JPH0238329B2 - Obinokoban - Google Patents

Obinokoban

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JPH0238329B2
JPH0238329B2 JP7736485A JP7736485A JPH0238329B2 JP H0238329 B2 JPH0238329 B2 JP H0238329B2 JP 7736485 A JP7736485 A JP 7736485A JP 7736485 A JP7736485 A JP 7736485A JP H0238329 B2 JPH0238329 B2 JP H0238329B2
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JP
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band saw
cutting
cut
frame
movable body
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JP7736485A
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JPS61236420A (ja
Inventor
Ryoichi Tsune
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Tsune Seiki Co Ltd
Original Assignee
Tsune Seiki Co Ltd
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Publication date
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Publication of JPH0238329B2 publication Critical patent/JPH0238329B2/ja
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Expired - Lifetime legal-status Critical Current

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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B23MACHINE TOOLS; METAL-WORKING NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • B23DPLANING; SLOTTING; SHEARING; BROACHING; SAWING; FILING; SCRAPING; LIKE OPERATIONS FOR WORKING METAL BY REMOVING MATERIAL, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • B23D53/00Machines or devices for sawing with strap saw-blades which are effectively endless in use, e.g. for contour cutting
    • B23D53/04Machines or devices for sawing with strap saw-blades which are effectively endless in use, e.g. for contour cutting with the wheels carrying the strap mounted shiftably or swingingly, i.e. during sawing, other than merely for adjustment

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Sawing (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、案内輪を介して張設された無端状帯
鋸と被切断材保持手段で保持された被切断材とを
相対接近移動させて前記被切断材を切断するよう
にした帯鋸盤、即ち固定された被切断材に対して
帯鋸を移動させて切断する帯鋸移動型の帯鋸盤
や、この逆に一定位置で回動する帯鋸に対して被
切断材を移動させて切断するテーブル移動型の帯
鋸盤等に関するものである。
(従来の技術) 例えば、被切断材として最も多い形状の断面円
形の被切断材を前記のような帯鋸盤で切断する場
合を例にとると、切断行程の始端部(被切断材の
上端部)と終端部(同下端部)に於いて切削作用
長さが最も短くなり、中心部に於いて切削作用長
さが最長となる。そして切削作用長さが短い状態
では、帯鋸に対し局部的に過大荷重が作用して応
力集中が生じ、切削作用長さが長い状態では、切
削作用長さが短いときと同一の切込み送り速度で
切込みを行わせた場合、帯鋸の切削作用部分に作
用する曲げ応力が過大となり、帯鋸が不当に湾曲
して破断事故に繋がる。従つて切削作用長さが長
大となる状態では、切込み送り速度を落として帯
鋸に掛かる荷重を下げる必要が生じるが、このよ
うな状態では鋸歯の滑りや帯鋸が微振動を起こす
事が知られている。
このように切削作用長さが変動することは、帯
鋸に掛かる荷重が変動し、鋸歯の滑りや帯鋸自体
の微振動にも繋がるので、帯鋸の耐用寿命を延ば
し且つ切断効率を高める点で大きなマイナス要因
となる。しかも切込み送り速度を切削作用長さに
応じて変動させる必要も生じるので、制御面に於
いても望ましい事ではない。
このような問題点を解決するためには、被切断
材の切断巾が広くとも、当該被切断材に対する帯
鋸の切削作用長さを前記のような悪影響が生じな
い適当範囲内に抑える必要が生じるが、この目的
を達成させるために、帯鋸を揺動運動させて被切
断材を円弧状に切削するようにした帯鋸盤が考え
られた。具体的には、帯鋸を支持するフレームを
互いに逆方向に傾斜した一対の揺動リンクによつ
て吊り下げ、前記帯鋸支持フレームをクランクア
ーム等により往復揺動させたとき、当該帯鋸支持
フレームが右上がり姿勢と左上がり姿勢とを繰り
返す如く傾動するように構成した帯鋸盤が考えら
れた。
(発明が解決しようとする問題点) 上記のような従来の帯鋸揺動タイプの帯鋸盤で
は、被切断材を概ね円弧状に切削しながら切断す
ることによつて、被切断材の切断巾が広くとも被
切断材に対する帯鋸の切削作用長さを適当範囲内
に抑えることは出来るが、帯鋸の切削作用部分の
後端の移動軌跡を完全な円弧形とすることが出来
ないばかりでなく、常に等速で切削作用させるこ
とも出来ない。
即ち、被切断材を正確に円弧状に切削すること
が出来ないので、帯鋸の切削作用長さが少なから
ず変動する。しかも帯鋸が等速で回動していても
被切断材に対する帯鋸の切込み送り速度が当該帯
鋸の傾動角度によつて変動するので、被切断材に
対する帯鋸の切削作用長さと切込み送り速度とを
切断全行程中の少なくとも主要部分に於いて一定
ならしめることが出来ず、所期の目的を完全に達
成することが出来なかつた。更に、帯鋸全体が左
右に揺れ動くため、帯鋸の切削作用経路部の長さ
を被切断材の最大巾よりも充分に長くしておく必
要があり、機巾が大きくなる欠点もある。
又、クランクアームの回転により帯鋸支持フレ
ームを一定振幅で往復揺動させる必要があるの
で、前記のように右上がり姿勢と左上がり姿勢と
の間で傾動する帯鋸の振幅(傾動ストローク)は
一定し、この振幅を被切断材の切断巾に応じて調
節可能にするためには複雑な機構が必要である。
特に、断面円形の被切断材の場合、切断巾は小→
大→小と連続的に変化するが、この切断巾の変化
に応じて切断行程中に帯鋸の振幅を自動調節可能
に構成することは極めて困難である。
(問題点を解決するための手段) 本発明は以上のような従来技術の問題点を解決
するために成さたものであつて、その特徴は、帯
鋸支持フレームに取付けられた一対の案内輪間に
無端状帯鋸が巻掛け張設され、該フレームと被切
断材保持手段で保持された被切断材とを相対接近
移動させて前記帯鋸により被切断材を切断するよ
うにした帯鋸盤に於いて、帯鋸走行方向に離間し
且つ帯鋸と被切断材との相対接近方向と略平行な
2本の各別に正逆回転制御可能な螺軸を並設し、
一方の螺軸に螺嵌された第1可動体と前記フレー
ムの一端近傍部とを第1支軸により、該フレーム
が第1支軸を中心として被切断材に対する遠近方
向揺動可能に枢着すると共に、他方の螺軸に螺嵌
された第2可動体と前記フレームの他端近傍部と
を、第2可動体に設けられた第2支軸を該フレー
ムに設けられたガイドに帯鋸走行方向のみ相対移
動自在に且つ離脱不能に嵌合することにより、該
フレームが第2支軸を中心として被切断材に対す
る遠近方向揺動自在に枢着した点にある。
(作用) 上記の本発明帯鋸盤に於いては、前記2本の螺
軸の回転によつて帯鋸支持フレームの両端部を各
別に被切断材に対する遠近方向に移動させるに際
して、前記フレーム両端部を移動方向を互いに逆
向きとし、且つ被切断材に接近する方向の駆動速
度を漸減させると共に被切断材から遠ざかる方向
の駆動速度を漸増させることにより、当該フレー
ムに支持されている帯鋸を、仮想円弧面に対する
接線状態を維持させながら接触点が等速で周方向
に移動するようにシーソー運動させることが出来
る。
このようにシーソー運動する帯鋸と被切断材と
を、例えば前記2本の螺軸を同一方向に等速回転
させて、前記フレームをシーソー運動の正逆各行
程端に於いて所定量だけ被切断材に対し接近移動
させることにより、被切断材を前記帯鋸により一
定厚さ毎、円弧状に切削し切断するのであるが、
帯鋸は仮想円弧面に対して常に接線状態を維持さ
せることが出来るので切削作用長さが一定し、且
つ切込み送り速度も一定する。
(実施例) 以下に本発明の一実施例を添付の例示図に基づ
いて説明する。
第1図乃至第5図に於いて、1は基台であつ
て、バイスベース2上に固定バイス3と可動バイ
ス4とを備えている。5a,5bは前記基台1上
に立設された左右一対の垂直案内支柱であつて、
各案内支柱5a,5bには昇降自在に第1可動体
6aと第2可動体6bがそれぞれ嵌合支持されて
いる。7a,7bは各案内支柱5a,5bの後側
に垂直に立設された螺軸(ボールスクリユーシヤ
フト等)であつて、上下両端を回転のみ可能に支
持され且つ上端には夫々サーボモーター8a,8
bが連動連結されており、前記各可動体6a,6
bに連設されたナツト部9a,9bが各別に螺嵌
せしめられている。
10a,10bは前記各可動体6a,6bの前
側に支持された揺動ブラケツトであつて、一方の
揺動ブラケツト10aは、その下端部が第1可動
体6aに水平前後方向の第1支軸11により左右
揺動自在に支持されると共に上端部が第1可動体
6aに設けられた案内溝12内に左右揺動自在に
嵌合せしめられ、他方の揺動ブラケツト10b
は、その下端部に形成された左右横方向の長孔1
3に於いて第2可動体6bに突設された回転ロー
ラー付き第2支軸14に左右横動及び揺動自在に
嵌合すると共に上端部が第2可動体6bに設けら
れた案内溝15内に左右揺動自在に嵌合せしめら
れている。
16は帯鋸支持フレームであつて、その左右長
さ方向両端部が前記各可動体6a,6bに支持さ
れた揺動ブラケツト10a,10bに取り付けら
れている。この帯鋸支持フレーム16には、左右
一対の案内輪17a,17bを介して無端状帯鋸
18が斜めに張設され、この帯鋸18を回動させ
る駆動モーター19が付設されている。20は帯
鋸ガイドであつて、水平切削経路部にある帯鋸1
8を切断作用面が垂直となる向きに規制する。
上記のように構成された帯鋸盤に於いて、前記
2本の螺軸7a,7bをサーボモーター8a,8
bにより互いに逆方向に回転させて両可動体6
a,6bを互いに逆向きに昇降運動させると、帯
鋸支持フレーム16がシーソー運動することにな
り、上昇側の上昇速度と下降側の下降速度とが等
しい場合(両螺軸7a,7bの回転速度が等しい
場合)は、帯鋸支持フレーム16が一点を中心と
する単純シーソー運動を行うことになるが、この
とき上昇する側はその上昇速度を漸増させると共
に下降する側はその下降速度を漸減させるよう
に、前記2本の螺軸7a,7bの回転速度を増減
相反するように自動変速制御すれば、第6図に示
すように、帯鋸支持フレーム16上に帯鋸18と
平行に設定した仮想線16lが、両螺軸7a,7
b間の中央位置を通る垂直中心線CL上に中心を
持つ仮想円弧面CSに対して、接線状態を維持し
ながら接触点CPが等速で仮想円弧面CS上を往復
移動する如く、帯鋸支持フレーム16をシーソー
運動させることが出来る。
このとき、帯鋸支持フレーム16の一端側は第
1可動体6aと第1支軸11によつて枢着されて
おり、第1支軸11は螺軸7aにそつて垂直に昇
降運動するので、シーソー運動する前記フレーム
16は第2可動体6bに対してフレーム長さ方向
に若干相対移動しなければならない。この相対移
動は第2可動体6b側の第2支軸14に対してフ
レーム16側の長孔13が遊動することにより行
われる。
前記シーソー運動の運動方向切り替えは前記螺
軸7a,7bの回転方向の切り替えによつて行わ
れる。又、仮想円弧面CS上を往復移動する接触
点CPの行程端の位置は帯鋸支持フレーム16の
傾斜角度に対応するので、各螺軸7a,7bによ
つて互いに逆向きに昇降運動せしめられる可動体
6a,6bの昇降停止位置を制御することによつ
て任意に調整することが出来る。
帯鋸18は、前記帯鋸支持フレーム16と一体
に運動するのであるから、第6図の仮想線16l
と同一のシーソー運動を行うことになる。但し、
前記仮想線16lに対して帯鋸18の位置が下方
にずれていると、そのずれ量に応じて、帯鋸18
が接線状態で接する仮想円弧面CS′は、前記仮想
円弧面CSよりも半径が小さくなり且つシーソー
運動の振幅も小さくなる。以下、この帯鋸18
(又は帯鋸支持フレーム16)のシーソー運動を
等速接線移動形シーソー運動と略称する。
次に上記のように構成された帯鋸盤の使用方法
と制御方法(切断方法)を説明する。
まず第1図仮想線で示すように、被切断材Wを
固定バイス3に一側面が当接するように基台1の
バイスベース2上に載置し、可動バイス4を液圧
シリンダーユニツト21により固定バイス3側に
接近移動させて両バイス3,4間で被切断材Wを
挟持固定せしめる。このとき被切断材Wの直径や
巾に関係なく前記垂直中心線CL上に被切断材W
の中心Woを位置させることが出来るように、例
えば固定バイス3を左右に横動させるか又は、両
案内支柱5a,5bを螺軸7a,7bと共に左右
に横動させ得るように構成するのが望ましい。
被切断材Wを上記のようにセツトしたならば、
帯鋸駆動モーター19により帯鋸18を所定の方
向に所定速度で回動させる。そして両サーボモー
ター8a,8bにより2本の螺軸7a,7bを同
一方向に回転させ、両可動体6a,6bを介して
帯鋸支持フレーム16を下降させるが、第7図に
示すように帯鋸上昇限高さHから、被切断材Wの
高さhより安全のための一定距離dだけ上方のE
点までの下降区間Xに於いては、両螺軸7a,7
bを高速駆動させてフレーム16(帯鋸18)を
急速下降させ、サイクルタイムの短縮を図ること
が出来る。帯鋸18がE点に達すれば、サーボモ
ーター8a,8bを速度制御してフレーム16の
下降速度を低速に切り替え、水平姿勢の帯鋸18
を急速下降区間Xに続く切削送り区間Yに於いて
低速下降させる。
帯鋸18が被切断材Wの上端A点に達すれば、
先に説明した等速接線移動形シーソー運動と、そ
の行程両端に於ける単位深さの下降切込み運動と
の組合せから成る円弧状切削制御に切り替え、被
切断材Wの下端B点まで切断する。即ち、帯鋸支
持フレーム16に、第6図に示すように仮想円弧
面CSにそつて接線状態を維持しながら接触点CP
が当該仮想円弧面CS上を等速で移動するシーソ
ー運動を行わせると、帯鋸18は第8図に示すよ
うに前記仮想円弧面CSに対応する仮想円弧面
CS′にそつて同一状態で等速接線移動形シーソー
運動を行うが、仮想円弧面CS′に対する帯鋸18
の接触点CP′が正方向行程端e1又は逆方向行程
端e2に達したとき、シーソー運動を停止させて
垂直下降による単位深さsの垂直切込み運動を行
わせる。この垂直切込み運動は、両螺軸7a,7
bを同一方向に等速回転させて前記フレーム16
を平行下降させることにより行われる。
上記のように制御される帯鋸18は、第8図に
示すように接線状態で接する仮想円弧面CS′との
接触点CP′と、当該接触点CP′が移動する側(帯
鋸18のシーソー運動方向側)に於いて帯鋸18
が上段の仮想円弧面CS′(被切断材Wの切削表面)
に接する点Pとの間が切削作用部分18aとなつ
て、被切断材Wを、上下に隣接する仮想円弧面
CS′間の円弧状部分に分けて各円弧状部分をその
円弧方向に切削し、被切断材Wの下端B点を含む
円弧状部分の切削作用が完了することにより、被
切断材Wの切断が終了する。
帯鋸18の前記切削作用部分18aの長さ、即
ち切削作用長さlは、帯鋸18が仮想円弧面
CS′に対して接線状態で移動するため一定であ
り、又、接触点CP′が仮想円弧面CS′上を等速で
移動するので、前記切削作用部分18aが被切断
材Wを切り込む円弧方向切込み速度も一定とな
る。前記切削作用長さlは、仮想円弧面CS′の半
径が一定であれば、シーソー運動の両行程端e
1,e2に於いて行う垂直切込み深さsを変え
て、上下に隣接する仮想円弧面CS′間の間隔を変
えることにより任意に設定し得る。又、前記円弧
方向切込み速度は、帯鋸支持フレーム16に与え
る等速接線移動形シーソー運動の傾動速度を、一
対の螺軸7a,7bの相対回転速度を調整して変
えることにより、任意に設定することが出来る。
従つて、被切断材Wの材質や使用する帯鋸18の
強度等に応じて前記切削作用長さlや円弧方向切
込み速度を許容される最大値に設定すれば良い。
第8図に示した切断方法に於いては、帯鋸18
の等速接線移動形シーソー運動に於ける振幅が最
大に設定され、仮想円弧面CS′上に於ける接触点
CP′の移動距離が最大となつている状態のまま
で、帯鋸盤を使用している。従つて、図示のよう
に被切断材Wの切断巾を越えて帯鋸18がシーソ
ー運動することになるので、被切断材Wの巾が小
さい程、切断効率が低下する。このような不合理
を解消するためには、被切断材Wの巾に応じて、
仮想円弧面CS′上に於ける接触点CP′の移動距離、
即ち帯鋸18に行わせる等速接線移動形シーソー
運動の行程長さを調節する必要が生じるが、特に
次に説明する切断方法をとるのが望ましい。
即ち、等速接線移動形シーソー運動によつて被
切断材Wを円弧状に切削する帯鋸18の切削作用
長さlは、第8図で説明したP点が第9図に示す
ように被切断材Wの側面Wsに達した時点から減
少し始め、そして第9図仮想線で示すように接触
点CP′が被切断材Wの側面Wsに達したとき0と
なるが、前記切削作用長さlが減少し始める位
置、即ち被切断材側面Wsから大凡切削作用長さ
lだけ手前の位置Fに接触点CP′が到達したとき
に帯鋸18のシーソー運動を停止させ、垂直切込
み運動を行わせることが出来る。
この場合、第10図に示すように下段の仮想円
弧面CS′上まで下降するときの帯鋸18の切削作
用部分18aの長さLは、前記のシーソー運動に
よる切削作用時の切削作用長さlに比べて大凡2
倍となるので、帯鋸18の垂直切込み運動は、帯
鋸18に過大荷重を作用させないで済む速度によ
つて行われなければならない。次の仮想円弧面
CS′にそつて逆方向にシーソー運動する帯鋸18
の切削作用部分18aの長さは、所期通りの切削
作用長さlとなる。
被切断材Wが例えば断面円形である場合は、仮
想円弧面CS′上に於ける切削長さ(被切断材断面
と重なる仮想円弧面CS′の長さ)が被切断材中心
部で最大となり、上端及び下端側程短くなる。従
つて、その各段の仮想円弧面CS′にそつて行われ
る帯鋸18の等速接線移動形シーソー運動の行程
長さも、各段の仮想円弧面CS′に与えられている
切削長さに応じて変化させる必要がある。このた
め第11図に示すように、各段の仮想円弧面
CS′上に被切断材側面Wsから適当距離Flだけ離
れた位置に前記制御位置Fを設定しなければなら
ないが、この制御位置Fは図示のように適当半径
の左右一対の円弧線Fcと前記各段の仮想円弧面
CS′との交点として設定することが出来る。
被切断材Wが断面円形の場合、第11図に示す
ようにその上端A点から適当深さまでの部分Wp
と、下端B点より適当距離上方の位置から下端B
点までの部分Wp′に於いては、円弧状切削レベル
に於ける切削行程長さが短いので、頻繁な運動方
向切り替え制御を避けると共に帯鋸18を効率良
く稼動させるために、帯鋸18をシーソー運動さ
せることなく一定姿勢のままで垂直切込み運動さ
せて切削を行うことも出来る。
この場合、前記上下両部分Wp,Wp′に於いて
帯鋸18を水平姿勢のままで垂直切込み運動させ
ても良いが、帯鋸18を鋸歯移動方向側が高くな
るように傾斜させた所謂アツプカツト姿勢に於い
て垂直切込み運動させ、切削を行うのが望まし
い。即ち、フレーム16の下降開始と同時に、水
平姿勢にあつた帯鋸18に第7図仮想線で示すよ
うにアツプカツト姿勢をとらせるために、両螺軸
7a,7bに回転速度差を与えて帯鋸支持フレー
ム16を所定角度だけ所定方向に傾斜させる。こ
のようにアツプカツト姿勢に傾斜した帯鋸18が
第7図に示すE点より下方の切削送り区間Yに進
入したならば、両螺軸7a,7bの回転速度を減
速制御してフレーム16の下降速度を垂直切込み
速度に切り替える。この結果、斜め上方に傾斜す
るアツプカツト姿勢に於いて回動せしめられてい
る帯鋸18が被切断材Wに対してその上端A点か
ら前記垂直切込み速度で垂直下方に切り込んでゆ
くことになり、前記上端部分Wpが切削される。
この場合、帯鋸18の切削作用長さが漸増するに
従つて帯鋸18に作用する荷重が漸増する。従つ
て上端部分Wpを切断し終わるときの最大荷重が
許容限度内となるように、前記垂直切込み速度を
設定しなければならない。換言すれば、垂直切込
み速度に照らして、帯鋸18に作用する荷重が許
容限度を越えない範囲で上端部分Wpの下端位置
(下端部分Wp′の上端位置)を設定すれば良い。
上端部分Wpに対する垂直(平行)切削が終了
した時点から下端部分Wp′の上端に到達するまで
は、前記のように帯鋸18の等速接線移動形シー
ソー運動と垂直切込み運動との組合せから成る円
弧状切削制御を行う。そして帯鋸18が下端部分
Wp′の上端に達すれば、再びアツプカツト姿勢の
帯鋸18による垂直(平行)切削に切り替え、下
端部分Wp′を切削する。
上端部分Wp及び下端部分Wp′に対する垂直切
込み切削行程を開始するときに帯鋸18にとらせ
るアツプカツト姿勢は、第11図に示すように制
御位置Fを設定するために求めた左右一対の円弧
線Fcの内、帯鋸18の鋸歯移動方向上手側の円
弧線Fcと、上端部分Wpの下端及び下端部分
Wp′の上端を通る仮想円弧面CS′との交点Fu,Fd
での仮想円弧面CS′に対する接線18l1,18l2
傾斜角度で傾斜させることが出来る。この場合
は、前記交点Fuが上端部分Wpの下端位置とな
り、前記交点Fdが下端部分Wp′の上端位置とな
り、上端部分Wpに対する垂直切込み切削が終了
したときの帯鋸18の傾斜姿勢から正方向(鋸歯
移動方向)の等速接線移動形シーソー運動を開始
させることが出来ると共に、下端部分Wp′の直上
で逆方向の等速接線移動形シーソー運動を終了し
たときの帯鋸18の傾斜姿勢のままで下端部分
Wp′に対する垂直切込み切削行程を開始させるこ
とが出来る。
被切断材Wが第12図に示すように角材である
場合、同図に示すように被切断材Wの上端より適
当上方位置E点から被切断材Wの下端より適当上
方位置G点までは前記帯鋸18に等速接線移動形
シーソー運動を行わせる円弧状切削制御を行い、
前記G点以下では、等速接線移動形シーソー運動
の行程端にあつてアツプカツト姿勢をとつている
帯鋸18に、可動体6a,6bの内の高レベルに
ある可動体のみを下降させて低レベルの可動体と
帯鋸支持フレーム16との支点を中心に下端切削
残り部分Wp′を切削し終わる位置まで下方への旋
回運動を行わせる旋回切削制御を行うことが出来
る。
又、第13図に示すように前記G点以下では、
等速接線移動形シーソー運動の行程端にあつてア
ツプカツト姿勢をとつている帯鋸18をその傾斜
姿勢のままで下端切削残り部分Wp′を切断し終わ
る位置まで垂直下降運動させる垂直(平行)切削
制御を行うことも出来る。
尚、角材の場合に於いても、第13図に示すよ
うに前記E点から帯鋸18を例えばアツプカツト
姿勢に於いて適当位置(帯鋸18の切断作用長さ
が許容限度内で最大となる位置)J点まで平行に
切込み速度で下降させる垂直(平行)切断制御を
行うことも出来る。
上記の切断方法は当然自動制御によつて実施さ
れるが、この場合、例えば両螺軸7a,7bを各
別に駆動するサーボモーター8a,8bに直接又
は間接的に夫々パルスエンコーダーを連動連結
し、これらパルスエンコーダーの発信パルスを、
可動体6a,6bの上昇駆動時には加算(又は減
算)すると共に下降駆動時には減算(又は加算)
するように計数することにより、各可動体6a,
6bの位置(帯鋸支持フレーム16の傾斜角度と
高さ)を数値に置換することが出来る。従つて、
上記切断方法に於ける帯鋸支持フレーム16の高
さ及び傾斜角度の経時変化を数値化してプログラ
ム設定し、上記のようにパルスエンコーダーの発
信パルスの計数によつて得られる現在位置に対応
する数値とプログラム設定された目標数値との比
較演算結果に基づいて前記サーボモーター8a,
8bの稼動、停止、回転方向の切り換え、及び変
速等の制御を行う、所謂数値制御を行うことが出
来る。
尚、本発明は、定位置で回動する帯鋸に対して
遠近方向に平行移動可能な可動テーブル上に被切
断材をセツトするテーブル移動形の帯鋸盤として
も実施することが可能である。
(発明の効果) 以上のように実施し得る本発明の帯鋸盤によれ
ば、夫々支軸を介して帯鋸支持フレームの両端部
を支持する一対の可動体を夫々昇降させる2本の
螺軸を、駆動停止、回転方向、及び回転速度等に
関して各別に制御することにより、前記帯鋸支持
フレームに支持されている帯鋸に、実施例に於い
て詳細に説明した等速接線移動形シーソー運動を
行わせることが出来る。このような等速接線移動
形シーソー運動を行う帯鋸を、例えば前記2本の
螺軸を同一方向に同一速度で回転させて被切断材
に対して前記シーソー運動の正逆各行程端に於い
て所定量だけ接近移動させることにより、一定の
切削作用長さと一定の円弧方向切込み速度とによ
つて、被切断材を一定厚さ毎、円弧状に切削し、
切断することが出来るのである。
即ち、本発明の帯鋸盤によれば、従来の帯鋸盤
では到底不可能であつた前記等速接線移動形シー
ソー運動を帯鋸に行わせることが、唯2本の螺軸
を各別に回転制御するだけで可能となり、このシ
ーソー運動により、帯鋸の耐用寿命を短くするよ
うな無理な荷重を帯鋸に作用させることなく、し
かも効率の良い切断作用を行わせることが出来る
に至つたのである。
又、構造も極めて簡単であり、帯鋸支持フレー
ムの中心位置を殆ど振り動かすことなく前記のよ
うな等速接線移動形シーソー運動を行わせること
も可能である。従つて、帯鋸の切削作用に供し得
る部分の長さを従来の帯鋸盤よりも短縮して機巾
を抑え、全体をシンプル且つコンパクトに構成し
得る。
【図面の簡単な説明】
第1図は正面図、第2図は一部縦断側面図、第
3図は一対の可動体と帯鋸支持フレームを支持す
る一対のブラケツトとの枢着部を示す縦断正面
図、第4図及び第5図は同枢着部の縦断側面図、
第6図は帯鋸支持フレームの運動軌跡説明図、第
7図は被切断材に対する帯鋸の位置関係を説明す
る図、第8図乃至第13図は切断方法の説明図で
ある。 1……基台、3……固定バイス、4……可動バ
イス、5a,5b……案内支柱、6a……第1可
動体、6b……第2可動体、7a,7b……螺
軸、8a,8b……サーボモーター、9a,9b
……ナツト部、10a,10b……揺動ブラケツ
ト、11……第1支軸、12,15……案内溝、
13……長孔(ガイド)、14……第2支軸、1
6……帯鋸支持フレーム、18……帯鋸、19…
…帯鋸駆動用モーター、W……被切断材。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 帯鋸支持フレームに取付けられた一対の案内
    輪間に無端状帯鋸が巻掛け張設され、該フレーム
    と被切断材保持手段で保持された被切断材とを相
    対接近移動させて前記帯鋸により被切断材を切断
    するようにした帯鋸盤に於いて、帯鋸走行方向に
    離間し且つ帯鋸と被切断材との相対接近方向と略
    平行な2本の各別に正逆回転制御可能な螺軸を並
    設し、一方の螺軸に螺嵌された第1可動体と前記
    フレームの一端近傍部とを第1支軸により、該フ
    レームが第1支軸を中心として被切断材に対する
    遠近方向揺動可能に枢着すると共に、他方の螺軸
    に螺嵌された第2可動体と前記フレームの他端近
    傍部とを、第2可動体に設けられた第2支軸を該
    フレームに設けられたガイドに帯鋸走行方向のみ
    相対移動自在に且つ離脱不能に嵌合することによ
    り、該フレームが第2支軸を中心として被切断材
    に対する遠近方向揺動自在に枢着したことを特徴
    とする帯鋸盤。
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