配ダンパの先行信号がずれ、PI調節器33によ
り修正する量が増えて制御性が損なわれることに
なる。
のみならず、加算器36の出力−すなわち、ガ
ス再循環ダンパの目標開度が、NOX値低減の為
の最低開度(関数発生器38の出力)以下にな
り、再熱蒸気温度の制御が行なえないという状態
になることがある。
このような事態を回避する為には、燃料の種類
や発熱量が変わるたびに、ガス分配ダンパの開度
プログラム−すなわち、関数発生器37の関数関
係を設定し直す作業が必要になり、プラントの自
動運転上重大な支障を生ずることになる。
また、異種燃料の混焼時には、その開度プログ
ラムを特定することが非常に困難になるという問
題がある。
本発明の目的は、多種の燃料、及び石炭を燃料
とする火力発電所に於いて、主蒸気系及び再熱蒸
気系の熱吸収バランスを常に最適に保ち、再熱蒸
気温度の制御を常に好適に行なうことのできるボ
イラの再熱蒸気温度制御装置を提供することにあ
る。
本発明の特徴は、ガス再循環ダンパを規定開度
としたときに定常的に発生している再熱蒸気温度
偏差が、燃料種別によるボイラ静特性の変化、す
なわち主蒸気系及び再熱蒸気系の熱吸収バランス
の設計値からのずれに起因していることに着目
し、再熱蒸気温度の設定値からの偏差に基づいて
ガス分配ダンパの開度を制御し、燃料種別による
ボイラ静特性の変化を自動的に補正し、常に、再
熱蒸気温度制御を好適に行なうことを可能ならし
めた点にある。
本発明の特徴は、さらに再熱蒸気温度の外に、
再熱器中間段の蒸気温度をも検出し、再熱蒸気温
度とのカスケード制御を行なうようにした点にあ
る。
以下に、第4図を参照して、本発明の一実施例
を説明する。
再熱蒸気温度検出器16の出力は、その設定値
31と、比較器32において比較され、その偏差
はP(比例)調節器51及びPI(比例積分)調節
器52に入力される。P調節器51の出力は、さ
らに、ボイラ負荷状態を表わす信号(負荷指令)
34に基づいて関数発生器35により発生された
静的先行(開度設定)信号と、加算器36により
加算される。
更に、第3図の場合と同様に、関数発生器38
により、負荷指令34に応じて設定されたガス再
循環ダンパ13の最低開度信号と、前記加算器3
6の出力とが、高値選択器39により比較・選択
される。そして、両者のうちの大きい方の信号に
基づいて、ガス再循環ダンパ13の開度が制御さ
れる。
本実施例によれば、種類の異なる燃料を使用し
た場合のボイラ静特性の変化、すなわち熱吸収バ
ランスを、再熱蒸気温度の設定値からの偏差に基
づいたガス分配ダンパの開度制御で補償するの
で、ガス再循環ダンパの整定値をボイラ設計値に
保持することが可能になり、再熱蒸気温度の制御
性を向上させることができる。
また、その結果として、ガス再循環ダンパ13
の開度を、上記の如く比例制御と先行制御を併用
して制御することが可能となる。それ故に再熱蒸
気温度が規定値に達すると、その開度は、あらか
じめ定められた静的先行開度と、必ず一致するこ
とになる。すなわち、再熱蒸気温度の過渡的な変
動を小さく抑えることができる。
一方、PI調節器52に入力されてPI演算され
た再熱蒸気温度偏差は、負荷指令34を入力とす
る関数発生器53によつて設定されたガス分配ダ
ンパの静的先行信号と、加算器54で加算され
る。そして、加算器54の出力信号で、第3図の
従来例と同様に、ガス分配ダンパを制御する。
本実施例においては、再熱蒸気温度を主に制御
するのは、ガス再循環ダンパ13の開度であるか
ら、P調節器51の制御ゲインは、大きな値とす
ることが必要である。一方、ガス分配ダンパ2
2,23は、燃料種別などによるボイラ静特性の
変化を補償し、再熱蒸気温度のオフセツトを取る
ことが目的であるので、PI調節器52の比例ゲ
インは弱めに設定し、ガス再循環ダンパとガス分
配ダンパの相互干渉を防ぐ必要がある。
ところで、第4図の家施例では、再熱器8,9
での温度応答が過熱器4,6に比較して遅いた
め、前述のようにガス分配ダンパ22,23の開
度を、比例積分制御で調節しようとすると、主蒸
気温度制御に比較して、制御性が劣る。−すなわ
ち、負荷変動などの場合における再熱蒸気温度の
変動幅が大きくなる、という問題がある。
また、ガス分配ダンパの開度を変えてから、再
熱蒸気温度が変化するまでの応答遅れは、再循環
ガス流量を変化させてから、再熱蒸気温度が変化
するまでの応答遅れにほぼ等しい。このために、
再循環ガス流量制御を併用する効果は、それ程大
きくならないという問題もある。
前述の問題を解決した本発明の第2実施例を第
5図に示す。この図において、第2図および第4
図と同一の符号は同一または同等部分をあらわし
ている。
この第2実施例は、再熱器が、1次再熱器(横
置部)8と、2次再熱器(吊り下げ部)9とに分
割配置されていることに注目し、その中間段の温
度を検出し、ガス分配ダンパによるカスケード制
御を採用したものである。
以下において、第2実施例の動作を詳細に説明
する。
再熱蒸気温度検出器16で検出された再熱蒸気
温度は、関数発生器48に負荷指令34を入力す
ることによつて作成される再熱蒸気温度設定値
と、比較器(減算器)32で比較される。
再熱蒸気温度が設定値との間で偏差を生じた場
合には、まず第4図に関して前述したように、比
例調節器51、関数発生器35および加算器36
の制御系によつて、ガス再循環ダンパ13の開度
制御を行ない、再熱蒸気温度を制御する。
なお、この場合、必要に応じて、第4図の場合
と同様に、関数発生器38および高値選択器39
によるガス再循環流量の最低保証制御を付加でき
ることは当然である。
この実施例では、さらに、設定値に対する再熱
蒸気温度の前記偏差が比例積分調節器52に供給
され、得られた出力は加算器54に入力される。
一方、負荷指令34を入力とする関数発生器53
で作成される中間段蒸気温度設定値が、加算器5
4に供給され、前記比例積分調節器52の出力に
よつて増減補正される。
中間段蒸気温度は、中間段蒸気温度検出器17
で検出され、比較器(減算器)43で、中間段蒸
気温度の前記設定値と比較演算される。中間段蒸
気温度とその設定値との間で偏差が生じた場合、
比例積分調節器44により、再熱器側および過熱
器側のガス分配ダンパ22,23を開閉し、中間
段蒸気温度が設定値に等しくなる様に制御する。
上述の第2実施例によれば、ガス分配ダンパの
カスケード制御により、再熱蒸気温度制御の制御
性を向上でき、ボイラの負荷が変動した場合の再
熱蒸気温度の変動幅を、より一層小さく抑えるこ
とができる。
さらに、ガス再循環ダンパ13の開度を制御し
て再循環ガス流量を変えた場合、その影響は1次
再熱器(横置部)8および2次再熱器(吊り下げ
部)9の両方に及ぶが、本実施例によれば、横置
部8の出口温度(中間段温度)が、ガス分配ダン
パの下位のループで迅速に制御されているため、
再循環ガス流量の制御対象を、事実上2次再熱器
(吊り下げ部)9の出口における再熱蒸気温度に
限定することができる。
このことは、見かけ上、制御対象の応答が速く
なつたことを意味し、再循環ガス流量制御の制御
ゲインを大きく設定できるようになる。したがつ
て、従来方式や第1実施例に比較して、再熱蒸気
温度の制御性を向上でき、再循環ガス流量制御併
用の効果が一層大きくなるという利点を生ずる。
本発明は、前述の実施例に限らず、さらに、第
6図のような2段再熱プラントにも適用できるも
のである。第6図において、第2図および第5図
と同一の符号は同一または同等部分をあらわして
いる。
6Aは3次過熱器であり、そこで発生された蒸
気は、超高圧タービン27に供給されて発電機を
駆動する仕事をする。超高圧タービン27で仕事
をした蒸気は、第1段の1次再熱器(横置部)8
Aおよび2次再熱器(吊り下げ部)9Aを経て、
高圧タービン28に供給される。
高圧タービン28で仕事をした蒸気は、第2段
の1次再熱器(横置部)8Bおよび2次再熱器
(吊り下げ部)9Bを経て、中圧タービン29に
供給される。
なお、同図において、16A,16Bは、それ
ぞれ高圧タービン28および中圧タービン29へ
供給される再熱蒸気の温度を検出する再熱蒸気温
度検出器、17A,17Bは、それぞれ、第1段
および第2段の1次再熱器(横置部)8A,8B
の出口蒸気温度を検出する中間段蒸気温度検出器
である。
また、23A,23Bは、それぞれ、第1段お
よび第2段の1次再熱器側のガス流量を制御する
再熱器側ガス分配ダンパである。
第6図の2段再熱プラントにおける再熱蒸気温
度制御に適用した本発明の第3実施例の制御ブロ
ツク図を第7図に示す。同図において、第5図お
よび第6図と同一の符号、および第5図の符号に
添字AまたはBを付加した符号は、それぞれ同一
または同等機能の部分をあらわしている。
58は加算器であり、59は第1段および第2
段の1次再熱器側ガス流量(ガス分配ダンパ23
Aおよび23Bの開度)と過熱器側ガス流量(ガ
ス分配ダンパ22の開度)との関係を規定する関
数発生器である。
第5図との対比から明らかなように、第7図の
制御装置は、第1段および第2段の再熱蒸気系の
それぞれに、第5図と同様のカスケード制御系
を、独立に設けたものに相当する。その制御動作
は、第5図に関して前述したのと同様であり、容
易に類推できるところであるので、その説明は省
略する。
第7図の実施例によれば、2段再熱プラントに
おける第1段および第2段再熱蒸気温度の制御性
を向上し、負荷変化時における再熱蒸気温度の変
動幅を僅少に抑えることができる。
上記の如く、本発明によれば、種類の異なる燃
料を使用した場合のボイラ静特性の変化を、再熱
蒸気温度の設定値からの偏差により検出し、自動
的にガス分配ダンパの開度を制御して補償するこ
とができる。
それ故に、常に、ガス再循環ダンパの整定値を
ボイラ設計値に保持することが可能となる。さら
に、NOX量規制を達成するためのガス再循環ダ
ンパ最低開度制限にかかることなく、多種類の燃
料を使用しても再熱蒸気温度の制御を常に好適に
行なうことが出来る。
また、本発明によれば、ガス再循環ダンパの開
度を、比例制御と先行制御とを併用して制御でき
るので、再熱蒸気温度の過渡的な変動を小さく押
さえることができる。
さらに、本発明によれば、再熱蒸気温度の制御
性を向上できるので、負荷応答性の向上が可能と
なり、負荷変化率を大きくとれるようになる。ま
た、蒸気温度の変動を小さく抑えることにより、
不要な燃料投入を削減でき、ボイラ効率の向上を
はかることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は従来の火力発電所におけるボイラの概
略構成図、第2図は本発明を適用するのに好適な
ボイラの概略構成図、第3図は第2図のボイラに
おける従来の再熱蒸気温度制御装置を示すブロツ
ク図、第4図は本発明の第1実施例を示すブロツ
ク図、第5図は本発明の第2実施例を示すブロツ
ク図、第6図は2段再熱プラントの概略構成図、
第7図は第6図の2段再熱プラントにおける再熱
蒸気温度制御に適用した本発明の第3実施例を示
すブロツク図である。 1……給水ポンプ、2……節炭器、3……火炉
水冷壁、4……1次過熱器、5……過熱器スプ
レ、6……2次過熱器、7……主蒸気管、8……
1次再熱器、9……2次再熱器、10……再熱蒸
気管、13……ガス再循環ダンパ、14……ガス
再循環フアン、15……主蒸気温度検出器、16
……再熱蒸気温度検出器、20……火炉またはボ
イラ本体、21……しきり板、22,23……ガ
ス分配ダンパ、32……比較器、33……PI調
節器、34……ボイラ負荷状態信号、35……関
数発生器、36……加算器、37,38……関数
発生器、39……高値選択器、51……P調節
器、52……PI調節器、53……関数発生器。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 主蒸気を発生する過熱器と、再熱蒸気を発生
    する再熱器と、前記両者間の熱吸収配分を制御す
    る過熱器側ガス分配ダンパおよび再熱器側ガス分
    配ダンパと、ボイラ本体または火炉へ再循環され
    るガス流量を制御するガス再循環ダンパとを有す
    るボイラの再熱蒸気温度制御装置であつて、再熱
    蒸気温度を検出する手段と、再熱蒸気温度の設定
    値を決定する手段と、再熱蒸気温度の、その設定
    値に対する偏差を得る手段と、前記偏差を比例演
    算し、その結果に基づいてガス再循環ダンパの開
    度を制御する比例調節器と、前記偏差を比例積分
    演算し、その結果に基づいて過熱器側および再熱
    器側ガス分配ダンパの開度を制御する比例積分調
    節器とを具備したことを特徴とするボイラの再熱
    蒸気温度制御装置。 2 前者両ガス分配ダンパの開度およびガス再循
    環ダンパの開度の少なくとも一方が、ボイラへの
    負荷指令に基づいて先行制御されることを特徴と
    する特許請求の範囲第1項記載のボイラの再熱蒸
    気温度制御装置。 3 主蒸気を発生する過熱器と、再熱蒸気を発生
    する再熱器と、前記両者間の熱吸収配分を制御す
    る過熱器側ガス分配ダンパおよび再熱器側ガス分
    配ダンパと、ボイラ本体または火炉へ再循環され
    るガス流量を制御するガス再循環ダンパとを有す
    るボイラの再熱蒸気温度制御装置であつて、再熱
    蒸気温度を検出する手段と、再熱器中間段の蒸気
    温度を検出する手段と、再熱蒸気温度の設定値を
    決定する手段と、再熱器中間段の蒸気温度の設定
    値を決定する手段と、再熱蒸気温度の、その設定
    値に対する偏差を得る手段と、前記偏差を比例演
    算し、その結果に基づいてガス再循環ダンパの開
    度を制御する比例調節器と、再熱蒸気温度のその
    設定値に対する前記偏差に基づいて、再熱器中間
    段蒸気温度の前記設定値を修正する手段と、修正
    された設定値に対する再熱器中間段蒸気温度の偏
    差を得る手段と、前記再熱器中間段蒸気温度の偏
    差を比例積分演算し、その結果に基づいて過熱器
    側および再熱器側ガス分配ダンパの開度を制御す
    る比例積分調節器とを具備したことを特徴とする
    ボイラの再熱蒸気温度制御装置。 4 再熱器中間段蒸気温度の設定値の修正が、再
    熱蒸気温度の、その設定値に対する偏差の比例積
    分演算結果に基づいて行なわれることを特徴とす
    る特許請求の範囲第3項記載のボイラの再熱蒸気
    温度制御装置。
JP8242482A 1982-05-18 1982-05-18 ボイラの再熱蒸気温度制御装置 Granted JPS58200907A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8242482A JPS58200907A (ja) 1982-05-18 1982-05-18 ボイラの再熱蒸気温度制御装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8242482A JPS58200907A (ja) 1982-05-18 1982-05-18 ボイラの再熱蒸気温度制御装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS58200907A JPS58200907A (ja) 1983-11-22
JPH0238843B2 true JPH0238843B2 (ja) 1990-09-03

Family

ID=13774199

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP8242482A Granted JPS58200907A (ja) 1982-05-18 1982-05-18 ボイラの再熱蒸気温度制御装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPS58200907A (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH07122488B2 (ja) * 1989-06-19 1995-12-25 北海道電力株式会社 再熱器の蒸気温度制御方法

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5297001A (en) * 1976-02-12 1977-08-15 Hitachi Ltd Boiler steam temperature control system
JPS5325701A (en) * 1976-08-23 1978-03-09 Hitachi Ltd Boiler gas re-circulation control system
JPS56105203A (en) * 1980-01-23 1981-08-21 Hitachi Ltd Controlling system for boiler reheating steam temperature

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5297001A (en) * 1976-02-12 1977-08-15 Hitachi Ltd Boiler steam temperature control system
JPS5325701A (en) * 1976-08-23 1978-03-09 Hitachi Ltd Boiler gas re-circulation control system
JPS56105203A (en) * 1980-01-23 1981-08-21 Hitachi Ltd Controlling system for boiler reheating steam temperature

Also Published As

Publication number Publication date
JPS58200907A (ja) 1983-11-22

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4854422B2 (ja) 貫流型排熱回収ボイラの制御方法
JPS6033971B2 (ja) 発電装置用の制御装置
JP2595046B2 (ja) 再熱型コンバインドプラントの蒸気温度制御システム
JP4117733B2 (ja) ボイラの再熱蒸気温度制御方法と装置
JPH0238843B2 (ja)
JP7261113B2 (ja) ボイラの制御装置、ボイラシステム、発電プラント、及びボイラの制御方法
JP2006125760A (ja) 排熱回収ボイラ及びその制御方式
JP2000257809A (ja) 加圧流動層ボイラ及びその起動方法
JPH0563683B2 (ja)
CN104266183A (zh) 超临界cfb锅炉床温控制系统和控制方法
JPS60263014A (ja) 燃焼制御方法
JP2511400B2 (ja) 貫流ボイラの蒸気温度制御方式
JPS62245009A (ja) ボイラ自動制御装置
JPS6361815A (ja) ボイラ自動制御装置
JPH02154902A (ja) プラント起動時の蒸気温度制御方式
JP2007285220A (ja) コンバインドサイクル発電設備
JP2675105B2 (ja) バーナ自動制御装置
JPH10110904A (ja) ボイラ制御装置
JPH01212802A (ja) ボイラの蒸気温度制御装置
JP2006064188A (ja) ボイラの再熱器蒸気温度の制御方法および装置
JP2521709B2 (ja) 蒸気温度制御装置
JPH11351512A (ja) ボイラの再熱蒸気温度制御装置
JPH0263121B2 (ja)
JPS6332205A (ja) 火力発電プラント
JPH11304143A (ja) ボイラ燃料混合制御装置