JPH0238686B2 - - Google Patents

Info

Publication number
JPH0238686B2
JPH0238686B2 JP57173798A JP17379882A JPH0238686B2 JP H0238686 B2 JPH0238686 B2 JP H0238686B2 JP 57173798 A JP57173798 A JP 57173798A JP 17379882 A JP17379882 A JP 17379882A JP H0238686 B2 JPH0238686 B2 JP H0238686B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
yarn
spinneret
spun
spinning
speed
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP57173798A
Other languages
English (en)
Other versions
JPS5966507A (ja
Inventor
Hideo Isoda
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyobo Co Ltd
Original Assignee
Toyobo Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toyobo Co Ltd filed Critical Toyobo Co Ltd
Priority to JP17379882A priority Critical patent/JPS5966507A/ja
Publication of JPS5966507A publication Critical patent/JPS5966507A/ja
Publication of JPH0238686B2 publication Critical patent/JPH0238686B2/ja
Granted legal-status Critical Current

Links

Description

【発明の詳細な説明】
本発明は高効率紡糸方法に関する。 高効率紡糸方法として、高速紡糸により単孔当
りの吐出量を増やし、生産する方法が知られてい
るが、紡糸速度が6000m/分以上の超高速領域で
は、同伴流の影響で糸張力が著しく高くなり、糸
切れを生じたり、同伴流が多くなり、糸揺れによ
る融着断糸を生じるため、期待されるほど生産性
は実際上向上していない。 更に高速紡糸により、糸条張力が著しく高くな
り、糸条の表面と内部の配向差が大きくなり、糸
条表面が結晶化することにより、糸条の内外層差
が大きくなり、延伸性が悪化するため、糸条の強
力は通常の紡糸・延伸法により得られるものより
も決して高くはならないことが知られている。 しかも超高速で繊維を巻取るには糸張力が高く
なり過ぎて正常に巻き取ることが困難となる。 本発明者は上記問題点を解決し、超高速紡糸を
用いた高効率製糸法を開発すべく鋭意検討を行つ
た結果同伴流の生長が大きくない領域で糸条の内
外層の配向度差をコントロールすることで、上記
問題点を解決できることを知見し、本発明に到達
した。 すなわち、本発明は、熱可塑性高分子重合体を
紡糸口金を通して溶融紡出し、紡出糸条を冷却固
化後6000m/分を越える高速度で引取るに際し、
紡出糸条の冷却を、紡糸口金より少なくとも2cm
以上隔てて下方で液体ミストを吹き付けて行ない
且つ、紡糸口金面と糸条が第1引取ローラに接触
する点との距離を1m以下にすることを特徴とす
る高速紡糸方法である。本発明では特にこの1m
以下の範囲で巻取るのがよい。 本発明にいう熱可塑性高分子重合体とはポリエ
ステル、ポリアミド、ポリプロピレン、ポリエチ
レン等の高分子重合体であり、それらに改質剤や
有機及び無機物の添加剤を添加された熱可塑性高
分子重合体を包含する。 本発明に用いる好ましい熱可塑性高分子重合体
としては、ポリエステル、ポリアミド、ポリプロ
ピレン等が例示でき、特にはポリエステルがよ
い。 本発明の高速紡糸方法においては、糸条が吐出
される紡糸口金面と細化完了した糸条が第1引取
ローラと接触し集束される点との距離を1m以下
とする必要がある。これが1m以上長くなると同
伴流の生長が著しくなり、又糸条張力が高くな
り、かつ糸揺れも著しくなり、糸切れ、融着、断
糸等を生じるので好ましくない。 本発明においてより好ましいのは、糸条の細化
完了点より10cm下方で糸条が第1引取ローラと接
触し集束されることである。細化完了点以内の距
離で集束すると又は引取ると糸条が融着し、糸切
れを生じるので好ましくない。 本発明の引取り速度は6000m/分を越える、好
ましくは8000m/分以上の超高速域で適用され
る。低速紡糸域では、同伴流量は少ないので特に
紡糸口金面と集束点間距離を短かくする必要はな
い。すなわち、超高速紡糸域において、同伴流に
よる張力増加をできるだけ押えるためには、紡糸
口金面〜集束点又は引取点間距離をできるだけ短
かくすることが好ましい。このことにより巻取り
張力を低くすることができ、超高速紡糸域でも正
常巻取りが可能となる。 糸条の張力は同伴流の効果が少なければ、糸条
が細化する過程でのトラウトン粘度に依存する。 通常ポリエステル例えばポリエチレンテレフタ
レートでは、細化過程で形成される複屈折率
(Δn)は、0.12でこれ以上高くならないことが知
られている。 細化が充分完了していない領域で糸条表層の
Δnが高くなれば、高速紡糸特有のネツキング現
象を生じ結晶化を生じ糸層の内外層Δn差を著し
く大きくし、更に欠陥部が増大される。このた
め、引取速度を高くするほど完成糸の強度は低下
することが知られている。 このような現象はポリアミドでも確認される。
このような現象を解決する方法として糸条の表面
と内層の溶融粘度差を利用して張力が著しく表層
のみに掛かることを防止することができる。 このような方法は、複合糸条法を用いてシー
ス・コア繊維を作る方法が利用できる。本発明者
らの検討結果では、シース部に低溶融粘度物を、
コア部に高溶融粘度物を用いて行うのがよく、更
にシース部表層とコア部内層との溶融粘度差は、
500ポイズ以上が必要である。500ポイズ以下の場
合内外層のΔn差は、大きく低速紡糸で得られる
ような強度の糸条は得られないので好ましくな
い。本発明を適用したポリエチレンテレフタレー
トの場合で単孔当りの吐出量が2.4g/分以上の
ときは、細化完了点が紡糸口金面下1m近くにな
り、1m以内で集束すると融着糸を生じ断糸する。 このような問題点の解決には、高効率冷却法が
適用される。すなわち、空気冷媒と共に比熱の高
い液体ミストを冷却媒体に用いることで気化熱を
も利用することとなり、高吐出量域においても細
化完了点が短かくなり、1m以内で集束すること
が可能となる。液体ミストは比熱、気化熱の大き
い水が好ましい。 なお、同一粘度の吐出糸条にこの高効率冷却法
を用いると、著しく非対称性が高くなり、立体巻
縮糸を得ることができる。 このような方法を用いて、超高速紡糸域におい
ても低速紡糸域で得られると同等の強度を有する
繊維を高効率で生産することが可能となつた工業
的意義は大きいものがある。 以下実施例をもつて本発明を具体的に説明す
る。 実施例 1 固有粘度(テトラクロルエタン/フエノール=
4/6、30℃溶媒中)0.60のポリエチレンテレフ
タレートを、285℃にて単孔当りの吐出量を変更
して吐出した糸条を0.4m/秒の冷却風にて冷却
細化せしめ、紡糸口金面と8000m/分の表面速度
回で回転する第1引取ローラ巻取ローラの糸条接
触点間の距離L(cm)を変更しつつ8000m/分の
引取速度で引取つた。本例における紡糸調子を第
1表に示した。
【表】 実施例 2 固有粘度0.60のポリエチレンテレフタレートを
コア部に固有粘度0.45及び0.55のポリエチレンテ
レフタレートをシース部になるように複合ノズル
を用いて280℃にて単孔当り2.4g/分にて吐出さ
せ、紡糸口金面より3cm下方位置より、粒径0.5μ
の水のミストを容積比で2%含有する冷却風を
0.4m/秒の風速で紡出糸条に吹き付けて冷却固
化させ、紡糸口金面と8000m/分の表面速度で回
転する第1引取ローラの糸条接触点(集束点)間
の距離を80cmとし、8000m/分の引取速度で引き
取つた。 比較のために固有粘度0.60のポリエチレンテレ
フタレートを単成分紡糸口金を用いて280℃にて
単孔当り吐出量2.4g/分にて吐出させ、紡出糸
条を常法により室温の0.4m/秒の冷却風にて冷
却した後、紡糸口金面より2m下方の位置で第1
引取ローラにて集束して1500m/分で巻取り、次
いでこの未延伸糸を通常の延伸機により、80℃で
3.7倍に延伸して延伸糸を得た。 本例及び比較例の場合の紡糸調子並びに得られ
た糸条(延伸糸)の強伸度物性を第2表に示し
た。
【表】 第2表より、本発明によれば良好な紡糸調子の
もとで、強伸度物性が従来一般の低速紡糸・延伸
方式による場合とほぼ同等の繊維が超高速度で得
られることがわかる。 実施例 3 固有粘度0.60のポリエチレンテレフタレートを
単成分紡糸口金を用いる以外は実施例2−1と同
一の紡糸条件で超高速紡糸して得た。かくして得
た繊維を弛緩熱処理したところ、三次元立体巻縮
糸が得られた。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 熱可塑性高分子重合体を紡糸口金を通して溶
    融紡出し、紡出糸条を冷却固化後6000m/分を越
    える高速度で引取るに際し、紡出糸条の冷却を、
    紡糸口金より少なくとも2cm以上隔てて下方で液
    体ミストを吹き付けて行ない且つ、紡糸口金面と
    糸条が第1引取ローラに接触する点との距離を
    1m以下にすることを特徴とする高速紡糸方法。 2 紡出される糸条のシース部とコア部の溶融粘
    度差が紡糸口金の紡糸孔出口において少なくとも
    500ポイズ以上であり、かつコア部の方がシース
    部より溶融粘度が高い高分子重合体を溶融紡出す
    る特許請求の範囲第1項記載の方法。 3 紡出糸条の冷却を、紡糸口金面より2cm以上
    下方で液体ミストを吹き付けて行なう特許請求の
    範囲第1項又は第2項記載の方法。
JP17379882A 1982-10-01 1982-10-01 高速紡糸方法 Granted JPS5966507A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP17379882A JPS5966507A (ja) 1982-10-01 1982-10-01 高速紡糸方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP17379882A JPS5966507A (ja) 1982-10-01 1982-10-01 高速紡糸方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS5966507A JPS5966507A (ja) 1984-04-16
JPH0238686B2 true JPH0238686B2 (ja) 1990-08-31

Family

ID=15967349

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP17379882A Granted JPS5966507A (ja) 1982-10-01 1982-10-01 高速紡糸方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPS5966507A (ja)

Families Citing this family (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
FR2540893B1 (fr) * 1983-02-16 1985-11-08 Rhone Poulenc Fibres Procede simplifie de filage de polyamide a grande vitesse
IN167096B (ja) * 1985-04-04 1990-09-01 Akzo Nv
JPH0639730B2 (ja) * 1985-09-05 1994-05-25 株式会社クラレ ポリエステル繊維の製造方法
EP0282660B1 (en) * 1987-03-17 1991-06-05 Unitika Ltd. Polyester fiber and process for producing the same
CA2067672A1 (en) * 1991-05-15 1992-11-16 Hung M. Nguyen Method and apparatus for spinning bicomponent filaments and products produced therefrom
KR100408560B1 (ko) * 2001-05-23 2003-12-06 주식회사 코오롱 기모 편물용 해도형 복합섬유

Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS54156814A (en) * 1978-05-31 1979-12-11 Toyobo Co Ltd Manufacture of ultra-fine fibers
JPS56107006A (en) * 1980-01-22 1981-08-25 Nippon Ester Co Ltd Melt spinning of extremely fine multifilament

Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS54156814A (en) * 1978-05-31 1979-12-11 Toyobo Co Ltd Manufacture of ultra-fine fibers
JPS56107006A (en) * 1980-01-22 1981-08-25 Nippon Ester Co Ltd Melt spinning of extremely fine multifilament

Also Published As

Publication number Publication date
JPS5966507A (ja) 1984-04-16

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPS6218645B2 (ja)
JPH0238686B2 (ja)
JPS62243824A (ja) ポリエステル極細繊維の製造方法
KR950008902B1 (ko) 멀티필라멘트의 제조방법 및 장치
JP4009370B2 (ja) ポリエステル繊維の製造法
JPS6235481B2 (ja)
JP2528985B2 (ja) ポリエステル繊維の溶融紡糸方法
JPH04333616A (ja) 高強力モノフィラメントの製造方法
JPH09137317A (ja) 極細マルチフィラメント糸の溶融紡糸装置、その紡糸方法及び製造方法
CN1105197C (zh) 聚酯纱的制造方法
CN209292517U (zh) 一种涤纶加工用纺丝组件
JPH07189026A (ja) ポリエステル繊維の製造方法
JPS5966508A (ja) 溶融紡糸方法
JP2007297727A (ja) エアレイド不織布用繊維の製造方法
JPH0418107A (ja) 極細繊維の製造方法
JPS62162015A (ja) ポリエステル繊維の製造法
JP2006336117A (ja) ポリエステル中空糸の製造方法
JPS61282409A (ja) 合成繊維の製造方法
JPS6347802B2 (ja)
JPH10251919A (ja) ポリエステル繊維およびその製造方法
JPS58186607A (ja) 高強力ポリエステルフイラメントの製造方法
JPS63219641A (ja) ポリエステル捲縮糸の製造法
JPS6297907A (ja) 極細マルチフイラメントの製造法
CN101265613A (zh) 熔体直纺涤纶预取向丝的加工工艺
JPS60246807A (ja) 溶融紡出糸条の冷却方法