JPH0979294A - 無励磁作動型電磁ブレーキ - Google Patents

無励磁作動型電磁ブレーキ

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JPH0979294A
JPH0979294A JP7260820A JP26082095A JPH0979294A JP H0979294 A JPH0979294 A JP H0979294A JP 7260820 A JP7260820 A JP 7260820A JP 26082095 A JP26082095 A JP 26082095A JP H0979294 A JPH0979294 A JP H0979294A
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JP
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permanent magnet
yoke
assembly
armature assembly
magnet
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JP7260820A
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Inventor
Shinko Murase
真弘 村瀬
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Shinko Electric Co Ltd
Original Assignee
Shinko Electric Co Ltd
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16DCOUPLINGS FOR TRANSMITTING ROTATION; CLUTCHES; BRAKES
    • F16D65/00Parts or details
    • F16D65/14Actuating mechanisms for brakes; Means for initiating operation at a predetermined position
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16DCOUPLINGS FOR TRANSMITTING ROTATION; CLUTCHES; BRAKES
    • F16D2121/00Type of actuator operation force
    • F16D2121/18Electric or magnetic
    • F16D2121/20Electric or magnetic using electromagnets
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16DCOUPLINGS FOR TRANSMITTING ROTATION; CLUTCHES; BRAKES
    • F16D2129/00Type of operation source for auxiliary mechanisms
    • F16D2129/06Electric or magnetic
    • F16D2129/065Permanent magnets

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、永久磁石のみならず励磁コイルも
小形にすることで、全体として小型化することのできる
無励磁作動型電磁ブレーキを提供することを目的とす
る。 【解決手段】 永久磁石18は、ヨーク7の底部7a又
はアーマチュア組立体2より小さい幅を有して、ヨーク
7の底部7a又アーマチュア組立体2の円周方向に亘っ
て取り付けられたリング形状とすると共に、その半径方
向の厚さを薄肉厚にして相互に異なる極性に着磁され、
ヨーク7の底部7a又はアーマチュア組立体2には、永
久磁石18より小さい磁気抵抗とされて励磁コイル10
により発生する磁束を通過させるバイパス回路を、永久
磁石18に連続するように形成したものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、永久磁石の無励磁
作動型電磁ブレーキに関する。
【0002】
【従来の技術】従来技術の無励磁作動型電磁ブレーキを
図5(a)及び図5(b)に基づいて説明する。図5
(a)において、1は無励磁作動型電磁ブレーキであっ
て、アーマチュア組立体2、マグネット組立体3を主要
部として構成されている。アーマチュア組立体2は、ス
プラインハブ4とスプライン4aを介して回転軸5にし
てその軸線方向に移動可能に嵌着されていると共に、ス
プラインハブ4aとこのアーマチュア組立体1との間に
配置されたばねプレート6によりマグネット組立体3か
ら離間する方向に付勢されている。また、スプラインハ
ブ4は回転軸5に固定されて、この回転軸5と一体に回
転する。
【0003】一方、マグネット組立体3は、磁性体製で
アウタポールPoと、インナポールPiと、これらを連
結する底部7aとを有する断面2重円筒状のヨーク7
と、インナポールPiから半径外方向に向かって延びる
(アウタポールPo側に延びる)フランジ部7bと底部
7aとで挟持された比較的に大形の永久磁石8と、イン
ナーポールPiのフランジ部7bとヨーク7の開口側に
圧入されたフェーシング9との環状空間に配置された励
磁コイル10とを備え、この永久磁石8によりヨーク7
に沿って発生する磁束φmによってアーマチュア組立体
2が、ばねプレート6のばね力に抗してスプラインハブ
4のスプライン4aに沿ってマグネット組立体3側に移
動され、マグネット組立体3に吸着されてフェーシング
9に摩擦接触している。また、マグネット組立体3は、
ヨーク7の底部7aに取り付けられたフランジ11を介
して固定体12に固定されており、回転軸5の回転トル
クにはスプラインハブ4、アーマチュア組立体2、マグ
ネット組立体3等を介してブレーキ作用が加えられる。
【0004】そして、リード線13を介してマグネット
組立体3の励磁コイル10に通電して励磁すると、図5
(b)に示すように、永久磁石8による磁束φmとは方
向が反対の磁束φcが生じて磁束φmを打ち消し、ばね
プレート6のばね力でアーマチュア組立体2はマグネッ
ト組立体3から離間する方向へ移動されてアーマチュア
ギャップGaを生じ、回転軸5に及ぼしていたブレーキ
作用が解除される。
【0005】また、無励磁作用型電磁ブレーキ1の、図
5(a)に示す、アーマチュア組立体2がマグネット組
立体3に摩擦接触している状態と、図5(b)に示す、
アーマチュア組立体2がマグネット組立体3にギャップ
Gaを有して離間している状態における等価回路は、そ
れぞれ図6(a)と図6(b)に示され、図6(b)に
おいてEmとEcはそれぞれ(Ec1+Ec2)に等し
く、永久磁石8の起磁力と励磁コイル10の起磁力であ
り、φm、φmlはそれぞれ、永久磁石8の磁束の有効
成分と漏れ分であり、Rga1、Rga2はアーマチュ
ア組立体2とヨーク7間のアーマチュアギャップGaの
抵抗であり、Rgyはヨーク7のフランジ部7bとアウ
タポートPo間のヨークギャップGyの抵抗である。
【0006】従来技術の無励磁作動型電磁ブレーキで
は、図5(a)に示すように、アーマチュア組立体2と
マクネット組立体3との接触部において、永久磁石8に
よる磁気回路と励磁コイル10による電磁石の磁気回路
とを共通にして磁束を形成するため、フランジ部7bと
アウタポールPo間にヨークギャップGyを設けた磁気
回路φnが不可欠である。しかしながら、この磁気回路
は、無励磁状態において、図6(a)に示すように永久
磁石2の磁束φmのほぼ半分の磁束φmlを外部に漏ら
してしまう結果となり、アーマチュアギャップGaに必
要な磁束を供給するためには、図5(b)に示されるよ
うに、かなり大形の永久磁石8を使用する必要があり、
そのため小型化とコスト低減に対する支障となってい
た。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】このような問題を解決
するために、無励磁作動型電磁ブレーキとしては、特願
平5−349463号に記載されたものがある。この種
の無励磁作動型電磁コイルは、図7に示すように、環状
の永久磁石18を、ヨーク7の固定体12側(アーマチ
ュア組立体2と対向する側と反対側)の端部においてア
ウタポールPoとインナポールPiを回転軸の軸線方向
に直交する方向に連結する底部7aのぼほ中間におい
て、その肉厚方向がアーマチュアギャップGaの幅方向
と直交するように、すなわち、環状永久磁石18の内・
外周面に互いに反対となる極性を着磁して、この底部7
aの幅に亘って埋め込んだものである。
【0008】このように、特願平5−349463号記
載の無励磁作動型電磁コイルでは、ヨーク7の底部7a
に埋め込まれる永久磁石18の内外周面に互いに異なる
極性を着磁することで、上記従来技術の無励磁作動型電
磁ブレーキの永久磁石8に比して、小さい永久磁石18
で吸引力を発生して、無励磁作動型電磁ブレーキの小型
化を達成せんとするものである。しかしながら、この無
励磁作動型電磁ブレーキ(特願平5−349463号記
載)では、永久磁石18がヨーク7の底部7aに亘っ
て、励磁コイル10の磁気回路を遮断する状態で埋め込
んであるので、この永久磁石18が大きな磁気抵抗Ra
となって、励磁コイル10の励磁時に生じる磁束φcが
通過しづらくなる。この結果、励磁コイル10を励磁し
て生じる磁束φcで、永久磁石18の磁束φmを打ち消
して、アーマチュア組立体2をばねプレート6のばね力
でマグネット組立体2から離間してブレーキ作用を解除
するために、永久磁石18(磁気抵抗Ra)中を励磁コ
イル10による磁束φcを通過させる必要があるが、上
述の如く、励磁コイル10の磁気回路中に永久磁石18
の磁気抵抗が存在すると、励磁コイル10を大形にして
起磁力を強力にする必要があり、結局は、無励磁作動型
電磁ブレーキが大型化するという問題があった。この場
合において、環状永久磁石18の内外径の差を極力小さ
なものとして、すなわち極端に肉厚を薄いものとして永
久磁石18の磁気抵抗Raを低減することが考えられる
が、永久磁石18の肉厚を薄くすることにも限度があ
る。
【0009】本発明は、このような問題を解決するため
になされたもので、永久磁石のみならず励磁コイルも小
形にすることで、全体として小型化することのできる無
励磁作動型電磁ブレーキを提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記問題を解決するた
め、本発明の無励磁作動型電磁ブレーキでは、請求項1
においては、アウターポールとインナーポールとで回転
軸の軸線方向に並行して延びる環状空間が形成された中
空円筒体状のヨークと、前記ヨークの環状空間内に収納
される励磁コイルとを有するマグネット組立体と、前記
マグネット組立体の前記ヨークの開口端側に対向して前
記回転軸の軸線方向に移動可能にされ、前記回転軸と一
体に回動されるアーマチュア組立体と、前記マグネット
組立体のヨーク、又はアーマチュア組立体に取り付けら
れた永久磁石と、前記アーマチュア組立体を前記マグネ
ット組立体に対して離間する方向に付勢する解放手段と
を備え、前記励磁コイルが励磁されない状態では、前記
アーマチュア組立体は前記永久磁石の磁束により前記解
放手段に抗して前記マグネット組立体に吸着されて制動
され、前記励磁コイルが励磁されると当該励磁コイルに
より前記永久磁石の磁束を打ち消す磁束が発生し、前記
解放手段によりアーマチュア組立体を前記マグネット組
立体から解放して、所定のギャップが形成される無励磁
作動型電磁ブレーキにおいて、前記永久磁石は、前記ヨ
ークの底部又は前記アーマチュア組立体より小さい幅を
有して、当該ヨークの底部又は前記アーマチュア組立体
の円周方向に亘って取り付けられたリング形状とすると
共に、その半径方向の厚さを薄肉厚にして相互に異なる
極性に着磁され、前記ヨークの底部又は前記アーマチュ
ア組立体には、前記永久磁石より小さい磁気抵抗とされ
て前記励磁コイルの励磁により発生する磁束を通過させ
るバイパス回路を、前記永久磁石に連続するように形成
した特徴とするものである。これにより、永久磁石を半
径方向に薄肉にして相互に異なる極性に着磁すること
で、永久磁石の表面積を有効に活用することができた
め、極めて小さい永久磁石で効率的で大きな吸引力を発
生させることが可能となる。また、バイパス回路を形成
することで、励磁コイルの励磁により発生する磁束を磁
気抵抗の大きい永久磁石を通過させる必要がなくなるの
で、励磁コイルを大形にして起磁力を強力にする必要に
なくなる。この結果、永久磁石のみならず、励磁コイル
も小形化することが可能となるので、無励磁作動型ブレ
ーキの小型化を図ることが可能となる。
【0011】請求項2においては、請求項1のものに、
前記バイパス回路は、前記永久磁石の厚さより小さいギ
ャップ、又は非磁性材で構成されており、前記永久磁石
から前記回転軸の軸線方向で前記ヨークの底部又は前記
アーマチュア組立体を横断するように、その円周方向に
亘って形成されていることを特徴とするものである。こ
れにより、バイパス回路が容易な構造で形成でき、ま
た、ヨーク又はアーマチュア組立体の円周方向に亘って
励磁コイルの励磁により発生する磁束を通過させること
が可能となるので、励磁コイルの小形化を促進すること
ができる。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態におけ
る無励磁作動型電磁ブレーキについて、図面を参照して
説明する。図1(a)は本発明の無励磁作動型電磁ブレ
ーキの横断面図、図1(b)は本発明の無励磁作動型電
磁ブレーキの要部拡大図、図2は本発明の無励磁作動型
電磁ブレーキの側面図、図3(a)及び(d)は本発明
の実施の形態における無励磁作動型ブレーキの作動を説
明するための横断面図である。尚、本発明の実施の形態
の図1及び図2において、従来技術の図4及び図6と同
一の符号は同一の構成を示すので、その説明を省略す
る。
【0013】図1(a)、図1(b)及び図2におい
て、環状永久磁石18は、ヨーク7のアウターポールP
oとインナポールPiとを連結して、回転軸5の軸線方
向に直交する底部7aに配置されている。環状永久磁石
18は、その軸線方向の幅が底部7cの幅より小さい幅
にされて、回転軸5の半径方向であって底部7aの中央
部であってフランジ11端部側に組み込まれている。こ
れにより、ヨーク7の底部7aは、フランジ11側から
励磁コイル10側に向かう回転軸5の軸線方向に環状永
久磁石18の存在する磁石区域Aと、永久磁石18の存
在しないヨーク区域Bとが連続する構造にされている。
また、環状永久磁石18は、薄肉厚L2 (外内径との厚
さが薄いもの)にされており、内・外周面が相互に異な
る極性に着磁(例えば、外周面をN極、内周面をS極に
着磁する。)されている。そして、ヨーク7の底部7a
の磁石区域Aに隣接するヨーク区域Bには、励磁コイル
10の励磁時に発生される磁束φcを通過可能とし、永
久磁石18からの磁束φmの通過を低減するバイパス回
路25が設けられている。このバイパス回路25は、励
磁コイル10が収納されている空間と環状永久磁石18
の両極性間(外周面と内周面との間)とに連通するバイ
パスギャップGbであって、環状永久磁石18と同心に
周方向に亘って形成されている。また、バイパスギャッ
プGbの幅Lは、永久磁石18からこのバイパスギャッ
プGbを通過して永久磁石18に戻る磁束φmaと、励
磁コイル10に通電した際にヨーク7、アーマチュア組
立体2に沿って発生する磁束φcとの関係により決定さ
れ、通常は永久磁石18の厚さ(永久磁石18の内外周
の厚さ)より小さい値にされている。
【0014】すなわち、本発明の実施の形態における無
励磁作動型ブレーキでは、励磁コイル10を通電して励
磁する際にヨーク7−アーマチュア組立体3に沿って発
生する磁束φcを、磁気抵抗Raの大きい永久磁石18
を通過させることなく、ヨーク区域Bに形成された磁気
抵抗Rbに小さいバイパスギャップGbを通過させるこ
とで、永久磁石18とともに励磁コイル10を小形にす
るもので、以下、磁気ギャップGbの磁気抵抗Rbと永
久磁石18の磁気抵抗Raを比較すると、まず、バイパ
スギャップGbの磁気抵抗Rbは、 Rb=L1 /(ε1 ×S1 )・・・・・・・・・・・・・・・・(1) となる。但し、L1 はバイパスギャップGbの幅、ε1
は空気の透磁率、S1 はバイパスギャップGbの円周表
面積である。また、永久磁石18の磁気抵抗Raは、 Ra=L2 /(ε2 ×S2 )・・・・・・・・・・・・・・・・(2) となる。但し、L2 は永久磁石18の厚さ、ε2 は永久
磁石18の透磁率、S2は永久磁石18の円周表面積で
ある。上記式(1)と式(2)から、バイパスギャップ
Gbの磁気抵抗Rbを減少するためには、バイパスギャ
ップGbの幅L1を永久磁石18の厚さL2より小さい
値にすることにより達成できる。これにより、励磁コイ
ル10を通電して励磁した際にヨーク7−アーマチュア
組立体2に沿って発生する磁束φcが、磁気抵抗Raの
大きい永久磁石18を通過することなく、比較的に磁気
抵抗Rbの小さいバイパスギャップGbを通過させるよ
うにできるので、励磁コイル10の磁気回路中に永久磁
石18の磁気抵抗が存在すると、励磁コイル10を大形
にして起磁力を強力にする必要がなくなり、小形化が可
能となる。
【0015】本発明の無励磁作動型電磁ブレーキは、以
上のように構成されるが、次に、この無励磁作動型電磁
ブレーキの作動について、図3(a)及び図3(b)に
基づいて説明する。
【0016】(1)無励磁作動型電磁ブレーキは、励磁
コイル10に通電されていない時には、図1(a)及び
図1(b)に示すように、永久磁石18によりヨーク7
−アーマチュア組立体2に沿って発生する磁束φmによ
る磁気吸引力でアーマチュア組立体2が、板ばね6のば
ね力に抗してスプラインハブ4のスプライン4aに沿っ
てマクネット組立体3側に移動され、マグネット組立体
3に吸着されてフェーシング9に摩擦接触して、一定の
制動トルクを発生する。このとき、永久磁石18により
磁発生する磁束の一部の磁束φmaがバイパスギャップ
Gbを通過するが、ヨーク7−アーマチュア組立体2に
沿って発生する磁束φmで磁気吸引力が発生するので、
アーマチュア組立体2をマクネット組立体3のフェーシ
ング9に摩擦接触させて、一定の制動トルクによりブレ
ーキを作用させることができる。
【0017】(2)また、ブレーキ作用を解放すべく、
励磁コイル10を通電して励磁すると、図3(a)及び
図3(b)に示すように、永久磁石18の磁束φmと逆
方向の磁束φcがヨーク7−アーマチュア組立体2に沿
って発生する。このとき、励磁コイル10の励磁により
発生した磁束φcは、磁気抵抗Raの大きい永久磁石1
8の磁石区域Aを通過することなく、ヨーク区域Bから
バイパスギャップGbを通過する磁気回路Bが形成され
る。そして、アーマチュア組立体2とマクネット組立体
3とが摩擦接触する部分、すなわち、ヨーク7の各ポー
トPo、Piとアーマチュア組立体2とで形成されるア
ーマチュアギャップGa部分に発生する、相互に逆方向
となる永久磁石18の磁束φmと、励磁コイル10の励
磁による磁束φcとがバランスしたところで相殺される
ので、アーマチュア組立体2が受ける磁気吸引力も消滅
して、板ばね6のばね力でアーマチュア組立体2はマグ
ネット組立体3から離間する方向へ移動されてアーマチ
ュアギャップGaを生じ、ブレーキトルクはゼロとな
り、ブレーキ作用が解放される。
【0018】尚、本発明の実施の形態における無励磁作
動型ブレーキにおいて、バイパス回路25をバイパスギ
ャップGbとするものを示したが、これに限定されるの
でなく、バイパスギャップGbにリング形状の非磁性体
(例えば、銅ブレーシング等)を圧入して構成したもの
であっても、同様な効果を得ることができる。また、本
発明の実施の形態における無励磁作動型ブレーキを、図
4(a)に示すように、この永久磁石18を、垂直部1
7の中央部の励磁コイル10側端部に組み込んで、回転
軸5の軸線方向であって励磁コイル10側からフランジ
11側に向かう方向に永久磁石18の存在する磁石区域
Aと、永久磁石18の存在しないヨーク区域Bを有する
構造としたものであってもよく、同様な効果を有するこ
とができる。更に、本発明の実施の形態における無励磁
作動型ブレーキにおいては、永久磁石18と、バイパス
回路25をヨーク7の底部7bに取り付け、形成したも
のを示したが、これに限定されるのでなく、図4(b)
に示すように、アーマチュア組立体2のアーマチュア2
Aに取り付け、形成したものでも、同様な効果を得るこ
とができる。すなわち、図4(b)において、永久磁石
18を板ばね6側から所定厚だけアーマチュア2A取り
付けて、磁石区域Aとアーマチュア区域Cとすると共
に、バイパスギャップGbをアーマチュアギャップGa
と永久磁石18の両極性間(外周面と内周面との間)と
に連通するように形成したものである。
【0019】
【発明の効果】このように本発明の無励磁作動型電磁ブ
レーキによれば、請求項1においては、永久磁石を半径
方向に薄肉にして相互に異なる極性に着磁することで、
永久磁石の表面積を有効に活用することができため、極
めて小さい永久磁石で効率的で大きな吸引力を発生させ
ることが可能となる。また、バイパス回路を形成するこ
とで、励磁コイルの励磁により発生する磁束を磁気抵抗
の大きい永久磁石を通過させる必要がなくなるので、励
磁コイルを大形にして起磁力を強力にする必要になくな
る。この結果、永久磁石のみならず、励磁コイルも小形
化することが可能となるので、無励磁作動型ブレーキの
小型化を図ることが可能となる。
【0020】請求項2においては、バイパス回路が容易
な構造で形成でき、また、ヨーク又はアーマチュア組立
体の円周方向に亘って励磁コイルの励磁により発生する
磁束を通過させることが可能となるので、励磁コイルの
小形化を促進することができる。この結果、無励磁作動
型ブレーキの小型化を図ることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の無励磁作動型電磁ブレーキの構成を示
す図であって、(a)は横断面図、(b)は要部拡大図
である。
【図2】本発明の無励磁作動型電磁ブレーキの側面図で
ある。
【図3】本発明の実施の形態における無励磁作動型ブレ
ーキの作動を説明するための図であって、(a)は励磁
状態における横断面図、(b)は励磁状態における要部
拡大図である。
【図4】(a)及び(b)は本発明の実施の形態におけ
る無励磁作動型ブレーキの変形例を示す横断面図であ
る。
【図5】従来技術における無励磁作動型ブレーキの構成
を示す図であって、(a)は無励磁状態における横断面
図、(b)は励磁状態における横断面図である。
【図6】従来技術における無励磁作動型ブレーキの等価
回路を示す図であって、(a)は無励磁状態における回
路図、(b)は励磁状態における回路図である。
【図7】従来技術における他の無励磁作動型ブレーキの
構造を示す横断面図である。
【符号の説明】
2 アーマチュア組立体 3 マグネット組立体 5 回転軸 7 ヨーク 7a 底部 10 励磁コイル 25 バイパス回路 Ga アーマチュアギャップ Gb バイパスギャップ(隙間)

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 アウターポールとインナーポールとで回
    転軸の軸線方向に並行して延びる環状空間が形成された
    有底の中空円筒体状のヨークと、前記ヨークの環状空間
    内に収納される励磁コイルとを有するマグネット組立体
    と、 前記マグネット組立体の前記ヨークの開口端側に対向し
    て前記回転軸の軸線方向に移動可能にされ、前記回転軸
    と一体に回動されるアーマチュア組立体と、 前記マグネット組立体のヨーク、又はアーマチュア組立
    体に取り付けられた永久磁石と、 前記アーマチュア組立体を前記マグネット組立体に対し
    て離間する方向に付勢する解放手段とを備え、 前記励磁コイルが励磁されない状態では、前記アーマチ
    ュア組立体は前記永久磁石の磁束により前記解放手段に
    抗して前記マグネット組立体に吸着されて制動され、前
    記励磁コイルが励磁されると当該励磁コイルにより前記
    永久磁石の磁束を打ち消す磁束が発生し、前記解放手段
    によりアーマチュア組立体を前記マグネット組立体から
    解放して、所定のギャップが形成される無励磁作動型電
    磁ブレーキにおいて、 前記永久磁石は、前記ヨークの底部又は前記アーマチュ
    ア組立体より小さい幅を有して、当該ヨークの底部又は
    前記アーマチュア組立体の円周方向に亘って取り付けら
    れたリング形状とすると共に、その半径方向の厚さを薄
    肉厚にして相互に異なる極性に着磁され、 前記ヨークの底部又は前記アーマチュア組立体には、前
    記永久磁石より小さい磁気抵抗とされて前記励磁コイル
    の励磁により発生する磁束を通過させるバイパス回路
    を、前記永久磁石に連続するように形成した特徴とする
    無励磁作動型ブレーキ。
  2. 【請求項2】 前記バイパス回路は、 前記永久磁石の厚さより小さいギャップ、又は非磁性材
    で構成されており、 前記永久磁石から前記回転軸の軸線方向で前記ヨークの
    底部又は前記アーマチュア組立体を横断するように、そ
    の円周方向に亘って形成されていることを特徴とする請
    求項1記載の無励磁作動型ブレーキ。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015021519A (ja) * 2013-07-16 2015-02-02 オリエンタルモーター株式会社 無励磁作動型電磁ブレーキ
JP2015165163A (ja) * 2015-04-02 2015-09-17 オリエンタルモーター株式会社 無励磁作動型電磁ブレーキ
CN108561457A (zh) * 2018-05-23 2018-09-21 苏州思安吉机电设备有限公司 一种失电型断电自保持通电消磁制动器及直联无间隙电机

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