JPH0238468Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 「考案の目的」 （産業上の利用分野） 本考案は、音響機器等に用いるフレキシブルプ
リント配線板の取付装置に関する。

（従来技術） 従来、フレキシブルプリント配線板の取付装置
としては、第３図に示すように、スイツチユニツ
ト等の可動する電気部品１とプリント配線板等の
固定側の電気部品２とを配線数に相当する１枚の
フレキシブルプリント配線板３で電気的に接続し
ていた。

（考案が解決しようとする問題点） しかし、第３図に示した従来のものにおいて
は、フレキシブルプリント配線板３を１枚で構成
していたから可動する電気部品１を操作すること
によつて、第４図ａ，ｂに示すようにフレキシブ
ルプリント配線板３のたわみは一定せず、従つ
て、他の電気部品と接触しこすれる等の不具合が
生じ、信頼性の上で問題となることがあつた。ま
た一定の位置でたわませるには、その部分の構造
を弱くしなければならない欠点があつた。

本考案の目的は、上記従来側の欠点を解消した
フレキシブルプリント配線板の取付装置を提供す
ることにある。

「考案の構成」 （問題点を解決するための手段） 配線数を分割した２枚のフレキシブルプリント
配線板と、前記２枚のフレキシブルプリント配線
板の夫々の一端を重ね合わせて配置し電気的に接
続した可動する電気部品と、間隔を置いて対称的
に配置するとともに前記フレキシブルプリント配
線板の夫々の他端を別々に電気的に接続した２つ
の固定側の電気部品とを設け、フレキシブルプリ
ント配線板のたわみをほぼ一定の位置でもたせる
ように構成している。

（作用） フレキシブルプリント配線板のたわみをほぼ一
定の位置で同一の形状にもたせることができる。

（実施例） 本考案に係るフレキシブルプリント配線板の取
付装置の実施例を第１図および第２図に基づいて
説明する。

図中４はスイツチユニツト等の可動する電気部
品、５，６は固定側の電気部品を構成するプリン
ト配線板であつて、間隔を置いて対称的に配置さ
れている。７，８はコネクタ、９，１０は可動す
る電気部品４とプリント配線板５，６との間の配
線数を、例えば２分割したフレキシブルプリント
配線板であつて、夫々の一端９ａ，１０ａを重ね
合わせて可動する電気部品４と電気的に接続して
いる。

また、フレキシブルプリント配線板９，１０の
他端９ｂ，１０ｂはコネクタ７，８に別々に電気
的に接続している。

ここで、例えば電気部品４を第２図ａの状態か
ら第２図ｂの状態に可動すると、フレキシブルプ
リント配線板９および１０のたわみ９ｃ，１０ｃ
は上下対称に形成されているから、そのたわみ方
向も対称となり、ほぼ同一の形状であればその力
も逆方向に同一となり、互にたわみを打ち消す方
向に働く。よつて、そのたわみは、開放されたカ
ール部分に集中し、上下対称にそのカール部分が
移動することにより、可動分のたわみを吸収する
ことができる。

「考案の効果」 本考案に係るフレキシブルプリント配線板の取
付装置によれば、フレキシブルプリント配線板の
たわみをほぼ一定位置で同一形状にもたせること
ができるから、フレキシブルプリント配線板が、
他の電気部品と接触してこすれたりすることがな
く、信頼性の向上が図れる等の優れた特長があ
る。

【図面の簡単な説明】

第１図及び第２図ａ，ｂは、本考案に係るフレ
キシブルプリント配線板の取付装置の一定実施例
を示すものであつて、第１図は斜視図、第２図
ａ，ｂは側面図である。第３図および第４図ａ，
ｂは従来のフレキシブルプリント配線板の取付装
置を示す側面図である。 ４……可動する電気部品、５，６……固定側の
プリント配線板、７，８……コネクタ、９，１０
……フレキシブルプリント配線板。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. スイツチユニツト等の可動する電気部品と固定
   側の電気部品とを電気的に接続するフレキシブル
   プリント配線板の取付装置において、配線数を分
   割した２枚のフレキシブルプリント配線板と、前
   記２枚のフレキシブルプリント配線板の夫々の一
   端を重ね合わせて配置し電気的に接続した可動す
   る電気部品と、間隔を置いて対称的に配置すると
   ともに前記フレキシブルプリント配線板の夫々の
   他端を別々に電気的に接続した２つの固定側の電
   気部品とを設けたことを特徴とするフレキシブル
   プリント配線板の取付装置。