JPH0237305B2 - Purintohetsudonokumitatetai - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は印字装置のプリントヘツド組立体、よ
り詳しくは金具に装着したねじりばねによつてプ
リントヘツドをシングルタツチ（単一取付け）で
容易に固定しうるプリントヘツドと金具との組立
体に関する。

現在一般に使用されている印字装置のプリント
ヘツドは、第１図の側面図に見られるように、プ
リントヘツド１をヘツドキヤリヤ２にねじ３を用
いて固定する。

かかる組立て方法における問題はプリントヘツ
ド１の正確な取付けである。というのは、プリン
トヘツド１の図に見て右の端面すなわちその先端
部分と、その右に位置する（図示されない）プラ
テンの表面との間の間隔、いわゆるヘツドギヤツ
プの大きさの許容度がきわめて厳しく、プリント
ヘツドの交換には熟練者が特に設計された治具を
用いてねじの操作をしなければならず、いいかえ
るとプリントヘツドの交換には熟練と時間を要
し、印字装置のオペレ−タでは交換しえないとい
う問題がある。

本発明の目的は従来技術におけるかかる問題を
解決するにあり、そのためにはねじりばねを装着
した金具を用意し、この金具に設けた窓からくの
字型に折曲したばねの一方端部分の折曲端部を凸
出せしめ、この折曲端部分をプリントヘツドの金
具との接触面に設けた凹部内に係合せしめ、ねじ
りばねのばね力によつてプリントヘツドを前後方
向にも上下方向にも安定して正確に保持する。し
かも、プリントヘツドの金具への取付は、プリン
トヘツドを金具の上方位置から下方に押し下げる
だけできわめて容易になされ得られるもので、熟
練も特別の治具をも必要とすることなく、印字装
置のオペレ−タによつてもなされうるものであ
る。なお、ここで前後方向とはプリントヘツドに
対向するプラテンの位置に相対的にいうもので、
上下方向とはこの前後方向に垂直な方向をいう。

以下、本発明の実施例につき添付図面を参照し
て説明する。

第２図を参照すると、本発明にかかるプリント
ヘツド組立体が、ａには平面図で、ｂにはａのＢ
−Ｂ線に沿う断面図で示される。かかる組立体
は、例えばモ−ルデイングで形成したプリントヘ
ツド１０と軽くて強固な金属材料で作られた金具
２０とから成る。

プリントヘツド１０は、軸部１３の自由端部１
３′の反対側部に軸部１３の横方向に延びるよう
形成された先頭部１１、端部１１よりも自由端部
１３′に近く、かつ適当な空隙をおいて軸部１３
の横方向に延びる先頭部１１よりも若干短くかつ
細い嵌合部１２が形成され、先頭部１１と嵌合部
１２との間に金具の１片が嵌合する空隙が提供さ
れる。先頭部１１の軸部１３の両側の嵌合部１２
に面する側面には、先頭部１１の高さの１／２の
部分に、第２図ｂに見て上下方向に細長い凹部１
４が切欠され、後述する金具２０のねじりばねの
折曲端部を収容する。かかるプリントヘツド１０
は、前述した如く図示の形状に一体としてモ−ル
デイングで形成される。

金具２０は、軸２１の両端にそれぞれ固定され
た２個の両片の長さは異なるが全体的にはＵ字型
の側部２２，２２から成り、側部２２はＵの字の
両片となる長片２３，２３と短片２４，２４をも
ち、短片２４，２４はプリントヘツド１０の軸部
１３の自由端部１３′の側に、また長片２３，２
３はヘツド１０の先頭部１１に面して配置され
る。

軸２１には、それぞれの一方端部分が連結部２
６で共通に連結された２個のねじりばね２５が取
付けられ、それぞれの他方端部分２７，２７は軸
２１から上方にくの字型に折曲されて延び、折曲
端部２７′，２７′は、第３図の拡大断面図に見ら
れる如く、金具２０の長片２３に形成された窓２
８を通り、金具２０の外方に突出し、他方端部分
２７，２７の先端部分は金具２０の高さよりも若
干高いところで終る。

プリントヘツド１０と金具２０の組立てにおい
て、金具２０には前述した如くねじりばね２５が
装着され終つているので、プリントヘツド１０を
第２図に見て金具２０の上方の位置から下方へ動
かし、このとき、金具２０の長片２３，２３が、
プリントヘツド１０の先頭部１０と嵌合部１２の
間の空隙内に入るよう位置決めする。先頭部１１
が下がり、金具２０の窓２８から突出するねじり
ばね２５の折曲端部２７′と接触すると、先頭部
１１は折曲端部２７′を金具の内方へ押しやる。
先頭部１１が更に下方に動き、凹部１４と窓２８
が第３図に示されるように重なると、折曲端部２
７′は凹部１４内に完全に嵌合する。更に先頭部
１１を下げようとしても、凹部１４の第３図に見
て上壁がねじりばねの他方端部分２７の上方部分
と接しているから、折曲端部２７′を金具内に押
し戻す力を加えなければならない。このことは、
印字装置の通常のオペレ−タでも十分に感知しう
るところであり、ヘツド１０と金具２０の組立て
は、特殊の技能を有するものでなくても完全にな
しうる。

第３図の組立てられた状態において、ねじりば
ね２５は、第２図に矢印Ｐで示すばね力を加える
ので、ヘツド１０の嵌合部１２の頭部１１に面す
る側部１２′は、このばね力によつて金具２０の
長片２３に密に押突けられ、そのことは従来技術
において必要とされたプリントヘツド取付けの微
調整を不要にし、更には印字操作の正確性を保障
する。いいかえると、不完全な取付けによつてプ
リントヘツドがその前方に配置されたプラテンと
の位置関係において前後方向に動くことが防止さ
れる。

取付完了後の先頭部１１の第３図に見て上方向
への動きは、上述したところとは逆に、ねじりば
ねの第３図に矢印Ｄで示す分力によつて抵抗さ
れ、折曲端部２７′を窓２８の内側（第３図に見
て左側）に動かすに足る力が加えられない限り、
先頭部１１が上方向に動くことがなく、このこと
もまた印字の正確性を保障する。従つて、上従し
た前後方向に垂直な上下方向においても、プリン
トヘツド１０は安定して保たれる。

上従から明らかな如く、プリントヘツド１０を
金具２０から取外すには、先頭部１１を、ねじり
ばね２５のばね力に打勝つ力で上方に押上げると
よい。

以上の説明から理解されうるように、本発明に
かかるプリントヘツド組立体においては、ねじり
ばねを装着した金具とプリントヘツドとを形成
し、プリントヘツドと金具との簡単な組合わせに
おいてねじりばねの折曲端部がヘツドの先頭部に
形成した凹部内に入り込む構造とし、ねじりばね
のばね力によつて金具とプリントヘツドとの嵌合
は強固になされ、更に、先頭部と金具の組立てが
微調整を要することなく完全になされ、プリント
ヘツドは使用中安定して保持され、またそれの取
外しも容易になされ、またかかるプリントヘツド
は樹脂材料のモールデイングによつて一体的に形
成されるものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来のプリントヘツドの取付状態を示
す側面図、第２図は本発明にかかるプリントヘツ
ド組立体を示し、ａはその平面図、ｂはａのＢ−
Ｂ線に沿う断面図、第３図は第２図の組立体の組
合い部分の拡大断面図である。 １０…ヘツド、１１…先頭部、１２…嵌合部、
１３…軸部、１３′…自由端部、１４…凹部、２
０…金具、２１…軸、２２…側部、２３…長片、
２４…短片、２５…ねじりばね、２６…連結部、
２７…端部分、２７′…折曲端部、２８…窓、Ｐ
…ばね力、Ｄ…分力。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ 印字装置に用いる金具とプリントヘツドとを
   組合わせた組立体において、該金具は軸の両端に
   固定された２個の長片と短片とを備えた側部から
   成り、該軸にはそれぞれの一方端部分が連結部で
   共通に連結されたねじりばねが取付けられ、ねじ
   りばねの他方端部分はくの字型に折曲され、折曲
   されたねじりばねの折曲端部分は前記長片に形成
   された窓から外部に突出し、該プリントヘツドは
   軸部、この軸部の自由端の反対側端部分に形成さ
   れた先頭部および先頭部から離れて先頭部と軸部
   の自由端の間に形成された嵌合部から成り、該金
   具とプリントヘツドとが前記金具の長片は該プリ
   ントヘツドの先頭部と嵌合部との間の空〓に入つ
   た状態で組立てられるとき、ねじりばねの折曲端
   部はプリントヘツドの嵌合面に面する先頭部に形
   成された凹部内に嵌合することを特徴とするプリ
   ントヘツド組立体。