JPH0237295Y2 - - Google Patents

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JPH0237295Y2
JPH0237295Y2 JP1983001744U JP174483U JPH0237295Y2 JP H0237295 Y2 JPH0237295 Y2 JP H0237295Y2 JP 1983001744 U JP1983001744 U JP 1983001744U JP 174483 U JP174483 U JP 174483U JP H0237295 Y2 JPH0237295 Y2 JP H0237295Y2
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braking
friction
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semi
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は特に低速での鳴きを抑制できる摩擦制
動体に関するものである。
〔従来の技術〕
例えば自動車等のブレーキに用いられる制動体
としては石綿を主成分とする摩擦材によるものが
用いられているが、この摩擦材は高温下での耐摩
耗性等摩擦性能に問題があるところから、使用分
野によつてはセミメタリツク摩擦材を用いた制動
体が多用されている。
〔考案が解決しようとする課題〕
このセミメタリツク摩擦材は、一般に繊維成分
としてスチール繊維、バインダーとしてフエノー
ル樹脂やゴム等、その他充填材として黒鉛、硫酸
バリウム、カシユーダスト等を含んでおり、これ
を裏金に積層定着して得られた制動体は前述した
摩擦材に比較して耐摩耗性等の摩擦特性は良好で
ある反面、一方では特に低速での鳴きが大きいと
いう難点がある。
このような低速での鳴き、即ち、ブレーキ制動
時における不快な音の発生を効果的に抑制するた
め従来から種々の防止策が構じられており、その
一例として特開昭54−42569号公報にデイスクブ
レーキの鳴き抑止パツドが提案されている。この
鳴き抑止パツドは、鳴き現象がパツドの摩擦面の
面圧分布に極めて重大な関連を有している知見を
得て、この面圧分布を制動方向で変化させるた
め、パツドの摩擦材の硬度をデイスクロータの回
転方向において略一方的に変化せしめることによ
り、この鳴き現象が効果的に抑制され得るように
したものである。
しかし乍ら、パツドの摩擦材の硬度を摩擦面の
片側から略一方的に変化せしめることは技術的に
手間がかかり、従つて製造コストも高くなつてし
まうという問題がある。
〔課題を解決するための手段〕
本考案は上述した従来品の難点を解消して、摩
擦特性において遜色なく、しかも低速での鳴きを
抑制できることは勿論、製造面でも従来提案され
ているもののような難点のない制動体を提供する
ことを目的としてなされたもので、その構成は、
裏金と、繊維成分としてスチール繊維、バインダ
ーとしてフエノール樹脂やゴム等、充填材として
黒鉛、硫酸バリウム、カシユーダスト等を含むセ
ミメタリツク摩擦材を用い前記裏金に積層定着し
て形成した主制動部と、前記セミメタリツク摩擦
材と別異の素材で該セミメタリツク摩擦材よりも
軟度又は潤滑度の高い素材を用い、前記裏金に、
制動体の制動方向に直交又は略直交し、かつ、前
記主制動部の少なくとも両端面に隣接させ積層定
着した副制動部とから成ることを特徴とするもの
である。
〔作用〕
即ち、本考案の考案者は、摩擦制動体に関して
行つた種々の実験を通じて前記セミメタリツク摩
擦材に別異の素材を組み合わせることを考えつ
き、更に実験を重ね、セミメタリツク摩擦材によ
り主制動部を形成して耐摩耗性等の摩擦特性を確
保すると共に、前記セミメタリツク摩擦材に比較
して軟度又は潤滑度の高い素材による副制動部
を、制動体の制動方向に直交又は略直交させ、か
つ、主制動部の少なくとも両端面に隣接させて形
成することにより、セミメタリツク摩擦材特有の
鳴きを十分抑制できる制動体が比較的簡潔な製造
手間により得られることを知得して本考案を完成
させたものである。
〔実施例〕
次に本考案の実施例を図により説明する。
ここでは、本考案の実施例に先立ち本考案完成
前に試作品として製作した摩擦制動体を第1図を
用いて説明し、このあと第2図乃至第5図に拠
り、本考案の実施例を説明する。
而して、第1図に於て、1は適宜金属素材によ
る裏金、2は裏金1上に積層定着した主制動部、
3は主制動部2の端面に隣接させると共にその長
手方向を制動方向Sに直交させて裏金1に積層定
着した平面長方形状の副制動部である。
尚、第1図に於ける主制動部2と副制動部3の
素材は第2図乃至第5図に示した本考案の実施例
のものと同じである。
この第1図に示した摩擦制動体の試作品はブレ
ーキの鳴きを抑制するという効果は発揮するが、
この制動体はデイスクロータの表面側と裏面側に
配設される場合には、回転方向に関し対称な制動
体をそれぞれ製造しなければならないという難が
ある。
そこで、本考案の考案者は第1図に示した試作
品を改良、発展させ本考案制動体を完成したので
ある。次にその実施例を第2図乃至第5図に拠り
説明する。
第2図に於て、2は該裏金1上に積層定着した
主制動部で、該主制動部2は例えば繊維成分とし
てスチール繊維を全体の20乃至45体積パーセント
含み、他にバインダーとしてフエノール樹脂やゴ
ム等及び充填材として黒鉛、硫酸バリウム、カシ
ユーダスト等を含むセミメタリツク摩擦材を、前
記裏金1に平面略矩形に積層定着して形成してあ
る。このセミメタリツク摩擦材は、それのみを用
いた制動体も使用されていて耐摩耗性等の摩擦特
性は優れているが、特に低速で制動体を作用させ
た場合に制動体と被制動体との間で生ずる摩擦音
である所謂鳴きが大きいという難点がある。
3は前記主制動部2の両端部に隣接させると共
にその長手方向を制動体の制動方向Sに直交させ
て前記裏金1に積層定着した平面長方形状の副制
動部で、該副制動部3は前記主制動部2を構成す
るセミメタリツク摩擦材に比較して軟度又は潤滑
度の高い素材により形成されている。第2図の制
動体は主制動部2の両端に、この制動部2とは別
の副制動部3,3を設けることにより前記鳴きを
抑えることができるのであるが、これは該副制動
部3,3が主制動部2より早く摩耗し、又は、制
動体全体の潤滑性を高めるためと考えられる。ま
た、副制動部3,3が主制動部2の両端に隣接し
て設けられていることにより、制動方向Sに関し
前、後のない制動体に形成できる。
而して、セミメタリツク摩擦材より軟度の高い
素材としては、例えば繊維成分として石綿、ロツ
クウール、ポリアミド等の非金属繊維及び真鍮、
銅等の鉄より軟かい金属の金属繊維より選ばれた
一種又は二種以上の混合物を含み、その他に充填
材として黒鉛、硫酸バリウム、カシユーダスト等
を含む摩擦材が挙げられ、又、セミメタリツク摩
擦材より潤滑度の高い素材としては、例えば黒
鉛、三硫化アンチモン、二硫化モリブデン、二硫
化タングステン等の無機潤滑材及びフツソ樹脂、
芳香族ポリエステル等の有機潤滑材より選ばれた
一種又は二種以上の混合物を主成分とする潤滑性
素材を挙げることができ、このような素材による
副制動部3と前記裏金1及び主制動部2により、
第2図に示した本考案制動体の一例を構成する。
以上のように構成される本考案制動体は、これ
を自動車等のブレーキに使用すれば、主制動部2
がセミメタリツク摩擦材により構成されているか
ら従来品と同等の摩擦特性を示す一方、該主制動
部2とは別に設けられた副制動部3が主制動部2
の摩擦特性を低下させることなく、特に低速時で
の制動体の鳴きを抑えることができるのである。
尚、上記実施例においては、副制動部3を主制
動部2の両端に隣接させて形成したが、本考案は
この構成に限定されず、要は副制動部3を主制動
部2の少なくとも両端面に隣接させると共にその
長手方向で制動体の制動方向Sと直交又は略直交
するように配せば良い。
即ち、本考案制動体の他の態様を示した第3図
乃至第5図のように、第1図に示した制動体の主
制動部2の略中央に、その長手方向を制動方向と
直交させて副制動部3を配したり(第3図)、更
に第2図に示した制動体における主制動部2の中
間部に新たに副制動部3を配したり(第4図)、
あるいは副制動部3を主制動部2を囲むようにそ
の周囲に配してもよく(第5図)、これらのもの
はいずれも第2図に示した制動体と同様、摩擦特
性は従来品と変わらないが、低速での鳴きの少な
いものであつた。
〔考案の効果〕
本考案は上述の通りであるから、自動車等のブ
レーキに用いるいわゆる鳴きの少ない摩擦制動体
として極めて実用性が高いことは勿論、主制動部
と副制動部とを制動方向に関し区画して形成する
ようにしたので、製造手間の面でも有利である。
【図面の簡単な説明】
第1図は鳴き防止を企図した制動体の一例を示
すもので、aは斜視図、bは平面図、第2図は本
考案制動体の一例を示す平面図、第3図乃至第5
図は本考案制動体の他の例を示す平面図である。 1……裏金、2……主制動部、3……副制動
部。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 1 裏金と、繊維成分としてスチール繊維、バイ
    ンダーとしてフエノール樹脂やゴム等、充填材
    として黒鉛、硫酸バリウム、カシユーダスト等
    を含むセミメタリツク摩擦材を用い前記裏金に
    積層定着して形成した主制動部と、前記セミメ
    タリツク摩擦材と別異の素材で該セミメタリツ
    ク摩擦材よりも軟度又は潤滑度の高い素材を用
    い、前記裏金に、制動体の制動方向に直交又は
    略直交し、かつ、前記主制動部の少なくとも両
    端面に隣接させ積層定着した副制動部とから成
    ることを特徴とする摩擦制動体。 2 副制動部が、繊維成分として石綿、ロツクウ
    ール、ポリアミド等の非金属繊維及び真鍮、銅
    等の鉄より軟かい金属の金属繊維より選ばれた
    一種又は二種以上の混合物を含み、その他に充
    填材として黒鉛、硫酸バリウム、カシユーダス
    ト等を含む、セミメタリツク摩擦材より軟度の
    高い摩擦材から成る実用新案登録請求の範囲第
    1項の摩擦制動体。 3 副制動部が、黒鉛、三硫化アンチモン、二硫
    化モリブデン、二硫化タングステン等の無機潤
    滑材及びフツソ樹脂、芳香族ポリエステル等の
    有機潤滑材より選ばれた一種又は二種以上の混
    合物を主成分とし、セミメタリツク摩擦材より
    潤滑度の高い潤滑性素材から成る実用新案登録
    請求の範囲第1項の摩擦制動体。 4 副制動部を主制動部の中央部若しくは略中央
    部に形成した実用新案登録請求の範囲第1項乃
    至第3項のいずれかの摩擦制動体。 5 副制動部を、主制動部を囲むようにしてその
    周囲に形成した実用新案登録請求の範囲第1項
    乃至第3項のいずれかの摩擦制動体。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102933867A (zh) * 2010-07-05 2013-02-13 三菱电机株式会社 制动器衬片及其制造方法
CN105307846A (zh) * 2013-06-18 2016-02-03 曙制动器工业株式会社 刹车垫摩擦材料的模具、生产设备、生产方法、预成型体和刹车垫

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JPS5442569A (en) * 1977-09-09 1979-04-04 Toyota Motor Corp Anti-noise pad for disc brake

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US10144189B2 (en) 2013-06-18 2018-12-04 Akebono Brake Industry Co., Ltd. Mold for brake pad friction material, manufacturing apparatus, manufacturing method, preform, and brake pad

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JPS59108835U (ja) 1984-07-23

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