JPH0237955A - シリンダブロックの製造方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ 本発明は軽金属製シリンダブロックの製造方法に関する
。

［従来技術及びその課題］ 従来、この種のシリンダブロックを製造する場合、鋳鉄
製のシリンダライナー素材を金型のキャビティ内にイン
サートし、金型中子で位置決め保持させ金型内に例えば
アルミニウムの溶湯を流込み一体に鋳ぐるんで製造する
ものである。（例えば特開昭６２−１１０８５９号公報
等参照）。

ところが、従来の製造方法にあっては、金型中子により
位置決めしているので、シリンダライナーの位置決め基
準がライナー内径となることから、この位置決め精度を
向上するため、シリンダライナー素材の内面を鋳造前に
加工する必要があった。従って、従来では、シリンダブ
ロック鋳造後の仕上加工も含めて同一箇所を２度機械加
工をしなければならず、製造工程が合理的でないという
問題があった。又、位置決め嵌合部に溶湯が侵入すると
型開きの際にかじりを生じる為に高精度な嵌合を必要と
すると共に中子にに抜き勾配を付すことができず、この
為金型中子の抜き作業が困難なものであった。

［発明の目的］ 本発明は、上記の如き事情に鑑み、鋳ぐるむ以前のシリ
ンダライナー素材の内面加工を必要せず仕上げの機械加
工のみでよいシリンダブロックの製造方法の提供を、そ
の目的とする。

［発明の構成］ このため、本発明に係るシリンダブロックの製造方法は
、シリンダライナー素材を、金型のキャビティ内にシリ
ンダライナー素材外面を基準として位置決め固定し、シ
リンダライナー素材内径より小径の金型中子をシリンダ
ライナー素材内面と間隙を設けて挿入して、金！キャビ
ティ及び前記間隙内に金属溶湯を注入してシリンダブロ
ックを鋳造した後、シリンダボア内面を機械加工するも
のである。

上記の製造方法によれば、シリンダライナー素材外面で
位置決めするのでライナー素材内径を精度良く管理する
必要がなく鋳造前にシリンダライナー素材の内面加工を
しなくともよい、従って鋳造後の仕上げ加工のみで済む
、また、鋳造時にシリンダライナー素材内面側にも溶湯
圧力が作用するので、鋳造時のライナー素材の変形を抑
制できるようになるものである。

〔発明の実施例〕

以下、本発明に係るシリンダブロックの製造方法の製造
過程を、■型６気筒エンジンに適用した第１図〜第４図
に示す一実施例に基づいて説明する。

シリンダブロック鋳造時に鋳ぐるむシリンダライナー素
材１は鋳鉄製で、第３図に示すようにエンジン片側のシ
リンダライナ一部２の３気筒分を一体に鋳造成形してな
る。そして、隣合うシリンダライナ一部２間の外面側に
、シリンダブロー７り鋳造時の位置決め用の中本基準部
１５に嵌合させるための中本用基準曲面部３を形成しで
ある。

かかるシリンダライナー素材ｌを、第２図及び第３図示
のダイキャスト鋳造装置の固定ダイ１１、可動ダイ１２
及びスライド中子１３等により成形される金型のキャビ
ティ１４に挿入する。

この場合、シリンダライナー素材１を固定ダイ１１方向
に挿入してその中本用基準曲面部３に１０木基準部１５
を嵌合させてシリンダライナー素材１を位置決め固定し
、各シリンダライナ一部２にその内面側にライナ一部２
内径より小径に形成した金型中子１６を挿入した後、可
箋ダイ１２を移動させて金型を完成させる。これにより
、金型キャビティ１４内にシリンダライナー素材ｌがそ
のシリンダライナ一部２内面と金型中子１６との間に間
隙部１７を形成してセットされる。そして、金型のキャ
ビティ１４内に、例えばアルミニウム等の軽金属溶湯を
鋳込みシリンダ５０を介して高速高圧で注入する。この
際に、シリンダライナ一部２と金型中子１６との間の間
隙部１７にも湯道１８を介して溶湯を注入する。

これにより、第４図示のようにシリンダライナー素材ｌ
を鋳るんだシリンダボア２１断面を有するシリンダブロ
ック素材２０が鋳造される。そして、このシリンダブロ
ック素材２０に切削乃至研削等の仕上げ機械加工を施し
てシリンダブロックを完成する。尚、２２はウォータジ
ャケット部である。

かかるシリンダブロックの製造方法によれば、シリンダ
ライナー素材ｌをその外面側で金型キャビティ１４内に
位置決めすると共に、ライナ一部２内面と金型中子１６
との間に間隙部１７部設けるようにしたので、シリンダ
ライナー素材ｌの内径加工を鋳造前にする必要がなくな
り、ライナーの内径加工は間隙部１７に注入された溶湯
により形成される鋳造後に加工するだけの１度でよくな
る。

また、鋳造時にシリンダライナー素材１の内外面両方に
溶湯圧力が作用するようになるので、鋳造歪を従来より
も少なくできる効果がある。

更には、シリンダライナー素材１を３気筒分−体に成形
したものとしたので、従来のように個々に位置決めする
手間が省はシリンダブロック素材ｌの位置決め作業が容
易となると共に、シリンダライナー素材ｌ及びシリンダ
ブロックの生産性を向上できる。

加えて１間隙部１７に相昌するアルミニウム層２３（第
４図参照）は鋳造後に加工する部分であるので、金型中
子１６を先細まりのテーパ状にして抜き勾配を設けるこ
とにより、金型中子１６を抜き易くすることができ、鋳
造性を向上できる。

尚、本実施例では、複数気筒分を一体に成形したシリン
ダライナー素材を用いる例を示したが、これに限らず、
各気筒側々にシリンダライナー素材を成形する場合にも
適用できる。

［発明の効果］ 以上の如き本発明に係るシリンダブロックの製造方法に
よれば、鋳造前のシリンダライナー素材内径加工が不要
になる。また、溶湯圧力がシリンダライナー素材内外面
に作用するので、鋳造時のライナー素材の変形を少なく
でき、仕上げ加工が容易となる。従って、シリンダブロ
ックの生産量及び品質を向上できる。

更に、金型中子に抜き勾配を設けることができ、金型中
子の抜き作業が容易となる効果があるものである。

【図面の簡単な説明】

第１図〜第４図は一実施例を示す図で、第１図はシリン
ダブロック鋳造時の断面図、第２図はグイキャスト鋳造
装置を示す図、第３図はシリンダライナー素材を示す平
面図、第４図は鋳造直後のシリンダボア部断面図である
。 ｌ・・・シリンダライナー素材 ２・・・ライナ一部 ３・・・中本用基準曲面部 １６・・・金型中子 １７・・・間隙部 ２０・・・シリンダブロック素材

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. シリンダライナー素材を、金型のキャビティ内にシリン
   ダライナー素材外面を基準として位置決め固定し、シリ
   ンダライナー素材内径より小径の金型中子をシリンダラ
   イナー素材内面と間隙を設けて挿入して金型キャビティ
   及び前記間隙内に金属溶湯を注入してシリンダブロック
   を鋳造した後、シリンダボア内周面を機械加工すること
   、を特徴とするシリンダブロックの製造方法。