JPH0236980Y2 - - Google Patents

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JPH0236980Y2
JPH0236980Y2 JP1985147337U JP14733785U JPH0236980Y2 JP H0236980 Y2 JPH0236980 Y2 JP H0236980Y2 JP 1985147337 U JP1985147337 U JP 1985147337U JP 14733785 U JP14733785 U JP 14733785U JP H0236980 Y2 JPH0236980 Y2 JP H0236980Y2
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permanent magnet
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【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は永久磁石を備えた磁性粉粒式電磁連結
装置に関するものである。
〔従来の技術〕
電磁連結装置の一種として、磁性粉粒をトルク
伝達媒体とする磁性粉粒式のものが知られてお
り、この種の電磁連結装置には、磁束発生用の永
久磁石を電磁コイルに併設したものがある。
第2図は米国特許第2617507号公報に開示され
たこの種の電磁連結装置の縦断面図であつて、こ
れを同図に基づいて説明すると、装置固定部側に
固定されたブラケツト1には、鍔付きの軸受ケー
ス2が一体的に嵌着されており、軸受ケース2に
嵌着された軸受3と、図示しない他方の軸受との
間には、回転軸4が回転自在に軸支されている。
回転軸4上には、一対の磁性環部材5,6とこれ
に挟持された非磁性のスペーサ7、および軸方向
に着磁された永久磁石8とで一体的に形成された
回転体9が非磁性のブツシユ10を介して一体回
転可能に支持されており、永久磁石8と回転軸4
との間には、前記ブツシユ10とともに永久磁石
8の磁束を回転軸4側へ漏洩させないようにする
間隙gが形成されている。一方、前記軸受ケース
2の回転体9側段状端面には、環状に形成された
フイールドコア11が嵌合されてねじ止め固定さ
れており、その断面コ字形環状部内には、リード
線12によつてモータ巻線と直列に接続された電
磁コイル13が内蔵されている。17は磁性材で
形成されてフイールドコア11の開口部を閉塞す
る環状部材である。そして、フイールドコア11
の内周面と回転体9の外周面との間には、図に符
号Gで示す間隙が形成されているとともに、これ
ら内周面と外周面とには、環状溝14,15がそ
れぞれ設けられており、これら間隙Gと環状溝1
4,15内には、磁性粉粒16が充填されてい
る。
以上のように構成された電磁連結装置におい
て、電磁コイル13に電圧が印加されていないと
きには、溝14,15を設けたことにより永久磁
石8の磁束が図に矢印で示すように流れ、この磁
束によつて磁性粉粒16が磁化されて固化するの
で、回転体9が固定側のフイールドコア11と一
体化され、回転体9と一体の回転軸4が制動され
る。
そこでモータに電圧を印加しこれと直列に結線
された電磁コイル13が励磁されると、永久磁石
8の磁束と逆方向に流れる磁束が発生し、これら
両磁束が相殺されて磁性粉粒が粉体化することに
より、回転体9が回転可能となり、回転軸4の制
動が解放される。この場合、環状溝14,15を
設けたことにより、電磁コイル13の磁束が間隙
Gを介して回転体9を迂回する。
〔考案が解決しようとする問題点〕
しかしながら、このような従来の電磁連結装置
においては、永久磁石8の磁束を回転軸4側に漏
洩させないように、回転体9が非磁性のブツシユ
10と間隙gとを介して回転軸4と一体回転可能
に支持されていることにより、電磁コイル13の
磁束がスペーサ7や永久磁石8を磁束路として流
れるので、磁気抵抗が高くなり、したがつて永久
磁石の磁束を打消すだけの電磁コイル13側磁束
を得るためには、アンペアターンを大きく設計し
なければならないという問題があつた。
〔問題点を解決するための手段〕
このような問題点を解決するために本考案で
は、電磁コイル内蔵のフイールドコアと、これと
同心状に係合された永久磁石内蔵の磁性体と、こ
の磁性体の中心孔に嵌合固定された軸とを備え、
フイールドコアの内孔と回転体との間隙に磁性粉
粒が封入された電磁連結装置において、磁性体
に、電磁コイルの磁束が永久磁石をかわして通る
磁束路を設け、この磁束路には、永久磁石の短絡
回路防止用断磁部を設けた。
〔作用〕
電磁コイルに電圧が印加されていないときに
は、永久磁石の磁束により磁性粉粒が磁化されて
いるので、従動側が制動される。この状態から電
磁コイルに電圧を印加すると、電磁コイルの磁束
と永久磁石の磁束とが逆方向になつて互に打消し
合い、磁性粉粒の磁化が解け、従動側の制動が解
放される。このとき、電磁コイルの磁束が永久磁
石をかわした磁束路を通るので、電磁コイルの磁
束路中における磁気抵抗は、永久磁石の磁気抵抗
よりは小さい永久磁石短絡回路防止用断磁部の磁
気抵抗となる。
〔実施例〕
本実施例は本考案に係る磁性粉粒式電磁連結装
置を電磁ブレーキに適用した例を示し、第1図は
その一部破断側面図である。図において、電磁ブ
レーキ20はねじ孔21aに挿入されるボルト等
によつて機器の固定側に固定されて対向する一対
の支持板21,22を備えており、これらの支持
板21,22には両端部にキー溝23a,23b
を有する回転軸23が軸受24を介して回転自在
に軸支されている。25はシール部材であり、ま
た26は回転軸の軸方向への移動を規制するスナ
ツプリングである。27は両側の支持板21,2
2に挟持されてボルト28で固定されたフイール
ドコアであつて、断面コ字形の環状に形成された
本体27aと、その開口部を閉塞する磁性材製の
環体27bとで一体的に形成されており、このフ
イールドコア27の環状部内にはゴムブツシユ2
9を通るリード線30によつて電源に接続された
電磁コイル31が収納されている。また、電磁コ
イル31の内側磁束路となるフイールドコア本体
27aの内周側部材には、磁束迂回用の環状溝3
2が形成されている。
このような支持板21,22とフイールドコア
27とからなる固定部材と、これに軸支された回
転軸23とで囲まれた環状の空間部内には、回転
軸23とともに回転部材を構成する磁性体33が
収納されている。この磁性体33は、断面L字形
の環状に形成されて回転軸23に圧入固定された
磁性板34と、非磁性材製円筒状のスペーサ35
によつて外周部同士を磁性板34と連結された環
状の磁性板36と、両方の磁性板34,36間に
挟持されて軸方向に着磁された環状の永久磁石3
7とで一体的に形成されてあり、磁性板34のボ
ス部外周面と磁性板36の内周面との間には、図
に符号g1で示す永久磁石37の短絡回路防止用断
磁部としての所定の間隙が設けられている。ま
た、磁性板34のボス部外周面と永久磁石37の
内周面との間には、図に符号g2で示す所定の間隙
が設けられている。さらに、磁性体33の外周面
と前記フイールドコア27の内周面との間には、
図に符号g3で示す環状の間隙が設けられており、
この間隙g3内には、磁性粉粒38が封入されてい
る。
以上のように構成された電磁ブレーキの動作を
説明する。電磁コイル31に電圧が印加されてい
ないときには、永久磁石37の磁束が電磁コイル
31を迂回し時計方向に流れて磁性粉粒38が磁
化されているので、磁性体33を介して回転軸2
3の回転が制動されている。
この際、永久磁石37の磁束は、磁性板36,
34間に間隙g1からなる断磁部が設けられている
関係から、主にフイールドコア27側へ流され
る。
ここで、電磁コイル31に電圧を印加して励磁
すると、前記時計方向に流れる永久磁石37の磁
束に対して逆方向の磁束が流れるので、これらの
磁束が互に打消し合い、磁性粉粒38の磁化が解
けて回転軸23が制動から解放される。このと
き、電磁コイル31の磁束は、図に矢印、および
符号39で示すように永久磁石37をかわして流
れ、磁性板34のボス部を通るので、電磁コイル
31の磁束路中における磁気抵抗は、永久磁石3
7の磁気抵抗よりは小さい永久磁石短絡回路防止
用断磁部の磁気抵抗となる。したがつて、従来の
電磁ブレーキに比較して電磁コイル31の磁束路
中における磁気抵抗を小さくすることができる。
なお、本実施例においては、回転軸23を非磁
性材製とした例を示したが、回転軸23と磁性板
34のボス部との間に非磁性材製の円筒部材を介
装すれば回転軸23を磁性材製とすることができ
る。また、本実施例では本考案を電磁ブレーキに
適用した例を示したが、電磁コイル31に結線さ
れたリード線30を電源に接続せずに、フイール
ドコア27に固定されるスリツプリングに接続し
てこのスリツプリングに電源側のブラシを接続す
れば、支持板21,22とフイールドコア27と
からなる固定側の部材を、駆動または非駆動部材
とすることができる。
〔考案の効果〕
以上の説明により明らかなように、本考案によ
れば、電磁コイル内蔵のフイールドコアと、これ
と同心状に係合された永久磁石内蔵の磁性体と、
この磁性体の中心孔に嵌合固定された軸とを備
え、フイールドコアの内孔と磁性体との間隙に磁
性粉粒が封入された電磁連結装置において、磁性
体に、電磁コイルの磁束が永久磁石をかわして通
る磁束路を設け、この磁束路には、永久磁石の短
絡回路防止用断磁部を設けたため、電磁コイルの
磁束路中における磁気抵抗は、永久磁石の磁気抵
抗よりは小さい永久磁石短絡回路防止用断磁部の
磁気抵抗となる。したがつて、電磁コイルの磁束
路中における磁気抵抗を従来よりも小さくするこ
とができるので、電磁コイルのアンペアターンを
小さくすることができ、経済性が向上する。
また、永久磁石の磁束は、軸側の磁束路部に永
久磁石短絡回路防止用断磁部を設けた関係から、
フイールドコア側への迂回効率が高くなるという
効果もある。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案に係る磁性粉粒式電磁連結装置
の実施例を示す縦断面図、第2図は従来における
磁性粉粒式電磁連結装置の縦断面図である。 20……電磁ブレーキ、23……回転軸、27
……フイールドコア、31……電磁コイル、33
……磁性体、37……永久磁石、38……磁性粉
粒、39……磁束。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 電磁コイルが内蔵されたフイールドコアと、永
    久磁石を内蔵し前記フイールドコアの内孔との間
    に磁性粉粒が封入された間隙を介して同心状に係
    合された磁性体と、この磁性体の中心孔に嵌合固
    定された軸とを備えた磁性粉粒式電磁連結装置に
    おいて、前記磁性体に、前記電磁コイルの磁束が
    前記永久磁石をかわして通る磁束路を設け、この
    磁束路には、永久磁石の短絡回路防止用断磁部を
    設けたことを特徴とする磁性粉粒式電磁連結装
    置。
JP1985147337U 1985-09-28 1985-09-28 Expired JPH0236980Y2 (ja)

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JPS6255743U JPS6255743U (ja) 1987-04-07
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