JPH0238685B2 - Shozumiboshipatsukukaitaisochi - Google Patents

Shozumiboshipatsukukaitaisochi

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JPH0238685B2
JPH0238685B2 JP2433485A JP2433485A JPH0238685B2 JP H0238685 B2 JPH0238685 B2 JP H0238685B2 JP 2433485 A JP2433485 A JP 2433485A JP 2433485 A JP2433485 A JP 2433485A JP H0238685 B2 JPH0238685 B2 JP H0238685B2
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spinning
polymer
robot
gripping
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Masao Oosumi
Noryuki Takaguchi
Yasumasa Nakamura
Takumi Kawasaki
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Toray Industries Inc
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  • Spinning Methods And Devices For Manufacturing Artificial Fibers (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、使用済みの紡糸パツクの解体装置に
関する。
さらに詳しくは、使用を終えた紡糸パツクを解
体・洗浄・再組立して再び使用可能な状態に復元
せしめるに際して、従来は、自動化装置にては一
般にはむずかしいとされていた該解体作業を簡略
化せしめて自動化装置においても実際上可能に構
成し得た、近代化工場に好ましく用いられる新規
でかつ合理的な、使用済み紡糸パツクの解体装置
に関するものである。
(従来技術) 一般に、合成繊維の溶融紡糸に使用される紡糸
パツクは、定期的にまたは不定期的に溶融紡糸機
から取り出されてパツクの解体がなされ、更に各
パツク構成部品に付着しているポリマ等の洗浄除
去工程を経て後、再組立され、再び使用可能な状
態に復元される。かかるポリマの洗浄除去工程と
しては、ソルト分解(無機塩類の溶融塩中にポリ
マ付着部品を投入し、付着ポリマを燃焼除去せし
める方法)工程が広く用いられている。
ここで通常、使用を終えた紡糸パツクには、そ
の内部に多量のポリマが残存しているものであ
り、しかして、そのままでは該パツク内に多量の
ポリマが存在してなる状態化で解体を受けること
になる。このように、パツク内に多量のポリマが
存在している場合、重量としては重い物ではパツ
ク本体でも50Kg程度もある該パツクの解体は、作
業的には非常に困難なものであつて、特にポリマ
が既に固化してしまつていると、各構成部品に解
体するのにも多大な労力が要される。
一方、紡糸機からパツクが取り外された直後
の、ポリマが固化する以前において解体をなすと
いうことも考えられるが、迅速な作業が必要であ
り、かつまた、高温の溶融ポリマがネチネチとし
ているものであつて作業性は著しく悪く、必ずし
も有効な手段とは言えない。特に、この解体作業
を自動化されたロボツトで行なわしめんというと
きには、ロボツトハンドへの該溶融ポリマの付着
等の問題もあつて、自動化装置として実現にはな
かなか採用でき得るものではない。
そこで、最も一般的には、解体前に少しでもポ
リマをパツク内から除去せしめるということか
ら、解体前に該パツクを十分に加熱してポリマを
溶融せしめて可能な限りポリマの流出(吐出)を
させることが行なわれているが、これによりパツ
ク内から流出するポリマの量は、わずかに該ポリ
マが熱膨脹する分程度だけであり、依然としてパ
ツク内には、相当量のポリマが残つているもので
あつて、かかるパツクを解体して各構成部品に分
ける際には、依然として高温下での作業、溶融ポ
リマが存在しているかつ該溶融ポリマがネチネチ
している等により、前述したと同様の解体作業の
困難さという問題はやはり残るものであつた。
このような解体作業の困難さを、圧縮空気をう
まく用いることにより、少しでも安全にかつ迅速
に行ない得るようにするという提案が特公昭59−
39522号公報においてなされているが、それとて
も本質的な解決策ではなく、単なる解体作業にお
ける補助的一手段として圧縮空気を用いてパツク
の内蓋を離脱させるというだけのものであつて、
解体時に溶融ポリマが存在するという点では同様
であり、その他の改善にまでは至つていない。
そもそも、本来、パツクの解体をどのような手
段で行なおうとも、従来の溶融ポリマが多量に付
着しているままの解体では、到底そのまま各パツ
ク構成部品を後工程たるソルト分解工程に供せら
れるものではなく、解体後の各部品を再び加熱処
理して、該付着ポリマをある程度酸化させて後に
ソルト分解工程に供することが必要であつた。
すなわち、ソルト分解工程は、かなりの危険を
伴う工程であり、該工程中において洗浄ポリマの
急激な燃焼による爆発、発火等の恐れがあり、多
量のポリマが付着してなるパツク構成部品をその
ままでは該工程に投入することには問題がある。
したがつて、解体後の各構成部品を二次加熱炉等
に再び入れて、付着ポリマをある程度燃焼酸化さ
せて後、ソルト分解工程に投入するのが通例であ
り、この燃焼酸化は、普通はポリマが真黒になる
まで行なわれ、この段階でポリマがネチネチとす
る問題も実質上解消されて解体部品の取り扱い性
も大幅に向上され、後の洗浄工程に供されること
となる。
(発明が解決しようとする課題) しかして、従来一般には、使用済みの紡糸パツ
クを解体洗浄するのには、パツクの解体を容易に
するための少量のポリマ流出除去をなすパツク加
熱工程と、該加熱工程を経て後に解体をなされた
パツク各構成部品の燃焼酸化を進めるパツク構成
部品加熱工程の、二つの加熱工程が必要となつて
いたものであつた。
前者と後者の加熱処理条件は、本来共通な条件
でよいのであり、温度条件的には、前者の加熱処
理条件にても燃焼酸化がなされ得るレベルである
が、前者の加熱工程においては、パツク内からの
ポリマの溶融排出は前述の通りせいぜい熱膨脹す
る分程度の排出しかなされずポリマを多量には除
去できないものであり、パツク内のポリマ流路に
は依然としてポリマが詰まつている状態であり、
たとえ加熱状態下に該パツクが置かれたとしても
空気が入り込むのは不可能であり、酸化は実質上
ほとんどなされない。
一方、見方を変えれば、解体前のパツクの加熱
工程中で、ほとんどのポリマの溶融流出除去と、
およびパツク解体の一過程とも言える、濾材とし
て通常用いられているサンドあるいはビーズ等の
除去を行ない得れば、解体以前のパツク加熱であ
つてもポリマ流路には空気が侵入できるだけの空
間を生ぜしめることができ、ほとんどのポリマが
溶融流出した後、該パツク内にて少量のポリマが
パツク構成部品表面に付着等して残留するにして
も該残留ポリマの燃焼酸化は進んでなるものであ
つて、ポリマがネチネチするとかの問題も無くな
ると同時に、その後のパツクの解体作業は簡素化
されて容易となり、また、ソルト分解工程前の各
部品加熱処理工程も実質上不要となり、さらにソ
ルト分解工程も、時間の短縮等により簡略化でき
る可能性があるものである。
本発明者らは、このような考えに基づきパツク
解体作業の自動化について鋭意研究した結果、本
発明に到達したものであつて、本発明の目的は上
記したような点に鑑み、新規でかつ合理的な使用
済み紡糸パツクの解体装置を提供せんとするもの
である。
(課題を解決するための手段) 上記した目的を達成する本発明の使用済み紡糸
パツクの解体装置は、以下の如き構成からなる。
すなわち、使用済みの紡糸パツクを解体する装
置であつて、 a 前記パツクを、炉内部にて加熱し、該紡糸パ
ツク中に存在しているポリマの少なくとも一部
を該紡糸パツク内から吐出除去せしめる加熱
炉、 b 前記紡糸パツクを支持するパツク支持部、 c 該パツク支持部に支持されている前記紡糸パ
ツクからパツク締付蓋を離脱せしめるロボツ
ト、 d 前記パツク締付蓋が離脱された後、前記紡糸
パツク内に収納されている複数のパツク構成部
品を、前記パツク締付蓋が離脱されて形成され
た開口部から押し出すロボツト、 e 該押し出しロボツトの作用により順次押し出
される前記パツク構成部品を、把持し移動せし
めるロボツト、 f 前記パツク構成部品を把持して移動するロボ
ツトに把持され移動されてくる前記パツク構成
部品を収納する収納装置、 とからなることを特徴とする使用済み紡糸パツク
の解体装置である。
(作用および実施例) 以下、図面等に従つて本発明について、更に詳
しく説明する。
第1図は、本発明の使用済み紡糸パツク解体装
置の一実施態様例を説明する概略平面図であり、
1は、使用済み紡糸パツク2をその内部にて加熱
し該パツク中に存在しているポリマの少なくとも
一部を該パツク内から吐出除去せしめる加熱炉で
ある。使用を終えて紡糸機から取外された紡糸パ
ツク2は、まだ熱いうちにパツクチヤージコンベ
ア3上に数10個程度が順次並べられる。
4は、本発明のパツク解体装置において、紡糸
パツク2を把持し移動せしめる際にその実際作動
のほとんどをなす把持移動ロボツトである。該把
持移動ロボツト4は、紡糸パツク2やそのパツク
の構成各部品を把持する把持部11と、該把持部
11を該把持移動ロボツト本体部から伸縮させる
シリンダ部12とからなる。第1図上、パツクチ
ヤージコンベア3の左端側に順次並べられた使用
済み紡糸パツク2は、コンベア3により右端側に
順次移動されてくる。該移動によりコンベア右端
に達した紡糸パツク2は、把持移動ロボツト4の
本体から腕が延びてくる把持部11により把持さ
れ、そして該把持移動ロボツト4が回転すること
により、パツク台車収納部7にあるパツク台車5
上に順次並べられていく。パツク台車5は、例え
ば2個等の適宜個数の紡糸パツク2を載せるもの
であり、所定個数の紡糸パツク2が載せられたパ
ツク台車5は、順次パツク台車プツシヤー6によ
り、加熱炉壁に設けられた開閉扉部から加熱炉1
内に送りこまれる。パツク台車プツシヤー6はシ
リンダー構造となつているものである。
第2図に、かかるパツク台車収納部7付近の概
略正面図を示した。同図において、パツク台車収
納部7には、パツク台車リフター14が設置され
ており、該リフター14には所定数のパツク台車
5が積み重ねられており、該リフター14は上
昇、下降ができる構造となつている。把持移動ロ
ボツトに把持されて移動されてきた使用済み紡糸
パツク2が、最も上に位置するパツク台車5に所
定数載せられた後、パツク台車プツシヤー6が作
動して、加熱炉開閉扉部15位置から加熱炉1内
にパツク台車5が送りこまれ、さらに加熱炉1内
において該開閉扉近くから炉内奥まで延びている
レール13上を該台車が押されて加熱炉内に収容
される。一台のパツク台車5が、加熱炉1内に収
容された後、パツク台車リフター14が上昇し、
次の空のパツク台車5に使用済み紡糸パツク2が
載せられて、上記の動作が繰り返される。
そして、所定数のパツク台車5が加熱炉1内に
収納され終わつたときに、加熱炉開閉扉が閉めら
れて、紡糸パツク2がパツク台車5上に載せられ
たまま、パツク加熱が開始される。パツク加熱
は、一般に300〜350℃程度の温度にてなすもので
ある。
使用済み紡糸パツク2のかかる加熱により、パ
ツク中に存在しているポリマの、少なくとも一部
は、パツクのポリマ導入口より吐出し、紡糸パツ
ク2内から除去されるものである。加熱炉1は、
その内部にて、紡糸パツク2中から吐出・滴下す
るポリマ等を受け取ることができるように吐出物
受け取り皿(図示せず)などが、炉内下方に設け
られている。
パツク加熱工程が終了すると、加熱炉開閉扉が
開けられ、パツク台車5は順次、パツク台車プツ
シヤー6を再び作動させることにより加熱炉1内
から引き出される。かかる引き出しは、パツク台
車5とプツシヤー6の先端にそれぞれ連結器を設
けておき、伸びたプツシヤー6と炉内のパツク台
車5を自動的に連結させ、次にプツシヤー6を縮
めることによつてなされる。パツク台車5のそれ
ぞれにも前後に連結器を設け、加熱炉1内に順次
該台車5が押されて収納されていく過程で該連結
器により全てのパツク台車5が連結されるように
構成しておくと、パツク台車5全部の引き出しが
簡単になる。
引き出されてきたパツク台車5は、パツク台車
収納部7位置まできて、いつたん、そこでプツシ
ヤー6が縮むのが止められ、その位置で紡糸パツ
ク2は、再び伸びてくる把持移動ロボツト4の把
持部11によつて把持される。
こうして、再び把持された紡糸パツク2は、把
持移動ロボツト4本体の回転により、パツク解体
ロボツト8のパツク支持部16位置まで移動され
る。そして、該紡糸パツク2は、把持移動ロボツ
ト4による把持から開放され、続いて該支持部1
6により支持されることになる。該支持部16に
は、紡糸パツク2の側面周囲を強く挟みつけて支
持するチヤツク等が好ましく用いられる。
このとき、該パツク2は、そのパツク締付蓋側
が上側向きに、すなわち、紡出口金面が下側向き
の状態にて支持部16により支持されるようにす
る。
ここで、第3図は一般的な紡糸パツク2の外観
をモデル的に示した概略正面図であり、パツク2
の紡出口金面21の反対側においてパツク締付蓋
20がネジ込みによりパツクハウジングに装着さ
れて、パツクハウジング内に、分散板、リング、
フイルター、口金、ガスケツト等のパツク構成部
品を内臓・固定させている。パツク締付蓋20に
は、みぞ部23が設けられている。
パツク解体ロボツト8は、主としてパツク締付
蓋離脱ロボツト9部分とパツク構成部品押し出し
ロボツト10部分とから構成されており、パツク
支持部16に支持された紡糸パツク2は、支持部
16ごとにパツク締付蓋離脱ロボツト9位置まで
移動され、そこで上方から、該ロボツト9のツメ
部材(図示せず)が下に向けて伸び、前記したパ
ツク締付蓋のみぞ部23へ嵌合し、嵌合後、ツメ
部材を回転させてパツク締付蓋20を紡糸パツク
本体から離脱せしめる。こうしてパツク締付け蓋
20が取り外された紡糸パツク2は、再び支持部
16ごと、パツク構成部品押し出しロボツト10
の位置に戻つてくる。パツク構成部品押し出しロ
ボツト10は垂直方向に上昇・下降する押し上げ
シリンダーを主体として構成されており、前記締
付け蓋20が取外されて該締付け蓋があつた部分
に開口が生じてかつ支持部16に支持されている
パツクに対して、紡出口金面側から、押し出しシ
リンダーが上昇することにより、積層されて内臓
されていた前記分散板、リング、フイルター、口
金、ガスケツト等のパツク構成部品が順次、前記
開口部からパツクの外に押し出されてくる。
このようにして、順次パツク内から押し出され
たパツク構成部品は、次に、パツク構成部品収納
装置に収納される。最後にはパツクハウジングが
収納される。
すなわち、パツク構成部品収納装置は、部品収
納部18と連絡コンベア17を主体としてなり、
前述のように順次パツク内から押し出されてきた
パツク構成各部品は、再び伸びてくる把持移動ロ
ボツト4の把持部11によつて、今度は、各部品
毎に把持されて、該連絡コンベア17位置まで移
動される。該連絡コンベア17は部品収納部18
に向けて傾斜されており、第1図上、該連絡コン
ベア17の左端部にて把持を開放されたパツク構
成各部品は、自動的に該傾斜面を滑り、部品収納
部18入口にまで到達する。かかる部品収納部1
8は、パツクチヤージコンベア3とほぼ同様なコ
ンベア構造になされており、収納部入口に到達し
たパツク構成各部品は、コンベアにより順次収納
部奥(第1図上、右側)に導かれて収納されてい
くものである。
このようにして、部品収納部18に収納された
パツク構成各部品は、次工程として、ポリマの洗
浄除去工程に供されることになるものである。
1台のパツク台車5上のパツク全ての解体・収
納が終了したら、該空のパツク台車はパツク台車
リフター14の下降とともに下降し、その上にま
た、次の紡糸パツク2を載置しているパツク台車
5がパツク台車プツシヤー6によつて、加熱炉1
内からパツク台車収納部7まで引き出されてき
て、上記と同様の処理が繰り返されるものであ
り、このようにして全てのパツクの構成各部品が
部品収納部18へ順次収納されることになる。
なお、ここで、部品収納部18の入口部には部
品種類識別装置19を設けておき、各部品種類毎
に分別して部品収納部へ収納するようになすのが
好ましい。かかる部品種類識別装置19は、例え
ば各部品の高さまたは/および重さ等を検知する
センサー機構を用いることにより、あるいは所定
の順番通りにパツク構成各部品が連絡コンベア1
7上を送られてくることになるので、該順番を記
憶装置に記憶させておくこと等により、比較的簡
単に識別機構を構成することが可能である。この
場合、第1図に示した如く、部品収納部18を部
品種類数に応じて小区切りされてなるものとし、
部品種類識別装置の作動により各部品ごとの所定
の小区切りに各部品がコンベア等によつて送られ
収納されるようにすればよい。
かかる分別収納に関して、パツク構成部品の中
でも特に傷つけることなどないように最も慎重な
取扱いを必要とされる口金は、少なくとも他の部
品とは分けられて、かつ紡出口金面が上向きにさ
れて、連絡コンベア上の移動と、収納部への収納
とを受けるような配慮をすることが最も望ましい
ものである。したがつて、最良には、紡糸パツク
からの部品押し出しに際して、把持移動ロボツト
は、口金が押し出されてくる順番のときのみ把持
した後その把持部を180度上下に回転して逆さ置
きになる如く、あるいはパツク構成各部品を把持
した全ての場合において同じく把持部を180度上
下に回転して全部品を逆さ置きになる如く構成す
るのが望ましいものである。
なお、また、本発明において前述のパツク加熱
に際して、加熱炉内にて、紡糸パツク中に存在し
ているポリマとサンドあるいはピーズ等の炉材等
の吐出可能物の大半を該紡糸パツク内から吐出除
去せしめるのが、自動化装置による紡糸パツク解
体において最も実際的でかつ合理的なものであ
る。
すなわち、紡糸パツクは前述の通り一般に300
〜350℃程度の温度にて加熱されるが、かかる加
熱により紡糸パツク内に残存していたポリマは十
分に溶融されて流出可能となり、またサンド等の
濾材も、うまく紡糸パツクの載置状態を設定する
ことにより、ポリマと共に紡糸パツクから流出除
去せしめることが可能となるのである。これらの
吐出可能物の吐出は、紡糸パツクのポリマ導入口
からなさしめるのが実際的であり、それ以外の例
えば口金紡出口からの吐出は、濾材の吐出がむず
かしく、実際上困難である。紡糸パツクのポリマ
導入口から吐出可能物の大半を吐出せしめるに際
しては、自然の力を利用する手段や、遠心力や吸
引力を用いて強制的になさしめる手段等がある
が、本発明者らの各種検討によれば、驚くべきこ
とに単に紡糸パツクを、その紡出口金面を実質的
に上方向きの状態に維持して載置しておくことに
より、通常使用されているタイプの紡糸パツクの
実質上全てにおいて、吐出可能物の大半を特別な
問題無く自然に滴下流出でき得るものであり、こ
の紡糸パツク逆置き法が最も簡便であり、推奨で
きる方法である。かかる方法により紡糸パツク内
からは、ポリマと濾材の大半が流出除去され、紡
糸パツク内のポリマ流路には空気が侵入できるだ
けの空きが生じ、加熱状態はずつと維持されてい
るので、ほとんどのポリマが溶融流出した後に、
紡糸パツク内にて少量のポリマが紡糸パツク構成
部品表面に付着して残留するとしても該残留ポリ
マは燃焼酸化が進行してなるものとなる。ここ
で、加熱処理時間は、かかる残留ポリマが、きつ
ね色にないしは真つ黒に燃焼される程度とするも
のである。こうして得られる紡糸パツクは、その
内部においてポリマの大半が既に除去されてなる
ものであり、少量のポリマが残つているにしても
該ポリマは燃焼酸化が進んだ、すなわち、表面が
きつね色ないしは真つ黒になつてかつネチネチと
することもない取扱い性の良好なものであり、か
つまた、本来は、各部品への解体中にその解体の
一過程としての除去作用を受けていたサンドある
いはビーズなどの濾材の大部分が、既に除去され
ているものである。
かかる紡糸パツクは、むろん解体作業は容易で
あり、また、ソルト分解工程前に再び加熱処理に
供する必要はないものであつて、実質的にそのま
まソルト分解工程に供することのできるものであ
る。
かかる紡糸パツク逆置き法による場合、紡糸パ
ツク内からの吐出物の量は、本発明者らの知見に
よれば、既して、ポリマと濾材とを合わせたもと
もとの全体量のほぼ85〜90%程度にもなるもので
ある。これに対して、従来一般に採用されている
方式である紡出口金面を下向きに載置してなる場
合には、加熱処理時間等の処理条件をいかに設定
したとしても、ポリマ導入口から吐出される吐出
物の量はポリマの熱膨脹分程度のものであつて、
また濾材まで吐出することは不可能なものであ
る。
上述の如く、本発明の紡糸パツク解体装置にお
いては、使用済み紡糸パツク内に存在しているポ
リマとサンド等の濾材等の大半を、加熱炉中にお
いて除去せしめることを本旨とするが、本発明者
らのさらに検討した結果によれば、加熱炉自体が
構造的に大量の吐出物に対して対処できないもの
である等の場合には、紡糸パツクの紡出口金面を
下向きに載置した紡糸パツク加熱方式をとつても
よく、この場合でも紡糸パツク解体は可能であ
る。ただし、このときには残つているポリマ等が
解体作業中に把持移動ロボツトの把持部や紡糸パ
ツク支持部等にくつつき、自動化機械としての性
能低下等のマイナスは避け得ず、例えば、わずか
数個の紡糸パツクの解体処理毎に該把持部や支持
部に付着したポリマを機械的もしくは化学的に除
去する機構を付加するとか、該把持部や支持部の
部材を頻繁に取換える等の配慮をすることが望ま
しくは必要となつてくるものである。
本発明において、紡糸パツクの逆置きは、第1
図に示したパツクチヤージコンベア上に予め逆置
きに紡糸パツクを置きそのまま把持移動ロボツト
によりパツク台車上に紡糸パツクを載置せしめ
る、あるいは、パツクチヤージコンベア上には紡
出口金面を下向きにして置き、その状態で把持移
動ロボツトに把持せしめて後、該把持部を180度
上下に回転させてパツク台車上に紡糸パツクを逆
置きに置く等の手段により行なえばよい。
本発明の使用済み紡糸パツクの解体装置におい
て、各要素装置の作動は、例えば紡糸パツクやパ
ツク構成各部品の存在の有無を検知し得るセンサ
ー機構等を利用して行なわれるものである。
(発明の効果) 以上述べた通りの本発明によれば、特に合成繊
維の近代化向上に好ましく用いられる新規でかつ
合理的な使用済み紡糸パツクの自動化解体装置が
提供されるものである。
従来は、既述した通りの理由等によりこのよう
な自動化装置は実際上存在しなかつたものであ
り、本発明により使用済み紡糸パツクの解体作業
の困難さが、大幅に軽減されるものである。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本発明の使用済み紡糸パツク解体装
置の一実施態様例を説明する概略平面図である。
第2図は、本発明装置の一実施態様例を説明する
部分図であり、パツク台車収納部付近を特に示し
た概略正面図である。第3図は、一般的な紡糸パ
ツクの外観をモデル的に示した概略正面図であ
る。 図面中の符号の説明 1:加熱炉、2:使用済
み紡糸パツク、3:パツクチヤージコンベア、
4:把持移動ロボツト、5:パツク台車、6:パ
ツク台車プツシヤー、7:パツク台車収納部、
8:パツク解体ロボツト、9:パツク締付蓋離脱
ロボツト、10:パツク構成部品押し出しロボツ
ト、11:把持移動ロボツトの把持部、12:把
持移動ロボツトシリンダ部、13:レール、1
4:パツク台車リフター、15:加熱炉開閉扉、
16:パツク支持部、17:連絡コンベア、1
8:部品収納部、19:部品種類識別装置、2
0:パツク締付蓋、21:紡出口金面、22:ポ
リマ導入口、23:パツク締付蓋のみぞ部。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 使用済みの紡糸パツクを解体する装置であつ
    て、 a 前記パツクを、炉内部にて加熱し、該紡糸パ
    ツク中に存在しているポリマの少なくとも一部
    を該紡糸パツク内から吐出除去せしめる加熱
    炉、 b 前記紡糸パツクを支持するパツク支持部、 c 該パツク支持部に支持されている前記紡糸パ
    ツクからパツク締付蓋を離脱せしめるロボツ
    ト、 d 前記パツク締付蓋が離脱された後、前記紡糸
    パツク内に収納されている複数のパツク構成部
    品を、前記パツク締付蓋が離脱されて形成され
    た開口部から押し出すロボツト、 e 該押し出しロボツトの作用により順次押し出
    される前記パツク構成部品を、把持し移動せし
    めるロボツト、 f 前記パツク構成部品を把持して移動するロボ
    ツトに把持され移動されてくる前記パツク構成
    部品を収納する収納装置、 とからなることを特徴とする使用済み紡糸パツク
    の解体装置。
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